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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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(1/2から続く)

 

柱接合部、金具なし 南阿蘇の倒壊アパート5棟

2016513日 毎日新聞東京版夕刊;図解付き)

 

熊本地震で倒壊し学生3人が死亡した熊本県南阿蘇村の東海大農学部阿蘇キャンパス周辺の学生向けアパートを国交省の研究所が調査したところ、倒壊した木造2階建て7棟のうち、確認できた5棟すべてで、柱や筋交いの接合部がくぎだけで留められていたことが分かった。

金具を使うよう定める現行の国の基準に照らすと不十分で、強度が低かったとみられる。

 

熊本地震発生から14日で1カ月。

国や研究者による被害の実態や原因の解明が進められている。

専門家は、「国や自治体は、基準に合わない建物を減らしていくべきだ」と指摘する。

 

国交省国土技術政策総合研究所によると、目視で確認できた5棟の接合部を調べたところ、筋交いや柱と別の部材との接合部が、くぎだけで打ち付けられていた。

犠牲者が出た3棟ともくぎ打ちだけで、うち1棟はくぎが1、2本しかなかったり、筋交いの端がシロアリに食い荒らされて欠けたりしていた。

土台のコンクリートには鉄筋がなく、亀裂が入っていた。

 

建築基準法施行令は、制定された1950年当初から、揺れで部材にかかる力を接合部によって別の部材に伝わるようにしなければならないと規定している。

ただ、具体的な方法は示していなかったため、くぎ打ちだけの方法が業界内で横行。

95年の阪神大震災では、くぎ打ちだけの倒壊家屋が数多く確認された。

 

このため2000年に施行令が改正され、金具を使うなど具体的な方法が同省の告示で明示された。

同研究所の中川主任研究官は、「くぎ打ちだけでは現在の基準に当てはまらない『既存不適格』の建物といえる」と話す。

 

7棟は全て00年以前に建てられたとみられる。

登記簿上は82年築なのに、ホームページの物件案内で「築3年」と表記していた棟もあった。

 

http://mainichi.jp/articles/20160513/dde/001/040/076000c

 

 

『熊本地震 新耐震基準でも全壊 施工不良など多く

20165142216分 毎日新聞)

 

益城町で、新耐震基準の規定が強化された2000年以降に建てられたとみられる木造家屋400〜500棟を日本建築学会が調査したところ、9棟が倒壊するなど、計17棟が全壊したとみられることが分かった。

14日に東京都内で開かれた調査速報会で報告された。

報告した専門家は、「基準にとらわれず、耐震性能をさらに高めることが必要」と提言した。

 

倒壊は免れたものの、大きく傾いた全壊家屋について詳しく調査したところ、太さや長さが適切ではないくぎが使われていたり、壁のバランスが悪かったりするなど、設計上の配慮不足や施工不良が数多く見つかった。

倒壊家屋は、今後、図面などから原因を解明する。

 

調査を担当した京都大学の五十田博教授は、「現行の基準は『倒壊しない』という最低基準であり、基準に適合していても地盤や設計、施工の不良があれば倒壊・全壊することは想定される」と指摘。

「基準を上げるべきか中長期的な議論が必要」とした上で、まずは基準にとらわれることなく、耐震性能をさらに高めるなど、国民一人一人の意識を変えることが重要だと説いた。

 

建築基準法は、地震で建築物が損傷、倒壊しないように強度基準を定めている。

以前は、中規模地震(震度5強程度)の揺れがあった場合に「倒壊せず、破損したとしても補修で継続使用が可能」と規定していた。

 

だが、28人が死亡した宮城県沖地震(1978年)を受けて81年6月に同法が改正され、大規模地震(震度6強〜7程度)でも「人命に危害を及ぼすような倒壊をしない」とする新基準に変更された。

 

さらに00年、接合部の金具や壁の配置などに関する規定を強化した。

 

http://mainichi.jp/articles/20160515/k00/00m/040/060000c

 

 

「新耐震基準」17棟が全壊 益城町

2016514日 熊本日日新聞)

 

益城町で、耐震基準が厳しくなった2000年以降に新築されたとみられる木造住宅17棟が全壊していたことが、14日、日本建築学会の調査で分かった。

東京都であった学会の地震被害調査速報会で、京都大の五十田博教授(木質構造学)が報告した。


五十田教授によると、00年以降に建てられた木造家屋10棟の全壊を町役場周辺などで確認。

うち4棟は、完全に倒れていた。

そのうち1棟は、基準より数段耐震性を高めた「等級2」か「3」とみられる家屋だった。

五十田教授は、「これまで倒れたという話を聞いたことがない」と話している。


ほか、全壊していた7棟も00年以降のものとみられ、正確な建築年の確認を進めている。

外観だけでは分からないケースもあるため、さらに増える可能性もあるという。


五十田教授は、全壊家屋について設計上の弱点を指摘しながらも、「かなり大きな地震動だったので、ぎりぎり耐えた建物も多いはず。壁の材料など小さな差が被害を大きく分けたのかもしれない」と分析した。

手抜き工事などの違法性は「確認できていない」とした。


益城町では約5400棟の住宅が損壊。

学会のチームは、益城町役場を中心に、約2600棟の損傷程度や構造、築年代などを調べた。

00年以降の木造家屋は400~500棟とみられる。
 

http://kumanichi.com/news/local/main/20160514014.xhtml

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

耐震基準に則って建てられた家屋が、なぜ倒壊・損傷したのだろうか?

これまでの報道では、耐震基準想定外、地盤が悪かった、手抜き工事だった・・というところが主な原因のようだが、それ以外にも何かあるのだろうか?

関東大震災級の地震が懸念されている地域の住民として、そこが最も知りたいところだ。

今後の検証が待たれる。

 

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
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