2016年9月22日5時28分にNHK札幌から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午後7時すぎ、室蘭市陣屋町にある「JXエネルギー室蘭製造所」の発電施設から煙が出ていると、従業員が消防に通報した。
JXや消防によると、火が出ていたのは、ガソリンや灯油を製造する工場に電気を送る配電盤と呼ばれる電気設備の1つで、放水作業が難航したため、火はおよそ7時間半にわたって燃え続けたという。
このトラブルで、JXでは製造所の安全を確認するため発電施設の運転を緊急停止し、すべての施設でいまも停電が続いているという。
けが人はいなかった。
JXによると、この発電施設は昭和47年から稼働しているもので、この春に2年に1度の定期検査を行った際には異常は見あたらなかったという。
消防で原因を詳しく調べている。
出典
『JX室蘭の発電施設で火災』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20160922/5891941.html
9月23日7時0分に北海道新聞からは、下記趣旨の続報的記事がネット配信されていた。
火災は、出火から約7時間半後の22日午前2時40分ごろ、鎮火した。
高圧配電盤や電気ケーブルなどが焼けており、消防と同製造所は、電気系のトラブルが原因とみて調べている。
同製造所は、火災に伴う停電で操業を停止。
復旧の見通しは立っていない。
同製造所は、主にペットボトルや化学繊維の原料などの石油化学製品を製造している。
出典
『配電室での火災7時間半で鎮火 JX室蘭製造所』
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0319039.html
9月26日18時36分にNHK札幌からは、思わぬところに事故の影響が広がっているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
火災の影響で、工場内の停電が続いていることから、室蘭市内の工場夜景を見て回る観光ツアーが中止になるなど、影響が広がっている。
室蘭市では、市内の工場夜景をバスなどで見て回る観光ツアーが人気を集めていて、中でも「JXエネルギー室蘭製造所」の夜景は、工場の規模や照明の多さから、人気のスポットとなっている。
しかし、今月21日に工場の発電施設で起きた火災の影響で停電が続いていて、操業が停止し、工場の照明はすべて消えたままとなり、復旧の見通しは立っていないという。
この影響で、室蘭観光協会などが毎週土曜日に運行している「夜景観光バスツアー」は、24日は中止となり、来月1日も中止を検討しているという。
観光協会では、「10月末まで予定されているツアーが、停電の復旧に時間がかかれば、今シーズンはこのまま終了してしまう可能性がある」と話している。
また、船の上から工場の夜景を楽しめる「ナイトクルージング」を行っている会社でも、火災が起きてから予約の8割にキャンセルが出ているということで、工場の停電は地元の観光業にも大きな影響を与えている。
出典
『工場停電で夜景観光に影響』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20160926/5983491.html
(2017年3月4日 修正1 ;追記)
2017年3月2日19時42分にNHK札幌から、宙に浮いたケーブル中間接続部が破損したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 (新情報に基づき、タイトルも修正した)
会社側は2日、火災の原因について調査結果を発表した。
それによると、火は、工場内に電気を送るケーブルを延長させるためケーブル同士をつなぐ「中間接続部」という部分から出ていたという。
中間接続部は本来、平らな場所に設置されるが、出火場所では高さが40cmのついたての上に設置され、中間接続部が宙に浮く形になっていたことから両端に負荷がかかり、この部分が破損して出火したとみられるという。
ケーブルの延長工事は去年5月、委託された外部業者が行ったということで、JXエネルギー室蘭製造所は、業者と工事の手順を確認して再発防止に努めることにしている。
出典
『JX火災 ケーブル破損で出火か』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20170302/4398651.html
(ブログ者コメント)
JXのHPを調べてみたが、本件に関するプレスリリースなどは見つからなかった。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。