2016年2月5日19時6分にNHK北海道NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月5日21時37分に毎日新聞から、2月6日2時34分に北海道新聞から、2月5日付で札幌テレビ放送から、2月7日13時3分にNHK北海道NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後1時半前、旭川市東旭川町にある旭川市立の旭川第五小学校と桜岡中学校で、作業員12人が2階建ての校舎の屋根に登って雪下ろしをしていたところ、突然、屋根の雪が崩れ、全員が大量の雪とともに地面に落ちた。
このうち、男性2人が雪に埋まり、駆けつけた消防隊などによって、1人はおよそ20分後に、もう1人もおよそ30分後に助け出されたが、50代の男性が搬送先の病院で死亡が確認され、もう1人の46歳の男性も、7日、死亡した。
警察によると、5日は午前中から、作業員あわせて16人が出て雪下ろしの作業をしていて、当時は校舎の屋根からせり出した「雪庇(せっぴ)」と呼ばれる部分を地面に落とす作業をしていたという。
一部の雪が一気に滑り落ちて、全員が5〜6m下の雪の上に落下。
2人は、深さ約1mまで埋もれてしまったという。
ほかの作業員は、自力で脱出した。
屋根は、幅約17m、奥行き約28mで、当日は約50cmの雪に覆われていたという。
屋根に登っていた12人は、全員が命綱をつけていなかったという。
警察は、一緒に作業をしていた作業員から話を聞くなどして、当時の詳しい状況を調べている。
落雪のあった旭川第五小学校と桜岡中学校の石塚教頭は、「お昼が終わり休み時間になったときに大きな音がしたという報告を受け、外にいくと3、4人の体の一部が雪に埋まっている状態でした。私たちもスコップをかき集めて救出をしました」と救出時の状況を話した。
また、雪下ろしをしたタイミングについて、「多いところで70cmほどの雪が積もっていて、雪を下ろすにはまだ少ないかなという感じでしたが、これからまた降ることと、張り出した雪庇を危惧して、児童や生徒の安全を考え、業者に依頼しました」と話していた。
救出にあたった旭川市南消防署の柏谷副署長は、「到着したときは2人とも完全に雪に埋まっている状況で、作業員と学校関係者が救出しようとしていました。1m弱くらい埋まっていたとみられ、雪はさらさらしたものではなくかなり重たいものでした」と話していた。
そのうえで、「当時は12人程度が屋根の上で作業をしていて、そのうちのかなりの人が落ちたとみられます。作業員はヘルメットはしていましたが、命綱のようなものはみられませんでした」と話していた。
事故から1時間ほど経った校舎の屋根では、残った雪がポタポタと落ちていた。
今日の旭川の最高温度は氷点下0.8℃と、平年より2℃ほど高かったほか、昨日もプラスの気温となっており、屋根の雪解けが進んでいたとみられている。
道内で相次ぐ、雪下ろし中の事故。
雪下ろしをする際の注意点を、防災科学研究所雪氷防災研究センターに聞いた。
○まず、屋根に登る人は、滑り落ちないよう、命綱を確実につけること。
○雪下ろしに慣れると、命綱がなくても大丈夫だと考えがちだが、雪下ろし中の事故のうち、屋根から落ちる事故が最も多い。
○軒先に近い場所での作業は、雪庇を踏み抜くおそれがあるので、特に注意が必要。
○雪の塊が屋根から落ちて人に当たると、たとえ小さい塊でもけがの原因になるため、作業中は軒下に人が絶対に入らないよう通行止めにすること。
○また、作業はお互いに目が届くよう、2人以上ですることも重要。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20160205/5672701.html
http://mainichi.jp/articles/20160206/k00/00m/040/108000c
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0231453.html
http://www.stv.ne.jp/news/index.html
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20160207/5710911.html
(ブログ者コメント)
NHKからは、4~5m高さから乗用車の上に雪塊を落とす実験映像も放映されていて、フロントガラスに大きなヒビが入っていた。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。