2016年7月5日23時38分に中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月6日付で毎日新聞愛知版から、7月6日9時20分に中京テレビからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後1時15分ごろ、愛知県東海市東海町の新日鉄住金名古屋製鉄所で、製鋼工場の窒素タンク内を点検していた男性作業員が倒れ、現場で死亡が確認された。
新日鉄住金によると、名古屋市内の協力会社の男性社員(63)とみられる。
警察は、安全管理に問題がなかったか調べる。
警察によると、タンクは円柱形で、高さ13.5m、直径3.5m。
内部は5層になっている。
5日午後1時から同僚と2人でタンク内の窒素を抜いて点検する作業を始め、男性社員が先にタンク下部から中に入り、内部の階段を上って、下から3層目に入った直後に倒れたらしい。
当時、「窒素タンク」の酸素濃度を計測していたが、5層構造のうち3層目を計測し、問題がなかったため中に入ったところ、突然倒れたという。
事故直後の計測で、タンク内の酸素濃度は低いところで通常の4分の3ほどになっており、酸欠になった可能性がある。
点検時には窒素ガスを抜き、酸素を送り込んでいた。
6日に司法解剖して死因を調べる。
出典
『窒素タンク点検中、男性作業員死亡 東海市の新日鉄工場』
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2016070590233803.html
『男性死亡 東海の製鉄所で63歳作業員 新日鉄住金名古屋』
http://mainichi.jp/articles/20160706/ddl/k23/040/209000c
『新日鐵住金、タンク内で男性倒れ心肺停止』
http://www.jrt.co.jp/nnn/news86230625.html
(ブログ者コメント)
「事故直後の計測で、酸素濃度は低いところで通常の4分の3ほど」と報じられている。
ということは、酸素濃度が15~16%しかないのに、内部に入っていたということになる。
本当だろうか?
いくらなんでも、そのような値で内部に入るなど、考えられないのだが・・・。
空気置換の方法や酸素濃度の測定方法も気になるところだ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。