2020年3月21日14時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
外出先でおむつ交換台から子どもが転落し、頭などをけがする事故が起きている。
1~3秒程度の短時間でも、保護者が目を離したすきに子どもが動いて転落するおそれがあるとして、国民生活センターは19日、注意を呼びかけた。
同センターによると、2010年12月から昨年末までに寄せられた転落事故の情報は58件。
うち41件が頭のけが、9件は頭のけがなどで入院が必要だった。
年齢別にみると0~1歳児が49件。
なかでも寝返りができるようになり、つかまり立ちを始める6~8カ月が15件で最多だった。
保護者がかばんから物を取り出したり、使用済みのおむつをゴミ箱に捨てたりしている間に転落していた。
同センターが0~3歳の子どもがいる保護者1千人にアンケートをしたところ、おむつ交換台から子どもが落ちたり、落ちそうになったりした経験がある人は380人いた。
そのうち約6割が、交換台にベルトはあったが、締めていなかった。
8割超が子どもから離れたり目を離したりしており、目を離した時間は1~3秒程度が半数だった。
同センターの担当者は、「おむつ交換台を使う際はベルトを必ず利用し、片付けやゴミ捨ては子どもを降ろしてからにしてほしい」と話している。
https://www.asahi.com/articles/ASN3M5TGZN3MUTFL00J.html
(ブログ者コメント)
〇同種情報調査結果、4年前にも、家庭内での転落が半数以上など、
下記趣旨の記事がネット配信されていた。
(2016年11月5日18時22分 産経新聞)
乳幼児がおむつ交換の時にベッドや机などから転落し、けがをした事故が今年9月までの約6年間に約90件発生したとして、消費者庁が注意を呼び掛けている。
半数以上が家庭内で発生しており、同庁は「なるべく高さのない床の上で交換を」と促している。
消費者庁などが、各地の30医療機関の協力を得て情報収集した。
父親が高さ60センチの大人用ベッドの端に0歳の子を寝かせ、交換用のおむつを取ろうと背を向けた際に床に転落。
別の0歳児の母親は、高さ70センチのテーブル上で替えようとした際、「まだ寝返りはできない」と数分間、目を離した隙に転落、頭を打った事故も。
商業施設のトイレのおむつ交換台や公園、車の中などでの事故も報告された。
約90件はいずれも軽傷だったが、このほか国民生活センターに入った相談情報では、近畿地方で平成22年にショッピングセンターのトイレの交換台から0歳の子が落下し、骨折するなどの重傷事故もあった。
https://www.sankei.com/life/news/161105/lif1611050032-n1.html
〇また2年前には、消費者庁のHPに下記趣旨の記事が掲載され
ていた。
(2018.3.22 子ども安全メール)
消費者庁には、商業施設等に設置されているおむつ交換台や家庭のソファなどから、子どもが転落しけがをしたという事故情報が医療機関(※1)から寄せられています。
「スーパーに設置されている高さ約1メートルのおむつ交換台から後ろ向きに転落し、頭蓋骨骨折。」(1歳)
「子どもの服を脱がせるために、高さ60センチメートル程度のソファの上に寝かせた。保護者が窓のカーテンを閉めている隙にソファから寝返りをして転落。頭蓋骨を骨折し3日間入院した。」(0歳)
ある実験では、子どもが約60センチメートルの高さからコンクリートの床へ転落した場合や約75センチメートルの高さからフローリングの床に転落した場合、頭部損傷のリスクが非常に高くなるという分析結果もあります(※2)。
商業施設等にあるおむつ交換台でおむつ替えをするときは、子どもにベルトを着用し、目を離さないようにしましょう。
また、家庭でのおむつ替えや着せ替えは、ソファなどで行うと転落の危険があるため、床や畳の上で行いましょう。
(※1)消費者庁は国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関(平成30年1月時点で24機関が参画)から事故情報の提供を受けています(医療機関ネットワーク事業)。
(※2)「抱っこひも等の安全対策 ~東京都商品等安全対策協議会報告書~」P54~P59(平成26年12月 東京都生活文化局)
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2014/12/40ocp100.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。