2021年6月24日22時47分にYAHOOニュース(TOKYO MX)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
連日蒸し暑い日が続いています。
暑い季節に重宝する「何度も充電して使えるタイプの携帯用扇風機」について、製品の安全性を調査しているNITE=製品評価技術基盤機構が、「危険な使い方をしないよう」注意を呼び掛けています。
最近は、手に持つタイプだけでなく、首にかけるものもある携帯用扇風機ですが、まず大事なのは、「衝撃を与えない」ことです。
かばんから取り出そうとして、ついコンクリートの上に落としたことがある人も多いかもしれませんが、落とした衝撃で扇風機の中に入っているリチウムイオンバッテリーが変形し、内部でショートを起こすことがあります。
そして、そのまま使い続けると、突然、煙や炎が噴き出す恐れもあるということです。
NITEが行った実験映像には、強い衝撃が加わった扇風機を使っていて、突然破裂してしまう様子が写っています。
細かい破片も飛び散り、相当、危険です。
これを防ぐためには、落とした後は異常がないか確認をしてください。
落とす以外にも、ペットがかみついたり、水没させたりした場合でも、内部でショートする恐れがあります。
大丈夫かなと不安を感じたら、製造業者や輸入業者、販売元に連絡してください。
また、リチウムイオンバッテリーを使用しているため、一般ごみと一緒に捨ててはいけません。
そのまま不燃ごみとして出してしまい、ごみ収集車の中で火災が起きるケースも発生しています。
NITEが行った実験映像では、バッテリーに強い圧力がかかると激しい炎が発生しています。
扇風機をお尻のポケットに入れたまま座るのも、強い圧力がかかってしまう恐れがあるため、注意が必要です。
捨てる時は、電池メーカーなどが設立した一般社団法人JBRCのリサイクル協力店になっている電器店、ホームセンター、スーパーなどの回収拠点を利用しましょう。
処分方法に迷ったら、住んでいる自治体に相談し、指示を受けてください。
モバイルバッテリーの製品が増える中、リチウムイオン電池が原因の火災は増加しています。
東京消防庁管内では2020年の1年間で105件の火災が発生していて、22人がけがをしています。
事故件数は5年連続で上昇しています。
他にも、充電用のコネクターに液体やごみが付いていると発熱や発火の原因になります。
また、炎天下に自動車のダッシュボードに放置していると、自然発火することもあるので、十分注意が必要です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/43d90b332d6963de467b3c7d54c2797735953c61
6月25日11時17分に読売新聞からは、2年間で37件の事故が起きているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
NITEによると、携帯型扇風機の事故は2019年度に初めて報告があり、20年度までの2年間で計37件だった。
内蔵されているリチウムイオン電池が異常発熱して発火したなど、充電中の事故が14件で最も多く、うち2件で利用者がやけどを負った。
使用中の事故は6件。
落下などで強い衝撃が加わり、リチウムイオン電池が損傷すると、発煙や発火のおそれがあるという。
NITEは、使用に際して、燃えやすいものがない場所で充電することや、持ち運びに注意し、落とすなどした場合は、使用を中止するよう呼びかけている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210625-OYT1T50136/
6月24日15時41分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)からは、事故の多くは海外製品で起きているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故の多くはインターネットで購入された海外製品で起きているということで、NITEは、製造・販売元が確かなものを選ぶよう注意を呼びかけています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/95f0e28a060f86ce3d1022f7b92208e0d0b8cb55
※以下はNITEの実験映像。(各1分半)
『携帯用扇風機「1.損傷したバッテリーが破裂」』
首にかけた扇風機が使用中に破裂する実験など。
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/2021062401.html
『携帯用扇風機「2.ごみとして捨てて発火」』
バッテリーに圧力をかけて発火させた実験など。
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/2021062402.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。