2020年3月23日10時20分に福井新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新型コロナウイルス感染症で避けたいのが、抗生物質(抗菌薬)など家庭に残る処方薬を自己判断で飲むことだ。
世界保健機関(WHO)も、「抗菌薬は予防にも治療にも効果がない。その上、有害かもしれない」と警告する。
抗菌薬は細菌による感染症の治療に使う薬で、新型コロナウイルスには効かない。
国内で抗菌薬は医師の処方がなければ入手できないので、もし家庭に抗菌薬があるなら、それは過去に別の感染症に対して医師が処方したものの残り。
抗菌薬は効く細菌の種類が決まっていて、合致しないと効果がないばかりか、薬が効きにくい薬剤耐性菌を増やしたり、副作用だけが出たりする恐れがある。
インフルエンザに対して処方される抗インフル薬も、ウイルスの種類が異なるため、自己判断で飲むのはいけない。
こうした処方薬は、本来、医師の指示通りにきちんと飲み切るのが望ましい。
もし残ってしまった場合は廃棄しよう。
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1048793
(ブログ者コメント)
関連情報調査結果、厚労省HPに下記趣旨の記事が掲載されていた。
『一人ひとりの心がけが大切 抗生物質・抗菌薬の正しい使い方』
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抗生物質・抗菌薬は細菌に効くお薬で、ウイルスに効くお薬ではありません。
ですから、風邪やインフルエンザにかかったときに飲んでも、効果はないのです。
それを知るために、まずは細菌とウイルスの違いについて見てみましょう。
私たちの体は、たくさんの細胞でできています。
たとえば、その一つで血液のなかを走っている赤血球は直径7~8μmといわれています。
細菌の一つである大腸菌は長さが2~4μmで、厚さが0.4~0.7μm。
ウイルスの一つであるインフルエンザウイルスは直径0.1μmで、厚さが1万分の1~1,000分の1ほどと、それぞれサイズが違っています(図表3)。
当然、細菌とウイルスでは増え方も違います。
私たちの体をつくっている細胞は、一つひとつがエネルギーを利用して自分で増えることができます。
細菌も同じような仕組みを持っているので、単体でも生きていけます。
一方、ウイルスは単体では生き残ることができず、細胞などに入り込んで、それを利用して増えていくのです。
もともと人間の体には、病原体がやってきたら排除する、免疫という働きがあります。
その役割を持っているのが白血球で、体のなかをパトロールしながら病原体を見つけていきます。
ウイルスが入り込んだ細胞を見つけたら、そのウイルスがさらに体のなかに広がらないように、細胞ごと包み込んでウイルスをやっつけます。
免疫だけではやっつけることができない場合は、薬でウイルスを減らして、治るのをサポートします。
風邪とは、上気道が感染したケースのことを総称する呼び方です。
人は呼吸をしていますよね。
吸った息が体の中を通っていく場所が気道で、気道のうち、上のほう(鼻や喉)を上気道といいます。
上気道感染の原因は90%がウイルス性といわれています(※1)。
ですから、細菌による感染の疑いがあるか見極めが重要です。
単に風邪というだけで、抗菌薬を医師に対して希望しないでくださいね。
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https://www.mhlw.go.jp/houdou_kouhou/kouhou_shuppan/magazine/2018/09_01.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。