2017年4月22日に掲載した元記事がブログサイト運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7024/
(2020年3月30日 修正2 ;追記)
2020年3月22日5時30分に神戸新聞から、火入れの方法が場当たり的だった、作業マニュアルが策定された、責任者の区長が書類送検されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)
兵庫県神河町川上の砥峰高原で点火作業中の男性=当時(62)=が全身にやけどを負って後に亡くなった山焼きの事故は、発生から約3年を経て、主催者の川上区の区長(63)が業務上過失致死容疑で書類送検(3日付)された。
山焼きや野焼き中の事故は全国で相次ぐが、関係者の刑事責任を問うケースはまれ。
今後は、神戸地検姫路支部の判断に焦点が移る。
村上春樹さん原作の映画「ノルウェイの森」のロケ地でも知られる砥峰高原は同町の主要観光地。
恒例の山焼きでは90ヘクタールを、おおむね1時間半で焼く。
火を扱うのは経験者4、5人に限る。
2017年4月16日。
男性らは午後2時ごろに頂上を出発し、4方向に分かれて麓へと下りながら火を入れた。
事故は同3時50分ごろ、麓付近で起きた。
周囲が異変に気付き駆け付けると男性が炎に巻かれていた。
全身のやけどで病院に搬送され、6月に亡くなった。
会場にいた関係者によると、事故直前は「火の回りが遅い」との理由で、例年とは異なる対応が散見された。
本部席にいた区長が急きょ点火に加わるなど「場当たり的と言われても仕方がない」状況だったと振り返る。
◇
事故は初めてではなかった。
この5年前にも、別の点火担当者が両手をやけどしている。
「騒ぎにしたくない」という本人の希望で救急車を呼ばず、福崎署にも届けられていなかった。
村の伝統行事で、経験者ほど「けがをするのは本人の不注意」(住民)との考えが根強い。
死亡した男性も過去に火入れの経験があり、住民たちは「火の扱いには慣れていたはずなのに」と困惑していた。
個人の判断に任せ過ぎていたのではないか-。
区や町は死亡事故を受け、18年末ごろに作業マニュアルを策定。
防火帯の設置や装備のチェックなどを義務付け、単独行動や焼き直しの禁止も明文化された。
捜査関係者は、「裏を返せば、こういう対策をもっと早く取るべきだったし、取れた」と話す。
◇
山焼き、野焼きの事故は全国でも後を絶たない。
山口県美祢市の「秋吉台国定公園」では17年2月、枯れ草に火を付けていた当時48歳の男性が焼死。
同3月には熊本県高森町で1人が死亡、同県南阿蘇村で2人が重軽傷を負った。
18年にも島根県の「三瓶山」で、計画外の区域に延焼して車が燃えた。
中には自治体が遺族に賠償するケースもあるが、いずれも関係者への刑事処分は下っていない。
神戸大の大塚裕史名誉教授(刑事過失論)は、「地域の行事で経験者として火を扱うということは、本人の意思による『危険の引き受け』ともみられ、過失犯の成立を阻むことも考えられる」と指摘。
一方で、警察が書類送検した判断については、「事故原因があいまいであればあるほど、『過失を問えないという確証もない』ということになる。違和感はない」とした。
https://www.kobe-np.co.jp/news/himeji/202003/0013210973.shtml
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。