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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201792433分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

保育施設で預かり中の乳幼児の「突然死」は、預けられて1週間以内に起きているケースが比較的多いことが、専門家の調査でわかった。

 

専門家は、急激な環境の変化が突然死の要因になっている可能性があるとして、預かりの初期は特に注意が必要だと指摘している。

 

内閣府によると、保育施設に預けられた乳幼児が睡眠中などに突然死亡する「突然死」は、去年までの10年間に146件報告されている。


東京の多摩北部医療センター小児科の小保内俊雅部長らの研究グループが、このうち死因が明らかな事故などのケースを除く43件の突然死について、子どもの登園開始からの期間を調べたところ、全体の30%が、初日から1週間以内の初期に起きていたことがわかった。


初日に死亡したケースが全体の14%、2日目が7%、3日目から1週間以内が9%となっていて、研究グループでは、詳しい死因は明らかになっていないものの、「新たな環境への適応困難」が突然死の要因の可能性があると指摘している。


調査を行った小保内部長は、「子どもは新しい環境への適応が苦手で、保護者から離され、1人で保育所という環境に入ることが、大きなストレス要因になっていると考えられる。保育所での預かり初期の預け方、預かり方を社会全体の問題として考えていく必要がある」と話している。

 

出典

保育施設の乳幼児「突然死」 預け始め1週間に注意

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170902/k10011123211000.html?utm_int=all_side_ranking-social_004

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

小保内部長の研究内容などは、2年前にも報道されていた。

 

20151219175分 産経ビズ)

 

元気だった赤ちゃんが睡眠中に突然死亡する「乳幼児突然死症候群(SIDS)」。

「うつぶせ寝」など危険因子に関する情報の周知が進み、発症は年々減少傾向にある。

 

しかし、最近の研究で、保育施設での突然死は増加傾向にあり、特に預かりはじめて1カ月以内の時期に多いことが分かってきた。

親がしばらく付きそう「慣らし保育」の充実など、預かり初期の保育のあり方を模索する動きも出始めている。 

 

5年で59人死亡】

 

東京都保健医療公社多摩北部医療センター(東京都東村山市)の小保内俊雅小児科部長らの研究グループは、保育施設での突然死について調べるため、平成20年から24年までの5年間の「保育所及び認可外保育施設事故報告書」を詳細に分析、昨年11月に学会誌に発表した。

同報告書は、厚生労働省が保育施設に対して、死亡事故など重篤な事故が起きた際に提出を求めている。

 

その結果、5年間に保育施設で死亡した乳幼児は59人。そのうち50人が睡眠中に死亡していた。

月齢別では6カ月以下が18人、7カ月以上1歳未満が15人、1歳が12人、2歳が5人。

発見時の体位は、56%が「うつぶせ寝」だった。

 

発生時期を調べたところ、最も多かったのは11月で9人。続いて、4月=7人、3月=6人、1、2、12月=それぞれ5人、と続いた。

1月から4月、10月から12月に集中しており、小保内さんは、「この時期はRSウイルスやインフルエンザなど感染症の流行期と重なっており、集団保育によって感染機会が増えることも危険因子ではないか」と分析している。

 

「慣らし保育」重要】

 

また、4月に関しては、亡くなった7人のケースを詳細に調べたところ、預かってから1カ月以内の発症が6人に上っていた。

乳幼児は新しい環境において適応が難しく、十分な注意が必要なことが浮き彫りになった。

 

死亡した全乳幼児の在園期間との関係を詳しく検討したところ、登園初日に死亡したのは6人。

その後は、2日目=3人、3日目から7日目まで=4人、1週間以降1カ月以内=6人、1カ月以降=14人、不明=17人、という結果だった。

 

小保内さんは、「小児の予期せぬ突然死は、原因が分かっていないのが現状。保育施設でも家庭でも、危険因子を排除した環境で育児をすることが現段階での最善の予防法だ」と話す。

さらに、保育施設に預けられて間もない時期に発症が多いことから、一定期間、親が付き添う「慣らし保育」を実施するなどの対策が必要ではないか、と指摘している。

 

研究成果学ぶ】

 

突然死を防ぐため、こういった最新の研究成果を学び、対策を考えていこうという動きも始まっている。

今年6月、SIDS予防に取り組む保育関係者らが「保育中の突然死予防研修推進会」(事務局・広島市)を立ち上げた。

 

メンバーの1人で、応急手当てに関する教材開発や研修を手掛けている「マスターワークス」(静岡県沼津市)代表の伊東和雄さん(57)は、「預かり初期の乳幼児には、生まれて初めて母親と離れて過ごす心理的ストレスや、集団生活での感染症との接触、疲労などの肉体的ストレスが加わっている」と説明。

同会では、小保内さんの賛同も得て、啓発プログラム「保育環境における突然死を防ぐために」を作成。

各地で講習会などを開いている。

 

伊東さんは、「1歳未満の乳児だけでなく、3歳未満ぐらいまで注意が必要。忙しい両親との間では連絡帳を活用し、子供の体調不良を把握するなど連絡を密に行うことが予防につながる」と話している。

 

出典

保育施設での乳幼児の突然死、預かり初期に集中 “慣らし期間”が重要

http://www.sankeibiz.jp/econome/news/151219/ecc1512191705002-n1.htm 

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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