2013年12月16日14時58分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
食物アレルギーを訴える公立小中高校生は4.5%(45万3962人)で、9年前から約2ポイント増えたことが16日、文部科学省が公表した実態調査(速報値)で判明した。
アレルギー症状を緩和する自己注射薬「エピペン」所持者は0.3%(2万7312人)だが、病状や対処法をまとめた管理指導表を学校に提出していたのは3割だった。
また、約6%の学校で給食の「誤食」が発生していたことも判明。
同省は、調査結果を有識者会議で検討し、年度内に対策をまとめる。
文科省は、昨年12月に東京都調布市立小で5年女児がアレルギー食材を含む給食を食べて死亡した事故を受け、実態把握に着手。
全公立小中高校でアレルギー疾患について集計した健康管理調査(8月時点)と給食対応調査(5月時点)を実施した。
健康調査では、2004年6月の前回調査と比べ件数が増加。
じんましんや腹痛、呼吸困難などが同時発生する「アナフィラキシー」経験者は0.5%(4万9855人)で、前回より0.4ポイント増えた。
学校生活管理指導表、診断書など的確な対応に必要な書類を学校に提出していたのはアナフィラキシー経験者の37%、エピペン所持者でも31%しかいなかった。
また、約5年間でエピペンを使ったのは408件(小学校252件、中学校71件、高校36件、不明49件)で、児童生徒本人が使用122件、保護者114件、学校教職員106件、救急救命士66件だった。
今回初実施の給食対応調査は、小中学校で計579校を抽出。
配膳や調理時のミスによる誤食事例が34校(発生率5.9%)で40件あったが、いずれも症状は軽かった。
給食で特別対応しているのは2.1%。
対応方法は簡易なものから順に、献立28%、弁当11%、除去食(アレルギー食材を抜いた給食)39%、代替食(材料を代えて作った給食)22%。
自校で調理している学校で、除去食と代替食が充実していた。
対応が難しい理由は、設備が不十分53%、人員不足48%、医師の診断がよく理解できない33%などだった。
有症者増について文科省は、「実際の患者増加に加え、アレルギー問題に敏感な風潮も反映しているのではないか」と説明している。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20131216k0000e040149000c.html
(ブログ者コメント)
本ブログにも掲載した調布市小学校事例の関連情報として紹介する。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。