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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20181252030分に産経新聞から下記趣旨の記事が、現地の写真付きでネット配信されていた。

 

田園などの見通しの良い交差点で出合い頭に衝突する事故(田園型事故)が多発しているとして、栃木県警は、同県下野市内交差点付近の道路脇に白いポールを等間隔で設置した。

 

交差点に入る車同士が錯覚により互いの接近に気付かないのが原因とされ、等間隔に並んだポールを置くことで車の動きを認識しやすくするのが狙いだ。

一見、何の変哲もないこのポールが、事故防止に一役買うという。

 

田園型事故は、「コリジョンコース現象」と呼ばれる現象が原因で発生する。

 

人間の視野の特性で、交差道路を等速で接近する車は、視界の中で角度が変化しないため、動いていると認識できなくなる現象だ。

 

視界が良いため、スピードを出しがちになることも重なり、死亡事故につながることが多い。

県内では同型事故で、昨年1年間に6人、今年に入ってからも2人が死亡。

県警が対策に乗り出した。

 

事故防止のためのポールを立てる場所として選ばれたのは、同型事故で2年間で2人が死亡した同市橋本の交差点。

 

県警と下野市は11月、主道路側の交差点から30m離れた地点に、8m感覚で両側に高さ2.6mの白いポールを20本設置した。

 

ポールによって、ドライバーの視界から車が一定間隔で遮られ、車を「動いているもの」として認識することができるという仕組みだ。

 

千葉県では6カ所に設置され、1年間で事故がゼロになるなど、効果は実証済みという。

 

実際に走ってみると、確かに交差道路の車の動きが分かりやすく、減速や一時停止などの対策が取りやすいことが分かる。

 

県警交通企画課は、「頭を動かすなどして、車の動きを視界に認識させやすくすることも対策になる。ポールの設置効果などを検証しつつ、引き続き、交通事故抑止に努めたい」としている。

 

 

コリジョンコース現象】

 

そのまま進み続ければ衝突(コリジョン)するコース上の車両同士が、視界良好の状況でも、かなり接近するまで相手を認識できない現象。

 

田畑の中など、見通しの良い十字路での事故、いわゆる「田園型事故」の原因の一つとして注目されている。

 

(1)動いているものに比べ、停止しているものを見つけにくい

(2)視野の中心に比べ、周辺のものを認識しにくい

という目の特性が関係し、一定速度で進む相手の車が風景に溶け込むなど、接近するまで動きを認識できない現象が起きるという。

 

ヘリコプター、航空機の事故原因として説明される場合もある。

 

出典

田園型事故招く「コリジョンコース現象」…栃木県警が対策本腰

https://www.sankei.com/affairs/news/181205/afr1812050037-n1.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

田園型事故については、2015年10月に本ブログで岐阜県のケースを紹介スミ。

その関連情報として紹介する。

 

 

 

(2018年12月13日 修正1 ;追記)

 

20181212日に東京新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。プラスアルファの情報も含まれているため、参考までに追記しておく。

 

水田などに囲まれた見通しの良い交差点で起こりがちな交通事故を減らそうと、下野市内の交差点に、近づいて来る車両を認識しやすくする「視野対策ポール」が設置された。

 

県警と地元自治体が協力し設置したのは、今回が初めて。

交差する道路を同じ速度で走る車両が止まって感じられ、接近して来ることが分からなくなる「コリジョンコース現象」による事故を減らす目的だ。 

 

一定間隔にポールを設置することで、ポールを横切る車両が動いていると認識しやすくなる。

千葉県などで導入され、効果が確認されているという。

 

設置されたのは、下野市橋本の信号機のない市道交差点。

広々とした水田に囲まれて見通しが良い。

 

ところが、過去5年間で14件の交通事故が起き、うち11件が出合い頭による事故。

昨年から2年連続で、死亡事故も発生した。

 

市などは、標識の増設や「交差点注意」の路面標示の設置など、対策を施してきたが、死亡事故が続いたことから、県警が各地で効果が出ている視野対策ポールの設置を持ち掛けた。

 

県警によると、千葉県で2003年に導入され、年間11件の事故が起きていた同県内の交差点では、対策後、1年間は無事故だった。

 

栃木県内では、小山市が市内2カ所で導入している。

 

ポールは、交差点から約30m離れた道路の両側に8m間隔で計10本を設置。

反対側の道路の両側にも、同様に設置した。

 

交差する道路側の運転手からは、近づいて来る車両が間隔を置いたポールで規則的に遮られて見えるため、動いている物体として認識しやすくなるという。

 

県警交通企画課の担当者は、「事故を起こした人は『ぶつかるまで全く気づかなかった』などと証言する。人の目の特性と、こうした現象による事故があることを頭に置いて、運転してほしい」と注意を促す。

 

市が支出した設置費用は44万円で、信号機の設置よりも安い。

市の担当者は、「田園が広がる市内は同じような交差点が多いが、信号機の設置は費用面などから難しい。効果を見て、ポールの設置場所を広げたい」と話していた。

 

出典

交差点事故「ポール」で防ぐ 「止まって見える」錯覚回避

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/list/201812/CK2018121202000155.html 

 

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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