2017年5月9日9時1分に読売新聞から、自作連打装置のイメージ図付きで下記趣旨の記事がネット配信されていた。
茨城県筑西市のセルフ式ガソリンスタンド(GS)「S店」で、4月までの約7か月間、店員が利用者の安全確認を怠っていたことがわかった。
本来は、目視した上でタッチパネル式制御盤の給油許可ボタンを押す必要があるが、自作の装置を使ってボタンを自動的に押す仕組みにしていた。
消防法に違反しており、消防は改善指示を出した。
同店を運営するグループ会社を傘下に持つS商事(本社・茨城県筑西市、つくば市)が8日発表し、「多大な迷惑をかけて申し訳ない。責任者は厳正に処分する」と陳謝した。
セルフ式GSは、一般的にたばこを吸いながら給油しようとしていないかなどを店員がカメラなどで監視し、事務所内で許可ボタンを押す。
同店では、店員が市販のモーターとギヤを組み合わせて棒を動かし、自動で許可ボタンを連打する装置を自作。
昨年10月頃から使用し、店員が監視していなかった。
最初の装置は音がうるさかったため、小型の装置に改良したという。
同11月に同社の巡回で発覚し、いったん取り外されたが、その後も使われていた。
同店の責任者は、同社の調査に対し「人件費の削減や効率化のためだった」と説明したという。
出典
『セルフGS、自作装置で給油自動許可…監視怠る』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170509-OYT1T50019.html
5月9日付で毎日新聞茨城版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
県内などでガソリンスタンド(GS)を展開するS商事は、8日、グループ会社のSカーライフ下館東店(筑西市横塚)で、従業員の監視がなくても客がセルフで給油できる装置を自作していたと発表した。
消防法に抵触する行為で、同社は「深く反省している。再発防止に努めたい」としている。
消防法は、セルフ式GSで客が給油する際、従業員がその都度確認し、許可をするよう義務付けている。
しかし、同社によると、店責任者の30代男性社員が、許可のスイッチを一定頻度で自動的に押す装置を自作。
昨年10月から先月まで使用していたという。
テレビ局の取材で発覚し、消防が先月20日に改善を指示した。
同社の聞き取りに対して、責任者は「作業の効率化のためにやった」と話しているという。
出典
『筑西のGS 監視なくセルフ給油、装置自作 消防法抵触』
https://mainichi.jp/articles/20170509/ddl/k08/020/091000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。