2017年3月18日20時56分にNHK札幌から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後5時半すぎ、札幌市西区福井8丁目の住宅に住む女性から、「浴室の脱衣場からガスの臭いがする」と通報があった。
消防が駆けつけたところ、女性の70代の母親が浴室で倒れているのが見つかり、病院に搬送されたが、まもなく死亡が確認された。
警察によると、浴室からは一酸化炭素が検出されたほか、浴室の外に取り付けられている煙突が落雪によって外れていたということで、警察は、煙突が外れたことでプロパンガスが不完全燃焼を起こした可能性があるとみて、詳しく調べている。
出典
『浴室で女性倒れ死亡 CO中毒か』
http://www.nhk.or.jp/sapporo-news/20170318/4842771.html
3月25日8時25分に北海道新聞からは、解説図付きの続報が下記趣旨でネット配信されていた。
事故は、屋根からの落雪の衝撃で排気筒と灯油ボイラーの接続部分がずれ、ボイラーから漏出したCOが浴室内に充満したのが原因であることが、消防などへの取材で分かった。
消防や業界団体は、「排気筒はなるべく落雪の影響がない所に設置し、落雪があった際は破損やずれがないか確認してほしい」と呼び掛けている。
消防や警察によると、18日午後5時40分ごろ、女性が浴室から約1時間たっても出てこないため、家族が確認したところ、浴室内で倒れていた。
事故後の調査で、浴室内の灯油ボイラーと排気筒の接続部分に隙間ができており、ボイラーの排気が漏れ出ていたことが判明。
女性の家族は、「18日午後2時ごろに落雪があり、外から『ドカーン』と大きな音が聞こえた」と説明しているといい、落雪が排気筒にぶつかり、その衝撃で接続部分がずれたとみられる。
出典
『札幌の浴室内中毒死 落雪で排気筒ずれる ボイラーからCO漏出』
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0382514.html
(ブログ者コメント)
解説図によれば、落雪によって排気筒が振動し、その振動が伝わって排気筒の根元、灯油ボイラーに直結している部分がずれて隙間が生じた模様。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。