2018年12月5日22時55分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京有明医療大の本間生夫学長が5日、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、呼吸と健康の関係をテーマに解説した。
呼吸は、疲れや肩こり、不安などと関係しているといわれる。
一般的に良いとされる深呼吸について、本間学長は、「やりすぎはよくない」と指摘。
「二酸化炭素は体内の酸性とアルカリ性のバランスをとっている。深呼吸のしすぎは二酸化炭素を不足させ、体の不調につながる」と話した。
出典
『深呼吸しすぎ、二酸化炭素不足で体に不調も』
https://www.yomiuri.co.jp/science/20181205-OYT1T50113.html?from=y10
※ちょっと前、2018年9月4日10時30分に産経新聞から、同じ本間学長の説に関するかなり詳しい記事が、下記趣旨でネット配信されていた。
【第一人者・本間生夫氏、常識覆す指摘続々】
「意識的な深呼吸は何回もし過ぎない方がいい」
「腹式呼吸よりも胸式呼吸の方が大事」…。
呼吸研究の第一人者、本間生夫(いくお)・東京有明医療大学長(呼吸神経生理学)の、これまでの世間的な常識を覆す指摘が、「いい呼吸」へ関心を集めている。
長寿時代の健康維持には、生命活動の基本である呼吸をよりよくすることが重要だ。
では、どうしたらいいのか。
アドバイスをもらった。
【食事よりも大事】
健康といえば、食事や運動に目が向きがちだが、「ある意味、呼吸は食事よりも大事」と本間学長は語る。
ヒトは呼吸により空気中の酸素を取り込み、摂取した栄養素と結びつくことでエネルギーを生み出す。
悪い呼吸であれば、その効率がダウンし、体に負担がかかる。
しかも、その数は1日に2万回、年間730万回に上る。
「いい呼吸かそうでないかで、健康に大きな差が出る」と強調する。
世間的に奨励されている深呼吸も、何回も続けて行うのはよくないと指摘する。
ふだんの無意識の呼吸は脳幹、意識して行う深呼吸は大脳皮質と、「脳の中で担当する部位が違う」としたうえで、「大脳皮質を介する意識的な深呼吸は、体内の酸とアルカリのバランス調節機能が作動しなくなる」からだという。
二酸化炭素量が一定に保たれることで機能が作動していて、「酸性に傾くと、酵素の働きが悪くなるなどの影響もあるので、深呼吸は2~3回にとどめた方がいい」。
【呼吸筋ストレッチ】
また、腹式呼吸のよさが強調され、ふだんの胸式呼吸が軽視される傾向にも疑問を呈する。
肺は自分では収縮できない。
20種を超える肺周囲の筋肉(呼吸筋)を使って収縮させることで、呼吸を行っている。
「従って、メインエンジンはあくまでも肋間(ろっかん)筋を中心とする呼吸筋だ。腹式呼吸で使う横隔膜はサブエンジン」と本間学長は指摘する。
ただ、睡眠中を含め、24時間365日動き続ける肋間筋は、20代から少しずつ老化することが分かっている。
そこで、本間学長が考案した呼吸筋ストレッチを行うことで、「硬化していく筋肉をほぐし、柔軟性を保ってほしい」と呼びかける。
本間学長の研究によると、呼吸筋ストレッチを行った高齢者は肺年齢が10歳程度若返ったとのデータがあり、「呼吸の面だけからいえば、寿命が10年延びたことになる」。
【カラオケもおすすめ】
呼吸筋の働きをアップするには、カラオケなど、「声を出して歌うこともいい」と勧める。
日本人の呼吸のリズムにあった七五調風の曲がいいとのことで、「荒城の月」や「天城越え」、また「ダンシング・ヒーロー」などを例に挙げた。
本間学長は、これらをまとめた著書「すべての不調は呼吸が原因」(幻冬舎新書)を7月に刊行、「呼吸は無意識で行っているため、無関心になりがちだ。その良しあしの影響は想像以上に大きいと思って注意を向けてほしい」と、呼びかけている。
【7種のストレッチで強化】
呼吸筋強化のため本間学長が考案したストレッチは7種類。
代表的なストレッチは、足を肩幅に開いて立ち、胸の前で両手を組む。
ゆっくり息を吸いながら体を丸めていくと同時に、腕は組んだまま前に伸ばす(胸と腕で大きなボールを抱え込むように)。
さらに、息を吸い終わったらゆっくり吐きながら元の姿勢に戻す-というもの。
詳細は同書に掲載のほか、DVD(NPO法人「安らぎ呼吸プロジェクト」ホームページhttp://yasuragi-iki.jp/)も販売している。
出典
『「深呼吸し過ぎない」「腹式より胸式呼吸」“いい呼吸”で10歳若返り?』
https://www.sankei.com/life/news/180904/lif1809040009-n1.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。