2019年7月29日21時38分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪府枚方市の遊園地「ひらかたパーク」で28日夜、着ぐるみショーの練習をしていたアルバイトの男性が熱中症で死亡したと、府警枚方署が29日に発表した。
同署は、業務上過失致死の疑いもあるとみて、遊園地の関係者から勤務管理の状況などを聞いている。
発表によると、男性は山口さん(28)(大阪府枚方市)。
山口さんは28日昼に園内を着ぐるみで歩いた後、午後5時頃から屋内の練習場で、ジャージー姿で着ぐるみショーの練習をしていた。
午後7時半から屋外ステージに出て、妖精の着ぐるみ(重さ15kg)姿で、ダンサーらと一緒に通し稽古を実施。
約20分後に呼吸が荒くなり、スタッフに抱きかかえられて控室に移動した後、意識を失ったという。
その後、搬送先の病院で死亡が確認された。
山口さんは数日前から風邪気味だったという。
同園は事故を受け、8月に予定していた着ぐるみショーの中止を決定した。
ひらかたパークを運営する京阪レジャーサービスの岡本社長は、「誠に遺憾であり、ご遺族にお悔やみ申し上げます。警察に全面的に協力し、原因の究明と再発防止に努めたい」と話した。
大阪管区気象台によると、28日の枚方市内の最高気温は33.2℃だった。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190729-OYT1T50212/
7月29日19時42分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ひらかたパークや警察によると、男性は28日の閉園後の午後7時半ごろから約20分間、着ぐるみを着用して同僚とともに屋外で、ショーに向けたダンスや劇の練習を実施。
その後、控室に戻る途中で意識を失って呼びかけに応じなくなり、病院に救急搬送されたが死亡した。
男性は正午ごろに出勤し、屋外で着ぐるみを着て来場者とふれ合ったり、ショーの準備作業をしていたりしたという。
大阪管区気象台によると、28日の同市の最高気温は32.8℃。
日が暮れても蒸し暑さが残り、午後8時時点でも28.7℃だった。
https://www.sankei.com/west/news/190729/wst1907290024-n1.html
7月30日付で毎日新聞東京版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ひらかたパークの運営会社によると、男性は予行演習直前まで異常はなく、水分補給もしていたという。
今夏の着ぐるみショーは中止し、その後も、原因判明まで再開しないことを決めた。
https://mainichi.jp/articles/20190730/ddm/041/040/066000c
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7月31日18時6分にNHK首都圏からは、この事故を受けている着ぐるみ制作会社に熱中症対策をヒアリングしたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
連日猛烈な暑さが続く中、自治体や遊園地などで使われているキャラクターの着ぐるみでも、暑さ対策が進められている。
東京・品川区にある着ぐるみの製作・販売会社では、客から「着ぐるみの中の暑さを軽減してほしい」という要望が寄せられたことから、10年ほど前から暑さ対策に力を入れている。
内部の通気性をよくするため、空間を広くとってできるだけ体に密着しない構造にした上で、ファンをつけて外気を取り込み、顔のメッシュの部分などから換気できるようにした。
また、中に入る人には、ポケットに保冷剤を入れられるベストを着て体温を下げることも勧めているという。
最近ではユーチューバーなど個人からの注文が増えているということで、会社では着用を15分以内にするよう呼びかけているほか、「夏期の1時間以上の着用は、生命の危険が伴うため、絶対に避けて下さい」との警告をマニュアルにのせている。
伊藤社長は、「事故が起きないよう、注意喚起をより徹底したい。使う方もきちんと体調管理をして、適切に安全に使ってほしい」と話していた。
一方、キャラクターに夏休みをとってもらうことで安全を確保する施設もある。
練馬区にある遊園地「としまえん」は、5、6年前、公式キャラクターの馬の「エルちゃん」と豚の「カルちゃん」の2体の着ぐるみを相次いで導入し、園内のステージでショーをしたり、広場で客とふれあったりしている。
しかし、スタッフからの「夏場は危険だ」といった声を受けて、7月から9月は活動をしていない。
「豊島園」の広報担当、宮内さんは、「夏場はキャラクターも夏休みを頂いています。お客さんも、遊びに来る場合は熱中症対策を万全にしてきてほしい」と話していた。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20190731/1000033528.html
※以下は音声のみの情報と、その時に流された映像。
この着ぐるみをかぶったが、内部に熱はこもってない。
装着されている外気吸引ファン。
ファンの反対側にある、目の部分のメッシュから排気する。
外に出ると、着ぐるみを着てない部分は夏の暑さを感じるが、着ている部分は外の熱さを受けてない感じ。
保冷剤を入れたベスト。
こうした対策をしていても長時間の使用は危険だとして、販売の際は、熱中症から身を守るためのポイントをまとめた説明書を必ず渡すようにしている。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。