2017年7月24日19時6分にNHK埼玉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
さいたま市にある埼玉県立小児医療センターの手術室や病室などで、体長が1mmから2mmほどの「チャタテムシ」と呼ばれる小さな虫が見つかり、病院は24日から2日間、予定されていた手術を中止して虫の駆除を行うことになった。
埼玉県によると、今月19日、さいたま市にある県立小児医療センターで、病棟で貸し出している文庫本に「チャタテムシ」がついているのを患者が見つけ、家族が病院に届け出た。
病院が調べたところ、「チャタテムシ」は8つある手術室のうちの5室と8つの病棟のあわせて32の病室などで、それぞれ数匹から10匹程度、見つかったという。
県によると、「チャタテムシ」は体長が1mmから2mmほどで、直接、人体に害を及ぼすことはないが、死骸がアレルギーを引き起こしたり、ダニの餌になったりする可能性があるという。
このため病院は、24日と25日、予定されていた38件の手術を中止し、虫の駆除を行うことになった。
県病院局は、「虫の手術室などへの経路を明らかにして、再発防止策を講じたい」と話している。
出典
『病院に虫 手術中止し駆除へ』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106101251.html
7月25日9時51分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
埼玉県は24日、県立小児医療センターの手術室や病室などで、体長1~2mmのチャタテムシ百数十匹が見つかったと発表した。
発生原因は不明で、患者らに健康被害などは確認されていない。
同センターは駆除作業を行い、24~25日に予定されていた手術計38件を全て中止した。
県病院局経営管理課によると、19日、移動カートによる貸し出し文庫の本に1匹がついているのを患者が発見。
21日に他の病棟にもいたため調べたところ、22~23日に手術室や病室など計41部屋で、それぞれ数匹~10匹程度が見つかった。
センターでは、駆除の結果、虫がいなくなっているのを確認できれば、26日から手術を再開する。
出典
『病室などに虫百数十匹、手術38件中止に』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170725-OYT1T50018.html
7月26日0時9分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県は25日、26日から手術を再開すると発表した。
中止した手術の対応は患者家族と日程調整し、早期に手術が行えるようにする。
チャタテムシは体長1~2mmで湿った場所を好み、カビや本の糊を食べて増殖する。
県は24日、全ての手術室に炭酸ガスによる殺虫処理を施してチャタテムシを駆除。
他にも8病棟で確認されていたが、患者がいる病室はアルコール消毒などで対応している。
同センターは、昨年末に同市岩槻区から移転したばかり。
出典
『手術室などにチャタテムシ 埼玉県立小児医療センターで手術38件中止』
http://www.sankei.com/affairs/news/170726/afr1707260002-n1.html
7月24日16時付で同センターのHPには、対応内容が以下のように記されていた。
(1)病院内各部署にバグトラップ(虫採集器)を設置し、発生状況を確認中。
(2)業務委託している清掃業者に通常よりも入念な清掃を依頼。
(3)手術中止となった患者ご家族に中止を連絡中。
(4)各病棟のラウンジに患者ご家族向けのお知らせを掲示。
(5)空調設備工事業者及び建設工事会社が虫の進入経路等を調査中。
(6)害虫駆除専門業者に虫の駆除を依頼。本日18時頃から手術エリアを対象に炭酸ガスによる燻煙処理を行う。
http://www.pref.saitama.lg.jp/a0001/news/page/2017/0724-08.html
(ブログ者コメント)
病院の本に小さな虫がいるのを見つけても、駆除するだけで病院には知らせない・・・そんな人もいるかもしれない。
この患者の家族の方、よくぞ病院に知らせたものだ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。