2017年12月1日5時0分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午後1時ごろ、留萌管内苫前町豊浦の町営とままえ夕陽ケ丘風力発電所の水素転換実証試験建屋で、水を電気分解して生成した水素を貯蔵するタンクが爆発した。
平屋約220m2の屋根の鉄骨の一部が曲がったほか、トタン屋根やシャッターが壊れた。
建屋内の別の部屋には作業員5人がいたが、けが人はいなかった。
警察などによると、水素タンクは円柱形で、直径2.4m、高さ2m。
当時、屋内では、水素を圧縮してタンクに入れる作業が行われていた。
警察は、タンク内の圧力が異常に高まり、破裂したとみて調べている。
出典
『水素試験施設で貯蔵タンク爆発 苫前の風力発電所』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/148348
12月1日付で朝日新聞北海道版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
NEDOによると、水素の製造は11月27日に始まった。
建物は3部屋に分かれており、端の部屋にある、水素を一時的に貯めるタンク(直径1.5m、高さ約1m)が破裂したという。
事故当時、スタッフは全員、室外におり、別の部屋にある水素製造装置や、屋外にある大型タンク、液体化装置に影響はないという。
12月1日10時11分に北海道文化放送からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
施設の関係者によると、水素を一時的に貯めておくガスホルダーが破裂した。
出典
『水素タンク爆発 屋根やシャッター吹っ飛ぶ 実験施設』
12月1日9時30分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月30日19時59分にNHK北海道からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午後1時5分頃、北海道苫前町豊浦にある新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)や大手商社の豊田通商などが共同で運営する実証試験設備で水素の一時貯蔵タンクが破裂し、鉄骨造平屋の屋根の一部が壊れた。
警察と苫前町によると、施設は町営の風車3基の敷地内にあり、風車が発電した電気を使って水を電気分解し、水素を製造している。
風力エネルギーを有効活用する技術開発のために造られ、実証事業が11月27日に始まったばかりだった。
出典
『実証事業開始3日後、水素製造施設のタンク破裂』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171201-OYT1T50023.html
『水素製造施設で爆発事故』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20171130/3186391.html
(ブログ者コメント)
この設備の概略のフローが、2017年10月23日付で新エネルギー新聞からネット配信されていた。
『NEDO・P2G実証事業、北海道・苫前町で開始へ 水素キャリアにMCH使用』
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。