2017年9月1日20時35分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
群馬大は1日、群馬県桐生市の公道で、同大が開発を進める自動運転車がガードレールに衝突する事故があったと発表した。
車には大学職員3人が乗っていたが、けが人はなかった。
同大は物損事故として警察に届け出た。
昨年10月に公道実験を始めて以降、事故は初めて。
事故は同日午前1時ごろ、同大の桐生キャンパス近くで発生。
運転していた職員が20mほど手動で走行した後、自動運転機能を有効にしたところ、ハンドルが想定以上に回り、ガードレールにぶつかったという。
群馬大が開発する自動運転車は、ハンドルかブレーキを運転手が操作すると、全ての自動運転機能が無効になるように設計されている。
同大は、運転者の注意不足でハンドルなどの操作が遅れたことや、システムの不具合が原因とみている。
研究を主導する同大理工学府の小木津武樹准教授は、「今後の研究スケジュールに変更はないが、システムの見直しも進めたい」と話している。
出典
『公道の自動運転実験で物損事故 群馬大、けが人なし』
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG01H7Y_R00C17A9CC1000/
9月2日11時20分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
群馬大学は1日、群馬県桐生市内の県道で実証実験中の自動運転車が同日午前1時10分ごろ、ガードレールに衝突する物損事故を起こしたと発表した。
車内には運転席と助手席、後部座席に職員3人が乗り、桐生市天神町の緩やかな左カーブ手前で一時停止した後、自動運転に切り替え発車したところ、ハンドルが想定外に左に切られ衝突したという。
時速約20km程度で、けが人はなかった。
事故直前に、人間の運転に近づけるためハンドル動作をスムーズにするプログラム変更を行っており、同大は「プログラムミスの可能性もあるが、運転者はアクセルに足が乗っており、すぐに自動運転を解除できる状態ではなく、対応が遅れた」と分析。
引き続き、記録を解析して調べている。
プログラム変更で生じる危険性を運転者と開発者で共有することが必要とし、「安全対策のルールを明確にしていく」としている。
群大は、人が乗らない完全自動運転の「レベル4」を目指し、人が乗って状態を監視する「レベル2」の運用を、昨年10月から桐生市内の公道で行っている。
出典
『群馬大学の自動運転車が物損事故 公道実験中』
http://www.sankei.com/affairs/news/170902/afr1709020016-n1.html
9月2日17時35分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
車には女性運転手のほか、男性開発者2人の計3人が乗車していたが、けが人はなかった。
同大の発表によると、事故は1日午前1時10分頃、群馬県桐生市天神町の県道で起きた。
開発者がプログラムを自動運転に切り替えた後、緩やかな左カーブでハンドルが想定以上に大きく回ってしまい、道路左側のガードレールに衝突した。
運転手はハンドルを操作したが、間に合わなかった。
当時、時速は約20kmだった。
事故を起こした時は、滑らかにハンドルを動かすプログラムに変更して実験をしていた。
群馬大は、運転手が適切な対応を取れなかったなどと説明している。
同大は、「プログラムを変更した際に生じる危険性について、運転手と開発者との間で認識が共有されていなかった」とした。
今後は、両者で情報共有を徹底するとともに、プログラムを切り替える際には、車のブレーキに足をかけた状態で行うことを義務づけるとしている。
出典
『公道で自動運転車が物損事故…プログラム変更時』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170902-OYT1T50046.html?from=ycont_top_txt
9月2日6時19分にNHK NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
群馬大学によると、1日午前1時すぎ、群馬県桐生市にある理工学部のキャンパス近くの県道で、開発中の自動運転車が実証実験で走行していたところ、ガードレールに衝突する事故を起こしたという。
大学によると、実証実験ではハンドルをスムーズに動かすためプログラムを変更し、片側1車線の緩やかな左カーブで時速20kmで走行しながら自動運転に切り替えたところ、想定以上にハンドルが左に切られ、ガードレールに衝突したという。
プログラムでは、ブレーキを踏むなどすると自動運転が解除される仕組みになっていて、大学は、事故は運転席に座っていたスタッフの不注意によるものだとして、開発に影響はないと説明している。
出典
『群馬大学開発の自動運転車 実験中ガードレールに衝突』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170902/k10011123291000.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。