2019年8月2日18時4分にNHK鹿児島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年2月、「県下一周駅伝」の開催中、霧島市国分野口北の交差点で軽乗用車と乗用車が衝突し、乗用車の助手席でチャイルドシートに座っていた生後6か月の女の子が車の外に放り出されて死亡したほか、1人が重傷、2人が軽いけがをした。
現場は信号機のある交差点だったが、駅伝のため警察官が1人で交通整理を行っていて、手信号で軽乗用車に向かって発信を許可したという。
このため交差点に進入したところ、左から乳児が乗っていた車が直進し、衝突した。
調べを進めてきた警察は、当時、交通整理をしていた巡査部長(37)が、安全確認を十分にしないまま発進の指示を出したのが事故の原因だと判断し、2日、業務上過失致死傷の疑いで書類送検した。
また、軽自動車を運転していた霧島市に住む88才の男性についても、注意義務を怠ったとして、過失運転致死傷の疑いで書類送検した。
鹿児島県警察本部の吉國交通部長は、「交通整理中の警察官の過失により交通事故を発生させたことは、ご遺族をはじめ、けがをされた方や県民のみなさまに改めておわび申し上げます。再発防止のため、より一層職員の指導を徹底して参りたい」とコメントしている。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20190802/5050007514.html
8月2日20時4分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
県警交通指導課によると、巡査部長は同年2月21日午後0時45分ごろ、県内を1周する駅伝のため交通規制していた市道交差点へ乗用車が近づいているのに、交差する道路で停止していた軽乗用車に発進するよう指示。
現場は片側1車線で、事故は駅伝走者が通過する10分ほど前だった。
https://www.asahi.com/articles/ASM8255PGM82TLTB00B.html
※事故発生当時の報道は下記参照。
(2018年2月21日20時19分 朝日新聞)
21日午後0時45分ごろ、鹿児島県霧島市国分野口北の市道交差点で、無職・池田さん(男性、87歳)の軽乗用車と、会社役員・篠原さん(37)=いずれも市内=の乗用車が出合い頭に衝突。
篠原さんの車の助手席にいた長女(6カ月)が車外に放り出され、死亡した。
チャイルドシートは使用していたという。
県警交通規制課によると、現場は県下一周市郡対抗駅伝競走大会のために交通規制中。
霧島署の30代の男性巡査部長が交差点の角に立ち、池田さんの前にいた車2台を左折させた。
その直後に池田さんの車が直進して、事故が起きた。
巡査部長は、「直進車を止めるつもりだった」という趣旨の話をしているといい、県警が詳しい状況を調べている。
現場は片側1車線。
先頭走者が近付いていて規制しており、篠原さん側の車線は常に青信号、池田さんの車線は赤信号だった。
池田さんと妻(84)、篠原さんの3人も軽いけがをした。
https://www.asahi.com/articles/ASL2P5VV9L2PTIPE021.html
(2020年1月20日 修正1 ;追記)
2020年1月14日19時31分にNHK鹿児島から、交通整理していた警察官に罰金100万円という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
おととし2月、「県下一周駅伝」の際に起きた乳児が死亡する事故で、当時、手信号で交通整理をしていた巡査部長が業務上過失致死などの罪で略式起訴され、裁判所から罰金100万円の略式命令を受けました。
略式命令を受けたのは、鹿児島中央警察署に所属する30代の巡査部長です。
おととし2月の県下一周駅伝の際、霧島市国分野口北の交差点で車同士が衝突する事故が起き、生後6か月の女の子が車の外に放り出されて死亡しました。
その後、警察は、事故当時、手信号で交通整理をしていた巡査部長が安全確認を怠り、車に発進の指示を出したのが事故の原因だとして、業務上過失致死などの疑いで書類送検していました。
この巡査部長について、鹿児島区検察庁は、先月27日付けで業務上過失致死などの罪で略式起訴し、鹿児島簡易裁判所は、今月9日付けで、罰金100万円の略式命令を出しました。
県警察本部は今後、巡査部長の処分について検討するとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20200114/5050009033.html
※キーワード;ヒューマンエラー、人的エラー
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。