2016年7月6日3時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
伊勢崎市で4日午後、突風が発生し、物置や家屋の屋根が飛ばされるなどの被害があった。
同3時から4時過ぎにかけては大雨や落雷なども集中し、道路の冠水や停電の被害も相次いだ。
前橋地方気象台は、5日、竜巻や下降した気流が地面にぶつかって起こる「ダウンバースト」などが発生した可能性があるとみて職員を派遣し、現地調査をした。
警察によると、4日午後4時40分ごろ、物置小屋が飛ばされていると110番通報があった。
消防が確認したところ、同市安堀町の老人ホームの敷地内にあったスチール製の物置が脇にあったフェンスをなぎ倒し、北側約50m先の住宅の玄関先まで飛ばされていた。
周辺は田んぼや畑が多く、通行人や家屋への被害はなかった。
この家の女性(75)は、「家の中から、風がぐるぐると渦巻いているのが見えた。雨も強く降ってきて外の景色は何も見えない。収まって外を見ると物置が横倒しになっていてびっくりした」と話した。
この日、市に入った報告では、車庫の壁が飛ばされたり、フェンスが倒れたりするなどの被害が約20件あったという。
また、東京電力によると、同市内では雷が電柱に落ちた影響で午後4時半ごろから50分間ほど約500軒が停電し、前橋市内でも約700軒が停電した。
同気象台によると、4日夕方には県内全域に竜巻注意情報が出ており、落雷やひょう、急な強い雨にも注意するよう呼びかけていた。
5日朝に伊勢崎市の現場で調査した職員は、「今のところ、被害が広範囲に広がっている様子はない。引き続き調べて判断したい」と話した。
出典
『群馬)伊勢崎で突風被害 竜巻やダウンバーストの可能性』
http://digital.asahi.com/articles/ASJ7476NZJ74UHNB00K.html?rm=411
7月6日12時4分にNHK前橋からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日、伊勢崎市で物置などが飛ばされた突風被害について、気象庁が5日、原因を調べた結果、特定はできなかったものの、上空の冷たい空気が吹き下ろす「ダウンバースト」か、周りの空気を巻き上げながら突き進む「ガストフロント」の可能性があることがわかった。
伊勢崎市安堀町では、4日午後4時すぎ、突風によって物置などが数10m飛ばされたほか、仮設トイレが倒れるなどの被害が出た。
気象庁は5日、機動調査班のメンバー4人を現地に派遣し、突風の原因を調べた。
その結果、突風の種類は、被害の痕跡から推定できる情報が十分に得られず、特定はできなかったものの、積乱雲から激しい雨が降るのに伴って急激な下降気流が発生し、上空の冷たい空気が吹き下ろす「ダウンバースト」か、積乱雲から大量の冷たい空気が吹き下ろし地表付近で周りの空気を巻き上げながら突き進む「ガストフロント」の可能性があるとしている。
気象庁によると、突風が発生した時間帯には、活発な積乱雲が伊勢崎市を通過していたという。
また、農業用ハウスの鉄鋼の部品が変形していたことから、突風は秒速およそ35mと推定され、ことし4月から導入した突風の強さを判定する基準、「日本版改良藤田スケール」では、6段階のうち最も下の「JEF0」に該当するとしている。
出典
『突風は「ガストフロント」か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/1063783171.html?t=1467841832981
(ブログ者コメント)
「ガストフロント」という、ブログ者にとって聞きなれない言葉が使われていたので調べたところ、気象庁HPに図解付きで、以下のような解説があった。
『積乱雲の下で形成された冷たい(重い)空気の塊が、その重みにより温かい(軽い)空気の側に流れ出すことによって発生します。水平の広がりは竜巻やダウンバーストより大きく、数十キロメートル以上に達することもあります。』
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/toppuu/tornado1-1.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。