2024年5月14日18時55分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前7時すぎ、大分市にある「日本製鉄九州製鉄所大分地区」の従業員から、「男性従業員の姿が見えなくなった」と警察に通報がありました。
警察官などが捜索したところ、およそ4時間後の14日昼前、溶かした鉄が入った直径5メートル、深さ4メートルの「溶鋼鍋」と呼ばれる設備から人の骨のようなものが見つかったということです。
警察によりますと、行方が分からなくなっているのは30歳の男性従業員で、13日午後7時からのシフトに入って勤務にあたり、鋼を溶かして鉄をつくる作業を担当していたということです。
溶鋼鍋は男性が作業していた場所から5メートルほど下にあり、会社によりますと、中の鉄の温度は1000度以上あったということです。
警察は、男性が転落した可能性もあるとみて調べています。
日本製鉄九州製鉄所大分地区は「引き続き、関係当局の調査に全面的に協力してまいります」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240514/k10014448991000.html
5月14日17時16分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前11時ごろ、大分市西ノ洲の日本製鉄九州製鉄所大分地区の工場の溶鋼鍋から人骨のようなものが複数見つかった。
工場内では30歳の男性社員が行方不明になっており、大分県警大分中央署が関係を調べている。
署と同社によると、溶鋼鍋は直径約5メートルで、深さ約4メートル。
溶けた鉄から不純物を取り除く工程で使われており、内部の温度は千度以上になる。
行方不明の社員は13日午後7時ごろから勤務し、金属を精製する作業に従事していたという。
同工場では、出勤していた男性社員の姿が見えないとして、14日午前7時5分ごろ、保安センターが110番していた。
現場はJR高城駅から北に約2キロの沿岸部。
https://www.sankei.com/article/20240514-YVWLMVUAURIQ3BRHMCTFOSCBE4/
5月14日18時26分に産経新聞からは、同種事故は過去にも複数発生しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
金属などを溶かす高温の炉に作業員が転落する死亡事故は、過去にも複数発生している。
炉内が1500度以上の高温になるケースもあるだけに、安全対策の徹底が求められる。
平成16年8月には、大阪市西淀川区の製鋼工場で、溶鉱炉(深さ4メートル、直径6メートル)上部の鉄の投入口近くの足場上で飛び散った鉄くずを集めていた男性社員(38)が炉内に転落し、全身やけどで間もなく死亡した。
また24年5月には、愛知県西尾市吉良町の自動車部品を作る工場で、鉄の粉を約1500度の高温で溶かす溶解炉(深さ2メートル、上部直径1・2メートル)に男性社員(58)が転落。
炉の中から人骨の一部が発見された。
さらに同年7月、福島県いわき市南台の製紙工場で、古紙を溶かす溶解炉(深さ10メートル、直径5メートル)に、点検作業中の男性社員(36)が転落。
炉内はらせん状の刃が回転する構造もあった。
警察がDNA鑑定などを行い、行方不明となっていた社員の死亡が確認された。
https://www.sankei.com/article/20240514-GAVEFU2XQZJ2VBBY7JFG43L22M/
(ブログ者コメント)
西尾市といわき市の事例については、過去に本ブログでも紹介スミ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。