2013年12月14日17時48分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
金沢市教育委員会は13日、市北部共同調理場で10月に調理された学校給食から、微量の薬品フェノールが検出されていたことを明らかにした。
生徒に提供する前に学校長らが味見する「検食」で異変に気づき、生徒には提供されなかった。
同日の市議会教育消防常任委員会で報告された。
市教委教育総務課によると、フェノールは10月21日に市内8中学校向けに作られた「イカと野菜のいため物」のヤングコーンから検出された。
検食をした2中学校から「消毒の臭いがする」などと連絡があったため提供を取りやめ、学校長らの体調にも影響はなかったという。
ヤングコーンはタイで缶詰にされ、県外業者が同調理場に納入した。
市は、給食に使用したヤングコーン、業者は同じ工程で作った缶詰をそれぞれ調査し、1g当たり微量(0.01~0.015μg)のフェノールが検出された。
市教委は「人体に全く影響のないレベル」としている。
製造工程でフェノールが使われることはないため、業者は、加工前のヤングコーンそのものに付着していた可能性があるとし、混入経路の調査を継続するほか、サンプル調査を実施する対策を取るという。
市保健所によると、フェノール類は、工業製品の原料などに使われる。高濃度で摂取した場合、嘔吐などの急性中毒症状が現れる恐れもあるという。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131213-OYT1T01446.htm
(ブログ者コメント)
給食への異物混入事例は、今年途中から、原則、掲載対象外としているが、本件は「検食」というトラブル未然防止システムが機能した事例として紹介する。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。