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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2016712344分に毎日新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。

72942分にNHK京都からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

1日午後6時15分ごろ、京都市左京区の京都大学付属病院・旧産婦人科病舎(鉄筋コンクリート地上4階、地下1階建て)の1階実験室から出火、約30m2を焼いて約3時間45分後に消えた。

 

実験室では放射性物質を扱っており、京都市消防局が付近で放射線量を測定、火災直後に毎時0.5μSvを検出した。

健康への影響はないとみている。京大も測定したが、検出しなかったという。

 

出火したのは、RI(放射性同位元素)低レベル実験室。

稲垣病院長によると、出火前に男性研究員が放射性物質を使って医薬品開発のための実験をしていたが、出火当時は人はいなかったという。

この火災で男女3人が煙を吸い、うち男性1人が経過をみるため入院した。

 

建物は、かつて産婦人科病舎として使われていたが、現在は医学部の研究室などが入っている。

 

現場は、学生や職員らが避難するなどして、一時、騒然となった。

3階の研究室にいた男性は、「『避難してください』という放送があり、非常階段から外に出た。しばらくしてドカーンという大きな音がした」。

3階にいた別の男性は、「音楽を聴いていたので放送や非常ベルは聞こえなかったが、何かが燃えている臭いで気付いた。廊下には白煙が立ちこめており、非常階段から逃げた」と話した。

 

警察と消防は、放射線が検知されたことと火事との関連や出火原因を調べている。

 

出典

京大病院 「ドカーンと大きな音」実験室出火、放射線検出』

http://mainichi.jp/articles/20160702/k00/00m/040/109000c

『京大病院の実験室で火事

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/2013678221.html?t=1467496092993

 

 

73日付で読売新聞大阪版からは、原因に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

同病院は、2日、火元の実験室にいた40歳代の男性研究員が「実験で使ったヒーターの電源を切り忘れた」と説明していることを明らかにした。

警察は、失火の可能性が高いとみている。

 

病院によると、研究員は外部の企業に所属し、京大医学部と共同で新薬開発を進めていた。

 

1日は、放射性物質を投与した動物の臓器をヒーターを入れた水槽に溶かす実験を1人で行っていたが、出火の約10分前、ヒーターを水槽から取り出して木製の机に置いて退室。その際、電源を入れたままにしていたという。

 

警察は、ヒーターの熱が発火につながった可能性があるとみて、爆発に至る経過なども調べている。

 

出典

原因「ヒーター切り忘れ」京大病院実験室火災

http://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20160703-OYO1T50000.html

 

 

7398分に京都新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

同病院は、2日、出火原因について、実験で用いる電熱器のスイッチを切り忘れたまま実験台上に放置したことによる可能性が高い、との見方を明らかにした。

 

同病院によると、出火元の実験室では、40代男性の研究員が、低レベルの放射性物質を動物に投与し、臓器への分布の様子を調べる実験をしていた。

出火時は同じ建物の別の部屋におり、電熱器のスイッチを「切り忘れていた」と話しているという。

 

実験室周辺の放射線量については、京大が調査を行い、1日午後11時過ぎの室内は、「通常の実験中のレベル」とする最大毎時16μSvだった。

屋外では、2日の調査でも、線量の上昇はなかったという。

 

出典

京大病院火災、電熱器スイッチ消し忘れ原因か

http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20160703000016

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

写真を見ると、1階の窓から炎と黒煙がモクモクと上がっている。

 

 

 

(2016年7月15日 修正1 ;追記)

 

201671291分に産経新聞westから、ヒーターを温度上昇防止機能付のものに改めるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

扱っていた放射性物質に関する詳細などの情報公開を求めていた「京大研究室火災の情報公開を求める住民連絡会」に対し、11日、病院側が回答した。

同連絡会は、「回答内容を検討し、追加質問を行う予定」としている。

 

病院の回答では、放射性物質の燃焼はなかったことや、当時測定した放射線の数値のほか、近隣住民から明らかに火災に関連した体調不良の訴えがあれば病院で診察をすることなどを説明している。

 

また、火災の原因がヒーターの電源の切り忘れだったことから、同種のヒーターを一定以上の温度になると停止する防止機能付のものに改めるよう通知したことや、大学側が現場周辺の土壌を採取し、測定を行っていることも明らかにしている。

 

連絡会は、火災を受け、病院近くの事務所に勤務する弁護士や周辺住民らで構成。

火災で燃えたものや放射性物質のなどの詳細や、今後の方針などの情報の開示、返答を求めていた。

 

出典

ヒーターは防止機能付きに 住民らの情報公開請求に病院が回答

http://www.sankei.com/west/news/160712/wst1607120017-n1.html

 

 

キーワード;学校、事故

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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