2016年3月30日20時20分にNHK首都圏NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月30日21時53分と3月31日17時52分にNHK水戸から、3月30日22時40分にTBS News iからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午後6時45分頃、日立市にある火力発電用のタービンなどを製造している「M社」日立工場で爆発があった。
消防などによると、爆発したのは、ガソリンなどの危険物をドラム缶で保管している倉庫の外にあった4本のドラム缶のうち2本で、1本のドラム缶はふたが飛び、もう1本はドラム缶ごと数m飛んだという。
工場の周辺には建物の屋根の一部が散乱したが、工場の従業員や周辺の住民でけがをした人はいなかった。
警察によると、ドラム缶の中には、工場で金属加工に使った廃油など複数の液体が混ざっていたということで、それらが何らかの反応を起こして爆発した可能性もあると見て、引き続き、詳しい原因を調べることにしている。
NHKが上空から撮影した日立市の日立製作所の工場の敷地周辺の映像では、消防車などが集まっている様子が確認できるが、大量の炎や煙が上がっている様子は確認できない。
道路に面した工場の敷地内にはドラム缶のような容器が置かれ、消防士が集まって状況を確認している。
近くに住む70歳の女性は、「自宅にいたらドーンという大きな爆発音が数回聞こえた。驚いて外を見ると、真っ赤な火が高さ10mほどまで上がっていた。その直後から、油のような鼻につく臭いがした」と話していた。
工場の脇にあるレストランの店員は、「炎が一瞬上がったのが見え、そのあと2回、大きな爆発音がした。下から突き上げられる衝撃があり、花火が打ち上がるようなものすごく大きな音だった。煙のようなものが見えたという人もいた」と話していた。
別の男性は、「ドーンという今まで聞いたことがない大きな音が聞こえ、工場に近づくとシンナーのような臭いがした。道路には50cmほどの丸い鉄板や屋根の一部のようなものが飛散していた。70年間、ここに住んでいるが、このようなことは初めてだ」と話していた。
爆発があった工場を運営するM社は、三菱重工業と日立製作所が出資して、平成26年に設立した会社。
会社によると、爆発があった日立工場は、火力発電所で使われるタービンやモーターなどの機械を製造し、工場の広さは40万m2、従業員の数はおよそ2500人だという。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20160330/4123761.html
http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/1074127351.html?t=1459371292153
http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/1074127582.html?t=1459458527936
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2737704.html
4月1日付で朝日新聞茨城版(聞蔵)からは、下記趣旨の続報的記事がネット配信されていた。
この爆発事故は、廃油置き場にあったドラム缶2本が破裂したことによるものだったことが、警察への取材でわかった。
警察は、消防とともに31日に現場検証にあたり、詳しい原因を調べている。
破裂したのは、屋外の廃油置き場に1列に置かれていたドラム缶4本のうち、両端にあった2本。
1本は吹き飛んで約20m西側の敷地内に落ち、もう1本も上部が飛んで、中身が飛び散った。
廃油置き場に隣接する倉庫の屋根の一部が破損して周辺道路に散乱したほか、ドラム缶に入っていた青色の液体が、駐車場の車などに付着したという。
警察によると、破裂した2本には、数時間前に複数の種類の油や塗料を混ぜて入れる作業をしていたという。
警察は、内容物が化学変化を起こして爆発した可能性があるとみて、調べている。
(2016年4月17日 修正1 ;追記)
2016年3月31日付の茨城新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
同社は、爆発音が午後6時半から同35分ごろにかけて2回していることから、1本づつ破裂したとみている。
(2016年5月5日 修正2 ;追記)
2016年4月28日20時56分にNHK水戸から、過酸化水素が原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
M社は、事故の原因について、産業廃棄物として廃棄される油類や加工液を一時的に保管する2本のドラム缶に洗浄液が入れられた結果、ドラム缶の鉄分と洗浄液に含まれる過酸化水素が化学反応を起こしたために起きたと結論づけた。
この洗浄液は、本来、鉄製ではないポリ容器で保管することになっているが、産業廃棄物の回収を委託している会社の社員が、誤ってドラム缶に入れてしまったという。
M社では、産業廃棄物の回収を委託している日立市内の7つの会社に、再発を防止するための指導を行ったという。
出典
『爆発「ドラム缶内で化学反応」』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/1074958281.html?t=1461881785682
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。