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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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202010211148分にNHK佐賀から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

伊万里市にある射撃場で、散弾銃の鉛製の弾が放置され、周囲の土壌が長年汚染され続けている問題で、市はまず、汚染濃度の高い部分の表面の土を取り除く対策をとることになりました。

伊万里市大川内町にある市営の散弾銃射撃場は、クレー射撃の競技などに利用されてきましたが、鉛製の弾が撃たれたまま放置されたことで、9年前、敷地の外で法律の基準の13倍を超える鉛が検出され、利用が休止されました。

市は、専門家の意見も聞きながら、対応策をようやくまとめ、汚染濃度が高い土壌を取り除くほか、鉛の流出の拡大を防ぐ設備をつくることになりました。

ただ、総事業費は9億円以上に上るため、まず、特に汚染濃度が高い3600平方メートルの範囲で表層の土を取り除く工事を行い、敷地外で処分するということです。

工事には今後、さらに詳しい調査が必要で、実際に工事を始める時期は「未定」だとしています。

伊万里市によりますと、水質調査を毎年行っていて、河川や農地への影響はないとしていますが、射撃場とその周囲では、今も国の環境基準を超える値が検出されることがあるということです。

伊万里市は「財政状況を考えると、工事を一挙にすることはできないが、長期化する市民の不安を軽減するためにも、対策に取りかかりたい。効果を検証しながら、土壌を撤去するエリアを拡大していきたい」としています。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20201021/5080007251.html

 

 

ちょっと前、2020107830分に佐賀新聞からは、対策工事の内容が決まった経緯などに関し、下記趣旨の記事が現地写真付きでネット配信されていた。

 

伊万里市大川内町の市営散弾銃射撃場に大量の鉛散弾が放置されている問題で、市の環境対策検討委員会は6日、鉛に汚染された土壌の除去手順を確認した。

 

市の厳しい財政状況の中で多額の費用がかかる工事を行うため、汚染濃度が高い部分に絞って除去することになった。

 

前回2019年2月の委員会で汚染土除去の方針が決まったのを受け、市が手法や費用について検討してきた。

 

市は、土壌汚染対策法の基準値を上回る汚染土を「全面除去した場合」と「高濃度部分だけを除去し、残りは沈砂池を設けて対策した場合」を比べ、費用が安い「部分除去」を選択した。

 

除去した土は場外に搬出し、専門業者に処分を依頼することにした。

 

ただ、それでも事業費が10億円程度になると見込んでおり「財政状況を考えると、一挙に工事を行うことは現実的に難しい」(スポーツ課)と判断。

 

除去対象地2万6100平方メートルのうち、特に汚染濃度が高い着弾地点一帯(3600平方メートル)を数年かけて取り除き、効果を検証しながら、必要に応じて除去エリアを広げていく方法を取った。

工事の着手時期は未定。

 

市が示した案に対し、有識者から異論は出なかったが、工事中の雨による土壌流出対策や汚染土の最終処分方法などについて、さらに詳しい計画を作成するよう求めた。

 

委員会を傍聴した地元住民の江口さん(男性、65歳)は、「問題が浮上して17年。地元が求めてきた汚染土の除去について、やっと前に進んだと思っている」と話した。

 

https://www.saga-s.co.jp/articles/-/583917 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

ネットで関連情報をチェックしたところ、各地の射撃場で同様な問題が起きていた。

以下は少々古い記事だが、千葉県市原市の事例。

 

2012729114分 千葉日報)

 

再開に地元が反発している県射撃場(市原市)の見学会が28日に行われ、町会役員らが懸案である鉛散弾の撤去・封じ込めの状況や、防音対策をチェックした。

 

周辺山林からは鉛散弾が見つかり、徹底した対策を求める声がさらに強まった。

 

同射撃場は、場内で使用した散弾の鉛害で場内水路から環境基準値を超える鉛が検出され、2001年に使用禁止となったが、県は有害鳥獣による農作物被害防止へ、来春から再開する方針を決めている。

 

ただ、地元・富山地区などは同意取り付けや、鉛・騒音対策など再開に向けた県の対応が十分でないことから、抗議文を提出するなど反発を強めている。

 

見学会は、地元要望で県が開催。

町会幹部ら約20人が参加した。

 

クレー射撃場では、鉛弾封じ込めへ防音堤に被覆したアスファルトの劣化が進んでいた。

また、同堤の裏にある山林から住民が鉛散弾を見つけた。

 

https://www.chibanippo.co.jp/news/local/93059

 

 

(2023年4月9日 修正1 ;追記)

2023461533分にNHK佐賀からは、今年10月から汚染土壌の撤去工事が始まる、汚染土壌は秋田県の施設で処理するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

伊万里市にある射撃場で、散弾銃の鉛製の弾が放置され周囲の土壌が長年汚染されてきた問題で、市は、ことし10月から汚染された土壌の撤去工事を始めることになりました。

伊万里市大川内町にある市営の散弾銃射撃場は、クレー射撃の競技などに利用されてきましたが、鉛製の弾が撃たれたまま放置されたことで、12年前に敷地の外で法律の基準の13倍を超える鉛が検出され、利用が休止されました。

この汚染された土壌の撤去が長年の課題でしたが、伊万里市は、3600平方メートル、およそ900トンの汚染濃度が高い土壌について、撤去する工事をことし10月から始めると明らかにしました。

具体的には、10月から12月ごろに吸引機などを使って汚染された土壌と鉛製の弾を取り除き、その後、来年の1月から3月にかけて、それらを伊万里港から船で秋田県の処理施設まで運んで処理する予定だということです。

また、鉛の成分を含んだ水が射撃場の外に流れ出るのを防ぐための工事も行うとしています。

深浦弘信市長は、記者会見で「将来に向けて負の遺産を残さないため、まず高濃度に汚染された土壌を撤去する」と述べました。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20230406/5080014256.html

 

 

  

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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