2020年8月29日5時50分にYAHOOニュース(ウェザーニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
雷はどこにでも落ちます。
陸上なら高いビルや鉄塔によく落雷しますが、海上では船やサーファーが落雷の標的になります。
一度の落雷で6人が死亡し、7人が重軽傷を負った事故も起こっているのです。
この季節、海水浴やサーフィン、釣りなどの海のレジャーに出かける人は、十分に注意する必要があります。
【海に落雷、気絶して溺死も】
高い建物などが何もない海上では、遊泳者やサーファーなどは雷が落ちる標的になります。
また、直撃しなくても、雷が水中で拡散することで、周辺の人も感電してしまうのです。
高知県の海岸でサーファー集団に落雷した事故例では、直撃雷を受けたサーファーは感電死、その付近にいたサーファーが気絶して溺死したことがありました。
この事故が起こったのは、1987年8月5日、高知県東洋町の生見海岸でした。
早朝から激しい雨にもかかわらず50~60人がサーフィンをしていましたが、雷鳴が聞こえたため、20人ほどが岸に上がり、残りのサーファーはサーフィンを続けていました。
午前6時45分ごろ、サーファーに落雷し、20人ほどが気を失って海に浮かびました。
無事だったサーファーや付近の民宿の人が救助しましたが、6人が死亡、7人が重軽症を負いました。
事故の直後、現場の海は不気味に赤茶けて泡立っていたといいます。
このとき雷の直撃を受けたのは1人で、死因は感電死、
付近にいた5人は気絶して溺死したと伝えられています。
【類似の落雷事故は2005年にも】
サーフィン中に落雷で死傷した事故は、18年後にも起こっています。
2005年4月3日、福岡県志摩町の野北海岸でサーフィン大会が予定されていましたが、悪天候で中止されました。
その日の夕刻、約30人がサーフィンをしていましたが、雷が鳴り始めました。
多くのサーファーが砂浜に引き上げましたが、5人が残ってサーフィンをしていたところ落雷があり、男性が意識不明の重体、女性が重症、他の3人が軽傷を負いました。
「ドーン」という音とともに海に雷が落ちて、海水を通じて感電したのです。
意識不明の男性は、入院していた病院で18日後に亡くなりました。
事例が少なくて、落雷した地点から何m離れていると安全で、それ以内は危険という定量的な基準は現在のところありません。
2つの事例をみると、雷鳴を聞いて海から引き上げた人と海に残ってサーフィンを続けた人の判断の違いが生死を分けました。
海にも雷が落ちるし、それで死傷することがあるのです。
雷はサーファーも游泳者も区別しません。
気象情報に十分に注意することはもちろん、身の安全のために、雷が鳴ったら海に入っている人は直ちに浜辺に引き上げて、鉄筋コンクリートの建物や、自動車などのより安全な空間に避難しましょう。
もし、そのような場所が近くにない場合は、できるだけ低い姿勢で雷をやり過ごしてください。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ff34dfeba8c06ce21072332306dc23d08279bb4d
(ブログ者コメント)
関連情報調査結果、6年前に以下の情報(平成17年に白子町では海中や波打ち際にいた人以外、30m離れた砂地にいた人まで感電したなど)がNHKから発信されていた。
(2014年7月25日 NHK おはよう日本 関東甲信越 千葉)
今回のテーマは、海辺の“雷”です。
この季節、海水浴や釣りなど、海のレジャーに出かけた人が、雷によって命を落とすケースが後を絶ちません。
そこには、海の雷ならではの危険が潜んでいました。
【夏の海での落雷による死亡事故は毎年発生】
海にたくさんの人が繰り出す夏。
しかし、この季節、海に落ちる雷の危険性が高まっています。
7月8月の落雷の回数を示した図では、神奈川県の湘南地域、茨城県、千葉県の太平洋岸など、海水浴で人気の海にも頻繁に落雷していることが分かります。
海辺への落雷で、大きな被害が出たケースがあります。
千葉県白子町の海水浴場で、平成17年7月、たった一度の落雷で1人が亡くなり、一時心肺停止した人を含め、8人がけがを負いました。
事故の直後に救助に駆けつけた、ライフセーバーの井上さんは、「音と光が同時に鳴った。誰が感じても近くに落ちたなと。負傷者をライフガードが懸命に処置していた」と、当時のことを話していました。
浜辺には、落雷の被害にあった9人が、幅30メートルほどの広い範囲にわたって倒れていました。
たった一度の雷で、なぜこれほどの被害が出たのか。
それは、水が電気を通したためでした。
雷の直撃を受けたのは、海の中に居た2人。
電気は海の中を伝わり、浜辺に達します。
これにより、波打ち際に居た2人も感電。
さらに、電気はおよそ30メートル離れた砂地に居た5人を襲いました。
ぬれた砂の水分が電気を通し、被害が拡大したと見られています。
水が電気を通すという海特有の危険。
さらに井上さんは、海辺には人の背丈より高いものがないため、雷が人に落ちやすいといいます。
こうした夏の海での落雷による死亡事故は、全国で毎年のように起きています。
【避雷針のある建物か車内に避難を】
事故を防ぐため、いま、井上さんたちは雷の接近をいち早く知ろうと務めています。
雷が近付くと、その電磁波を検知し、警報を鳴らすセンサー。
さらに、気象庁や電力会社が出す雷情報を、スマートフォンでこまめにチェックしています。
この日も、午前中に雷注意報が発令されました。
「本日、雷注意報が発令されています」
ただちに海水浴客に警戒するよう呼びかけます。
井上さんは、「警戒情報に耳を傾けてもらいたい。放送が入る前でも、いち早く避難してもらいたい」と話していました。
雷専門の気象予報会社、フランクリン・ジャパンの気象予報士、今村さんは、「気象庁の3か月予報では、平年よりも気温が高い。地上の気温が高くなると、上空との間に気温差ができるので、雷が発生しやすい。平年より雷が多くなる可能性がある」と、例年以上の注意をうながしています。
専門家によりますと、海で雷が近づいてきたら、すぐに海から上がり、避雷針のある建物に入ってほしいということです。
近くにない場合には、車に避難してください。
万が一、落雷しても、電気は車体を通じて地面に逃げるということです。
車内では窓を閉め切り、ガラスや金属製の部品には触れないようにしてください。
https://www.nhk.or.jp/shutoken/miraima/articles/00109.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。