2016年9月10日20時20分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月10日20時1分に時事通信から、9月10日18時14分に読売新聞から、9月10日21時0分に毎日新聞から、9月11日21時46分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後0時5分ごろ、東京都八王子市暁町の擁壁工事現場で作業員の男性4人が感電し、病院に搬送された。
このうち、50代男性が感電による不整脈で、約2時間後に死亡した。
30代の男性は、意識不明の重体。一時、心肺停止となったが、AEDで呼吸が回復した。
別の30代と40代の男性は、手足のしびれの軽傷を負った。
警察によると、工事は緑地ののり面の補強のためのもので、擁壁に沿って足場を組み、長さ約6mの1本の鉄の棒「アンカー」を5人で持ち上げ、コンクリート製の壁の、地面に対して水平に開けた穴に差し込む作業を行っていた。
5人のうち、1人は無傷だった。
男性らがアンカーを差し込む際、アンカーの端が近くの電線に触れ、感電したとみられる。
男性らは、電線と同じ高さに組まれた足場の上に立っていた。
一方、「防護管」と呼ばれる感電を防ぐためのプラスチック製のカバーが鉄棒に取り付けられていなかったことが、11日、工事元請けの建設会社への取材で分かった。
警察は、4人の身元の確認を急ぐとともに、業務上過失致死傷の疑いもあるとみて、現場の安全確保が適正になされていたか調べている。
現場は、JR八王子駅の北約2kmの住宅地。
近所の男性(77)は、「事故当時、周辺は45分ほど停電した」と話した。
出典
『工事現場で感電 作業員4人死傷 東京・八王子』
http://www.sankei.com/affairs/news/160910/afr1609100007-n1.html
『工事中に感電、4人死傷=持った鉄棒が電線接触-東京』
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016091000298&g=soc
『鉄棒挿入中に電線に触れ感電、作業員4人死傷』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160910-OYT1T50066.html?from=ycont_top_txt
『工事現場 作業員4人が感電…1人死亡、1人重体 八王子』
http://mainichi.jp/articles/20160911/k00/00m/040/030000c
『感電防止カバー使用せず 4人死傷の感電事故、東京』
http://this.kiji.is/147684890345832456?c=39546741839462401
(2017年9月27日 修正1 ;追記)
2017年9月25日15時49分にNHK首都圏から、過去にも感電事例があったがケガしなかったので再発防止策をとらなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 (新情報に基づき、タイトルも修正した)
警視庁は、感電を防止する措置をとらなかったとして、現場の責任者を業務上過失致死傷の疑いで書類送検した。
警視庁によると、当時、鉄製の棒を地面に掘った穴に差し込む作業をしていて、棒を持ち上げた際に高圧線に接触したとみられているが、その後の調べで、感電しないようにするためのプラスチック製のカバーを棒に取り付けていなかったことがわかったという。
また、以前にも同じように作業員が感電することがあったが、けがはなく、再発防止策を取っていなかったという。
警視庁は、安全管理が不十分だったとして、工事を請け負っていた業者の40歳の現場責任者を25日、業務上過失致死傷の疑いで書類送検した。
警視庁によると、容疑を認め「注意不足だった」などと話しているという。
出典
『4人死傷感電事故責任者書類送検』
http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20170925/0000965.html
9月25日18時13分に産経新聞からは、保護具を現場に用意していたが使わなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警視庁八王子署は25日、業務上過失致死傷容疑で、現場責任者だった青森県むつ市の男性会社員(40)を書類送検した。
八王子署によると、工事現場では過去に同様の事故が2度あったため、鉄棒用のカバーとゴム手袋を用意していたが、事故当時は使用していなかった。
男性は「危ないのは分かっていたが、大丈夫だと思った」と、容疑を認めている。
出典
『現場責任者の男性書類送検 感電事故で業過致死傷容疑』
http://www.sankei.com/affairs/news/170925/afr1709250022-n1.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。