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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20181261726分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

日本航空と全日空の一部のパイロットが、社内調査に対し、打ち合わせなどで忙しく、「アルコール検知器を使わずに乗務したことがある」と話していることがわかった。

日航は100~200件はあったとし、全日空は393件にのぼるとしている。

 

日航の副操縦士が英国で逮捕された事件などを受け、国交省が11月末に両社に実施した立ち入り検査でアルコール検査データの欠落が見つかり、それを受けた両社の社内調査で発覚した。

 

日航は、パイロットに検知器を使った乗務前検査を義務づけ、国内では昨年8月以降、不正のしにくい精密型を使い、全データを保存することにしていた。

 

だが、国交省の立ち入り検査で、約22万件の検査結果のうち、約3800件のデータが残っていないことが判明した。

 

社内調査の結果、保存できるアプリを起動しなかったことなどが主な原因だったが、検査自体をしなかった事例があることもわかった。

 

全日空は、羽田空港で乗務する際は、精密型を使って全データを保存。

1人で検査する代わりに、不正が起きないよう、検査時の写真を撮影するようにしていた。

 

だが、過去1年分にあたる約11万件の検査結果のうち、393件のデータが残っていないことが判明。

社内調査をした結果、乗務前に会議や面談があったことやほかのパイロットが先に使用していたことで、「検査をし忘れてしまった」とすべてのパイロットが答えたという。

 

両社とも、乗務に支障のない状態だったと考えられる、と説明している。

 

国内では、パイロットの乗務前のアルコール検査が義務づけられておらず、実施は各社に任されている。

 

また、国交省大阪航空局は、6日、機長の乗務前の飲酒でフライトが遅れた問題を受け、鹿児島県霧島市にある日本エアコミューターの本社を立ち入り検査した。

 

出典

「アルコール検知器使わずに乗務」の例も 日航・全日空

https://www.asahi.com/articles/ASLD64GMFLD6UTIL01Q.html 

 

 

126183分にNHK首都圏からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

パイロットによる飲酒問題で先月、国交省の立ち入り検査を受けた全日空と日本航空は、過去の乗務前の検査について、改めてパイロットへの聞き取りをした。


その結果、アルコール感知器を使った検査を行わずに乗務したケースが相次いでいたことが分かった。


このうち全日空では、羽田空港で先月までの1年間に、検査を行っていなかったケースが393件あった。


聞き取りに対してパイロットは、乗務する便が急きょ変更になり慌てていたことや、別のパイロットが検査中だったため、あとで検査しようとして忘れてしまったことなどが理由だと話しているという。


全日空では、「今後は、別の担当者を立ち会わせて検査を行うよう徹底する」としている。


また、日本航空でも、記録が残る感知器を導入した去年8月以降、検査を行っていなかったケースが100件から200件程度あったということで、さらに確認を進めているとしている。


国交省は、こうした検査の実態も踏まえて、行政処分を含めた対応を検討している。

 

出典

全日空と日航 検査受けず乗務も

https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20181206/0022260.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

今回社内調査のきっかけとなったのが、英国でJALパイロットが逮捕されたこと。

その経緯や背景などは、下記記事参照。

ちなみに、同パイロットは10ケ月の禁固刑が言い渡され、JALを懲戒解雇された。

 

2018111760分 東洋経済オンライン)

 

・・・・・

 

パイロット(A氏)は10月28日、現地時間19時00分発、日本時間15時55分到着予定のJL44便に、副操縦士として乗務する予定だった。

 

A氏は英国の法令に定められた基準値(1ℓ当たり200mg)の9倍超という血中アルコール濃度であったにもかかわらず、JALが社内で規定するアルコール濃度検査をすり抜けて、一時は機内に乗り込んだ。

 

JALの調査によれば、ホテルのチェックアウトから搭乗までに、ともに乗務する予定だった機長2名を含む計13名が接触したが、A氏の飲酒に気づいたのはたった1名。

しかも、空港までA氏らを送迎したバスの運転手だった。

 

アルコール臭に気づいた運転手が空港のセキュリティスタッフに伝えていなければ、A氏は酒気帯び状態で予定通り乗務していたことになる。

 

結果的に、A氏はセキュリティスタッフによって現地警察に通報され、その後、逮捕された。


この影響で、当該便は1時間9分の遅延の後、羽田に向けて飛び立った。

 

・・・・・

 

最新型のアルコール検知器は、すでに国内空港には配備されていたが、海外空港での導入は1年以上も遅れていた。

 

今後は、速やかな配備を進めたうえで、検査時に地上スタッフが立ち会うことを義務づけ、従来は乗務開始の12時間前までとしていた飲酒24時間前までへと厳格化する。

 

・・・・・

 

JALは2010年の破綻を経て経営改革を断行し、業績を急ピッチで回復させてきた。

近年は路線拡大も目立っており、そのしわ寄せが現場のパイロットに来た可能性は否めない。

 

さらに、ストレス管理教育が不足していたと指摘するのが、元JALのパイロットで航空評論家の小林宏之氏だ。

「健康・ストレス管理の訓練を定期的にやるようにと提言しているが、なかなか実現していない」(小林氏)。

 

JAL運航本部長の進氏は、「フライト自体にストレスを感じるかというと、それは乗員として当然のこと」という。

だが小林氏は、「離着陸だけでなく、どんなトラブルがあっても対応するという意味で、想像以上にストレスの多い仕事」と強調する。

 

・・・・・

 

出典

JALパイロット「飲酒逮捕」問題の根本原因 急成長の裏で、過重労働が空の安全を脅かす』

https://toyokeizai.net/articles/-/250116 

 

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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