2018年4月6日6時0分に朝日新聞から、図解付きで下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ベランダから幼児が転落する事故を防ぐ研究が進んでいる。
研究機関が子どもが乗り越えにくい柵の形状を実験で確かめたり、住宅関連企業が安全対策に乗り出したりしている。
産業技術総合研究所は、昨年、ベランダの柵に関する実験をした。
2歳児、4歳児、6歳児の計21人(各7人)が参加。
垂直の柵と、上端部分が10cm手前にせり出した2種類の柵=図=を用意した。
いずれも高さは110cm、手すりの太さは直径3cmで、乗り越えにくさを検証した。
6歳児は、ほぼ全員がどちらの柵も乗り越えた。
一方、4歳児は、7人中5人が垂直の柵を乗り越えたが、手前にせり出した柵を乗り越えたのは3人だった。
2歳児は、全員がどちらも乗り越えられなかった。
同研究所の西田佳史首席研究員は、上端部分が手前にせり出した形状が、4歳前後の子どもの安全対策に有効とみている。
「保護者の見守りだけで事故は防げない。企業から具体的な予防策を提供していく必要がある」と指摘する。
東京都商品等安全対策協議会は、今年2月、この実験の結果を盛り込んだ報告書をまとめ、住宅関連企業に対し、安全に配慮した手すりを積極的に採り入れるよう促した。
【メーカーも安全策】
ミサワホーム(東京都)は、外側を見ようとする子どもの好奇心に注目。
柵の上から顔を出さなくても外が見渡せるガラス張りの柵を開発し、戸建て住宅に採り入れている。
アルミ建材大手の三協立山(富山県)も、集合住宅用の柵でよじ登りを防ぐ工夫を施している。
1~6歳の幼児約30人に協力してもらい、足の指が入りにくい桟の隙間を検証。
床上65cmまでの範囲で隙間を1cmにした。
ベランダに幼い子が出ないようにする道具もある。
窓メーカーの「YKK AP」(東京都)は、横にスライドするタイプの窓で開く幅を7cmに制限するストッパーを販売している。
換気のために窓を開けたいが、子どもがベランダに出てしまわないか心配、という時に使える。
操作する鍵を差し込まないと制限を解除できない仕組みで、一部のマンションや保育園で導入されているという。
出典
『子ども乗り越えにくい柵、実験で調査 ベランダ転落防止』
https://www.asahi.com/articles/ASL456KGSL45UBQU01D.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。