2017年9月2日7時20分に福井新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
関西電力は1日、高浜原発(福井県高浜町)構内で8月20日に可搬式ポンプの作動確認検査中、ホースが外れてポンプ内の熱水が協力会社の50代男性作業員にかかったと発表した。
この作業員は顔と右腕、腹部、両脚にやけどを負った。
ポンプは新規制基準対応で新設したもので、停止時の操作手順は作業書に明記されていなかった。
関電によると、8月20日午前11時10分ごろ、可搬式ポンプの作動確認検査として3、4号機の使用済み燃料プールへの送水訓練を行った。
ポンプを停止しようと、別の作業員がポンプから少し離れた電源車の電源を切ったところ、ホースが外れて、ポンプ内で加熱された熱水が飛散した。
熱水は約30ℓで、湯気が確認できたという。
約3週間の入院が必要という。
関電は、ポンプを停止する際、放水側の弁を完全に閉止する前に電源を切ったためホースに圧力がかかり外れたのが原因と推定しており、「連携ミス」としている。
対策として、ポンプ停止時の操作手順などを作業手順書に明記するなどした。
可搬式ポンプは、事故時に電源が喪失した際、海水を燃料プールへ送り込み冷却するために導入。
再稼働を目指す大飯原発(同県おおい町)にも導入されている。
今回の労災について、関電は8月20日に敦賀労基署から安全衛生指導書を受けている。
出典
『高浜原発の構内で作業員がやけど ポンプホース外れ熱水かかる』
http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/233601
9月1日20時27分にNHK福井からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月20日、福井県にある高浜原発4号機に近い敷地内で、深刻な事故に備えて行われていた使用済み燃料プールなどに注水を行うポンプの点検中に、ポンプに水を送り込んでいたホースが突然外れ、近くにいた協力会社の50代の男性作業員が熱水を浴びた。
関西電力によると、ホースから吹き出した熱水は約30ℓで、ポンプ内でかき混ぜられて高温になっていたということで、男性作業員は全身にやけどを負って約3週間の入院が必要だという。
この熱水には放射性物質は含まれていないという。
関西電力が原因を調べたところ、ポンプの出口側にある弁を閉める前にポンプを停止させたため、圧力の差で逆流しホースが外れたということで、作業員同士の連絡ミスで正しい手順を踏まなかったことがトラブルの原因とみられるという。
出典
『高浜原発でポンプ点検中にやけど』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3053564091.html
9月1日20時55分に中日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
関西電力は1日、福井県高浜町の高浜原発3、4号機で8月20日、可搬式ポンプの性能検査で50代の協力会社の男性作業員が手や足、腹に高温の湯をかぶり、全治3週間のやけどを負う事故があった、と発表した。
ポンプは新規制基準に対応して導入された設備で、非常時に原子炉や使用済み燃料プールに注水する。
関電によると、男性作業員は午前11時10分ごろ、性能検査を終え、ポンプの出口側のホースの弁を手動で閉めていたが、閉栓する前に別の作業員がポンプを停止。
水が逆流して吸い込み側ホースが外れ、ポンプ内で温められた湯が飛散した。
湯の温度は不明。
出典
『ポンプ検査で作業員やけど 高浜3、4号機』
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2017090190205537.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。