2016年9月11日18時51分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神奈川県茅ケ崎市の海岸で開かれた「スタンドアップパドルボード(SUP)」の国際大会「マイナビ THE JAPAN CUP」で、主催者が配ったTシャツを着た選手ら約30人がかぶれなどの症状を訴えた。
1人は入院中という。
主催するNPO法人「日本スタンドアップパドルユニオン」が、11日、明らかにした。
ユニオンによると、ロゴマークをプリントするために用いた薬品がTシャツに残留していたことが原因とみられるといい、警察は、業務上過失傷害の疑いもあるとみて、調べている。
SUPは、サーフボードの上に立ち、パドルでこいで水上を進むスポーツ。
ユニオンによると、初日の10日朝、ゼッケンの代わりなどとしてTシャツ363枚を選手とスタッフに配布。
その後、「かゆい」といったアレルギー症状を訴える着用者が相次ぎ、使用を中止にした。
大会は11日まで。
選手兼スタッフの50代男性は、「胸と背中の(一部の)皮がむけ、水ぶくれになった。やけどのようなズキズキとした痛みだった。10日にTシャツを洗ったら、泡が出てビックリした」と話した。
出典
『Tシャツでアレルギー?1人入院 茅ケ崎、SUP大会』
http://www.asahi.com/articles/ASJ9C43P3J9CULOB001.html
9月12日19時39分にライブドアニュース(日テレNEWS24)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。を
神奈川県茅ヶ崎市で週末に行われたマリンスポーツの大会で、参加者が、相次いで、皮膚がかぶれる症状を訴えた。
原因とみられているのは、主催者側が参加者に配った「Tシャツ」。
一体、何があったのだろうか。
神奈川県・茅ヶ崎市で3日から2日間開催された「スタンドアップパドルボード」の国際大会。
実は、この大会で選手やスタッフに配られたゼッケンがわりのTシャツに問題があった。
警察などによると、大会Tシャツを着用した約30人がかぶれややけどに似た症状を訴え、24人が病院で治療を受けたという。
また、50代の男性1人が入院している。
被害にあった人たち;
「本当にやけどの痛みで、ライターで体をあぶられているような痛み。今まで感じたことのないほどの痛み。その痛みに驚いたような状態」
「体が震えてくるし、じっとしていられいないし」
「(Q:あとが残る)一番の不安ですよね。一生こうだったら嫌だなとか」
被害にあった男性;
「かゆみがあって、かくんですけど、そうしたら体がぬるぬるの状態で、『あれ、なんでだろう。汗にしてはぬるぬるだな』っていうのが。ちょっとそこはおかしいな、と思っていたんですけど」
なぜTシャツを着て、やけどに似た症状が出たのだろうか。
原因について主催者側は―
大会主催者;
「Tシャツを洗うと白い洗剤みたいなのが出ると」
「(Tシャツの製作会社から)プリントをするための溶剤が原因だということは聞いている」
12日、Tシャツを製造した会社が取材に応じた。
代表取締役;
「プリントをする前に『前処理剤』を希釈したものをスプレーで塗布する。それを乾燥したあとでプリントする」
「今回初めて使いました」
前処理剤を使用した今年のTシャツは、前処理剤を使用しない去年のTシャツと比べると、明らかにくっきりとした発色になっている。
代表取締役;
「前処理剤があることで、こういう色が出るようになった。我々としては非常にいいものができあがったと喜んでいた」
「乾燥させると当然水が飛ぶ。この成分もある程度飛んでしまうものだと思い込んでいた」
「全く私たちのミスだと思っていますけど」
製品の安全を検査するNITEによると、前処理剤は有害性があり、Tシャツに大量に残っていた可能性があると指摘する。
大会主催者側は、配布した全てのTシャツの回収を急いでいる。
警察は、主催者側と製造元の業務上過失傷害容疑も視野に、調べる方針だ。
出典
『スポーツ大会で配られたTシャツで皮膚にかぶれ 「前処理剤に原因」』
http://news.livedoor.com/article/detail/12009960/
2016年9月18日19時25分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大会を主催したNPO法人、スタンドアップパドルユニオンは、18日、化合物の塩化ジデシルジメチルアンモニウムが原因だった可能性があると公表した。
Tシャツは、ユニオンが配った。
ユニオンによると、この化合物は、ロゴマークのプリントに用いた顔料用の前処理剤に含まれる。
国際がん研究機関が挙げている発がん性物質には該当しないという。
科学技術振興機構のウェブサイト「J―GLOBAL」によると、同化合物は、農業用の殺菌剤などに用いられるという。
10、11日に開かれた大会ではTシャツ363枚が配布された。
Tシャツを着ていた部分のほとんどがかぶれたという30代の男性は、朝日新聞の取材に、「症状が治まらず、まだ職場に復帰できずにいる」と話した。
出典
『かぶれたTシャツ、原因は前処理剤 神奈川SUP大会』
http://www.asahi.com/articles/ASJ9L54TYJ9LULOB00N.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。