2017年10月24日12時19分に日テレNEWS24から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午前、秋田市茨島の化学工場で人体に有害な発煙硫酸が漏れ出す事故があった。
これまでにけが人は確認されていない。
事故があったのはM電子化成の化学工場。
警察や消防によると、24日午前8時30分ごろ、工場の従業員から「貯蔵している発煙硫酸のタンクからガスが漏れている」と消防に通報があった。
消防は、消防車6台などを出して工場敷地内への立ち入りを規制し、警戒に当たった。
発煙硫酸は、大量に吸い込むと肺に障害を起こしたり意識を失ったりするおそれがある。
これまで、この事故でけが人や体調不良を訴えた人は確認されていない。
M社の担当者は、「警報機で確認したところ、今の時点で反応がないので危険性はおさまった。これから原因特定に入る。」と話した。
M社では、2012年にも発煙硫酸が漏れ出す事故が起きている。
出典
『化学工場で発煙硫酸が漏出 けが人はなし(秋田県)』
http://www.news24.jp/nnn/news86112598.html
10月24日付で秋田魁新報からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午前8時40分ごろ、秋田市茨島3丁目のM電子化成で、劇物に指定されている発煙硫酸がタンクから漏れ出したと、119番があった。
体調不良を訴えた人はおらず、周辺への影響もないという。
警察や同社によると、タンク(容量約3000トン)の貯蔵量を増やすため、別のタンクから発煙硫酸を移し替える作業をしていた40代男性社員が、午前8時10分ごろ、タンク側面から白煙が上がっているのに気付き、同社が通報した。
作業を中止すると、漏出は収まったという。
警察などが、漏れ出した原因や量を調べている。
出典
『発煙硫酸が流出、秋田市・三菱マテリアル 周辺への影響なし』
http://www.sakigake.jp/news/article/20171024AK0015/
(ブログ者コメント)
2012年の事例は下記記事参照。
2012年8月13日掲載
2012年8月7日 秋田市の化学工場で発煙硫酸が漏れて白煙が上がる、配管フランジのパッキン劣化が原因
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2130/
(2017年11月19日 修正1 ;追記)
2017年10月25日付の秋田魁新報紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
発煙硫酸は無色の液体で、空気中の水分と結びつくと、気化して白煙が発生する。
同社はコーティング剤などに使われるフッ化水素酸を製造する際、発煙硫酸を原料としていた。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。