2017年8月5日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7429/
(2018年5月3日 修正2 ;追記)
2018年4月26日付で読売新聞中部版から、バルブが腐食していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)
愛知県警は25日、作業時にタンク内を空にするなどの安全確保を怠ったとして、現場責任者だった同社の作業主任者と操業長の男2人(ともに58歳)を業務上過失致死傷容疑で書類送検した。
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作業員が故障したタンクの計器を交換するため、配管のバルブを工具で閉めていたところ、バルブが腐食していたために根元から破損。
配管とつながっていたタンクからアンモニア水が噴出した。
現場責任者だった2人は、作業時にタンクのアンモニア水を空にしたり、安全服の着用を指示したりするなどの事故防止策をとることを怠り、3人を死傷させた疑い。
調べに対し、ともに容疑を認めている。
同社は事故後、アンモニア水を浄化処理に使用することをやめたといい、同社の広報担当者は「死亡事故を発生させた事実を重く受け止めている。今後も捜査に対しては誠実に対応する」としている。
出典
『王子製紙事故で2人書類送検 業過致死傷容疑』
http://www.yomiuri.co.jp/chubu/news/20180426-OYTNT50004.html
4月25日13時23分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
書類送検容疑は、タンクの液面計の交換作業に際し、バルブが破損してアンモニア水が噴出する危険性を認識していたのに、タンクを空にするなどの事故を防止する具体的な措置を取らず、3人を死傷させたとしている。
県警によると、故障した液面計の交換のため配管のバルブを閉じようとしたところ、根元が破断して濃度25%のアンモニア水が噴出した。
バルブはさびて回転しなくなっていた。
アンモニア水は工場の排水を浄化する過程で使用し、前日に10トンを補充したばかりだったという。
出典
『3人死傷、王子製紙工場アンモニア噴出で社員2人を書類送検 事故防止措置講じず 愛知県警』
http://www.sankei.com/west/news/180425/wst1804250048-n1.html
(2018年12月8日 修正3 ;追記)
2018年12月6日22時11分に毎日新聞から、2人は不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
名古屋地検は6日、県警から業務上過失致死傷容疑で書類送検された工場の男性幹部2人を不起訴とした。
理由は明らかにしていない。
地検は、名古屋北労基署から労安法違反容疑で書類送検された同社と操業長についても不起訴とした。
出典
『作業中アンモニア水で死傷事故 王子製紙工場の幹部2人が不起訴に』
https://mainichi.jp/articles/20181206/k00/00m/040/286000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。