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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20181261851分にNHK茨城から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

茨城県にある研究施設では、放射性廃棄物を保管するドラム缶すべての点検に、およそ50年かかるとされているが、全体の40%余りのドラム缶で腐食が進んでいることがわかり、運営する日本原子力研究開発機構は、優先して健全性を確認する方針を示した。

茨城県東海村にある研究施設には、ドラム缶およそ4万6000本に入った低レベルの放射性廃棄物が保管されていて、点検におよそ50年かかるとされている。


これについて、今日、原子力規制委員会の監視チームの会合が開かれ、原子力機構の担当者がドラム缶の点検方法などを説明した。


それによると、全体の40%あまりにあたるおよそ2万本が、保管を始めてから41年を超えていて、外部から腐食が進んでいることがわかった。


このため、原子力機構では、来年3月までに(2019年)腐食の状況を詳しく調べる計画を立て、優先して健全性を確認すると説明した。


これについて事務局の原子力規制庁の担当者から、「記録からドラム缶の中身を分析できないのか」とか、「点検の全体像が見えない」といった意見が出されたが、原子力機構は、次回以降説明すると答えていた。


一方、残りのおよそ2万6000本のドラム缶については、腐食の状況や過去の点検記録などを踏まえて、今後、健全性を確認する計画という。

 

出典

放射性廃棄物容器40%余に腐食

https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20181206/1070004876.html 

 

 

ちょっと前、20181122日付で毎日新聞大阪版からは、下記趣旨のやや詳しい記事がネット配信されていた。

 

日本原子力研究開発機構が原子力科学研究所(茨城県東海村)の敷地で保管する低レベル放射性廃棄物入りのドラム缶(200ℓ)の一部で、中身が適切に分別されていないことが、21日、分かった。

 

この影響で、過去にはドラム缶内で水分が生じ、腐食や漏出が見つかった。

 

機構は、約5万3000本を50年以上かけて点検する計画を原子力規制委員会に示したが、委員は同日の会合で、「50年もかかるのでは、点検しないのと一緒だ」として、期間短縮を求めた。

 

機構や規制委によると、保管場所は地下を掘りコンクリート設備を埋め込んだ「ピット」で、1964~76年ごろに整備した。

 

同研究所や周辺の大学の原子力施設などで発生した廃棄物が入ったドラム缶を、横向きの状態で上積みしている。

 

87~91年に一部を点検したところ、腐食や中身の漏出が見つかった。

60年代は廃棄物の分別が徹底されておらず、ドラム缶内に水分が残っていた可能性が高いという。

 

現在行っている年1回の目視点検では、下の方に積まれたドラム缶は確認できず、規制委に示した計画では、1缶ずつつり上げて腐食や放射性物質による汚染がないかどうかを調べる。

問題が見つかれば、詰め替えや補修をする。

 

21日の会合では、山中委員が「5年ほどで点検すべきだ」と指摘した。

 

出典

『放射性廃棄物 保管のドラム缶腐食 原子力機構「点検に50年」 規制委「5年ですべき」』

https://mainichi.jp/articles/20181122/ddn/008/040/010000c?pid=14509

 

 

 

(2019年1月29日 修正1 ;追記)

 

2019129日付で東京新聞茨城版から、点検を14年で完了させる計画が提示されたが規制委はさらなる見直しを求めたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

日本原子力研究開発機構は、原子力科学研究所(東海村)で保管し、一部が腐食している低レベル放射性廃棄物入りのドラム缶について、一部を除き、腐食状況などの点検を14年で完了させる計画を示した。

 

廃棄物量は、ドラム缶200ℓ換算で約5万3000本としていたが、実際は300ℓのドラム缶もあり、実数では約4万6000本という。

原子力規制委員会の会合で24日、説明した。

 

昨年11月の会合では50年かかるとしていたが、一部のドラム缶は30年ほど前に点検し、改めて確認する緊急性は低いと説明。

残りは、設備増強で点検のペースを速めるとした。

 

しかし規制委は、「人員を投入し、5年ほどで終えるべきだ」などと、さらに見直しを求めた。

 

機構によると、ドラム缶は横向きの状態で上積みされ、過去の点検で腐食や中身の漏出が見つかっている。

 

廃棄物の分別が徹底されず、ぬれた布を入れるなどし、ドラム缶内に水分が残ったのが原因だという。

 

出典

腐食ドラム缶、点検に14年 4万6000本 当初の50年から短縮

http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201901/CK2019012902000166.html 

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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