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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2017426日付で毎日新聞北海道版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

25日午前8時半ごろ、北海道旭川市のH鉄工所で「工場の炉が爆発した」と119番があった。

 

警察によると、爆発したのは鉄を溶かして鋳物を製造する炉の内部で、熱風を浴びた工場長の佐藤さん(56)が全身やけどを負って運ばれた病院で死亡。

20~60代の男性従業員5人も軽傷を負った。

 

溶けた鉄が冷却水に触れ、水蒸気爆発が起きた可能性もあるとみて、原因を調べている。

 

警察によると、鉄工所は鉄骨平屋一部2階建て約1200m2。

この日は、従業員16人が午前8時に作業を開始し、佐藤さんら6、7人が炉の近くで作業していた。

 

発生時には大きな爆発音が上がって鉄工所の窓ガラスが割れ、近隣住民によると、周囲の建物が揺れるほどだった。

消防は、再び爆発する恐れがあるとして、従業員や付近の住民に、一時、避難を呼び掛けた。

 

現場はJR旭川駅から北東に約2kmJR宗谷線沿いで、住宅や事業所が混在する地域。

JR北海道によると、宗谷線は現場付近で約2時間にわたって運行を見合わせ、同線と石北線の7本が運休。特急オホーツクなど3本が遅れた。

 

H鉄工所のホームページによると、同社は1923年創業。

 

出典

爆発 鉄工所の炉 1人死亡、5人軽傷

http://mainichi.jp/articles/20170426/ddr/041/040/005000c 

 

 

4261856分にNHK北海道からは、より詳しい下記趣旨の記事が溶解炉の図解付きでネット配信されていた。

426615分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

爆発の原因となった溶解炉は、煙突と一体型になっている。


現場では、当時、複数の従業員が溶解炉で鉄を溶かして延べ板の鋳型を作る作業を行っていたが、何らかの原因で、溶けた鉄を取り出す管から鉄が出てこないトラブルが発生した。


このままでは、溶解炉内の温度が急上昇し炉が壊れるおそれがあるとして、従業員は緊急の措置として、メンテナンス用に開け閉めできる炉の底の扉を開けて、鉄を取りだそうとした。


しかし、溶解炉の下の土間には、本来あるはずのない水がたまっていて、溶けた鉄とこの水が接触し、水蒸気爆発が起きた可能性があるという。


この溶解炉は、電気炉とは違い、コークスという燃料を使って鉄を溶かす「キューポラ」と呼ばれるタイプで、炉の周りには冷却水で炉を冷やす装置も設置されていた。
ただ、土間にたまっていた水が冷却水だったかどうかは、わかっていないという。

 

出典

鉄出す際に水接触で水蒸気爆発か

http://www.nhk.or.jp/sapporo-news/20170426/5917602.html 

鉄工所爆発 全身やけどの工場長が死亡 北海道・旭川

https://mainichi.jp/articles/20170426/k00/00m/040/196000c 

 

 

429日付で朝日新聞北海道総合版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

炉の冷却設備の一部が破損しているのが見つかった。

警察が28日までに終えた現場検証で確認したという。

 

警察によると、炉は高さ約6m、直径約1.5mの円筒状。

冷却装置は上下2段に分かれ、いずれも炉の外側を腹巻状に囲んでいる。

破損が見つかったのは、下のほうにある装置。

 

警察は、この破損が冷却水の漏れを引き起こしたか、慎重に調べる方針。

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇溶鉄による水蒸気爆発は、本ブログでも数多く紹介してきた。

 

以下は、今回の事例と同じような事例

2015425日掲載

2015418日 岡山県倉敷市のJFEで精錬炉底のレンガが外れ溶鉄200トンが漏洩、炉の下のピットに水がたまっていたため水蒸気爆発が起き、熱風を浴びた5人が重軽傷 (修正1)

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4815/

 

それ以外、冷却水が原因だった事例としては下記があった。

20141023日掲載

20141013日 福島県いわき市の小名浜製錬所で炉の操作時に体調不良となり、炉を傾け過ぎたため溶けた銅が飛び散ってゴムホースと接触、中の水とも接触して小規模な水蒸気爆発

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4364/

 

また、たまり水ではなく、砂に含まれていた水が原因だった事例もあった。

2016319日掲載

20121020日 広島市のマツダで溶鉄を運ぼうとした際に容器が倒れ、周辺の砂に水分が含まれていたため水蒸気爆発、3人が軽傷 (第2報;修正4)

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5740/

 

〇それにしても、熔鉄を扱う職場ゆえ水蒸気爆発の知識はあった
 はず。

炉から熔鉄を抜き出す前に、なぜ、抜き出し先に水がないことを確かめなかったのだろう?

通常の作業であれば確認することになっていたが、緊急対応で慌てていたので確認し忘れた・・・そんな事情でもあったのだろうか?

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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