2017年9月2日付で毎日新聞大分版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午前1時10分ごろ、大分市西洲の新日鉄住金大分製鉄所内の熱延工場で、鉄を運ぶ機械のグリス(潤滑脂)が燃える火災が発生した。
119番し、消防が駆けつけて発生約30分後に鎮火。
けが人や建物への被害はなかった。
同製鉄所などによると、熱延工場では、厚い鉄板を薄く延ばして巻き取った約30トンの「熱延コイル」を製造している。
薄くした鉄板を次の工程を行う機械に運んでいる際、何らかの原因でグリスに火がついたとみられる。
同製鉄所では火災などのトラブルが相次いでおり、毎日新聞の調べでは、今回は今年に入って12件目。
同製鉄所は、「近隣住民や関係者に心配をおかけして申し訳ない。早急に原因を究明し、再発防止に努める」と話している。
出典
『新日鉄住金大分 また火災 熱延工場でグリス燃え トラブル今年12件目』
http://mainichi.jp/articles/20170902/ddl/k44/020/322000c
9月2日付で朝日新聞大分全県版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消防や製鉄所によると、熱延工場は、鋼の板に熱を加えて薄く延ばしコイル状に巻き取る工場。
鋼板はローラーに載せて運ばれる。
焼けたのは、このローラーを動かすモーターを覆ったカバーの一部。
ローラーに塗られた潤滑油に着火したとみられている。
今年に入ってから火災は9件目。
9月1日18時43分にOBS大分放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
薄く延ばした鋼の板を運ぶローラーから火が出ているのを作業員が発見した。
火は30分後に消し止められたが、この火事で、ローラーに塗られた潤滑油とカバーの一部が燃えた。
けが人はいなかったが、およそ11時間、工場の稼働が停止した。
出典
『新日鉄大分製鉄所で今年9件目の火災』
http://www.e-obs.com/news/detail.php?id=09010038617&day=20170901
9月1日14時34分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午前1時ごろ、大分市の新日鉄住金大分製鉄所の職員から「熱延工場の潤滑油が燃えている」と市消防局に通報があった。
消防などによると、工場の設備の一部が燃えたが、従業員が消火器ですぐに火を消し止め、けが人はなかった。
熱延工場は火災後、操業を止めたが、午後に再開した。
出典
『新日鉄住金大分で火災 今年9件目』
http://www.sankei.com/west/news/170901/wst1709010064-n1.html
(ブログ者コメント)
今年12件のトラブル事例のうち、いくつかは本ブログにも掲載している。
以下は本ブログに掲載を省略していた事例。
(2017年8月24日付 朝日新聞大分全県版;聞蔵)
構内に2基ある高炉のうちの第1高炉で13日未明、1000℃以上の溶けた鉄が流れる樋に穴が開き、約6.5トンが漏れ、台車の一部が溶けた。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。