2017年7月13日に掲載した第4報がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第5報として掲載します。
第4報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7341/
(2017年7月26日 修正4 ;追記)
2017年7月18日22時27分にNHK茨城から、21年前にも袋が膨張していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
原子力機構は、これまで、26年前に核燃料物質を袋に入れてから一度も点検していなかったと発表していた。
しかし、原子力機構のその後の調査で、袋は21年前にも一度膨張し交換していたもので、当時、核燃料物質が入った容器の底は一部破損していたことが、研究施設内のコンピューターの記録から分かったという。
袋や容器がその後、点検されたかどうかはわからないという。
原子力機構によると、ほかにも袋が膨張していたものが1つあったほか、袋や容器が変色していたものも21個あるという記録が見つかったということで、原子力機構は、情報の共有や対応に問題があったとみて調べている。
出典
『原子力機構 21年前にも袋膨張』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/1076099261.html
7月18日21時9分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
事故の原因究明のために保管履歴を調べたところ、新たに21年前の点検記録が見つかった。
それによると、袋の膨張のほか、放射性物質を入れていたポリ容器の破損も確認されていた。
点検は、事故が起きたものを含む63個の保管容器を対象に、96年に行われた。
そのうち、23個で袋の膨張や変色、ポリ容器の変色などの異常が確認された。
いずれも新しいものに交換し、保管を続けたという。
こうしたことが、今回の事故につながったとみられる。
原子力機構は、「当時、原因分析がされたり、再発防止策がとられたりしたかどうか、今のところ確認できていない」としている。
出典
『21年前に袋膨張や容器破損の異常 原子力機構被曝事故』
http://www.asahi.com/articles/ASK7L63DVK7LULBJ019.html
7月19日付で毎日新聞東京版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
過去に膨張していたことが引き継がれていれば、今回の事故のようにビニール袋が破裂して被ばくする事故を防げた可能性がある。
原子力機構によると、事故の検証で過去の記録を確認していた14日、事故が起きた燃料研究棟で、共有パソコンに保存されていた96年5~7月の点検記録を発見した。
容器内部について、「樹脂製の(ビニール)袋が膨張」と記載。
さらにビニール袋の中にある核燃料物質入りのポリ容器については、「底部が破損」などと記されていた。
袋とポリ容器を交換したことも書かれていた。
出典
『原子力機構・内部被ばく 96年に容器点検、膨張確認 ビニール袋を交換』
https://mainichi.jp/articles/20170719/ddm/012/040/192000c
(ブログ者コメント)
機構では、これまでヒヤリハット活用や危険予知といった安全活動を行ってきたのだろうか?
その点が少し気になった。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。