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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20197291840分にYAHOOニュース(新潟テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

佐渡市で草刈りをしていた50歳の男性が、ハチに刺されて死亡した。

男性は作業中に2度刺され、死因はショック死とみられている。

 

死亡したのは、佐渡市から委託を受けた建設会社の50歳の男性作業員。

 

市によると、男性は28日午前8時ごろ、道路脇で草刈り中に左腕をハチに刺された。

 

男性は市販の薬を塗り、作業を続けていたが、およそ3時間後に900m離れた所で、今度は右手の指先をハチに刺された。

 

再び塗り薬で処置したが、直後に咳や嘔吐の症状が出て容態が急変。

すぐに病院に搬送されたが、死亡した。

 

死因は、アナフィラキシーと呼ばれる、アレルギー反応に伴うショック死だった。

2度目に刺された場所の周辺には、アシナガバチが飛んでいたという。

 

新潟市保健所によると、この時期は巣を刺激しなければハチのほうから襲ってくることはなく、草刈りなどの前には巣がないかどうか確認が必要だという。

 

また、刺された場合には傷口を水で流し、すぐに救急車を呼んでほしいと呼びかけている。

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190729-00010002-niigatatvv-l15

 

 

7292055分に新潟日報からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

作業時、男性は薄手の長袖と長ズボン姿で、手袋を着用していた。

 

現場の市道脇には、高さ1mほどの草木が生い茂っていた。

 

一緒にいた作業員は、「2回目に刺されたのはアシナガバチではないか」と話しているという。

草刈りを発注した市建設課の佐々木係長(46)は、「ハチに刺されたらすぐに病院で治療するなど、作業員の安全を最優先するように各事業所に呼び掛ける」と話した。

 

https://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20190729485776.html

 

 

7292344分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

死因は、ハチに複数回刺されたことによるアレルギー性の「アナフィラキシーショック」とみられる。

 

新潟市保健所によると、ハチ毒が体内に入ると、抗体の作用で意識障害や呼吸器不全などの症状が引き起こされることがあるという。

 

同保健所は、「ハチ刺されの際は、30分以内に急激な症状が出ることもある。自分で処置せず、速やかに医療機関の診察を受けてほしい」と注意を呼びかけている。

 

https://mainichi.jp/articles/20190729/k00/00m/040/163000c

 

 

7301110分に新潟日報からは、下記趣旨の解説記事がネット配信されていた。

 

急激なアレルギー反応が出ることもあるハチ刺されについて、専門家は「7~9月に受診するケースが多い」と、注意を呼び掛けている。

厚労省の人口動態調査によると、全国でスズメバチに刺されるなどして死亡したのは、2017年が13人、16年が19人。

近年では、年間10~20人程度の犠牲者が出ている。

佐渡市の男性は2回目にハチに刺された後、急激なアレルギー症状が出た。

アレルギーに詳しいさくら皮膚科医院(新潟市中央区)の西條院長によると、1回目に刺されて広範囲に腫れが広がるような場合は、再度刺された場合にアナフィラキシー(全身性のアレルギー症状)を起こすことが多い。

 

ただ、大量の毒が侵入すれば1回目でもアナフィラキシーが起き得るほか、1回目が軽い局所症状でも、2回目や3回目以降に全身症状に至るケースもあるという。

西條院長は、「刺されて1、2時間は様子を見て、かゆければ冷やす。腫れがひどい場合は受診してほしい」と強調。

 

30分以内に発汗や吐き気など刺された場所以外に異常を感じたら、急いで受診するよう訴える。

西條院長によると、特にスズメバチやアシナガバチは殺傷力が強い。

ハチに刺されないためには、肌を露出せず、明るい色の服を着ることやヘアスプレーなどのにおいに注意することも必要だ。

新潟市消防局も、「息苦しさなど体に異常を感じたら、すみやかに119番通報をしてほしい」と強調している。

 

https://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20190730485851.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

ハチに2回刺されるとヤバイことになると聞いた覚えがあったので調べ直してみたところ、、以下の解説記事が見つかった。

 

(日本皮膚科学会 皮膚科Q&A)

 

Q8 ハチに刺されるとどうなりますか?

 

A ハチに刺されると、まず激しい痛みが出現し、赤く腫れます。

 

これはハチ毒の刺激作用によるもので、初めて刺された場合、通常は1日以内に症状は治まります。

 

しかし、2回目以降はハチ毒に対するアレルギー反応が加わるため、刺された直後からジンマシンを生じたり、刺されて1~2日で強い発赤、腫れを生じたりします。

 

この反応には個人差が大きいですが、ひどい場合は刺されて30分~1時間で意識消失や血圧低下などを生じて、死に至ることがあります。

 

これはアナフィラキシーショックと呼ばれる症状で、ハチ刺されによる死亡事故は、この特殊なアレルギー反応によるものです。

 

https://www.dermatol.or.jp/qa/qa16/q08.html

 

 

 

以下は、今回事故現場の新潟テレビ映像。

 

 




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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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