







2022年3月8日0時13分に中国新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午前10時25分ごろ、広島市西区商工センター7丁目の市西部リサイクルプラザで「資源ごみの選別中に気分不良者が出た。刺激臭がある」と、市環境局を通じて市消防局に通報があった。
同消防局などによると、市が業務委託している市内の会社の従業員10人が目や喉の痛みを訴え、うち2人が病院に搬送された。
いずれも軽症という。
現地調査で有害物質は検出されず、原因は不明という。
市環境局によると、施設では紙や布、金属類などの資源ごみを選別し、再資源化する。
体調不良を訴えた従業員は、ベルトコンベヤーで運ばれてくる紙と布類を手作業で選別していたという。
現場は、商工センターの西端のマンションや事業所などが立ち並ぶ一帯。
消防車12台、救急車4台、ヘリコプター1機が出動したが、周辺に影響はなかった。
(ブログ者コメント)
缶やビンを選別中の同種事故であれば過去に何回も起きているが、紙や布類を選別中だったという点が気になったので紹介する。
2022年3月6日14時0分にYAHOOニュース(千葉日報)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
地響きのような爆発音、立ち上がる真っ赤な炎と黒煙―。
東日本大震災の本震直後に発生したコスモ石油千葉製油所(市原市)の爆発炎上事故。
作業員ら6人がけがを負い、鎮火まで11日間を要した「想定外の事故」は、熟練の消防士にとっても難しい判断の連続だった。
善意か悪意か。
「有害物質の雨が降る」というデマを伝えるチェーンメールも拡散し、近隣住民は不安な日々を過ごした。
あれから11年。
「日本の縮図」とも語られる千葉県市原市で見えた震災の教訓とは―。
2011年3月11日、市原市内は震度5弱の大きな揺れだった。
点検のため満水状態で放置されていたコスモ石油千葉製油所のタンクが、余震の際に荷重に耐えられず倒壊。
配管から漏れたガスに引火し、大規模火災が発生した。
大地を揺るがすような激しい爆発音が鳴り、巨大な火柱と黒煙が立ち上がった。
【消えかかる炎、よぎる再爆発】
「我々は火を消してはいけなかった」
市原市消防局で現場指揮を取った天野さん(男性、56歳)は、難しい判断の連続だった当時を振り返り、火災が長引いた理由を説明する。
事故から11年、度々聞かれた質問は「なぜ11日間も消せなかったのか」。
大規模災害を物語る数字として伝えられてきたが、臨場した消防士らの共通認識は「安定的な燃焼を継続させる」ことだった。
一番恐れていたのは、タンク内にガスが残ったまま火が消えてしまうこと。
未燃ガスが放出されると再爆発などが起き、犠牲者の出る恐れがあった。
「家庭用カセットボンベのガスを抜く作業と同じ原理」と説明する。
事故発生から6日目の16日、再爆発の危機に直面した。
日没とともに外気温が下がり、氷点下30~40度のガス貯蔵部も冷え込んだ。
燃焼が不安定になった。
「キーン」という金属音が響き、火が消えかかった。
この日、指揮隊長だった天野さんは、1度目の加温作戦を中断。
温度の低下により、タンクは熱収縮を起こしていた。
「死を覚悟したとか、そういったことは全くない。頭の中は冷静だった」。
天野さんは現場に残った作業員と2人、もう一度海水を掛け、タンクを温めた。
火はあとどれぐらい持つのか。
金属音や蒸気圧の状態を分析。
いったん退避した物陰で、再び燃え上がった炎を確認した。
その後も、ガスが燃え尽きるまで作戦立案と実行を繰り返し、21日に鎮火した。
【避難所も被災「安全ではない」】
コスモ石油千葉製油所から、内陸に約2・5キロの市原市五井地区。
爆発炎上事故で唯一避難勧告が発令された地域で、11日夕方から、最大1142人が避難所に集まった。
県の記録によると、1次避難場所となった市立若葉小学校は、火災が起きた午後3時45分ごろから、近隣住民やコンビナートの作業員を受け入れた。
重傷者1人を運ぶドクターヘリが校庭に到着するなど混乱を極めた中、午後5時ごろの爆発時に熱風が直撃した。
校舎の窓ガラスが破損するなどし、学校は「避難場所として安全ではない」と判断。
避難者約300人を、市役所のある約3キロ離れた国分寺台地区に輸送した。
一方、職員は同校に残り、翌朝まで逃げ込んでくる地域住民に対応。
「近隣工場の非常事態」という学区特有の課題が浮き彫りとなり、その後の防災計画に生かされた。
【真偽不明の情報拡散、募る不安】
行政は住民の安全確保に悩んだほか、チェーンメールで飛び交った誤情報の対応にも追われた。
「工場勤務の方から情報。外出に注意して、肌を露出しないようにしてください!コスモ石油の爆発により有害物質が雲などに付着し、雨などといっしょに降るので」
爆発音が続く中、真偽不明のチェーンメールを不特定多数の携帯電話が受信した。
「メールの内容は本当か」。
被害状況の把握や安全確保を急ぐ県や周辺自治体に、市民からの問い合わせが殺到。
ツイッターでも同じ内容の投稿が拡散され、翌12日には全国へ広まったとされている。
事故当時コンビナートで働いていた50代男性は「生きた心地がしなかった」と振り返る。
爆発の瞬間は、勤務先の工場にタンクの破片とみられる物体が飛来。
コンクリートの天井に穴が空くほどだった。
「自宅の上には2週間ぐらい黒煙が漂っていた」。
妻と子どもたちは状況が分かるまでの数日間、知人宅に避難させてもらった。
「熱風とともに、コンビナート方面の窓ガラスが吹っ飛んだ。真っ暗な空が見えた」。
五井地区で商店を営む女性(72)も、経験したことのない状況に恐怖を覚えたという。
店の商品を守るため避難できず、不安な夜を過ごした。
【「信頼する友人から」全国に広まるチェーンメール】
「信頼する友人から来て信じてしまった」
「チェーンメールを受け取った親戚から心配する連絡が届き、びっくりした」
「真っ赤な炎を見て、うそだと思い切れなかった」―。
地域住民に話を聞くと、誤情報とすぐに判断できなかった人も多かった。
福島第1原発事故関連の研究を進めてきた千葉科学大学の王晋民教授(心理学)は、チェーンメールが広まった背景をこう説明する。
「災害時は不安やストレスを解消するため、会話が増える傾向にある。メールも他者とつながりを持つ手段の一つで、何か情報が入るだけで安心してしまった」。
「工場勤務の方から」という前置きも、コンビナート従業員の人口が多い地域で、信用度を上げた要因の一つだった。
デマは一般的に、
(1)悪意のない不正確な情報
(2)意図的に作られた不正確な情報
(3)事実に基づくが、不適切に操作された情報
に分類される。
情報の出どころや発信者の真意は分かっていないが、「メールを回した人の多くは(1)に該当する可能性が高い。
『教えてあげないと』という優しさが働いたのでは」と推測する。
発災翌日の12日午後には、コスモ石油や千葉県がデマを撤回する文書をホームページ上で公開した。
コスモ石油は「製油所関連のメールにご注意ください」として、事実関係を否定。
「貯蔵するガスが人体へ及ぼす影響は非常に少ない」との見解を示した。
SNS上での火消しに加え、人々の恐怖心が津波や福島第1原発事故に向かったこともあり、収束に向かっていった。
「企業や自治体は、デマが流れる前に情報を開示することが重要」と王教授。
「集まった情報を整理し、分かっていない部分についても『確認中』と明記してほしい。言及がないと、不安や臆測が広がる」と警鐘を鳴らす。
【マニュアル通りは不可能】
市原市消防局の天野さんは震災後、コンビナート向け研修会などで講師を務め、当時の経験を伝えている。
各事業所に強調しているのは、「この事故自体を教訓とするのは難しい」ということ。
異例な事故で、同じことがもう一度起きる確率は極めて低いからだ。
「災害はいつも異なる様相。全てマニュアル通りに対応することは不可能」。
各事業所内で意見を出し合い、想定外をつぶす訓練が重要と訴える。
さらに現在は、業務の合理化や効率化、装置の自動化などが進んでいるため、それらの中で見逃されがちな「安全対策の落とし穴」にも一層の注意が必要と指摘する。
消防局の後進には、「基本の大切さ」を説いている。
人口27万人の都市に臨海部のコンビナートと田園部、ベッドタウンや観光地が共存する市原市は「日本の縮図」。
それだけ多様な災害にも見舞われる。
2019年秋の房総半島台風では、ゴルフ練習場の鉄柱が倒壊。
被害を受けたのは、コスモ石油の事故でも窓ガラスが割れるなどした五井地区の住宅街だった。
同年は竜巻や停電、断水も相次いで発生し、消防局は数々のイレギュラーな対応を迫られた。
天野さんは現在、臨海部から離れた南総消防署で署長を務める。
自ら業務の合間にパソコンを開き、放水技術の基本を図解。
現場で役立つ知識を集め、若手に分かりやすく学んでもらう狙いだ。
「基本的な技術を身に付ければ、どんな災害にも応用できる。足元を固めてほしい」と話す。
震災を経験していない若手が増えた現状に、大きな不安はない。
「常に最悪のケースを考え、訓練することで補える。何事も想定外にしてはならない」
※この記事は、千葉日報とYahoo!ニュースとの共同連携企画です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3624f57a5c5ec3bdd8806979299ef3d80288b347
(ブログ者コメント)
天野氏が研修会で「この事故自体を教訓とするのは難しい」と強調しているのは、消火という観点でのことではないだろうか?
というのは、タンクが倒壊し火災が長時間続いた原因として、タンク検査後、LPGを入れる前にタンク内の空気を抜く目的で満水にしていたタンクを、すぐにLPGを入れて水を抜くことはせず、事故時まで12日間放置していたとか、計装空気配管漏れのため緊急遮断弁を「開」状態でロックしていたなど、日常管理で教訓にすべき事項が何点かあったからだ。
その内容については下記の該社プレスリリース参照。
(2011年8月2日)
『千葉製油所火災爆発事故の概要・事故原因及び再発防止策等について』
https://ceh.cosmo-oil.co.jp/press/p_110802/index.html
また、放置期間は12日だったなど、当時の報道については本ブログの下記記事参照。
(当時、記事の内容は要約して掲載していた。またアーカイブサイトの存在など
知らなかったので元記事URLはほとんど閲覧不能)
『大震災時のコスモ石油千葉製油所LPGタンクの倒壊原因 (修正9)』
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/473/
2022年3月7日18時32分にYAHOOニュース(熊本県民テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
阿蘇地域では野焼きによる火災も相次ぎ、2人が巻き込まれ重傷。
阿蘇市の観光名所、大観峰。
風にあおられ駐車場に迫る炎。
車両の2倍を超える高さにも見える炎は、あっという間に車を飲み込む。
逃げ惑う人々やその場を離れようとする車も。
別の場所では、煙やすすが一体に広がり、炎が建物に迫っている。
6日、北外輪山付近で実施された大規模な野焼き。
風の影響もあり、各地で火が燃え広がり、消防には13件の通報が寄せられたという。
阿蘇市の別の場所では恐れていた事態が・・・。
野焼き中に男性2人が炎に巻き込まれ、全身をやけどするなどして、いずれも重傷となっている。
阿蘇市などによると、当日の朝、消防と市の担当者、牧野組合で話し合い、6日は「強風注意報が出ていないことや天気予報を考慮して実施を決めた」という。
気象台によると、阿蘇市の「最大風速」は、強風注意報の基準となる10メートルに及ばないものの、瞬間的に10メートルを超える、やや強い風が吹いていたとみられる。
今回の事故を受けて、牧野組合の組合長はKKTの取材に対し、「けがをした2人は野焼きのベテランだが、火の回りが予想より早くパニックになったのではないか。野焼きは危険と隣り合わせで、火に巻き込まれた時の対策など改めて組合員で共有したい」と話している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d29931e419a869cd1362bcaef3f09c7bebd69cc7
3月7日12時31分にNHK熊本からは、やけどした2人は火をつけていく作業をしていた、逃げ道を確保していたが逃げ遅れたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前11時半ごろ、阿蘇市一の宮町の草原で、この草原を管理する牧野組合のメンバー25人が野焼き作業をしていたところ、60代の男性が全身に、50代の男性が顔にやけどしました。
警察によりますと、2人は草原に火をつけていく作業に従事していましたが、火の勢いが想定よりも強く、防火帯などの逃げ道を確保していたものの逃げ遅れたということです。
当時、2人に意識はあり、病院に搬送されて手当てを受けているということです。
6日、阿蘇地域では北外輪山一帯で一斉に野焼きが行われていて、ほかにも車に火が燃え移るなどしたということです。
警察と消防では、野焼きの際は、風の強さや向きを考えて逃げ道を確認してから火をつけるなど、対策を徹底するよう呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20220307/5000014928.html
2022年3月5日19時45分にYAHOOニュース(テレビ朝日)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
住民約4000人が住む東京・狛江市の大規模団地「都営狛江アパート」で、8カ月以上も穴が開いた水道管から大量の水が流れ続けています。
地元からは、陥没事故につながるのではないかと不安の声が上がっています。
赤さびがびっしりこびり付いて形が変わってしまった水道管。
60年以上も交換されずに放置された水道管は、ついに穴が開いてしまいました。
去年6月、東京都から委託された水道業者は、修理不能だとして床に穴を開けたまま作業を放棄、今も壊れた水道管からは地下に向かって水が流れ続けています。
水道管は、むき出しのままです。
修理業者が撮影した写真からは、腐食のため500円硬貨がすっぽり入ってしまうほどの大きな穴が開いていることが分かります。
地下に向って流れ出る水は、すでにかなりの量になっています。
お店の裏手には子どもたちの遊ぶ公園があります。
近隣の住民からは、漏水によって土地が陥没するのではないかと不安の声が上がっています。
都営狛江アパートでは、ほとんどは住民が毎月の家賃を東京都に支払う賃貸契約ですが、商店街の店舗は「分譲」です。
土地は東京都のものですが、建物の所有権は内海さんたち店主にあります。
東京都は終始一貫、賃貸なら東京都が直すが「分譲」の場合、修理に東京都の費用は使用できず、お店の所有者が負担すべきというスタンスを崩しません。
土地は東京都のものなのに、分譲だからといって、なぜ個人負担になるのか。
東京都にインタビューを申し込みましたが、文書での回答になりました。
「御質問の配水管は、店舗のみに水を供給する店舗用の施設です。修繕は店舗所有者の皆様で協力して実施して頂くものと考えています」
一般のマンションでは、修繕のための積立金が集められることがありますが、都営住宅の商店街では、そのような呼び掛けもなく、60年以上にわたって一度も重要なインフラの交換が行われてきませんでした。
東京都水道局も、今回の水道管は個人で費用を負担すべき範囲のものだと主張し、漏水を止めようとはしません。
大量の水が地下に流れ出しているのに、どこも止めようとしない。
こうした異常事態に、狛江市の市議会議員や地元の有志が立ち上がり、1人で悩む内海さんの支援を始めました。
こうした地元の声を受け、東京都は水が流れ出した地下の調査に乗り出しました。
土地陥没の危険がないか、レーダーによる探査で地中の状況を調査するものです。
水道管の交換費用は1000万円近くになってしまうかもしれません。
狛江アパート商店街は10店舗。
詳しい説明がないまま5年前にこの店舗を購入した内海さんに費用を負担しろというのは、かなり厳しい要求です。
まずは漏水を止める。
速やかな判断が必要です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/64ba83548ffd0b83f2f525bb76d6eb637407d0b2
2022年3月5日13時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県犬山市で2020年7月、心肺停止状態の80代男性に救急隊が救命処置をした際、救急車に載せていた自動体外式除細動器(AED)のバッテリー残量が不足し、電気ショックを継続できない事態が起きていたことが分かった。
男性は搬送先の病院で死亡したが、消防側は「死亡との因果関係は認められなかった」として、バッテリー切れだったことを当時、遺族に説明していなかった。
犬山市消防本部の説明によると、20年7月、男性の妻からの119番通報を受けて市消防署北出張所から救急車が出動。
救急救命士らが男性の自宅で心臓マッサージや人工呼吸をしながら、AEDで電気ショックを4回実施した。
継続して5回目を試みたが、作動しなかった。
予備バッテリーも充電できておらず、電気ショックを続けられなかった。
AEDの心電図は電気ショックを継続すべき波形を示していたという。
救急隊は、こうした状況を医師に連絡しながら、男性を救急車で搬送。
妻に対し、電気ショックを継続できないと言ったものの、バッテリー切れとは説明しなかったという。
市消防本部は当時、救急隊の対応と男性の死亡との因果関係を検証したという。
水野・消防次長兼消防署長は4日、朝日新聞の取材に対し、「搬送先の医師は電気ショックを継続していても蘇生できなかったと判断し、因果関係を否定した。搬送は早くしており問題ないと考えた」と答えた。
当日朝に隊員がバッテリーを確認したが、残量を見誤ったとみられる。
今月、報道機関の取材を受けた消防本部は、男性の自宅に電話で連絡し、搬送時に不手際があったと伝えたが、それ以上の説明は不要と言われたという。
https://www.asahi.com/articles/ASQ346WFYQ34OBJB00P.html
3月4日10時51分に中日新聞からは、バッテリーの充電は毎朝確認しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
犬山市消防本部で二〇二〇年夏、八十代男性を心肺停止状態で救急搬送する際、救急車に積んでいた自動体外式除細動器(AED)のバッテリーが途中で切れて使えなくなっていたことが、同本部への取材で分かった。
男性は搬送先の病院で亡くなった。
水野署長は本紙の取材に「フル充電状態でなかった点は、管理が甘かった」と答えた。
当時、医師からは死亡との因果関係について指摘は受けなかったという。
取材を受け、同本部は三日に遺族に謝罪した。
同本部の説明では、二〇年七月、「人が倒れている」との一一九番通報で出動。
到着時は男性は心肺停止状態で、救急隊員がAEDで電気ショックを四回行い、さらに五回目をしようとしたところで充電が切れた。
予備バッテリーも充電不足で作動しなかった。
同本部によると、バッテリーの充電は毎朝確認しているが、この時は出動や訓練で残量が減ったままになっていた可能性がある。
予備バッテリーも充電状態を確認していなかった。
その後は確認を徹底するようにしたという。
水野署長は「電気ショックを四回行っての社会復帰はなかなか難しい。当時検証したが、問題なかったと判断した」と話した。
https://www.chunichi.co.jp/article/428641
(ブログ者コメント)
救急車AEDのバッテリー切れが報道されたのは、ブログ者が知る限り、今年これで3例目だ。
前の2例は本ブログでも紹介スミ。
2022年3月6日7時11分にYAHOOニュース(静岡放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後9時40分ごろ、函南町の国道136号線にかかる蛇ヶ橋で「人が橋から落ちた」と、一緒にいた友人から消防に通報がありました。
警察によりますと、転落したのは函南町内に住む17歳の男子生徒で、友人たちと南から北へ橋を歩いて渡っていたところ、転落したということです。
男子生徒は10メートルほどの高さから転落し、その後救助され、病院に運ばれましたが、意識不明の重体です。
事故当時、現場は風が強く、男子生徒はフェンスがある歩道ではなく、柵の低い車道側を歩いていたということです。
警察は、男性が風にあおられ、橋から転落した可能性があるとして、事故が起きた状況などを調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ae26f7eed0456ed92371389996f02e0c48541b67
3月6日11時36分にYAHOOニュース(静岡朝日テレビ)からは、歩道側の柵は胸の高さぐらいあったが車道側の柵は90㎝ぐらいだったなど、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
5日午後9時40分ごろ、函南町の国道136号にある蛇ヶ橋で、「男子学生が風で飛んだ帽子を取ろうとして転落した」と、一緒にいた友人から消防に通報がありました。
転落したのは町内に住む17歳の男子学生で、病院に搬送され、現在も意識不明の重体です。
警察によりますと、現場は歩道と車道に分かれ、男子学生は車道側にいて、歩道との間の1メートルほどのすき間から10メートル下のコンクリートの土手に転落したとみられています。
歩道には胸の高さくらいの柵がありますが、車道の柵はそれより低く、高さおよそ90センチでした。
警察がさらに詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7ab363d0ac2ff96c7eadb3d08c5441b221accfb3
3月7日4時23分にYAHOOニュース(TBS NEWS)からは、風で飛ばされた帽子を拾った直後に突風にあおられたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後9時ごろ、静岡県函南町の国道136号線にかかる蛇ヶ橋で「人が橋から落ちた」と消防に通報がありました。
警察によりますと、転落したのは函南町内に住む17歳の男子生徒で友人たちと橋を歩いて渡っていたところ、10メートルほどの高さから転落したということです。
男子生徒はその後、救助されましたが、現在も意識不明の重体です。
警察によりますと、男子生徒は橋の上で風で飛ばされた帽子を拾い、その直後、突風にあおられ、橋から転落した可能性があるとして、当時の状況などを調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d5bd03ebba2ddd6d0b6f41116c98c9557cc6f4b
3月7日19時13分に読売新聞からは、車道に飛ばされた友人の帽子を取りにいっていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後8時40分頃、静岡県函南町の国道136号にある蛇ヶ橋で、同町大土肥、男子高校生(17)が転落したと、一緒にいた友人から119番があった。
静岡県警三島署の発表によると、この橋は、歩道側と車道側にそれぞれ柵があり、その間に幅約90センチの隙間があった。
高校生は、風で車道に飛ばされた友人の帽子を取りに行った際に、何らかの原因でこの隙間から約10メートル下のコンクリートに落下した。
意識不明の重体となっている。
当時、周囲は強い風が吹いていたといい、三島署が経緯を調べている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220307-OYT1T50082/
(ブログ者コメント)
以下はグーグルストリートビューで見た現場の橋。
車が通る橋の横に歩行者専用の橋がかかっており、2つの橋の隙間から転落した。
https://www.youtube.com/watch?v=viy8G0W-oRg
2022年3月4日19時41分にNHK兵庫から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし1月、神戸市の遺跡の発掘現場で、ショベルカーが横転して下敷きになった作業員が死亡した事故で、安全対策を怠ったとして、法人としての神戸市の会社と60代の社長が書類送検されました。
労働安全衛生法違反の疑いで書類送検されたのは、文化財の発掘調査事業を行う神戸市北区の「M商事」と60代の男性の社長です。
会社は神戸市教育委員会の委託を受け、ことし1月、神戸市中央区琴ノ緒町で、古墳時代の遺跡の発掘調査を行っていました。
斜面で作業にあたっていたショベルカーが横転し、運転していた60代の男性作業員が下敷きとなり、死亡しました。
労働安全衛生法の規則では、傾斜地で建設機械を扱う場合、転倒や転落を防ぐため、安全に誘導する人を配置するよう決められていますが、現場に配置されていなかった疑いがあることが労働基準監督署の調べで分かったということです。
このため4日、書類送検したもので、労働基準監督署の調べに対して、社長は容疑を認めているということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20220304/2020017331.html
2022年3月4日6時30分にYAHOOニュース(テレビ朝日)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
通信販売で購入した自転車の事故が相次いでいることから、国民生活センターが注意を呼び掛けています。
通信販売で購入した自転車を巡り、危険な事例の相談は2016年からの6年間で206件ありました。
このうち、消費者が自分で自転車を組み立てたと推定されるケースは、少なくとも31件ありました。
走行中に突然、前輪がはずれて腕を骨折したり、顔を40針縫うけがをしたりする事故が起きています。
いずれも、組み立ての仕方が不完全だったとみられています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb4f0d907ff0733c4ec013d05e5a4896079c45a2
※以下は3月3日付の国民生活センター公表資料(写真と動画付き)。
・・・
通常、店舗で販売されている自転車は、出荷元の工場等から、一部の部品が装着されていない組み立てが必要な状態で箱詰めされるなどして販売店に引き渡され、販売店で有資格者などにより組み立てられ、検査及び整備などが行われています。
しかし、通信販売で購入できる自転車の中には、工場から販売店に出荷されるときのように、組み立てが必要な状態のまま消費者に届けられ、消費者が別途、組み立て、検査及び整備の手配をしなければならないものもあります。
組み立て等を依頼できるところを探す煩わしさや、見つからない等のため、専門知識を持たない消費者自らが組み立て、不完全な整備状態で使用され、事故につながるおそれもあります。
・・・
【消費者へのアンケート調査】
●価格や購入に係る手間が省けることが購入理由として優先される傾向がみられました
・・・
【商品を受け取ってから使用するまでの過程についての
テスト】
●自転車が入った箱の重さは30kgを超えるものもあり、1人で持ち運ぶことや、箱を壊さずに自転車を取り出すことは困難と考えられました
・・・
【消費者へのアドバイス】
●組み立てが必要な状態で届く通信販売の自転車の組み立てには、自転車についての正確な知識が必要です。
不適切に組み立てられた自転車に乗ると、事故の危険もあります。
購入する際には、どのような組み立てが必要かを確認しましょう。
また、購入後、組み立て方法について不明な点があれば販売事業者に確認しましょう
【事業者への要望】
・・・
【インターネットショッピングモール運営事業者への協力
依頼】
・・・
【協力依頼先】
・・・
※以下はPDF資料中に記されている具体的な事例
【事例1】
購入者による組み立てが不完全であったと考えられる事例
① ネット通販で新品の自転車を注文した。
自転車は前輪がついていない状態で届いたので、息子が自分で前輪を取り付けたようだ。
坂道を下る途中で段差に前輪が乗り上げた際に、前輪が外れて(注5)、ハンドルを握ったまま前に倒れて左腕の手首を骨折し、全治 1 カ月となった。
(2019 年 7 月受付、40 歳代、男性)
【事例2】
・・・・
https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20220303_3.html
2022年3月3日6時0分に東京新聞から下記趣旨の記事が、当該トイレの写真付きでネット配信されていた。
東京メトロは2日、日比谷線八丁堀駅(東京都中央区)の多機能トイレで2021年6月、50代男性が倒れているのが入室から7時間後に見つかり、搬送後に病院で死亡が確認されたと発表した。
当時、長時間の在室を知らせる警報システムや非常ボタンが作動しない状態だった。
同社は「深くおわびする」とする一方、男性の障害や持病の有無は明らかにせず、死亡との因果関係は分からないとしている。
◆警報のケーブル接続されず
同社によると、男性は昨年6月7日午後4時ごろ、同駅改札外の多機能トイレに入室。
同11時ごろ、巡回中の警備員がトイレ使用中のランプに気づいた。
しばらくしても出てこなかったため、駅係員らが鍵を開け、男性が倒れているのを見つけた。
警視庁中央署によると、男性は検視で病死と判断したという。
このトイレは、在室30分以上になると駅事務所で警報が鳴るはずだったが、事務所までのケーブルは未接続で作動せず、室内の非常ボタンのブレーカーは切れていて使えなかった。
12年の供用開始時に機能試験をせず、その後の点検も怠っていたという。
男性が非常ボタンを押そうとしたかは分かっていない。
この事例を受け、同社は駅などの約220カ所の多機能トイレで同様の不具合がないか点検し、12カ所で修理を行った。
今後は定期点検の実施など、再発防止を徹底するという。
◆国交省「機能するのは当然」
東京メトロが多機能トイレの機能確認をしていなかったことについて、国土交通省は「設置前か設置後かのタイミングは別として、設置したからには、機能するようにしておくのは当然のことだ」と指摘。
同省が公共交通機関のバリアフリーについて定めたガイドラインでは、「バリアフリー設備の機能を十分発揮させるために必要な操作や維持管理などを行うことが重要」と明記している。
東京メトロに詳しい説明を求めているという。
障害者団体でつくるDPI日本会議の佐藤事務局長は、「非常ボタンは、使うことが多いわけではないが、車椅子から落ちて動けなくなった障害者が使うこともある。緊急時に必要なものなので、きちんと使えるようにしておくことは非常に大事だ」と話した。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/163299
3月2日18時22分に時事ドットコムからは、定期検査は外観チェックのみだったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
このトイレは約10年前に供用開始されたが、同社は事前に機能の確認をしておらず、定期検査も外観のチェックのみだった。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022030201148&g=soc
3月2日16時12分にYAHOOニュース(文春オンライン)からは、非常ボタンを押した形跡があった、文春の取材を受けたことで経緯を公表したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
救われたかもしれない命が――。
昨年6月7日夜11時頃、東京メトロ八丁堀駅の多機能トイレ内で男性客が倒れているのが見つかった。
メトロ関係者が語る。
【4、50代と見られる男性が横たわっていた】
「多機能トイレは在室が30分以上になると、使用中を示す青いランプが点滅します。
ランプが点滅し続けていることに気付いた駅員が警備員と共にトイレの扉を開錠したところ、4、50代と見られる男性が横たわっていたのです」
警察と消防に通報がなされた後、その場で救命措置がとられたという。
「しかし、救急搬送された病院で死亡が確認されました」(同前)
後に警察などの調べで分かったのは、この男性がトイレ内にある非常ボタンを押した形跡があったということ。
さらに、 「駅構内の防犯カメラを確認したところ、男性が夕方4時頃にトイレに入室してから発見されるまで、約7時間も経過していたことが分かりました」(同前)
なぜ、男性のSOSは駅員に届かないまま放置されたのか。
その原因は二つある。
「一つ目は、非常ボタンを作動させるブレーカーの問題です。
通常、非常ボタンを押せば駅事務室の警報が鳴動し、すぐに駅員がトイレに駆け付けますが、八丁堀駅は何故か非常ボタンのブレーカーが切られていたのです」(同前)
二つ目の問題も深刻だ。
「多機能トイレは、非常ボタンが押されなくても、在室が30分を超えると、信号ケーブルを通じて駅事務室に警報が届くようになっている。
ところが八丁堀駅は、このケーブルも繋がれておらず、まるで機能していなかったのです」(同前)
安全を巡る“二つの怠慢”。
東京メトロは事実関係を認めた上で、主に以下のように回答した。
「(トイレの)工事完成後に機能確認試験が行われていなかったこと、本体機能確認試験で確認漏れがないようにするチェックリストが無かったこと、定期的な動作確認が行われていなかったことが原因です。
これを受け、緊急点検として、全箇所の非常ボタンのブレーカー及び信号ケーブルについて確認しております」
信号ケーブルが繋がれており、非常ボタンも稼働していれば、この男性は命を落とさなかった可能性がある。
今回の経緯を遺族に説明したのか訊ねると、 「ご遺族の連絡先を把握しておらず、お伝えしておりません」(同前)
では、なぜ事故を発表していないのか。
【東京メトロのコメントは…】
「当日、警察からは事件性がない旨の報告を受けていたため、報道発表はしておりませんでした」(同前)
HPで〈安全の確保・安定性の向上が最も重要な使命〉と掲げる東京メトロ。
その使命を果たす必要がある。
<追記>
「週刊文春」の取材を受けて、東京メトロは3月2日午後に報道各社にプレスリリースを送り、経緯を公表。
次のように謝罪した。
<多くのお客様がご利用になる多機能トイレにおいて、このような機能上の不備が判明しましたことにつきましては、お客様の信頼を著しく損なうものであり、ご利用のお客様に深くお詫びするとともに、関係者の皆さまにもご迷惑をおかけしましたことを深くお詫びいたします>
「週刊文春」編集部/週刊文春 2022年3月10日号
https://news.yahoo.co.jp/articles/ea7a4d8e998d9c1d1849a95c9fe44e2c21e7d364
2022年3月3日16時16分にYAHOOニュース(福岡放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡県久留米市で3日午後、大規模な停電が発生しました。
一部で 信号機の点灯が消えたため、一時交通規制が実施されました。
九州電力の広報車:
「ただいま停電が発生し、ご迷惑をおかけしています。全力で復旧作業にあたっています。」
福岡県久留米市六ツ門町で3日正午すぎ、「マンホールから爆発音がして、煙が見える」と通行人から警察に通報がありました。
駆けつけた警察官が確認したところ、マンホール内のケーブルが破損していて、周辺の信号機の点灯が消え、商業施設などが停電していました。
警察によりますと、一時、約20基の信号機の点灯が消えたため、発電機で点灯させたり、警察官が手信号で車を誘導したということです。
九州電力によりますと、最大で2310戸が停電しましたが、3日午後3時までに復旧しました。
九州電力が停電の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/daea0af4c9aee4b6f3c508768381ce20600b2c2b
3月4日0時45分に西日本新聞からは、地下にはケーブルが2回線あるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後0時半ごろ、久留米市六ツ門町や荘島町などの中心市街地で停電が発生した。
久留米署などによると、周辺の信号機約20基やビル「くるめりあ六ツ門」、荘島体育館、民家など、約500軒が5分以上停電。
午後2時半ごろ完全復旧した。
署は手信号などで交通規制した。
署によると、「マンホールから爆発音が聞こえ、煙が出ている」と110番があった。
「信号が消えている」などの通報も約30件寄せられた。
九州電力送配電によると、マンホールの地下には家庭や店舗に電気を送る配電ケーブル2回線がある。
「停電の原因やケーブル破損の有無は確認中」という。
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/885324/
(ブログ者コメント)
詳細不明だが、ケーブル火災で可燃性ガスが発生し・・・という可能性も考えられる。
2022年3月4日6時10分にYAHOOニュース(北海道文化放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月3日午前、建設機械の修理をしようとしていた45歳の男性が、アームとタイヤの間に頭を挟まれ、まもなく死亡しました。
3日午前11時40分ごろ、北海道苫小牧市晴海町の建設会社の敷地内で、会社の男性から「機械の修理に来ていた人が重機に挟まれたようだ」と119番通報がありました。
消防が駆け付け、修理会社社長の45歳の男性を救出し、病院に搬送しましたが、まもなく死亡が確認されました。
警察によりますと、この男性は、ホイールローダという除雪などに使われる重機のアーム部分が上下に動かなくなったため、修理の依頼を受けて現場に来ていて、もう1人の社員とともにトラックに載せようと作業していたところ、アームとタイヤの間に顔が挟まれたということです。
重機のアームはあがった状態で、鉄棒やチェーンなどで固定しようとしていたところ、鉄棒が外れてアームが下がり、男性が挟まれたとみられています。
警察が当時の状況を詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/83f90bdc5683803ffda0e40686309784015fb944
3月4日6時31分にYAHOOニュース(北海道放送)からは、アーム部分を上げるためアームの根元に挟んでいた鉄パイプのようなものが急に外れたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日、北海道苫小牧市で、ホイールローダーを修理するため作業していた45歳の男性が、アームとタイヤの間に挟まれ死亡しました。
死亡したのは、苫小牧市に住む重機修理会社の社長、辻本さんです。
辻本さんは、3日午前11時半ごろ、苫小牧市晴海町でホイールローダーを修理していたところ、ホイールローダーのアームとタイヤの間に頭を挟まれました。
辻本さんは病院に運ばれましたが、死亡が確認されました。
警察によりますと、辻本さんはホイールローダーをトラックに載せる際、アーム部分を上げるためにアームの根元部分に鉄パイプのようなものを挟み、さらに鎖でアームを固定しようとしていました。
その後、鉄パイプが急に外れ、アームが突然下りてきたため、頭を挟まれたとみられています。
警察は、アームの重みで鉄パイプが外れて飛ばされたのが事故の原因と見て、詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fcda8bde679e71c491243c86e0cb4c151f15344d
3月4日5時0分に北海道新聞からは、アームと前輪の間に頭を挟まれたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前11時40分ごろ、苫小牧市晴海町の建設機械修理会社の敷地内で、同市拓勇西町5、会社役員辻本さん(45)が、重機のホイールローダーのアームと前輪の間に頭を挟まれ、病院に運ばれたが、間もなく死亡した。
苫小牧署によると、辻本さんは同僚の男性と2人で、故障した重機を移動するため、上に上げた状態のアームと前輪の間に鉄の棒を挟んで固定し、チェーンでくくりつける作業をしていた。
同署は、何らかの原因で鉄の棒が外れてアームが落下し、辻本さんが挟まれたとみて調べている。
同僚は顔に軽いけがをした。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/652566/
2022年3月2日9時6分に岐阜新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岐阜県山県市は1日、市内の1事業者と7世帯から少なくとも水道料金計116万9174円を過徴収していたと発表した。
通常使用にもかかわらず3割増となる「臨時給水」として徴収しており、判明分だけでも、期間は長いところで約19年間に上る。
これまで事業者や世帯からの指摘はなかったという。
3月中に加算金を含めて還付する。
市によると、水道料金は、家屋の建築時などで一時的に使用する場合、臨時給水として3割増しで請求し、建築完了後に通常料金の本給水に切り替える。
しかし、職員間の連携不足による事務処理ミスで、切り替えていなかった。
2月下旬の料金算定作業で過徴収に気付いたという。
判明したのは2003年4月から今年2月の請求分だが、うち1事業者と5世帯は、1994~96年度に臨時給水の対象となっていた。
過徴収の期間は、さらに長いとみられるが、2003年の町村合併前の料金に関する記録が残っておらず、明確な期間は判明しなかった。
市は今後も調査するという。
https://www.gifu-np.co.jp/articles/-/48662
3月1日16時45分にNHK岐阜からは、担当者が切り替えを忘れていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山県市では、新たに水道に加入し建物の新築工事で使った場合、臨時給水として通常の料金と比べ3割増で徴収し、建物が完成したあと通常料金に切り替えることになっています。
ところが、平成6年から平成26年までの間のあわせて8件について、担当者が切り替えを忘れていたことがわかったということです。
2月下旬になって担当者がミスに気付き、調べたところ、過大請求はあわせて116万円余りにのぼり、最も多いケースでは平成8年から24万円あまりを過大に請求していたということです。
山県市はそれぞれ戸別に訪問しておわびをし、加算金も含めあわせて164万円を還付するということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/20220301/3080008320.html
2022年3月2日20時55分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
JR東海は2日、愛知県春日井市のリニア中央新幹線の第一中京圏トンネル(西尾工区)の新設工事中に、40代男性作業員が胸の骨が折れるなどのけがを負ったと発表した。
掘削面に吹き付けたコンクリートがはがれ落ちて当たったという。
公表されたリニアのトンネル工事事故は3件目。
JR東海によると、事故は1日午後4時40分ごろ、作業員7人でトンネルの補強作業中に発生した。
けがをしたのは1次下請け「S建設」(東京都)の作業員で、幅2メートル、高さ1メートル、厚み10センチにわたって剥がれ落ちたコンクリートの一部が当たった。
事故を受け、工事は中断し再発防止策を講じるが、リニア全体の工期に「影響はない」(担当者)としている。
工事は大成建設などによる共同企業体が担い、国のガイドラインに沿って作業していたという。
リニアのトンネル工事をめぐっては、昨年10月に岐阜県中津川市の瀬戸トンネルで岩盤が崩落し、作業員2人が死傷。
同11月には長野県豊丘村の伊那山地トンネルで崩落が起き、作業員1人が負傷した。
https://www.asahi.com/articles/ASQ326WJHQ32OIPE014.html
3月2日20時10分に毎日新聞からは、7人の作業員がトンネル天井面にロックボルトを打ち込み補強する作業をしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
当時、7人の作業員がトンネルの天井面にロックボルトを打ち込み補強する作業をしていたという。
コンクリートはトンネル掘削の際に、露出した地山を保護する目的で吹き付けていたもので、高さ約7・5メートルの地点からはがれ落ちたとみられる。
https://mainichi.jp/articles/20220302/k00/00m/040/306000c
3月2日19時13分にYAHOOニュース(時事ドットコム)からは、作業坑を本線トンネル用に広げる作業を行っていた、負傷した作業員はコンクリートを棒で固定する作業を補助していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同社によると、事故は1日午後4時40分ごろ、資機材搬入などのため掘った作業坑を本線トンネル用に広げる作業時に発生。
コンクリートを棒で固定する作業を補助していた作業員の右肩付近に、はがれ落ちたコンクリ片が当たった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f41d6b62cb6eff63a0a7f6bcf8760b9bed3236bf
(2022年3月8日 修正1 ;追記)
2022年3月7日18時30分にYAHOOニュース(Response)からは、削孔した穴に注入するモルタルのホースを移動中に剥がれ落ちたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
斉藤鉄夫国土交通大臣は3月4日に開かれた定例会見で、リニア中央新幹線西尾工区の第一中京圏トンネルで3月1日に発生した負傷事故について、記者の質問に答えた。
第一中京圏トンネルは、愛知県と岐阜県に跨る全長34kmのトンネル。
西尾工区は愛知県春日井市内の約5kmを受け持っていたが、3月1日16時40分頃、地山にロックボルトを打設する作業を行なっていた際、削孔した穴に注入するモルタルのホースを移動中に、吹き付けたコンクリート片が剥がれ落ち、作業員1人が右肩を負傷したという。
リニア中央新幹線の工事現場では、2021年10月に瀬戸トンネル瀬戸工区(岐阜県中津川市)、同年11月に伊那山地トンネル坂島工区(長野県豊丘村)で作業員が死傷しており、JR東海ではこれらの工事を一時中止。
2022年1月には坂島工区が再開したが、その矢先に三度、起きた事故だった。
これについて斉藤大臣は「JR東海は、今回事故が発生した西尾工区を含む山岳トンネルの他の工区について、厚生労働省のガイドラインを遵守した作業が行われていることを確認していました」と述べた上で遺憾の意を示したが、現在、JR東海と労働基準監督署が原因を調査していることもあり、「原因の調査がしっかりと行われ、その結果を踏まえた再発防止策の着実な実施により、このような山岳トンネルでの事故が繰り返されないよう、国土交通省としても適切に対応してまいりたい」とするに留めている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/90a54e941aa1cda0dd2b56fa59e54cc40f2ccfc0
(2022年4月3日 修正1 ;追記)
2022年4月2日5時0分に中日新聞からは、必要以上にコンクリートを厚く吹き付けていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR東海は一日、作業員一人が重傷を負った愛知県春日井市のリニア中央新幹線・西尾(さいお)工区のトンネル工事現場での事故について、原因と対策をまとめた報告書を発表した。
安全対策などを整え、週明け以降に工事を再開する方針。
事故は三月一日、坑口から約一・四キロの本線トンネル内で発生。
吹き付けたコンクリート片が高さ約七メートルからはがれ落ち、一部が四十代の男性作業員に当たって、作業員は肋骨(ろっこつ)を折るなどした。
発破してトンネルを広げる掘削工事中で、JR東海は事故を受け同工区の工事を中断した。
報告書では、露出した地肌を平らにするため必要以上にコンクリートを厚く吹き付けたことなど複数の要因が重なり、はがれ落ちたと分析。
作業面では、原則立ち入り禁止範囲での作業を最小限にすべきだったとして、これらの点を改善して再発防止を図るとした。
この日、JR東海の担当者から説明を受けた大村秀章知事は「再発防止の徹底に努め、細心の注意を払って安全に工事を行うよう改めて強く要請した」などとするコメントを出した。
https://www.chunichi.co.jp/article/445781
4月1日22時25分にYAHOOニュース(名古屋テレビ)からは、作業員が立入禁止の範囲に入って作業していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR東海は、愛知県春日井市のリニア中央新幹線のトンネル工事事故をめぐり、1日、愛知県に再発防止策を報告し、中止した工事を週明け以降再開すると明らかにしました。
県によりますと、JR東海は事故の原因として、吹き付けたコンクリートが厚過ぎたことと、作業員が立ち入り禁止の範囲に入って作業を行ったことを説明しました。
JR東海は、現場での安全対策を徹底し、週明け以降、中止していた工事を再開するとしています。
事故は3月1日、春日井市のリニア中央新幹線第一中京圏トンネルの西尾工区で発生しました。
掘削した場所に吹き付けたコンクリートが剥がれ落ち、40代の男性作業員がろっ骨を折るなどのけがをしました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b307f397530382a0d7bbfcb85dcff3b7cd521a5c
(ブログ者コメント)
なぜ、必要以上に厚くコンクリートを吹き付けていたのだろうか?
その理由が書かれた記事がないか探してみたが、報告書ともども見つからなかった。
ただ、2021年11月8日に起きた豊丘村トンネル工事の肌落ち事故については報告書が公表されていたので、本ブログ内の当該記事に追記しておいた。
2022年3月1日20時59分に毎日新聞から、下記趣旨の記事が地図付きでネット配信されていた。
1日午後1時50分ごろ、宮崎県延岡市水尻町にある旭化成のグループ会社「カヤク・ジャパン」東海(とうみ)工場で爆発が起きた。
男性社員(24)が行方不明、協力会社の30代男性社員が膝に軽傷を負った。
周辺の住宅などでも衝撃で窓ガラスが割れる被害が出た。
県警や消防が行方不明者を捜索するとともに、爆発の原因を調べている。
カヤク・ジャパン(東京)は、旭化成と日本化薬が共同出資する会社。
県警やカヤク・ジャパンによると、工場は旭化成東海工場の敷地内にあり、鉱山などの発破作業に使う爆薬を製造している。
爆発した建物は、25メートル四方の敷地に建ち、原料となるニトログリセリンを扱っていた。
建物は全壊し、近くにある施設も屋根の一部がはがれるなどした。
工場の従業員は約30人だが、当時、建物に何人いたかは不明という。
県によると、危険物の流出など、2次被害は起きていない。
現場はJR延岡駅の北東約4・5キロ。
爆発音が広い範囲に届くなどしたため、住民らからは119番が相次いだ。
工場と川向かいにある同市二ツ島町の自宅にいた島田さん(男性、68歳)は、「ドンという激しい音がしたので地震かと思った。最初は茶色、その後に白い煙が上がった」と話した。
工場の北西約1・8キロにある市立川島小学校では、校舎1階の家庭科準備室の窓ガラスが1枚割れた。
当時は教頭ら2人がいたがけがはなかった。
教頭は、「ドーンというものすごく大きな音の直後に窓ガラスが割れて、慌てて外を見た」と話した。
https://mainichi.jp/articles/20220301/k00/00m/040/184000c
3月2日20時35分にNHK宮崎からは、爆薬原料の液体をタンクから容器に移す作業を3人で行っていた、移し終えた容器を2人が運び出し200mほど進んだところで爆発が起きたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
一夜明けた2日。
爆発が起きた建物は、四角形の土の壁の中にあったということですが、跡形もなく吹き飛んでいます。
この事故で、旭化成の別のグループ会社の30代の男性社員がひざにけがをしたほか、工場の作業員で門川町川内の黒木さん(24)の安否がわからなくなっています。
また、消防や県によりますと、工場の敷地の外にある、旭化成とは関係のない事業所に勤める50代の男性が、爆風で転倒して手に軽いけがをしていたことが新たにわかりました。
さらに、敷地内にいた旭化成の関連会社の50代の男性従業員が耳にけがをしていたこともわかり、この事故によるけが人は合わせて3人になりました。
会社によりますと、この工場では採石現場などで使用される爆薬を製造していて、事故はその作業中に起きたということです。
爆発が起きた建物には、当時、爆薬の原料となる2種類の液体の火薬類、およそ3100キロがタンクに貯蔵されていました。
ここで安否不明になっている黒木さんを含む3人が、火薬類をタンクから容器に移す作業にあたり、黒木さんは計量を担当していました。
火薬類を詰め終わった容器をほかの2人が建物の外に運び出し、200メートルほど進んだ時、突然、爆発が起きたということです。
会社によりますと、事故の原因は現時点でわからないということですが、タンクに貯蔵されていた2種類の火薬類は、外部から強い摩擦や衝撃、熱が加わると爆発する恐れがあるということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20220302/5060011911.html
3月2日6時36分に読売新聞からは、3人のうち1人が計量担当で2人が運搬担当だった、(膝に)軽傷を負った人は歩いていた際に破片が当たったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
爆発で全壊したのは、「第一洗浄工室」と呼ばれる施設。
同社によると、黒木さんはこの日、ほかの従業員2人と作業をしており、黒木さんが火薬類の計量、残る2人が運搬を担当していた。
爆発は黒木さん以外の2人が運搬のため同室を離れた際に起き、2人にけがはなかった。
爆発当時に黒木さんが同室内にいたかは不明という。
軽傷を負った「旭化成エンジニアリング」社員の30歳代男性は、工事の関係で工場敷地内を歩いていたところ、飛んできた破片が当たったという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220302-OYT1T50077/
3月2日7時18分に朝日新聞からは、爆発した施設ではダイナマイト3万本にあたる量の原料を貯蔵していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故は1日午後1時50分ごろに爆薬を貯蔵する施設「第一洗浄工室」で発生。
施設では、ダイナマイトの原料のニトログリセリン約2千キロと、同じ液体の爆薬「ジエチレングリコールジナイトレート」約1100キロを貯蔵していたという。
合計でダイナマイト約3万本分の量にあたるという。
https://www.asahi.com/articles/ASQ322D0JQ32TNAB003.html
3月2日18時46分にNHK宮崎からは、周辺の70の建物で被害が出た、最も遠い場所は1.8㎞離れているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故のあと、旭化成が周辺の住宅地を巡回したところ、2日午後6時現在で、住宅や公共施設など合わせて70の建物で、窓ガラスが割れたり、シャッターがゆがんだりする被害が確認されたということです。
このうち、爆発が起きた建物から950メートル離れた延岡市白石町の公民館は、入り口の扉がめちゃめちゃに壊れるなど、多くの建物に被害が出ました。
また、公民館の近くに住む75歳の女性の自宅でも、網戸が吹き飛んだということです。
女性は当時、自宅にいたということで、「体調が悪くて寝ていましたが、びっくりして飛び起きました。外にいたらけがをしていたかもしれないと思うと怖いです」と話していました。
旭化成によりますと、現時点で最も遠い被害地は1.8キロ離れた小学校で、今後、被害が拡大する可能性もあるということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20220302/5060011898.html
3月1日18時47分に産経新聞からは、同社は平成20年に2社の産業火薬事業を統合する形で発足したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
旭化成やカヤク社によると、同社は平成20年1月に旭化成ケミカルズと日本化薬が、それぞれの産業火薬事業を統合し発足。
ニトロや硝安油剤(しょうあんゆざい)爆薬を製造しており、ダムやトンネル掘削、採鉱で使われている。
現場はJR延岡駅の北東約4・5キロの工業地帯。
https://www.sankei.com/article/20220301-2OO3M37OX5OURBQ5DEBCEPTHP4/?924047
3月1日15時0分に朝日新聞からは、キノコ雲や爆発現場の空撮写真など9枚が掲載されていた(記事は転載省略)
https://www.asahi.com/articles/ASQ314WFJQ31TNAB00M.html
(2022年3月15日 修正1 ;追記)
2022年3月15日11時53分に朝日新聞からは、計量作業をしていた従業員の死亡が確認されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
宮崎県警は15日、行方不明だった同社社員の黒木さんの死亡を確認したと発表した。
延岡署によると、産業火薬製造会社「カヤク・ジャパン」(本社・東京)東海(とうみ)工場の爆発現場付近で、8日までに遺体の一部や衣服の切れ端などが見つかった。
県警はDNA型鑑定を進め、14日に黒木さんの遺体と確認した。
(2023年1月28日 修正2 ;追記)
2023年1月28日7時0分に朝日新聞からは、負傷者は7人だった、低温でニトログリセリンの一部が結晶化し感度が高くなっていた、作業や漏洩時の衝撃で爆発した可能性が高いとする報告書が公表されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
旭化成グループ会社「カヤク・ジャパン」(本社・東京)の宮崎県延岡市にある東海工場で2022年3月、爆発が起きて作業員1人が死亡し、住民を含む7人が負傷した事故について、同社が27日に調査報告書を発表した。
火薬の原料であるニトログリセリン(NG)の一部が低温で結晶化していたところに衝撃が加わったことが爆発の原因になった可能性が高いとしている。
発表によると、事故は22年3月1日、火薬の原料を洗浄する洗浄工室内で、NGを貯槽から濾過(ろか)槽に移すための作業中に発生。
低温の影響で一部結晶化して感度が高くなっていたNGに、作業や床への漏洩(ろうえい)に伴う衝撃が加わって爆発が起きた可能性が高いとした。
一方、室内を前日から暖めていたことなどから、作業者がNGが結晶化していると考えることは困難だったという。
https://www.asahi.com/articles/ASR1W6VVNR1WTNAB00K.html
1月28日12時22分に読売新聞からは、事故前日まで約10日間設備工事のため生産を停止していたことで貯槽のニトロが外気温の影響を受けた、ニトロは液体と結晶の混在状態では感度が高まるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同社の調査結果によると、工場では事故前日まで約10日間、設備工事のため生産を停止した。
これにより、貯槽に保管されていたニトログリセリンが外気温の影響を受け、低温のため一部が結晶化した可能性がある。
ニトログリセリンは、液体と結晶の混在状態では結晶同士がこすれあうため、打撃や摩擦への感度が高まるという。
東海工場は事故後、生産活動を停止している。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230128-OYT1T50121/
※以下は、1月27日付で該社HPに掲載されていた報告書の抜粋。
工室内が温められていたこと、貯槽の温度が所定の温度を示していたことから作業者は一部結晶化に思い至らなかったと考えられるなどと記されている。
・・・
3.発生工場および発生設備の概要
東海工場では無煙火薬の原料である NG および DEGN の火薬類を製造しており、事故が発生した第1洗浄工室では、下図<工室の流れ>で硝化工室から移送されたNGまたは DEGNを温水およびソーダ水によって洗浄していました。
その後、NG および DEGN はそれぞれ定められた貯槽に移され、サンプル採取による耐熱試験で安定度の確認を経て、同じ工室内にある貯槽から濾過槽に移送されることとなっていました。
濾過槽では所定の払い出し温度に調整した後、ゴムホースを通して計量し、所定のアルミ容器に収納して次の配合工室に運搬されていました。
4.爆発した火薬類の性状
(1)ニトログリセリン(NG)
・・・・
(2)ジエチレングリコールジナイトレート(DEGN)
・・・
7.爆発原因の可能性
これまでの調査結果および原因の解析により、爆発原因は以下2点である可能性が高いと考えます。
(1)貯槽から濾過槽に NG を移送する準備の際に、低温のため一部が結晶化して感度が高くなったNGに、移送準備作業により生じた衝撃。
(2)貯槽から濾過槽にNG を移送するゴムホースを取り外した際に、一部が結晶化して感度が高くなったNGが床に漏洩した時の衝撃。
または、この漏洩したNGの処理を行っている時に加わった衝撃。
NG の一部が結晶化した理由は、冬季に10 日以上(2 月18 日~28 日)貯槽に保管し、外気温の影響を受けたことと推定されます。
しかしながら、前日から工室内を空調して暖めていたこと、貯槽温度計が所定の温度を示していたとの作業者の証言があることから、作業者はNGの一部が結晶化していると考えることは困難であり、通常の作業等を実施したことから爆発が発生したと考えられます。
8.今後の事故再発防止
NGおよび DEGNの製造について設備面および管理面から下記の再発防止策を検討しました。
(1)設備面
・温水温度、貯槽温度、濾過槽温度、室温等の温度管理の強化
・作業者の安全第一とした安全作業環境の強化
・貯槽、濾過槽の殉爆防止と存置量の最小化
(2)管理面
・火薬類の性質に応じた作業工程毎の温度管理の強化
・火薬類の存置ルールの見直し
・凍結、漏洩の可能性がある場合の処理についての基準見直しと教育の徹底
https://www.kayakujapan.co.jp/whats_new_data/pdf/20230127_01.pdf
(2024年11月3日 修正3 ;追記)
2024年11月1日21時1分に毎日新聞からは、工場長ら2人が適切な温度管理をしていなかった容疑で書類送検された、工場では設備工事のため電源を落としていて空調が利いていなかった、ニトロは1910kg貯蔵されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警は1日、当時の工場長と火薬製造課長で、いずれも50代の男性幹部ら2人を業務上過失致死容疑で宮崎地検延岡支部に書類送検した。
2人は工場や課の保安管理責任者で、「適切な管理をしなかったのは間違いない」と容疑を認めているという。
書類送検容疑は22年3月1日午後1時50分ごろ、工場内で貯蔵されていた爆薬の原料「ニトログリセリン」(1910キロ)を適切な温度で管理する注意義務を怠り、何らかの衝撃で大爆発を起こさせ、近くで作業していた黒木さん(当時24歳)を爆死させたとしている。
県警によると、ニトログリセリンは完全に液化している15度以上だと状態が安定するため、通常はエアコンを使って貯蔵施設内の温度管理をする。
ところが、工場では設備工事のため事故の前日まで生産を停止し、電源を落としていた。
県警は、これにより空調が利かず、ニトログリセリンの温度が外気で下がったことで状態が不安定となり事故につながったと断定。
別の場所で温度管理をしたり予備電源を持ち込んだりすれば事故は防げたと判断した。
https://mainichi.jp/articles/20241101/k00/00m/040/300000c
11月1日19時12分にNHK宮崎からも、同趣旨記事がネット配信されていた。(記事の本文は転載省略)
11月1日18時16分に産経新聞からは、爆発が起きた建屋ではダイナマイト3万本に相当する爆発原料を保管していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同社によると、爆発が起きた建屋で保管していた爆発原料は約2千キロのニトログリセリンを含め、ダイナマイト約3万本分に相当する量だったという。
ニトログリセリンは結晶化すると摩擦などで爆発しやすいため、通常は一定の室温で管理し液体の状態にしている。
https://www.sankei.com/article/20241101-62ZKB6TGJZMOFI5VZV6VE2G2BU/
2022年3月1日18時1分にYAHOOニュース(CBCテレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
防犯カメラの設置工事での事故。
無人の高所作業車がバックしてぶつかり、男性が死亡しました。
1日午前8時45分ごろ、愛知県蒲郡市八百富町の路上で、防犯カメラの設置工事を終えた作業員が、高所作業車からサイドアームという車を地面に固定していた部品を外したところ、車がバックし、別の作業員とぶつかりました。
警察によりますと、この作業員は蒲郡市の会社員、酒井さん(44)で、ぶつかって転倒し病院に運ばれましたが、約1時間後に死亡しました。
当時、作業は3人で行われ、高所作業車には人は乗っておらず、現場は緩やかな傾斜があったということです。
警察は、高所作業車のパーキングブレーキがかかっていたかなど、事故の原因を詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a182b71f87f1e7a7c9b106650c0448f1d15bade
2022年3月1日17時3分にYAHOOニュース(テレビ新潟)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月1日未明、県立新発田病院で2階の天井が抜け落ちました。
水漏れが原因でケガ人はいません。
3月1日午前1時ごろ、県立新発田病院の3階で洗面台の配管が外れ、水が大量に漏れていることが確認されました。
その水が2階の天井にたまり、午前2時半ごろに抜け落ちたということです。
抜け落ちた穴は大小2つあり、大きい方は長さ3メートルほどに達しました。
ケガ人はいません。
場所は一般外来の通路で、病院は現場を立ち入り禁止にしましたが、診療など病院の機能に影響は出ていないということです。
新発田病院によりますと、配管が外れた原因は一時的な水圧の上昇や配管の劣化が考えられるということです。
新発田病院は2006年に新築された現在の建物に移転しています。
今後、病院内の配管の点検を行い、再発防止に努めるとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a74e4fc17b3f58a73b7786a16365c1303901ef45
2022年2月28日19時27分にYAHOOニュース(FNN PRIME;関西テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪市で28日朝、重さおよそ40トンの重機が倒れ、一時、およそ700世帯が停電する事故が起きた。
横転したのは、長いアームを備えた青い重機。
アームは、白い軽自動車の上に倒れたうえ、道路をまたいで、別の工事現場の壁を直撃。
電線を巻き込んだため、付近では数本の電柱が根元から折れていた。
事故が起きたのは、午前8時すぎ。
立体駐車場の建設現場で、「クレーンが倒れています」と、通行人から通報があった。
警察によると、倒れたのは、重さおよそ40トンの重機。
地面を掘削し、コンクリートを流し込む作業中にバランスを崩したという。
現場は、オフィスや住宅が立ち並ぶエリアで、近くには区役所もあった。
近くの人は、以前から、ここでの工事に不安を抱いていた。
近くの人:
「あそこだけ、壁もつけずに警備する人も立たずに、あんな重機を置いて工事していた。起こるべくして起こったのだと思う」
重機が倒れた先にある別の工事現場の作業員:
「作業員がいない状態だったので、そこは不幸中の幸い。うちも解体工事をしているので、人ごとではない」
この事故で、けが人はいなかった。
電線を巻き込み倒れたことで、一時、およそ700世帯が停電したが、28日午後6時45分すぎ現在は全面復旧している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/076f262aa98626e740587308c3e1a32cb1b50a39
2月28日17時28分にNHK関西からは、倒れた重機の先端には掘削機が付いていた、区役所が7時間停電となり業務が行えなくなったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午前8時40分ごろ、大阪・中央区久太郎町の工事現場で重機が倒れていると、近くの人から警察に通報がありました。
警察官が駆けつけたところ、立体駐車場を建設中の工事現場で、長さ18メートルほどのクレーンの先端部分に掘削機が付いた重機が道路を挟んだ向かいの工事現場に寄りかかるような状態になっていたということです。
警察によりますと、近くの電線や止まっていた乗用車にも接触しましたが、けが人はいないということです。
工事関係者は、「作業中に掘削用の重機がバランスを崩して倒れた」と話しているということで、警察が当時の状況を調べています。
現場は、大阪市中心部のオフィスビルが建ち並ぶ地域の一角です。
また、関西電力送配電によりますと、この事故で電線が切れて最大で周辺のおよそ720戸で停電が発生しましたが、午後4時半時点でおよそ10戸まで縮小しているということです。
また、すべてが復旧するのは、午後6時半ごろだとしています。
【中央区役所 すべての業務再開】
この事故による停電の影響で、大阪市中央区役所では28日午前9時ごろから7時間余りにわたって、住所変更などの手続きや証明書の発行などが行えなくなりました。
中央区役所によりますと、停電は午後4時ごろに復旧し、システムの確認作業を行ったうえで、午後4時半ごろにすべての業務を再開したということです。
この間、区役所では、職員が、訪れた区民らに対し、手続きを急ぐ場合はほかの区役所を利用するよう案内するなどの対応を行いました。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20220228/2000058316.html
2022年2月24日19時25分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
柏崎刈羽原子力発電所6号機の施設の地下で鉄筋コンクリート製のくいが損傷していた問題で、東京電力は調査の結果、6号機の建設工事で地盤を強化するために流し込んだセメントを混ぜた土が、くいの周りに残されたままだったと発表しました。
そのため、新潟県中越沖地震の揺れの力がくいの一部に集中的に加わり、損傷した可能性があるとということで、東京電力は他の施設なども調査することにしています。
この問題は、柏崎刈羽原発6号機の原子炉建屋に隣接する「大物搬入建屋」と呼ばれる施設を地中で支える鉄筋コンクリート製のくいにひび割れや鉄筋が折れているのが見つかったものです。
24日、発電所の稲垣所長が会見を開き、原因調査の結果を説明しました。
それによりますと、6号機の建設工事で大型クレーンを支えるため、地盤を強化するためにセメントなどを混ぜた「改良土」と呼ばれる土が使われましたが、この改良土がくいの周りに残されたままでした。
その状態で、平成19年の新潟県中越沖地震の揺れの力がくいの一部に集中的に加わり、損傷した可能性があるということです。
この「改良土」は、工事が終わったあと撤去する必要があるものですが、残されたままだったということです。
24日会見した稲垣所長は、「調査結果をもとにくいの補修の方法を検討するとともに、他の施設についても調査し、少しでも地域のみなさまの安心につなげたい」と述べました。
東京電力は今後、地盤にくいを打ち込んでいるほかの施設や設備でも異常がないか調査することにしています。
(音声情報のみ)
耐震補強工事の中で明らかになった。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20220224/1030020278.html
2月24日23時20分に新潟日報からは、改良土を埋設した企業は改良土を残していることを報告しなかった、その後、杭を打った別企業も地盤が固くなっていることを認識したが報告しなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
一部のくいが、建設工事の残置物と接触した状態のまま施工されたため、地震の揺れの力が一部のくいに集中したと分析した。
東電は今後、くいで支えられた建物のうち主な25施設について、くいに影響を与える物が周辺に埋まっていないか調べる。
6号機の重大事故時に使用する排気設備「フィルター付きベント」の基礎付近でも、ボーリング調査で残置物のようなものが見つかった。
東電は周辺を掘削し、くいへの影響を調べる。
東電によると、残置物はセメントと土を混ぜた「改良土」。
6号機建設中の1992年、大型クレーンを置く地盤を補強するため、原子炉建屋付近に埋められた。
工事後は原則撤去するルールだったが、埋設した企業は、東電に大物搬入建屋周辺に改良土を残したことを報告しなかった。
94〜95年にくいを打った別の企業も、改良土の影響で地盤が硬くなっていることを認識したが、東電に報告しなかった。
大物搬入建屋のくい8本のうち、改良土と接触していた2本は耐震性能に支障が出るほど壊れ、東電は補修が必要と判断した。
最も南東側の1本は、8本のくいが均等に地震の力を受けた場合と比べ、約3倍の力がかかったと試算した。
他にも3本でひび割れが見つかったが、耐震性能に影響はないとしている。
・・・
2月25日10時41分に毎日新聞からは、安全対策工事の一環で地下を掘削中に杭の損傷を確認したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この問題は、6号機原子炉建屋に隣接する「大物搬入建屋」の基礎を支える8本の鉄筋コンクリート製くい(直径1・8メートル)のうち、8番くいの1本が損傷しているのが見つかったもの。
内部には18本の鉄筋(直径3センチ)が通り、7本が破断、11本が変形していた。
東電の調査によると、損傷は建物南東側に隣り合って設置されている8番くいと6番くいの2本に集中していた。
要因について、施工時の写真の確認や関係者への聞き取りを行った結果、8本のくいは基本的に砂からなる軟らかい地盤の中に打ち込まれているが、損傷した2本の周囲では改良土を含む硬い地盤の存在が確認された。
硬い地盤は、1992年の6号機建設時に原子炉などをつるす大型クレーンを固定する地盤補強に使用された改良土の残りであることが判明。
硬い改良土は8番くいを覆い、隣の6番くいにも達しており、2本の損傷は中越沖地震(2007年)の揺れで圧力が集中したためとみられる。
改良土は契約上、発注者の東電が支障なしと認めた場合以外は撤去するルールになっていたが、施工業者からの報告はなかったという。
稲垣所長は会見で、「報告がなかったことは遺憾だが、反省点として、敷地内にある地下残留物を図面に落とし込むなどして施工管理を強化していきたい」と話した。
東電は21年3月から安全対策工事の一環として地下を掘削し、同8月、8番くいの損傷を確認。
他のくいを含め調査していた。
https://mainichi.jp/articles/20220225/k00/00m/040/080000c
2022年2月23日18時26分にNHK山梨から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
企業の技術支援や研究開発などを行う県の施設で、法律で国の許可が義務づけられている放射性物質が許可を得ずに保管されていたことがわかりました。
県によりますと、人体などへの影響はないということです。
県によりますと、今月18日、企業の技術支援や研究開発などを行う甲府市にある県産業技術センターの施設で薬品の整理を行ったところ、鍵付きの金属製の薬品庫から黄色い粉末状のものが入った微量の放射線を出す「酢酸ウラニル」の容量25グラムのガラス容器が見つかったということです。
県が薬品庫の周りなどの放射線量を測定した結果、1時間当たり0.06マイクロシーベルトが検出されましたが、人体に影響を与えるレベルではないとしています。
酢酸ウラニルの保管は昭和52年から国の許可が義務づけられていますが、県は許可を得ずに保管していました。
県は現在、ガラスの容器を二重の袋に入れて金属製の容器に格納し、鍵付きの金属製の薬品庫で保管しているということです。
県では今後、速やかに原子力規制庁に報告して許可を申請する手続きを進めるとともに、薬品の管理を徹底することにしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20220223/1040016007.html
2月23日13時22分にYAHOOニュース(山梨放送)からは、容器に5分の1程度残っていた、酢酸ウラニルは廃棄が認められていないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県産業技術センターは22日、施設内の薬品庫で必要な国の許可を得ていない放射性物質の薬品が見つかったと発表した。
人体や周辺環境への影響はないとしている。
発見されたのは、放射性物質の酢酸ウラニルで、25グラム入りの容器に5分の1程度が残っていたという。
現在、センターでは扱っていない薬品で、少なくとも30年以上置かれていたとみられる。
今月18日に薬品庫を整理していた際に見つかった。
容器表面や周辺の放射線量を測ったところ、人体に影響はないレベルだったという。
酢酸ウラニルは、廃棄が認められていない。
県は原子力規制庁に報告し、許可申請をした上で保管することにしている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5c2419c89292540f2c964ebf284f0b32f2c2f84b
2022年2月23日17時12分にYAHOOニュース(文春オンライン)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「春グマ駆除制度」に関する部分以外は長文につき紹介を割愛する。
街中で人間を襲い続けるクマにハンターは……。
「文藝春秋」3月号より、ライターの伊藤秀倫氏による「羆を撃つ 札幌4人襲撃事件」を全文公開します。
(全3回の1回目/ #2 、 #3 に続く)
【ヒトが襲われた! 】
2021年6月18日午前5時38分。
既に起床し、朝刊を読んでいた斎藤(男性、74歳)の携帯電話が鳴った。
斎藤は「一般社団法人 北海道猟友会」札幌支部で支部長を務めるハンターで、ヒグマ防除隊の隊長でもある。
電話の相手は、ヒグマ対策を担当する札幌市環境局の職員だった。
「隊長、北十八(条)の東六(丁目)に出た!」
・・・
人間の生活圏のど真ん中に突如現れたヒグマが、4人に重軽傷を負わせた「札幌市東区ヒグマ襲撃事件」は、こうして幕を開けた――。
【史上最悪の死傷者数】
2021年は、ヒグマと人間社会との歴史において、特筆されるべき年となった。
統計が残る1962年以来、ヒグマによる死傷者が史上最悪となる12人(死亡4人・重傷6人・軽傷2人)に達したのである。
ヒグマの保護管理に関わる調査・研究を行っている「北海道立総合研究機構(以下・道総研)」による現地調査に基づいて道が発表した資料や報道をもとに、死亡事故の状況をまとめると、以下のようになる。
(1)道東・厚岸町の事故
4月10日午前10時40分ごろ、厚岸町の山林で、夫婦で山菜採りをしていた60歳の男性がクマと遭遇し、頭部に損傷を受け死亡。
現場近くで冬眠穴と立ち木に挟まった子熊の死骸が発見されたことから、動けなくなった子熊を「守る」ために母熊が襲ったと考えられる。
男性は妻より100メートル以上先行していた。
(2)道南・福島町の事故
7月1日朝、福島町に住む77歳の女性が農作業のために畑に向かったまま行方不明となり、翌日、畑に隣接したスギ林の近くで遺体となって発見された。
遺体には激しい損傷があり、付近に繁茂するササなどがかけられていた。
(3)道北・滝上町の事故
7月12日午前11時30分ごろ(推定)、神奈川県から観光で訪れた69歳の女性が、浮島湿原に向かう林道上を1人で歩いていたところ、クマに襲われ死亡。
現場は左にカーブする屈曲点で見通しが悪く、人間とクマがお互いに気づかず、“出会い頭”で遭遇した可能性が高い。
(4)道央・夕張市の事故
11月24日、「山に行く」と猟に出かけた53歳の男性ハンターが戻らず、翌日、警察によって遺体で発見された。
遺体にはクマによると見られるひっかき傷や咬傷があり、遺体近くからは猟銃の他にクマの血痕も見つかった。
【クマと人間の軋轢が高まる理由】
なぜ今、クマと人間との軋轢がかつてないほど高まっているのか。
これらの事件の現地調査を行った道総研の釣賀一二三・研究主幹は、その背景をこう説明する。
「ひとつには、近年クマの生息数が増えて、密度、分布域、出没する場所も拡大していることが挙げられます」
生息数が増加した理由として必ず指摘されるのが、「春グマ駆除制度」の廃止である。
戦後、北海道においては人口が急激に増加し、大規模な森林開発などが進んだ結果、生息圏を追われたヒグマによる家畜や人身への被害が相次いだ。
そのため、「個体数減少策」として1966年に導入されたのが「春グマ駆除制度」だ。
足跡を追いやすい残雪期に冬眠明けのクマを中心に無差別に捕獲する同制度の“効果”は恐ろしいほどで、一部の地域では絶滅が危惧されるまで減少したと考えられた。
こうした状況を受けて、北海道は撲滅から共存へと180度方針を転換、1990年に春グマ駆除を廃止した。
「クマとの共生」を掲げて30年を経た今、その個体数は着実に回復し、道総研によると2020年末における個体数推定の中央値は、全道で約1万1700頭となった。
春グマ駆除廃止で変化したのは、生息数だけではない。
「クマにも捕獲しやすい個体とそうでない個体があります。
人間に警戒心を抱かず寄ってくる個体は捕獲しやすいし、春グマ駆除では、そういう個体が多く捕殺されていたと思われます。
ところが、人間が積極的に山の中に入ってクマを捕獲することがなくなると、そういう個体も生き残る。
だから、人間に対する警戒心が薄い個体が近年、人間の生活圏近くに出没するようになった可能性もあります」
(同前)
ときに“人慣れクマ”と称されることもある新世代の登場である。
だが、こうした現状を踏まえた上でも「まったくの想定外」と専門家が首をひねるのが、前述した「札幌市東区ヒグマ襲撃事件」なのである。
【背中に2本の爪痕ができた】
〈篠路町上篠路92付近に黒っぽい動物がいる〉
6月18日午前2時15分に市民から寄せられた110番通報が、この事件に関する第一報である。
・・・・・
【まん丸な顔して、興奮して、こっち睨んでるのさ】
この時点ではまだ斎藤1人だったが、とりあえずクマの姿を確認するため、クマがいると思しき場所に回り込むと、1人の若者がスマホをかざしているのに出くわした。
・・・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/cb82221f079c117dc30dc123dc0ce1b9a4812f76


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。