2013年12月15日11時19分に読売新聞から、下記趣旨の記事が写真ならびに図解付きでネット配信されていた。
ロウソク立てに水分が残った状態でロウソクを使用すると、ごくまれに、火が付いた芯がはじけ飛んで火災につながるケースがあることが、大阪府枚方寝屋川消防組合消防本部の実験でわかった。
同本部は市民に使い方の注意を呼びかけ、ロウソクメーカー各社も、実験結果を受けて商品に注意書きを添えるなどの対策を検討し始めた。
今年2月、枚方市内の民家で、居間の障子の一部が燃える火災が起きた。
同本部の調査隊員が調べたところ、現場にはロウソク立てがあったが、障子からは24cm離れ、倒れた形跡もないことから、ロウソクの火が直接障子に燃え移る状態には見えなかった。
住民が、「前日にロウソク立てを洗った」と話していたことから、同本部は、ロウソク立てに残った水分が影響した可能性もあると考え、実験を始めた。
受け皿に数滴の水を入れた状態で、ロウソクを燃焼させた。
成分の違う様々な種類のロウソクを使って実験を繰り返したところ、ごくまれに、ロウソクが燃え尽きる直前、火が付いたままの芯が、ロウソク立てから落下したり、飛び上がったりすることが確認された。
数10cm飛ぶこともあった。ロウソク立てが乾いている際は飛ばなかった。
同本部は、受け皿に残った水が、ロウソクの熱で沸騰し、受け皿にたまったロウを破裂させることが原因とみる。
実験は、気象条件なども変えて今も続けており、同本部によると、寒くて空気が乾燥した状態で起こりやすいという。
同本部は、この現象による火災は、これまでにも起きていた可能性があるとみている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131214-OYT1T00730.htm
(ブログ者コメント)
ごく小規模の水蒸気爆発が起きているということかもしれない。
福知山花火大会での事故など、今年はマサカと思う事故が多いと感じているが、これもその一つだ。
(2014年7月20日 修正1 ;追記)
2014年7月17日8時1分に朝日新聞から、前報からかなり時間が経ってはいるが、同趣旨の記事がこれも写真付きでネット配信されていた。
ぬれたろうそく立てでろうそくを使うと、火がついた芯が飛び、火災を招く恐れがある。
総務省消防庁は「溶けたろうと水分が反応した際に起きる現象」として、メーカーとともに注意を呼びかけている。
この現象を突き止めたのは大阪府の枚方寝屋川消防組合本部。
昨年2月、枚方市の住宅で居間の障子が燃えるぼやが発生。現場近くにろうそく立てが置かれていたが倒れた形跡はなかった。
住人は,「使う前に、ろうそく立てを水で洗った」と話した。
同本部はろうそく立ての受け皿部分に水滴をたらして再現実験を開始。
ろうそくが燃え尽きる直前、最後に残った数mmの芯が受け皿から「パチッ」と音を立てて跳ね上がった。
数種類のろうそくで約600回実験を繰り返し、20回(約3%)確認した。最大で約50cmはじけ飛んだ。
消防庁・消防研究センターも同じ実験をし、「受け皿に残った水分が、溶けた高温のろうと接触して瞬間的に気化し、空気が膨らむ力で芯が跳ね上がった」と分析した。
同本部警防課の多田さん(40)は、「今回はろうそく立てが残っていたため原因が判明したが、こうした火災が過去にも起きていた可能性はある」と話す。
全日本ローソク工業会(東京都)は、ろうそくメーカーに対し、取り扱い説明書に「水分が残っている場合は完全に拭き取って下さい」などと記載するよう求めた。
工業会の鳥居会長(61)は、「安全な使い方のPRに力を入れていきたい」と話す。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASG7J3FD5G7JUTIL00F.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。