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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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81年基準改定で「耐震」のはずが被害… 震度7続発は想定されず

422日付 東京新聞朝刊 ;趣旨・要約)

 

観測史上初めて震度7を2回記録した熊本地震で、耐震工事をした役場や避難所が損傷し、使えない状態になった。

大地震の続発は1981年に定められた現行の耐震基準の想定外であり、国も被害状況を踏まえた上で、基準について再検討する方針だ。 

 

「数年前に耐震工事を終えていたのに…」と、熊本県益城町の職員は言う。

鉄筋コンクリート造り3階建ての町役場は、外付けフレームで補強していた。

14日夜の震度7には耐えたが、16日の本震で亀裂が入り、倒壊の恐れで立ち入り不可となった。

 

熊本市でも、避難所となっている小中学校24校の体育館で「筋交い」が破断するなど損傷し、使用禁止に。

避難者は、より安全な校舎に移った。

 

「大地震の続発でびっくりしている」と、同市教育委員会施設課の担当者は訴える。

市内の公立小中学校は、2012年度末に、耐震化率100%を達成していた。

 

東京理科大の北村春幸教授(建築構造学)は、「大地震は、2度来ると、ボディーブローのように効いて被害が大きい。一度目で壊れて強度が落ちた建物は、むち打つように大きく揺れて壊れやすい」と言う。

「耐震基準は最低限の基準。免震や制震など、被害軽減のための対策が必要だ」とも。

 

一方、国交省の担当者は、「確かに耐震基準では繰り返しの大地震は想定していない。しかし、全く対応していないわけではない。60秒以上の揺れも想定して構造計算をしている」と話す。

長時間の揺れは、複数回の揺れに相当するという考え方だ。

耐震基準は、これまでも大地震のたびに変更が加えられており、「被害状況を調査したうえで検討したい」とする。

 

<耐震基準> 

 

現在の国の耐震基準は、建築基準法に基づき、1981年に導入された。

「震度5強の地震でほとんど損傷しない。震度6強から7に達する大地震で損傷はしても倒壊や崩壊はしない」ことが目安だ。

 

震度7を記録した2つの大地震では、この基準が効果を発揮した。

95年の阪神大震災では、基準を満たす建物の被害は、それまでの古い基準の建物の3分の1程度。

東日本大震災でも、被害は小さかった。

 

だが、両地震とも、震度7の強い揺れは最初の1回だけだった。

2013年の住宅耐震化率は82%となっている。

 

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201604/CK2016042202000131.html  

 

 

「耐震基準」はもうアテにならないのか 「耐震補強」100%熊本の学校が相次ぎ破損した

20164222033分 J CAST ニュース ;趣旨・要約)

 

地震に対する建物の強度を測る数値には、2つある。

一つは「is(アイエス)値」で、もう一つが「地震地域係数」といわれる数値だ。

 

「is値」とは、「構造耐震指標」のこと。

地震に対する「建物」の強度、靱性(変形能力、粘り強さ)を示す数値で、建物自体にかかる耐震の「判定指標」になる。

国交省によると、「耐震性を高めるための改築・改修時に利用する数値」という。

 

is値は、「0.6」が基準。

住宅などの耐震診断や耐震補強の専門機関である日本耐震診断協会は、「0.6で、6~7の震度を想定しています」と話す。

 

震度6~7規模の地震に対して、

○is値が0.6以上の場合を「倒壊または崩壊する危険性が低い」建物とし、

○is値が0.3以上0.6未満の場合を「倒壊または崩壊する危険性がある」建物、

○is値が0.3未満の場合を「倒壊または崩壊する危険性が高い」建物

としている。

 

日本耐震診断協会によると、「防災拠点となる小・中学校の場合は、別途、文部科学省が『0.7』という全国共通の基準値を設けています」とし、熊本県教育庁も、「小・中学校の耐震基準は、is基準に則って(0.7で)整備しています。今回の地震で、一部の小・中学校で損傷がありましたが、その基準は満たしています」と説明する。

 

熊本県にある557校の公立小・中学校(2014年度)のうち、耐震補強が済んでいる小・中学校は「耐震化率で、ほぼ100%になります」と、熊本県教育庁は話す。

 

それにもかかわらず、今回の地震で被害の大きかった熊本市内だけで、16校の小学校と8校の中学校で破損が見つかり、危険と判断して、その一部を閉鎖した。

中には、被災者がいったんは避難してきたものの、校舎の壁や床などに亀裂が見つかったことで、別の避難所に移ったケースもあった。

 

ただ、国交省は、今回の震度7の地震でも「ヒビ割れなどはみられたものの、倒壊や崩壊はしていません」とし、is値には問題がなかったとしている。

 

http://www.j-cast.com/2016/04/22264988.html

 

 

熊本地震でなぜ損壊多発 「1981年耐震基準」の落とし穴

2016427日 日刊ゲンダイ ;趣旨・要約)

 

国の耐震基準を満たしているはずの建物が続々と半壊、倒壊の被害に遭っているのはなぜなのか?

東京理科大の北村春幸教授(建築構造学)に説明してもらった。

「新耐震基準は1度目の地震に耐えることを前提としており、何度も大きな地震が続くことは想定していません。ところが、大地震は2度目が来るとボディーブローのように柱や梁にダメージを与え、被害が大きくなります。最初の地震で損傷し強度が落ちることによって、むち打つように大きく揺れたり、壊れやすくなってしまうのです」

 

新基準は、「1度目を耐え、その間に補修し、2度目の大地震に備えるため」の法改正だったという。

 

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/180260/1

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
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