2017年5月12日13時43分に西日本新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
北九州市は、12日、小倉北区鋳物師町の駐車場脇にある車道照明灯(高さ8m、重さ約140kg)が倒れ、一時、市道をふさいだと発表した。
照明灯は市の設備で1980年設置。
根元の部分が腐食していたという。
周辺は朝夕、車の通行量が多いが、けが人はなかった。
市は、他の照明灯にも異常がないか、緊急点検を始める。
市によると照明灯は鉄製で、北九州都市高速道路下の駐車場に設置。
11日午後7時ごろ、車道と駐車場を隔てるフェンスを押しつぶして倒れ、車道をふさいだ。
通行人からの連絡で分かった。
同市内では、2016年6月にも八幡西区で歩道照明灯(1967年設置、高さ10m)が倒れる事故が発生。
その際は、70年以前に設置の照明灯を緊急点検したが、今回の照明灯は対象外で、最後に点検したのは2013年だった。
市が設置する照明灯は2万9000基あるという。
出典
『照明灯 車道に倒壊 小倉北区 根元腐食 重さ140キロ高さ8メートル』
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/327765
5月12日12時39分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午後7時ごろ、北九州市小倉北区鋳物師町の市道で、道路脇に設置された高さ8mの鉄製の照明灯が倒れ、片側2車線の車道を一時ふさいだ。
市によると、通行人や車に被害はなかった。
37年前に設置され、根元部分の腐食が原因とみられる。
照明灯は直径10数cmで、重さ約140kg。
市が5年に1回、定期点検しており、平成25年の点検では異常はなかった。
市は近く、市内にある約2万5000基の照明灯の緊急点検をするとしている。
出典
『8メートル照明灯倒れ道路ふさぐ 37年前設置、腐食原因か』
http://www.sankei.com/west/news/170512/wst1705120042-n1.html
(ブログ者コメント)
事例の横展開対応で、点検範囲を決めることは実に難しい。
67年に設置した照明灯が昨年倒れたので、市は70年以前に設置した照明灯を点検した。
それはそれで一つの考え方だ。
範囲を広げて薄く浅く点検することが望まれる場合もあれば、範囲をぐっと絞って念入りに点検するほうが効果的な場合もある。
その兼ね合いが難しい。
(2017年5月22日 修正1 ;追記)
2017年5月19日11時33分にNHK北九州から、市は同じタイプの全ての照明灯の緊急点検を始めたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月、北九州市の市道で、40年近く前に設置された道路照明灯が支柱の腐食が原因で倒壊したのを受けて、市は、同じタイプの照明灯を対象に緊急点検を始めた。
緊急点検は、昭和42年以降に設置された同じタイプの道路照明灯、およそ1万9000本が対象で、19日は、小倉北区青葉の市道に昭和55年に設置された照明灯の点検の様子が公開された。
点検では、市の委託を受けた業者が照明灯の根元周辺をドリルで掘り返したうえで、根元部分を金づちでたたいたり超音波を当てたりして、腐食していないか確認した。
その結果、根元部分の腐食が判明し、市では、この照明灯を撤去して新しいものを設置することを決めた。
北九州市建設局の石川道路維持課長は、「今回の倒壊では幸いけが人は出ませんでしたが、できるだけ早く点検を進め、必要があれば新しいものに取り替えていきたい」と話していた。
出典
『照明灯の倒壊事故受け緊急点検』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/5023480711.html
(ブログ者コメント)
映像によれば、照明灯周辺のアスファルトを電動カッターで切った後、ドリルで掘り返していた。
その後、掘り返した後の照明灯根元がアップで映されていたが、白いペンキの塗られていない場所が地面から下だったと考えれば、地中数cmまでは錆びで変色しているだけだが、それより下の部分はボロボロになっているように見えた。
この調子で1万9000本を点検するとなると、そのコストはン10億円規模になるのではないだろうか?
とすれば、数年計画?
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。