2017年5月10日12時19分にNHK長崎から、佐世保市での事例に関し下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月11日1時6分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
先月、発熱などの症状を訴えて佐世保市内の病院に入院した70代の女性が、マダニが媒介する感染症によって死亡していたことがわかった。
ことし、県内で感染が確認されたのは初めて。
佐世保市によると、先月25日、佐世保市の70代の女性が発熱や全身のけん怠感などの症状を訴えて市内の病院に入院し、今月に入って死亡した。
マダニにかまれた痕は見つからなかったが、長崎県環境保健研究センターで女性の血液を調べた結果、マダニが媒介するSFTS=「重症熱性血小板減少症候群」を引き起こすウイルスが確認されたという。
SFTSはマダニにかまれることで起きる感染症で、発熱や腹痛、意識障害などを引き起こし、有効な治療薬はない。
県医療政策課によると、県内で感染が確認されたのは去年7月以来だという。
佐世保市によると、この女性に海外渡航歴はなく、家族の話では、発症前には庭で作業をしていたという。
ウイルスを媒介するマダニは草むらなどに生息していて、春から秋にかけて活動が活発になるため、佐世保市では、こうした場所に入る場合は長袖や長ズボンを着用して肌の露出を少なくするよう、呼びかけている。
出典
『マダニにかまれて高齢女性死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5033277571.html
『マダニ 感染症で70代女性死亡 かまれた痕なく』
https://mainichi.jp/articles/20170511/k00/00m/040/032000c
5月11日19時21分にNHK香川からは、高松市での事例に関し下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月上旬に死亡した高松市の80代の男性がマダニが媒介するウイルスに感染していたことがわかり、保健所は、草むらなどに入る際は長袖の服と長ズボンを着用しダニにかまれないよう、注意を呼びかけている。
高松市保健所によると、今月3日、高松市の80代の男性が高熱や下痢などの症状を訴え、市内の病院を受診し、数日間、入院したあと死亡した。
検査の結果、男性はマダニが媒介するウイルスに感染し、SFTS=「重症熱性血小板減少症候群」という感染症を発症していたことが、11日、わかった。
保健所によると、県内では、マダニが媒介するウイルスによる感染症のうち、おととし、2人が「日本紅斑熱」を発症して死亡しているが、SFTSを発症して死亡したのは初めてだという。
マダニは、春から秋にかけて動きが活発になるということで、高松市保健所は、草むらや山の中に入るときは長袖の服や長ズボンを着用し、サンダルは避けて足を覆う靴を履くなど、マダニにかまれないよう注意を呼びかけている。
出典
『マダニが媒介の感染症で死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/8033327591.html
5月10日20時4分に毎日新聞からは、SFTSではないが、やはりマダニが媒介するダニ媒介脳炎に関し、札幌市で捕獲された野生動物への感染が確認されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道大の研究グループは、10日、札幌市内で捕獲された野生動物が「ダニ媒介脳炎」の原因となるウイルスに感染していたのを確認したと明らかにした。
大都市での確認は初めて。
ダニ媒介脳炎は、ウイルスを持つマダニにかまれることで発症する。
北大大学院の好井健太朗准教授(ウイルス学)によると、市内の山林で捕獲されたアライグマや野ネズミなど84匹の血液を調査。
約1割に当たる10匹から、ウイルスに感染したことを示す抗体が見つかった。
北海道では、昨年夏、草やぶでマダニにかまれたとみられる40代男性が発熱やけいれんなどの症状が出た後、死亡した。
出典
『北大 札幌でダニ媒介ウイルス 野生動物で確認 大都市初』
https://mainichi.jp/articles/20170511/k00/00m/040/095000c
昨年夏の北海道事例については、2016年8月16日10時51分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道は16日、ウイルスを持ったマダニにかまれ「ダニ媒介脳炎」を発症したことが確認された道内の40代の男性が死亡したと明らかにした。
道によると、国内での感染確認は平成5年以来2例目で、死亡は初めて。
道保健福祉部などによると、男性は7月中旬に道内の草やぶでかまれたとみられ、発熱や意識障害、けいれんなどの症状が出て入院していたが、13日に病院で死亡した。
厚労省によると、ダニ媒介脳炎の原因となるウイルスは、北海道の一部地域での分布が確認されている。
ウイルスを持つマダニがいない地域では感染は起きず、人から人への感染はないという。
道の担当者は、「山菜採りなどで草やぶに入る際は、かまれないように長袖と長ズボンを着用し、万が一、ダニにかまれた場合は、速やかに医療機関を受診してほしい」としている。
出典
『ダニ媒介脳炎患者が死亡 北海道の男性、国内初』
http://www.sankei.com/life/news/160816/lif1608160009-n1.html
(ブログ者コメント)
以下の報文の「はじめに」を読む限り、SFTSとダニ媒介脳炎は別物の模様。
file:///C:/Users/ai59k/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/3QBNB0GA/MM1309_02.pdf
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。