2018年10月4日4時41分に北海道新聞電子版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
胆振東部地震による大規模停電(ブラックアウト)で、自動火災報知設備の予備バッテリーの電圧低下などを知らせる警報音が鳴り、火災発生と誤認した119番などの緊急通報が、札幌市で1000件近くに上るなど、各地で多発していたことが分かった。
台風21号の影響で停電した関西圏でも同様の通報が相次いだといい、総務省消防庁は、注意喚起を徹底するよう求める初の通知を、全都道府県と政令市に2日付で出した。
札幌市消防局によると、地震発生の9月6日から、市内の停電が解消した8日までの3日間、警報音を火災発生と誤認した通報が約970件あった。
すべてが、自動火災報知設備の設置が義務付けられているマンションなどの集合住宅からだった。
消防は、すべてで警戒出動し、うち770件が報知設備の予備バッテリーの電圧低下や電源切れなど、バッテリーに起因したものだと確認された。
停電復旧後に警報音が鳴ったケースもあった。
残る約200件の警報音の原因は特定できなかった。
札幌市内では、地震発生の6日には火災出動が6件、救急出動が597件あり、消防の業務量が急増していた。
各地の消防本部によると、同じ期間に同様の通報や出動が、旭川市内では共同住宅やグループホームなどから10件、函館市では18件、釧路市では6件、帯広市では22件あった。
出典
『地震停電で報知機発報、火災誤認の通報970件 札幌』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/234574/
(ブログ者コメント)
台風20号時に兵庫県で誤発報が相次いだ事例は、本ブログでも紹介スミ。
2018年8月29日掲載
『2018年8月24日 兵庫県の神戸市など5市で台風20号襲来時、火災報知器誤作動が206件、消防は災害対応への影響を危惧、屋外に設置する場合は防水機能ある機種が望ましい』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8734/
その時の誤発報は、装置内部に水が入ったことが原因だったということで、その点、今回とは異なる。
ちなみに台風21号時に関西で誤発報が相次いだという事例は、ブログ者は知らない。
ひょっとすると、台風20号の誤植かも。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。