2017年11月29日11時29分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国交省は28日、2016年度に実施した下水道管の点検結果を発表した。
22都道県の31か所(計約5km)で、放置すれば道路が陥没するなどの恐れがあり、早期修繕が必要な「緊急度1」と判定された。
15年の下水道法改正で、腐食の恐れの大きい下水道管について「5年に1回以上」の点検が義務付けられた。
点検結果の公表は今回が初めて。
全国の下水道管約47万kmのうち、点検が義務付けられているのは約5000kmで、16年度は約490kmの点検を終えた。
緊急度1は約5kmで、緊急度2、3は計約72km、残りは「劣化なし」など。
16年度に点検していない約4510kmは、今年度を含む4年で実施する。
緊急度1と判定された31か所のうち、今年度末までに青森県八戸市や神奈川県鎌倉市、岡山県備前市など21か所(約3.5km)で、下水道管の入れ替えなどの対策を行う。
埼玉県伊奈町や広島市、福岡市など残り10か所(約1.5km)は、来年度以降に改善する。
出典
『下水道管、22都道県31か所で「陥没の恐れ」』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171129-OYT1T50048.html
以下は11月28日付の国交省報道発表資料(抜粋)。
『下水道管路の点検結果を初公表 ~ 減らせ道路陥没!下水道管路メンテナンスの確実な実施に向けて~』
1 背景・目的
国土交通省では、下水道管路が原因の道路陥没が年間3,300件発生していること等を受けて、平成27年に下水道法に基づく維持修繕基準を創設し、硫化水素による腐食のおそれの大きい下水道管路については、5年に1回以上の頻度での点検を義務づけたところです。
今般、国民・下水道利用者の皆様に下水道管路の現状及び老朽化対策についてご理解をいただくため、腐食のおそれの大きな箇所における点検の実施状況、結果及び対策予定等を「下水道管路メンテナンス年報」として初めてとりまとめ、公表することといたしました。
2 平成28年度の点検結果の概要(詳細は、別紙参照)
〇全国の下水道管路の総延長 約47万kmのうち、腐食のおそれの大きい管路延長 約5,000kmを対象としてとりまとめ。
〇そのうち、平成28年度は約1割(約490km)において点検を実施し、約476.5kmで緊急度を判定。
〇緊急度判定実施延長のうち、緊急度(1)の判定を受けたのは、約1%(約5.0km)
管渠の点検結果※ : 緊急度(1) 1%(約5.0km)、
緊急度(2) 6%(約27.9km)、
緊急度(3) 9%(約44.0km)、
劣化なし 84%(約399.5km)
※緊急度(1): 速やかな措置が必要な場合
緊急度(2): 出来るだけ早期に対策が必要な
場合
緊急度(3): 劣化状況を確認しながら、対策
時期を検討
〇緊急度(1)判定を受けた管渠約5.0kmのうち、今年度末までに約7割(約3.5km)で対策が完了予定。
(残りの約1.5kmについても、必要な措置が速やかに行われるよう、取組状況の定期的なフォローアップ・公表等により、早期対策実施を促してまいります。)
・・・・・
http://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo13_hh_000361.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。