2020年2月3日23時4分に毎日新聞から、下記趣旨の記事が傾いた船の写真付きでネット配信されていた。
3日午前8時25分ごろ、愛知県弥富市の名古屋港弥富ふ頭に停泊中の貨物船「第1天照丸」(498トン)で、積み荷のコンクリート板が崩れ、作業員2人が挟まれた。
名古屋市港区の輸送会社の作業員、丹羽さん(男性、24歳)が死亡、同じく坂野さん(男性、30歳)が両脚切断の大けが。
名古屋海上保安部によると、船首付近で積み荷のコンクリート板の陸揚げ作業を行っていたところ、8段に積まれたコンクリート板の一部が崩れ、2人が挟まれた。
コンクリート板は高速道路の舗装などに使われ、長さ10~12メートル、幅約2メートル、厚さ約45センチで、1枚の重さ7~8トン。
船は荷崩れの影響で約30度傾いたが、その後、徐々に復元しているという。
船は1月31日、コンクリート板を積み、大分県杵築市を出港。
2日に名古屋港に入港していた。
(共同)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000175325.html
2月3日19時29分にテレビ朝日からは、救助活動の実況など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
コンテナ船の上で重さ約8トンのコンクリートの板に男性2人が挟まれました。
現場にヘリコプターが到着した時、コンテナ船の上では積み重なったコンクリートの板の間をのぞき込む作業員や慌ただしく動く救助隊員の姿が見えました。
名古屋海上保安部によりますと、3日午前8時40分ごろ、名古屋港で陸揚げ作業中だったコンテナ船の上で積まれていたコンクリートの板が荷崩れを起こし、作業していた男性2人が下敷きになりました。
船の横に大型クレーンが横付けになり、1枚7、8トンあるというコンクリートの板を1枚ずつ取り除いての救助活動。
船の横には救急車やヘリの姿も。
通報から約4時間後には2人とも救助されましたが、24歳の丹羽さんは腹部を挟まれて現場で死亡が確認されました。
もう1人の30代の男性もドクターヘリで名古屋市内の病院に搬送されましたが、両足を切断する大けがをしました。
コンテナ船が傾いたという情報もあり、名古屋海上保安部は業務上過失致死傷の疑いもあるとみて、関係者などに話を聞いて調べています。
http://archive.is/z6Y6P#selection-2241.1-2251.65
2月3日16時16分にTBS NEWSからは、縛っていた紐をはずしたところ荷崩れをおこしたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
コンテナ船には、重さおよそ15トンのコンクリートの板が8段ずつあわせて72枚積まれていましたが、板を縛っていた紐をはずしたところ、何らかの理由で崩れ、男性作業員2人が挟まれたということです。
コンクリートの板を陸に降ろしている最中に事故が起きたということです。
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3895676.html
(ブログ者コメント)
以下は、テレビ朝日映像の5コマ。
(2020年9月18日 修正1 ;追記)
2020年9月17日17時26分にYAHOOニュース(東海テレビ)からは、作業効率を優先し荷崩れ防止用の固定木材を適切な順番で外さなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今年2月、名古屋港に停泊していた貨物船の積み荷が崩れ、男性作業員2人が死傷した事故で、安全管理を怠ったとして現場責任者が17日、書類送検されました。
愛知県弥富市の名古屋港・弥富ふ頭に停泊中の「第一天照丸」で今年2月、積み荷のコンクリート板が崩れ、男性作業員2人が下敷きになりました。
この事故で作業員の丹羽さん(当時24)が死亡、30歳の男性作業員も両足を切断するなどの大ケガをしました。
名古屋海上保安部は、作業効率を優先するため荷崩れ防止で固定していた木材を、適切な順番で外さなかったことなどが事故につながった原因として、現場責任者の男性(49)を業務上過失致死傷の疑いで17日、書類送検しました。
調べに対し、現場責任者は容疑を認めています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f7f0eaad8ec4c9ec2a7eff323c83cd9183a50600
9月18日9時17分にYAHOOニュース(中京テレビ)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
名古屋海上保安部は、この事故について作業効率を優先し、荷崩れ防止用のやぐらを作業の前に撤去したなどとして、当時の作業責任者の男性(49)を業務上過失致死傷の疑いで書類送検しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cad21ede33350076608f11a7583efbd733ac292e
(2021年10月1日 修正2 ;追記)
2021年9月30日11時29分にNHK東海からは、作業マニュアルが作成されていなかったなどと指摘した報告書が公表されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故をめぐっては、荷降ろし作業の責任者の当時48歳の男性が、効率を優先し、荷崩れ防止のためのやぐらを先に撤去して作業を進めたことなどから事故が起きたとして、業務上過失致死傷の疑いで書類送検されています。
国の運輸安全委員会は30日、調査報告書を公表し、事故の原因について、作業を行った会社では作業マニュアルが作成されておらず、作業員に手順が十分に周知されないまま、荷ほどきが行われ、荷崩れが発生したなどと結論づけました。
また、今後の同種の事故の再発防止策として、作業中の危険箇所を確認した上で、作業マニュアルの作成を行い、作業員への手順の周知を徹底することを指摘しました。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20210930/3000018619.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。