







2016年12月22日20時56分に産経フォトから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月22日21時58分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後3時40分ごろ、奈良県斑鳩町の世界遺産・法隆寺にある国指定重要文化財「法隆寺東院四脚門」に、同県宇陀市の造園会社アルバイトの男性(74)が運転するダンプカーが衝突、屋根の一部が壊れた。
警察によると、門の高さ約3.5mの部分で、屋根を下側から支える「破風」と呼ばれる木材1本が割れ、くしの歯状に並ぶ「棰(たるき)」13本が損傷した。
棰は、屋根の頂点部分に渡す棟木から軒に向けて斜めに取り付けられ、先端が屋根の下で突き出る形となっていた。
男性は、「荷台が上がったままになっているのに気付かず運転し、衝突した」と話しており、警察が詳しい状況を調べている。
奈良県によると、東院には八角円堂の夢殿があり、門はすぐ近くに立つ。
鎌倉時代末ごろの建立とされる。
警察によると、男性は寺の敷地内で造園作業を終え、草や枝を荷台に載せて私道(幅約4m)を走り、別の現場に移動する途中だったという
出典
『法隆寺重文の門損傷 ダンプ衝突、74歳運転』
http://www.sankei.com/photo/story/news/161222/sty1612220016-n1.html
『法隆寺 重要文化財の門の屋根損傷 トラックの荷台接触』
http://mainichi.jp/articles/20161223/k00/00m/040/071000c
2016年12月22日20時22分にNHK富山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前11時すぎ、砺波市庄川町示野の市道を自転車で走っていた南砺市山見の男性(33)が風にあおられて、道路の左側にある1mほど下の畑に、自転車ごと転落した。
この事故で、男性はあごの骨を折る大けがをして、病院で手当を受けているという。
警察が男性に話を聞いたところ、「右から強い風が吹いてあおられた」と話しているということで、警察は、風でバランスを崩し、畑に転落したとみて、当時の状況を調べている。
このほか、消防などによると、22日午前9時すぎ、滑川市大島で、屋外で作業をしていた54歳の男性が風にあおられて転倒し、頭に軽いけがをしたという。
出典
『風で自転車ごと畑に転落大けが』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/3065514171.html?t=1482443874771
2016年12月22日23時32分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新潟県糸魚川市で22日、約140棟が延焼した火災は、東日本大震災を除いて、過去20年で国内最多の焼損棟数となった。
火災は、火元から北へ約300m、東西約250mにわたって燃え広がった。
消防士らは火元の火の勢いを抑えようとしたが、狭い道も多く、住宅密集地でもあるため、放水作業ができる箇所が限られていたという。
小野・消防防災課長は、「風が強く、どんどん飛び火して、消火作業が追いつかなかった」と説明する。
当時、日本海の低気圧に向かって強い南風が吹いていた。
気象庁によると、糸魚川市では、午前10時過ぎに14.2mの最大風速を記録し、最大瞬間風速は正午すぎに24.2mに達した。
この強風で「フェーン現象」が起きたと気象庁はみる。
山を越えた風が日本海側に吹き下ろす際、空気が乾いて気温が上がる現象だ。
糸魚川市では、正午までに20℃近くまで気温が上昇。
隣の上越市では湿度が40%台と、乾いていた。
現場付近は商業地域に指定され、建ぺい率や容積率が住宅地より高く、木造の建物が密集する要因にもなっていた。
準防火地域でもあり、耐火性を高めなければならない防火地域より、規制が緩かった。
県内と富山県の計18の消防本部が応援に加わったが、火勢は夜まで衰えなかった。
消火活動が長引き、企業の生コン車や国交省の散水車も集めて水を補給した。
総務省消防庁の担当者は、「現場に到着した消防隊は、真っ先に火元から周辺への延焼防止にかかる。今回は、それを上回る状況だったかもしれない」と話す。
火災の規模と比べて、けが人が少ないとみられる点については、「昼間の火災で周囲の住民が早く気づき、避難ができたのでは。夜に起きていれば、人的被害が増えた恐れがある」とみている。
出典
『「風強く、どんどん飛び火して…」 糸魚川の大規模火災』
http://www.asahi.com/articles/ASJDQ5FP8JDQUTIL02F.html?iref=com_rnavi_arank_nr04
12月23日10時21分にNHK首都圏NEWS WEBからは、初期消火活動状況などが、下記旨でネット配信されていた。
12月23日1時36分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
糸魚川市消防本部によると、最初に火災を知らせる119番通報が入ったのは、23日の午前10時28分だった。
その7分後、午前10時35分に最初の消防車が現場に到着。
消防本部では、所有する6台の消防車すべてを投入して、消火活動にあたった。
現場は、雪よけのためのひさし「雁木(がんぎ)」が連なる市の中心部で、木造の商店や住宅が密集している。
消防士によると、(出火した)ラーメン店は隣接店との間に隙間がなく、多方向からの放水が難しかった。
現場到着時には、火は既に他の建物にも広がっていた。
初期消火にあたった消防隊員は、勢いよく炎が上がるラーメン店の裏手で放水を試みたものの、その裏手に回る道の幅が狭く、消火活動が難航したと証言している。
1時間ほど消火活動が続く中、消防隊員のところに新たな情報が入ってくる。
日本海がある北に向かって、およそ100mほど離れた別々の建物2か所から火の手が上がっているという無線の連絡だった。
消防団も加わって消火にあたったが、この2か所の建物は屋根に火が回ってしまい、下からの放水では届かなかったこともあって、消火活動が困難を極めたと消防隊員は証言していた。
最初の通報からおよそ1時半後の正午ごろ、糸魚川市消防本部は、近隣の上越市などの消防本部に応援を要請する。
その後も、新潟県の各地の消防本部や、富山県、そして長野県の消防本部にも応援を要請し、最終的には、20の消防本部のおよそ1000人の消防隊員が消火活動にあたった。
しかし、折からの強風にあおられて建物への延焼はその後も続き、出火から10時間あまりたった午後9時ごろ、火はほぼ消し止められ、鎮圧状態となった。
出典
『糸魚川 消防はどう活動したか』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20161223/5529142.html
『糸魚川火災 100m先に飛び火、強い南風で…消防士証言』
http://mainichi.jp/articles/20161223/k00/00m/040/067000c
12月23日21時21分に毎日新聞からは、出火原因に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月23日22時56分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、店主は任意の事情聴取に「開店前、中華鍋に食材を入れてコンロに火をつけたまま、失念して近くの自宅に帰った。戻ってきたら、炎が換気扇の高さまで上がっていた。大変なことをして申し訳ない」と、憔悴しきった様子で話したという。
店主は水をかけて消そうとしたが、炎の勢いは止まらず、隣の精肉店に通報を求めた。
警察は実況見分で、店主の証言通り、厨房のコンロ付近に中華鍋があることを確認した。
出典
『糸魚川火災 「コンロに鍋かけたまま自宅に」と火元男性』
http://mainichi.jp/articles/20161224/k00/00m/040/049000c
『鍋の空だき出火原因か、新潟 発生から約30時間で鎮火』
https://this.kiji.is/184766985959653385?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
〇出火元のラーメン店が燃えている段階で火を消し止められなかったばかりに、これほどの大火になってしまった。
裏手からの消火活動が難航したということだが、結果的には、発災後の拡大防止活動がうまくいかなかったことになる。
最初の1時間でなんとかなっていれば・・・。
〇テレビでは、防火槽のマンホールにコンクリートミキサー車から水を補給している様子が映し出されていた。
本ブログでは、過去に何回か、大規模火災時の消火用水確保のため、地方自治体が生コン業者と協定を締結する動きがあると紹介している。
今回、糸魚川市でもそのような協定を締結していて、そのために水の補給がスムースにいったとすれば、それは事前に構築していた拡大防止策が功を奏したことになる。
〇別のテレビでは、周囲の家は焼け落ちているのに、1軒だけ無事だった、比較的新しく見える家が紹介されていた。
(映像によれば、外壁などに若干黒い部分があるものの、家の中は全く無事)
その理由として、以下の解説があった。
・家の周囲に、駐車場とか2~3m幅の道路といったスペースがあった。
・強風に備え、窓を二重にしていたので、ガラスが割れなかった。割れていれば、そこから火が中に入った。
(映像によれば網入りガラス。ヒビが入っていたが割れてはいなかった)
2016年12月21日18時58分にNHK札幌から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
空知の月形町にある少年院で、今月12日、満タンになっていた重油タンクに発注ミスでさらに給油し、あふれた重油およそ1800ℓの一部が下水に流れ出していたことが明らかになった。
月形町によると、今月16日、町の下水処理施設の職員が下水から油の臭いがすることに気がつき、町に通報した。
町が消防とともに原因を調査したところ、町内にある少年院「月形学園」から重油が流れ出ていたことを確認した。
「月形学園」によると、重油は暖房用のもので、今月12日に満タンとなっていたタンクに発注ミスで給油してしまったためにあふれ、下水に流れ出したとみられるということで、消防によると、あふれた重油の量はおよそ1800ℓで、そのうちの一部が下水に流れたという。
町は、下水処理施設に付着した重油の除去作業を始めているが、これまでのところ、施設の稼働は続けていて、住民生活に影響はないという。
出典
『少年院で重油が下水に流出』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20161221/5469041.html
12月22日付で朝日新聞北海道版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
町などによると、同学園の職員が立ち会い、業者が給油作業をしていたが、タンク内の油量を十分に確認せず、あふれ出てしまったという。
重油は庭に流出したほか、汚水管を約1.3km伝って町の排水処理施設にも流れ込んだ。
同学園が、敷地の汚染土の除去や排水処理施設での油の撤去作業をしている。
(ブログ者コメント)
誤発注した理由は?
マニュアル不順守? or マニュアル不備?
その辺が知りたいところだ。
2016年12月21日21時1分にNHK金沢から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午後3時15分ごろ、小松市大野町にある市のごみ処理施設「環境美化センター」のリサイクル施設にあるごみを砕くための破砕機から火が出ていると、施設の職員から消防に通報があった。
消防車13台が出て消火にあたった結果、火は約2時間半後の午後6時前に消し止められた。
消防によると、この火事で施設の職員4人が煙を吸って病院に運ばれたが、いずれも軽いケガで命に別状はないという。
火が出た破砕機は、施設の鉄骨2階建ての建物の中に設置されているということで、消防が火事の原因を詳しく調べることにしている。
現場は、小松市の中心部から南東に5kmほどの山あいにある市のごみ処理施設で、小松市・環境共生部の職員は、「情報収集中なので、まだはっきりとお答えはできません」と話している。
出典
『市ゴミ処理施設で火災4人軽傷』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/3025475111.html?t=1482349015411
(ブログ者コメント)
この種の事故は、原則、掲載対象外としているが、今回は4人の方が煙を吸ったということで掲載した。
2013年6月17日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正3として掲載します。(修正2もこちらに転載)。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2943/
(2014年8月22日 修正2 ;追記)
2014年8月21日8時48分にNHK長崎から、警察が書類送検したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
清掃作業は、この旅館の経営会社で、福岡県に本社を置く「Y社」の53歳の担当者が安全管理の責任者を務めていたが、警察は、当時、この責任者がタンク内に硫化水素が充満していることを予想できたにも関わらず、従業員にマスクをつけさせたり、タンクの外に監視のための人を配置したりするなどの必要な安全管理を怠ったとして、20日、業務上過失致死の疑いで書類送検した。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5033943131.html?t=1408659128770
2014年8月20日20時21分に朝日新聞長崎版から、労基が書類送検したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
島原労基署は20日、硫化水素の特性を十分理解していない従業員に、基準値以上の硫化水素が充満する温泉タンクの清掃をさせたとして、旅館を経営する「Y社」と元管理課長を労安法違反の疑いで書類送検した。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASG8N5J9KG8NTOLB00J.html
(2016年12月26日 修正3 ;追記)
2016年12月20日付で長崎放送から、死亡した2人の遺族に対する計約1億円の賠償支払い判決が出たという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月20日付で長崎文化放送から、12月20日22時34分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
死亡した男性2人の遺族が旅館側を相手取り起こした損害賠償請求訴訟で、長崎地裁は、旅館側に約1億円の支払いを命じる判決を言い渡した。
訴えを起こしていたのは、死亡した、当時59歳と35歳の男性従業員の遺族。
訴状によると、事故当時、タンク内には硫化水素が発生する可能性があったにもかかわらず、旅館側は、危険性について必要な指導を行わなかったほか、立入禁止などの対策を取らなかったとして安全配慮義務違反を訴え、当時59歳の男性の遺族が約5540万円、当時35歳の男性の遺族が約7350万円の、総額1億1200万円の損害賠償を求めていた。
20日行われた判決言い渡しで、長崎地裁の田中裁判長は、「硫化水素の有毒性や危険性を正しく理解させる説明や立ち入り禁止の明確な指示もしておらず、被告の安全配慮義務違反の程度は著しいものである」などとして遺族の訴えを認め、旅館側に、2人の遺族あわせて約1億円の支払いを命じた。
この事故をめぐり、同社と旅館の安全管理者は労安法違反の疑いで書類送検され、14年12月に、それぞれ罰金10万円の略式命令を受けた。
出典
『事故で判決』
https://www.nbc-nagasaki.co.jp/nbcnews/detail/?$dai=0
『硫化水素で2人死亡 旅館側に損害賠償命令』
『硫化水素事故で従業員死亡、温泉旅館側に1億円賠償命令』
http://www.asahi.com/articles/ASJDN4WVJJDNTOLB00K.html
2016年12月20日22時28分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
全国の救急車の出動件数が6年連続で過去最多を更新し、昨年初めて600万件を超えた。
高齢者の搬送が増えたためで、65歳以上の割合も過去最高の56.7%だった。
総務省消防庁が20日に公表した2016年版消防白書でわかった。
白書によると、昨年1年間の出動件数は605万4815件(前年比1.2%増)。
搬送人数も、過去最高の547万8370人(同1.3%増)だった。
65歳以上が占める割合は、前年比1.2ポイント増だった。
搬送された人の傷病の程度は、入院不要の軽症が最多で49.4%。
消防庁救急企画室は、「軽症の高齢者の搬送が出動件数を押し上げている」と分析する。
119番通報から現場到着までの時間は平均8.6分、通報から患者が病院に入るまでの平均時間は39.4分。
それぞれ、10年前より2.1分、8.3分長くなった。
救急隊の負担を軽減しようと、消防庁は、救急車を呼ぶべきかどうかの判断を支援する取り組みを進めている。
「♯7119」に電話すると看護師や医師に相談できる「救急安心センター」は、07年以降、東京、大阪、奈良、福岡の4都府県と札幌、横浜、和歌山県田辺の3市に開設された。
それぞれの域内から、固定・携帯電話でかけられる。
来年度は、宮城県と神戸市に新設される見込みという。
また、症状などを入力することで判断を助ける「緊急度判定支援ツール」も開発中。
スマホアプリやインターネットのサービスとして、来年3月中にも提供を始める予定だ。
出典
『救急車出動、6年連続で最多更新 全国で600万件超に』
http://www.asahi.com/articles/ASJDM61QTJDMUTIL04B.html
(ブログ者コメント)
〇平成28年版消防白書は下記参照。
http://www.fdma.go.jp/html/hakusho/h28/h28/index.html
その中の第2章第5節「救急体制」に、この記事の元ネタが掲載されている。
http://www.fdma.go.jp/html/hakusho/h28/h28/pdf/part2_section5.pdf
〇救急隊の負担を軽減するための取り組みだが、以前、110番通報についても同様な動きがあることを、本ブログで紹介している。
2016年9月18日掲載
『2016年9月11日 全国各地の警察で、緊急ではない相談専用の電話番号「#9110」をPRする催しが開かれた』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6293/
2016年12月19日19時32分にNHK札幌から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月19日12時54分にNHK札幌からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午前8時半ごろ、室蘭市寿町にある室蘭市蘭東下水処理場で、作業していた40代の男性が、およそ13mの高さからタンクの底の部分に落下し、意識不明の重体になった。
警察によると、男性は、札幌市豊平区の会社員(42歳)で、体を強く打っていて、その後、病院で死亡が確認されたという。
警察によると、男性は当時、汚泥を処理するタンクの内部に足場を組んで防水のための塗装作業を行っていたということだが、落下防止のための安全ベルトを身につけていなかったという。
タンクは下水の汚泥を微生物の働きで分解するためのもので、3つあるうちの1つの運転を止めて、作業を行っていた。
警察は、関係者から話を聞くなどして、事故の原因を詳しく調べている。
出典
『下水処理場で落下 作業員死亡』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20161219/5384102.html
『下水処理場で落下 作業員重体』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20161219/5384101.html
2016年12月18日19時4分にNHK熊本から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月19日10時21分にYahooニュース(西日本新聞)から、12月19日13時26分に西日本新聞から、12月18日17時22分に共同通信から、12月20日付で朝日新聞熊本全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午前3時40分ごろ、熊本市役所の防災センターの職員から、「10階から黒煙が出ている」と消防に通報があった。
火は、およそ2時間後に消し止められたが、10階西側の健康福祉政策課の机にあった書類やパソコンなど、フロアの4分の1にあたる約300m2が焼けたほか、消火作業により、10階のほか、下の9階にも水が漏れ、水浸しになった。
けが人はいなかった。
熊本市によると、10階で残業していた同課とは別の課の20代女性職員が火災に気付き、防災センターに通報した。
「パチパチという音とオレンジ色の炎が上がった」と話しているという。
防災センターの職員が駆けつけたときには、フロア全体に煙が充満していたという。
当時、本庁舎には女性職員のほか、守衛4人、防災センター職員1人の計6人がいた。
18日午前0時ごろ、守衛が健康福祉政策課周辺で見回りした際には、異変はなかったという。
市によると、10階には、健康福祉政策課など健康福祉局の5つの課が入居。
約170台のパソコンが使えなくなったほか、同課が保管していた市営墓地への埋葬申請書類が焼損している可能性がある。
同課は、熊本地震に伴う罹災証明書の発行業務の指導をしているが、データは県外のサーバーに保管しており、申請受け付けや発行業務に支障は出ないという。
10階には火の気がなく、コンセント付近が激しく燃えていることから、消防局は、電気系統が原因の失火とみて調べている。
大西市長は19日に記者会見し、出火原因について、「コンセントに差し込んだ電源プラグの隙間にほこりがたまって発火するトラッキング現象か、配線のショートによる電気系統の不具合の可能性が高い」と説明した。
また、火災を発見した20代の女性職員が未明まで1人で勤務していたことについて、「今の時期は、議会対応、予算編成などで多忙。本人の責任感から出勤していた」と説明。
震災対応の業務の影響で、通常業務を含めてしわ寄せが出ているとして、1人の職員に負担がいかないよう、業務改善を指示したと明らかにした。
熊本市は、19日、全庁舎でタコ足配線になっていないか、ホコリがたまっていないかなどを点検し、清掃した。
本庁舎では、消防職員による巡回もあった。
出典
『熊本市役所の火事 火の気なく漏電が原因か』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161218/k10010811421000.html
『熊本市役所で火災 漏電など電気関係のトラブル原因か』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161219-00010001-nishinpc-soci
『熊本市役所火災から一夜明け 臨時窓口を開設』
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/296606
『熊本市役所の10階で火災 約300平方メートル焼く』
http://this.kiji.is/183119379288637449?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
〇2016年12月18日19時53分に朝日新聞からネット配信された記事には現場写真が3枚掲載されており、それらを見ると、部屋全体が全焼状態のように見える。
出典
『熊本市役所で火災、パソコンや書類が焼ける』
http://www.asahi.com/articles/ASJDL2604JDLTLVB002.html
〇「女性職員が気付いた」ということから考えると、火災感知器が作動しなかった可能性があるが、その点に関し、ブログ者の知る範囲では、何も報道されていない。
(2017年2月26日 修正1 ;追記)
2017年2月22日17時0分にNHK熊本から、机に圧迫されていた電気コードが半断線したことが原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月25日12時4分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
去年12月、熊本市役所で起きた火災は、電気コードが机に圧迫されてコード内部の銅線の一部が切れる「半断線」という状態になっため発熱し出火したことが、消防の調査で分かった。
これは、22日に開かれた熊本市議会の委員会の中で、市が明らかにした。
去年12月、熊本市役所で起きた火災では、10階の一部、およそ300m2が焼けたほか、書類やデータなども焼失し、10階のフロアは、いまも使用出来ない状態となっている。
消防が調査した結果、10階のフロアにあった電気コードの内部でショートした跡が見つかり、そこから出火したことが分かった。
市消防局によると、電気コードはいくつもの細い銅線を集めて作られているが、長い間下敷きになったり、折れ曲がったりすると、中の銅線の一部が切れる「半断線」という状態になり、その状態で使い続けると、残った芯線に過大な電流が流れて局所的に過熱し、周囲のものを発火させる恐れがある。
現場からは、一部が切れている延長コードの銅線が見つかっており、机と机の間に挟まって圧迫された状態で使われていた結果、内部の銅線の一部が切れて「半断線」となったことから発熱し、出火したと結論づけた。
出典
『市役所火災 原因は「半断線」』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/5004140351.html?t=1487798406044
『熊本市役所の火災、延長コードの「半断線」原因』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170224-OYT1T50124.html
2016年12月19日7時0分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
一昨年夏以降、ぼやが相次いでいる王子製紙苫小牧工場で、18日未明、ボイラー施設から出火、ベルトコンベヤーのベルトを焼く騒ぎがあった。
同工場では、昨年、再発防止対策をまとめ、市消防本部に提出したが、今年7月にも貯蔵サイロで木材チップを焼くぼやが起きている。
警察などによると、18日未明、同工場内のボイラー施設「第6ボイラー」で、燃料を運ぶベルトコンベヤー付近から出火した。
消防車両13台47人が出動し、約6時間後の同日午前7時10分に鎮火した。
警察などによると、施設はビル12階建てに相当する建物で、工場内の暖房や発電に使うため、石炭などの燃料を燃やして蒸気を発生させる施設。
発生当時、施設内に作業員はおらず、けが人はいなかった。
消防によると、同工場では、14年7月からの1年間で、6件のぼやなどが発生した。
消防は、昨年4月、同工場に対し、再発防止対策をまとめ文書で提出するよう行政指導。
同工場は、ベルトなどの設備の入れ替えや機械の過熱を防ぐ装置の設置を検討することなどを盛り込んだ再発防止策を提出していた。
出典
『王子製紙苫小牧工場でまたぼや 再発防止策後2度目』
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doo/1-0349867.html
(ブログ者コメント)
2014年11月に起きた事例は下記参照。
2014年12月5日掲載
2014年11月28日 北海道苫小牧市の王子製紙でボイラーまで運ばれていく固形燃料が途中で出火、社員らが消し止める
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4467/
2016年12月16日21時6分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ガスレンジの火力調整作業が原因で一酸化炭素中毒になったとして、東京都の50代女性が、家庭用品の輸入販売会社「T社」(同)に約1900万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が、16日、東京地裁であった。
松村裁判長は、「作業が原因の不完全燃焼で一酸化炭素中毒になった」と認め、同社に約620万円の支払いを命じた。
判決によると、女性は2006年、自宅の米国製ガスレンジの火力が弱かったために、輸入販売元の同社に調整を依頼。
同社の従業員がノズル交換などで火力を強めたが、その後、女性に頭痛や吐き気などの症状が出て、10年に一酸化炭素中毒と診断された。
判決は、ノズル交換で送り込まれる空気が不足し、不完全燃焼が起きたと認定。
同社や従業員が、ガス機器の専門家として「万が一にも不完全燃焼を発生させない義務があったのに怠った」とした。
同社は取材に対し、「判決の中身を承知しておらず、現時点ではコメントできません」としている。
出典
『ガスレンジ調整後に一酸化炭素中毒 販売会社に賠償命令』
http://www.asahi.com/articles/ASJDJ5TPFJDJUTIL04V.html
(2017年9月12日 修正1 ;追記)
2017年9月7日21時18分に朝日新聞から、2審で逆転判決が出たという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
ガスレンジを修理した際の部品交換が原因で一酸化炭素中毒になったとして、東京都の50代女性がレンジの輸入販売元「T商事」(東京都)に約1900万円の支払いを求めた訴訟の控訴審判決が7日、東京高裁であった。
大段裁判長は、同社に約620万円の支払いを命じた一審・東京地裁判決を取り消し、女性の請求を棄却した。
高裁判決によると、女性は2006年、自宅に備え付けられた米国製ガスレンジの火力が弱かったため、同社に調整を依頼。
ノズルの交換で火力は強くなったが、女性は10年に一酸化炭素中毒と診断された。
16年12月の一審判決はノズル交換で不完全燃焼が起きたと認定し、同社に賠償を命じた。
だが、高裁は「交換後、しばらくは問題なかった。(中毒発症までに)同社以外の業者も調整している」と指摘。
「同社のノズル交換で不具合が生じたとは断定できない」と結論づけた。
出典
『「ガスレンジ修理で一酸化炭素中毒」 控訴審で請求棄却』
http://www.asahi.com/articles/ASK976753K97UTIL02W.html
2016年12月16日6時12分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
相模原市の神奈川県相模原水道営業所が、同市緑区の金属会社から長期間にわたり、上下水道料金計約642万円を過大に徴収していたことがわかった。
県の設置したメーターが故障し、実際の使用量より多い検針値が表示されたのが原因。
同営業所は2013年4月に遡って再計算し、推定される過払い分を今年4月に返金していた。
同社などによると、14年6月頃から検針値が急激に増え始めたといい、同社が検針員に相談したところ、漏水などを確認するよう求められた。
調査しても原因は特定できなかったが、検針員に促されて支払っていた。
県の相談窓口に昨年11月に連絡し、改めて調べた結果、メーターの故障が判明したという。
所長は取材に対し、「過去の経験から、水漏れが原因と思いこんで対応してしまった。申し訳なかった」と謝罪した。
出典
『漏水?実は水道メーター故障…642万過大徴収』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161216-OYT1T50019.html
(ブログ者コメント)
〇計器が測定した値でも間違っていることがある・・・そんな事例として紹介する。
〇水道メーターの故障については、2002年付のネット記事として、真偽のほどは定かでないが、以下のような情報も掲載されていた。
今年1月にマンション(1階)に引っ越してきたのですが、水道の請求書を見てみると今まで住んでいたマンション(6階)のときよりも2か月分の使用量が2倍(26M→46M)になり請求額も5千円程度から1万円程度に上がりました。
明らかにおかしいので水道局に連絡すると、漏水の可能性があるので水道栓を全て使っていない状態でメーターをチェックしてくださいと言われたのですが漏水はありませんでした。(水道局の方にもチェックしてもらいました)
そのときは引っ越したばかりだったので少し様子を見てくださいと言われ納得していたのですが、5月になっても水道の請求額はほとんど変わらず2倍近く使っているとなっているので、メーターがおかしいのではないか?と疑い、メーターを交換してくれと水道局に要求しました。
水道局はメーターが実際の使用量よりも多くカウントする(故障)ということは絶対ありえないといっていましたが、納得がいかないので交換してくれというと新しいものと交換してくれ、今まで使っていたメーターは検査します、と持ち帰りました。
メーターを交換してから2週間程度経ってメーターを見てみると今まで住んでいたころの水道使用量(23~26M)に戻っていました。
ただ、水道局からは古いメーターの検査結果が出たが、メーターには異常は見られなかったと報告がありました。
以上が今回の経緯になりますが、私としては引っ越してから4ヶ月程度2倍近く徴収されていた分を水道局から取り返したいと思っているのですが、どのような措置を取れば良いのでしょうか?またどこに訴えたら良いのでしょうか?
2016年12月17日1時33分に中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月16日23時24分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午後6時ごろ、名古屋市名東区のスーパー「T店」で、従業員の男性(32)が荷物用エレベーターのかごの底と2階の床部分に挟まれた。
病院に運ばれたが、約3時間後に死亡した。
死因は、首を圧迫されたことによる窒息死。
警察によると、男性は、しめ縄入りの段ボール計30個をエレベーターで1階から2階に上げる作業中だった。
かごが上がったまま降りてこないため、2階に上り、エレベーターに身を乗り出して内部を確認しようとしたところ、かごが降りてきて背中にのしかかり、挟まれたとみられる。
同僚の男性が通報した。
エレベーターは、開口部が高さ1.3m、幅約1.1m、奥行き1.6m。
扉は上下に開く手動式。
バックヤードに設置され、商品の運搬専用だった。
警察が、当時の作業状況や原因を調べている。
出典
『エレベーターに挟まれ従業員死亡 名古屋・名東区のスーパー』
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2016121790013342.html
『突然降下のエレベーターに上半身挟まれ…スーパー従業員死亡 名古屋』
http://www.sankei.com/west/news/161216/wst1612160119-n1.html
(2017年6月30日 修正1 ;追記)
2017年6月28日15時41分にNHK NEWS WEBから、事故時の詳しい状況や原因などが下記趣旨でネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
去年12月、名古屋市のスーパーマーケットで従業員の男性が荷物を運ぶための小型エレベーターと床の間に挟まれて死亡した事故で、国の審議会は、国交省に対し小型エレベーターの使用方法の注意点を周知するよう求める報告書をまとめた。
この事故は、去年12月、名古屋市名東区のスーパーマーケットで、従業員の男性が荷物を運ぶための小型エレベーターの「かご」の中に台車を置き、2階から1階へ降ろそうとしたところ、突然「かご」が落下して2階の床との間に体を挟まれ、死亡したもの。
この事故について、専門家で作る国交省の審議会の事故調査部会は、再現実験の結果や従業員への聞き取りなどを基に報告書をまとめた。
それによると、今回の事故では、台車の車輪がエレベーターの「かご」と壁の間に挟まり動かなくなったため、車輪を取り外そうと、男性が「かご」の中に身を乗り出したと見られるという。
この時、エレベーターを1階へ降ろすためのボタンがすでに押されていたため、巻上機のチェーンが緩んでいたと見られ、この状態で台車の車輪を取り外したことで「かご」が落下し、男性の体が挟まれた可能性が高いとしている。
このため報告書は、国交省に対し、荷物を運ぶための小型エレベーターの安全な使い方などを所有者や管理者に周知するよう、求めている。
【小型エレベーターと事故】
国交省によると、荷物用の小型エレベーターは、「かご」の面積が1m2以下で、「かご」の天井の高さが1.2m以下のものを指す。
人が乗らないことが前提のため、「かご」に扉を設置することが義務づけられていないなど、安全装置の規制が緩くなっているが、実際には、突然、「かご」が動いて挟まれたり、エレベーターの内部に転落したりする事故が起きていて、国の審議会の事故調査部会が調査を始めた平成22年以降、今回の報告書の対象になった名古屋市の事故を含めて4件の事故が起き、合わせて3人が死亡している。
また、今回の報告書では、事故があったスーパーに小型エレベーターの操作手順書がなかったほか、死亡した男性は危険性を認識しないまま台車の車輪を外した可能性があることを指摘している。
このため、国交省は近く、小型エレベーターの使い方や故障時の対処方法などをまとめたパンフレットを作り、全国に配ることにしている。
出典
『小型エレベーター事故 使用方法の注意点周知求める報告書』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170628/k10011033151000.html
6月28日19時51分に毎日新聞からは、事故時の状況などに関し、より詳細だと思われる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
報告書によると、従業員が2階でエレベーターに台車を入れ、1階で呼び出しボタンを押して作動させたが、かごは下りてこなかった。
2階で従業員らが確認すると、台車を入れたのとは反対側にある内部扉が開いており、かごからはみ出した車輪が引っ掛かって止まっていた。
この間に、上部にある巻き上げ機から延びたチェーンが緩み、従業員が内部に身を乗り出して台車を取り除いた際、かごが落下した。
国交省によると、同型のエレベーターは他にはないという。
(共同)
出典
『エレベータ事故 チェーンの緩み原因 名古屋で従業員死亡』
https://mainichi.jp/articles/20170629/k00/00m/040/062000c
2016年12月15日19時57分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
管楽器の内部には、台所の排水口を上回る密度のカビが生息――。
そんな実態を、大阪市立自然史博物館の浜田信夫・外来研究員が調べた。
学校でも、近年、人気が高い吹奏楽。
浜田さんは、「中高生のほうが、年長者より、掃除を怠る傾向が強かった。手入れの習慣を身につける必要があります」と呼びかけている。
人間の生活環境にいるカビの研究を続ける浜田さんは、9~10月、関西の中学、高校、大学の吹奏楽部や社会人が使う管楽器、計165台を調べた。
楽器内に水分がたまりやすい3カ所を綿棒で拭き取ってもらい、付いたカビを培養。
楽器の使用年数や頻度、掃除の仕方も聞き取った結果、金管楽器100台のうち88台、木管楽器65台のうち35台から、カビが検出された。
金管楽器のうち、
▽ユーフォニウム(10台)は、調査部位1cm2あたり、平均で7487個
▽テューバ(13台)は4037個
▽トランペット(28台)は819個
▽ホルン(21台)は791個
▽トロンボーン(28台)は341個。
平均は977個で、最多はテューバの18万個。
1000個を超えた56台のうち、33台が1000~9999個だった。
木管楽器は、
▽サクソフォン(16台)が73個
▽クラリネット(32台)は29個
▽フルート(13台)は13個。
平均で、金管楽器の28分の1だった。
また、金管楽器の調査対象者のうち、「普段あまり掃除をしない」とした人が5割に達し、カビの数も多かった。
掃除が月1回以下の楽器と週1回以上掃除される楽器とでは、カビの数は10倍以上の差があった。
浜田さんの過去の調査では、台所のシンクの排水口付近が244個、浴室壁面の目地が688個、浴室の排水口で3190個。
楽器内は住宅の水回りに匹敵する数値だった一方、多くが金属製のためか、室内によくあるカビとは種類が異なっていたという。
今夏、英国のバグパイプ奏者が楽器からカビ胞子を大量に吸い込み、アレルギー性疾患で死亡したとみられる事例が報告された。
浜田さんは、「死亡例はこの1件で、実際には健康へのリスクは高くないと思う。だが、衛生的に問題なのは明らかで、注意は必要です」と話す。
研究成果は、16日、茨城県つくば市である室内環境学会で発表される。
出典
『管楽器にカビ生息、台所の排水口以上 最多はテューバ』
http://www.asahi.com/articles/ASJDD7TD9JDDPLZU007.html
(ブログ者コメント)
言われてみれば、さもありなん。
しかし言われるまで、奏者は、そんなことを考えてもみなかったのではないだろうか?
安全の分野でも、まだまだ、そんなことがあるのかもしれない。
2016年12月15日13時2分にNHK長崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし4月、長崎市京泊の三重式見港で、クレーンの作業船「第十八興真丸」が台船とともに曳航されていた時に転覆し、乗っていた61歳の男性の船長が死亡した。
事故原因を調べていた国の運輸安全委員会は、15日、報告書を公表し、転覆した作業船は、台船の後ろにへさきをくっつけて曳航されていたが、船が左右に振れないように台船との間につながれた2つのロープのうちの右側が切れていたという。
このため、作業船が横向きになったまま引かれる状態になり、転覆したと考えられるという。
ロープが切れたのは、作業船の船首部分と台船の船尾とが連結されていなかったことから、先頭の船が左に曲がった際に作業船の船首がずれ、強度を超える力がロープに加わった可能性が考えられるという。
報告書は、今回のように台船に船のへさきをつけて曳航される場合は、振れを抑えるようにロープで固定するなどの対策を講じることなどを求めている。
出典
『作業船転覆原因はロープ切断』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5035248931.html?t=1481834440302
(ブログ者コメント)
運輸安全委員会の報告書は下記参照。
http://www.mlit.go.jp/jtsb/ship/rep-acci/2016/MA2016-12-25_2016ns0033.pdf
2016年12月15日10時37分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年8月、沖縄県粟国村の粟国空港で、第一航空の小型機、DHC6型機が着陸した際、滑走路を右に大きくそれてフェンスにぶつかり、乗客11人が軽いけがをした事故について、国の運輸安全委員会は、15日、報告書をまとめた。
それによると、当時は副操縦士が、機長に昇格する訓練のため操縦を任されていたが、離陸後の前輪を固定する操作が不十分で、飛行中に前輪の向きが右側に偏ったと見られている。
副操縦士は、これに気付かないまま着陸したうえ、着陸の直後に航空機が右にそれ始めた際にブレーキを踏むなどの対応が遅れたことが原因になったと見られると結論づけている。
報告書では、副操縦士の小型機の運航に対する知識不足を挙げるとともに、指導する立場にあった機長がすぐに操縦を代わるなどの対応をとらなかったことも、事故に影響した可能性があると指摘している。
このため運輸安全委員会は、第一航空に対して、定められた訓練が適切に実施できるよう、訓練体制の改善を勧告した。
出典
『沖縄 粟国空港の事故 前輪の向きに気付かず着陸が原因』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161215/k10010807551000.html
12月15日13時11分に日テレNEWS24からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
運輸安全委員会は、着陸の際、前輪が右に向いた状態だったのを副操縦士が確認せず着陸の操作をしたことが事故原因とした。
この副操縦士は、座学を修了していない状態で会社に資格を与えられ、知識不足のまま操縦していた。
当時、この機体は路線に就航したばかりで、運輸安全委員会は、第一航空が、訓練よりも予定通り就航させることを優先したとして、訓練体制の改善を勧告した。
出典
『粟国空港着陸事故「副操縦士の知識不足」』
http://www.news24.jp/articles/2016/12/15/07349151.html
12月15日15時56分に読売新聞も、同趣旨の記事がネット配信されていた。
報告書は、前輪が正面を向いているかどうかを副操縦士が着陸前に確認せず、機長も必要な指摘をしなかったため、前輪が右を向いたまま着陸したと分析。
副操縦士は知識不足で適切な減速操作などができず、機長の対応も不十分だったことから、衝突した可能性があるとした。
副操縦士は地上訓練の時間が足りず、機長の教官としての訓練も適切に行われていなかったことも、事故の一因になったと指摘した。
出典
『粟国空港事故、原因は前輪曲がったままでの着陸』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161215-OYT1T50109.html
(ブログ者コメント)
運輸安全委員会の報告書は下記参照。
http://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/detail.php?id=2135
(2018年5月31日 修正1 ;追記)
2018年5月30日19時22分にNHK沖縄から、機長らが書類送検されたが不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、当時、訓練のために操縦していた65歳の副操縦士と、その指導にあたっていた60歳の機長について、ことし2月、業務上過失傷害と航空危険行為処罰法違反の疑いで書類送検した。
2人について那覇地方検察庁は、「起訴できる十分な証拠が足りなかった」として、30日までに不起訴にした。
事故のあと、第一航空は那覇と粟国を結ぶ便の運休と再開を繰り返したが、国と県それに村の補助金が打ち切られ、先月から再び運休している。
第一航空は来月末に沖縄から撤退する方針で、那覇と粟国を結ぶ路線が再開するめどはたっていない。
出典
『粟国空港での事故 操縦士不起訴』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20180530/5090002935.html
2016年12月15日10時21分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
放射線による被ばくの総量が同じでも、低い線量を長時間受ける方が、高い線量を一度に受けるよりも被ばくに起因するがんの発生リスクは少ないとするマウスの実験結果を、放射線医学総合研究所(千葉市)のチームが発表した。
脳腫瘍の一種の発生要因を識別できるよう遺伝子操作した特殊なマウスで調べた。
チームの柿沼志津子・放射線影響研究部長は、「低い線量による発がんリスクを解明するきっかけとなる」としているが、人体への影響についてはそのまま適用できず、さらに動物実験が必要としている。
チームは、このマウスにできたがんの遺伝子を解析すると、自然によるものか被ばくによるのかを判別できるとして、放射線の照射時間や被ばく量でグループを分け、がんの発生率を調べた。
被ばく総量が500ミリシーベルトになるよう数分間照射したグループと、低い線量を4日間にわたって照射したグループでは、短時間のマウスの約34%が被ばくを原因とするがんを発生した一方、長時間のマウスは約16%と、半分にとどまった。
4日間で100ミリシーベルトを当てたグループは、約1%だった。
出典
『放射線とがん 長時間低い線量はリスク少ない』
http://mainichi.jp/articles/20161215/k00/00e/040/177000c
(ブログ者コメント)
毒物も、濃いと重症・即死だが、薄いと症状は軽微・皆無なので、感覚的には理解できる。
このたとえが良いか悪いかは別にして・・・。
2016年12月15日6時0分に西日本新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月14日18時49分にNHK大分から、12月15日10時28分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
日田玖珠広域消防本部のはしご車が、10月下旬に日田市日ノ出町のガソリンスタンドで物損事故を起こし、2017年1月末まで使用できなくなっていることが分かった。
高層火災が起きた場合に支障が出るが、同本部は、13日の市議会全員協議会で報告するまで公表していなかった。
同本部によると、はしご車は10月21日に給油後、スタンドから出ようと前進した際、収納したはしごの先端にあった、人が乗って放水や救助活動を行う「バスケット」と呼ばれる部分が灯油コーナーの屋根に接触。
この事故で「バスケット」の金属部分がへこんだり、ゆがんだりした。
事故当時、はしご車は日田消防署の30代男性署員が運転し、20代男性署員が後方で安全確認。
車高は353cmで、灯油コーナーの屋根の高さは給油所の屋根より70cm低い350cmだったが、運転手が給油所と同じ高さだと思い込んでいたという。
はしご車は現在、兵庫県の消防車両専門メーカーに送られ、修理は17年1月末までかかる見込み。
修理費は、はしご車が約400万円、スタンドの屋根が約35万円。
管内の日田市と玖珠町、それに九重町には、高さ15m以上の建物があわせて194棟あり、修理が完了するまでの間に、これらの建物で火災などによる救助事案が発生すれば、応援協定を結んでいる朝倉市の甘木・朝倉消防本部に、はしご車の出動を依頼することにしているが、到着は通常より20分ほど遅れる。
日田玖珠消防本部では、2010年6月以降、はしご車の出動はないという。
本部の総務課長は、「不注意によるもので弁解の余地はなく、市民の皆さまにご迷惑をおかけして申し訳ない。厳しく指導し、安全管理を徹底したい」と話し、市民向けに公表しなかった理由については、「協定による出動要請で対応できると判断し、そこまで考えが至らなかった」としている。
出典
『はしご車が物損事故 1月末まで使えず 日田玖珠広域消防本部 [大分県]』
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/oita/article/295767
『日田消防のはしご車使えず影響』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/5075247921.html?t=1481834273181
『はしご車 給油時に物損事故 来年1月まで使えず 大分』
http://mainichi.jp/articles/20161215/k00/00e/040/183000c
2016年12月14日17時5分に共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
気象庁は、14日、21日午前11時から、雷の発生場所をピンポイントでホームページ上に表示すると発表した。
周囲で雨雲が発達してきたら、落雷に遭わないよう、注意を払うことができる。
気象庁によると、気象レーダーなどの観測データを解析し、雨量予測を画像化した「高解像度降水ナウキャスト」のページで確認できるようになる。
雷雲と地表との間の放電である対地放電(落雷)を「□」、雷雲の中や雲の間で起きた雲放電を「×」で表す。
気象庁は、「まさに、ここで雷が鳴っているというデータ。近くで雷が発生したら、頑丈な建物に逃げ込んでほしい」としている。
出典
『雷発生をHPでピンポイント表示 気象庁、落雷対策』
http://this.kiji.is/181678687287723515?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
〇運用が開始された「高解像度降水ナウキャスト」は下記。
http://www.jma.go.jp/jp/highresorad/
〇内容的には、「5分前の降水状況」をベース画面とし、その他に「竜巻、雷発生状況」、「1時間後までの5分刻みの降水予想」などを見ることができる。
地図はズーム可能で、かなり拡大できる。
このコメントは運用開始翌日の本日、朝5時半ごろに書いているが、外では時折、強い雨が降っている。
試みに画面を見てみると、確かにわが家付近は濃い青~黄色表示だった。
それが30分後の予想画面に切り替えると白~薄い青表示、1時間後では雨表示は消えているので、おおよその降りやむ時間が予測でき、実際、その通りになった。
〇従来の「雷ナウキャスト」は下記。
関東地方、甲信地方といった大まかな地域でしか情報を見ることができなかった。
http://www.jma.go.jp/jp/radnowc/
2016年12月16日18時49分にNHK和歌山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鏡などに反射した太陽の光が1点に集中することで発生する「収れん火災」が、先月に続き、15日にも和歌山市内で起きていた可能性が高いことが分かり、消防では、改めて注意を呼びかけている。
収れん火災は、太陽の光が反射したり屈折したりして1点に集中することで起きるもので、和歌山市内では、先月29日、カーテンの隙間から入った光が鏡に反射して座布団の一部が焼けた。
こうしたなか、15日午後、外出先から市内の自宅に帰った女性が革製のバッグが焦げているのを見つけて通報し、消防が詳しく調べたところ、凹面鏡の光が集中していた可能性の高いことが分かった。
収れん火災は、水の入った透明な花瓶やペットボトルなどでも引き起こされるということで、消防では、特に冬の時期には太陽の位置が低く、部屋の奥まで光が差し込みやすいとして、注意を呼びかけている。
そして、鏡などは、日の当たらない場所に置き、外出の際にはカーテンをしっかり閉めるなど、十分に気をつけてほしいとしている。
出典
『「収れん火災」 また発生か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/2045333751.html?t=1481920280569
12月20日9時44分に産経新聞westからも、同趣旨の記事などがネット配信されていた。
室内に置かれた鏡などが太陽光を集めて発火する収斂火災が、和歌山市内で11、12月と、2カ月続いて発生している。
年末火災特別警戒(15~31日)に合わせ、和歌山市消防局では、「太陽の位置が低い冬は、部屋に光が差し込みやすいため、特に注意してほしい」と呼びかけている。
「何かが燃えているような跡がある」
今月15日、和歌山市内の自宅に帰宅した女性は、バッグが焦げついたにおいに気づき、バッグを購入した店舗へ電話。店員に勧められ、119番した。
同市消防局によると、原因は、女性の部屋の凹面鏡(直径15cm)だった。
差し込んできた太陽光が鏡に集められて屈折、反射し、革製のバッグへ照射。
温度が高くなり、バッグが焦げ付いていたという。
鏡やレンズなどが太陽光を集約し、屈折、反射させ、対象物に照射し、発火温度まで高まることで起きる収斂火災。
11月末にも同市内の民家で、カーテンのすき間から凹面鏡に集まった太陽光が座布団を照射し、焼損する火災も起きた。
日差しの弱い冬は、収斂火災が起きにくそうに思えるが、同市消防局の担当者は、「冬こそ特に注意が必要」と強調する。
冬場は太陽の位置が低く、部屋の奥まで太陽光が差し込みやすいことから、特に注意が必要になるという。
収斂火災は、今年、同市内では11年ぶりに発生し、全国では、昨年、計23件発生。
また、平成13年に神奈川県川崎市でステンレス製のボールが、19年には福岡市でペットボトルが原因で収斂火災が発生。
鏡だけでなく、花瓶なども含め、レンズの役割となるものすべてが原因となる可能性がある。
同市消防局では、「レンズとなる可能性のある物を直接日光の当たる場所に置かず、外出時にはきちんとカーテンを閉めたり、鏡を伏せたりするなどの予防をしてほしい」としている。
出典
『室内鏡などに太陽光が反射して起こる収斂火災 和歌山市消防局が注意呼びかけ』
http://www.sankei.com/west/news/161220/wst1612200027-n1.html
平成28年12月16日付で和歌山市HPにも、同趣旨の記事が掲載されていた。
平成28年11月、和歌山市内の民家において、太陽光が凹面鏡に反射、座布団に収束し火災になったことをお知らせしていましたが、12月に入り、さらに1件、鏡の太陽光反射による「収れん火災」が発生しました。
居室内の床に置いていた丸型の凹面鏡(直径約15cm)に窓から差し込む太陽光があたり、鏡から55cm離れた場所の床に置かれていた革製のハンドバッグを焦がしたものです。
幸い、家人が帰宅直後に焦げ臭いにおいで気づいたので、大事には至りませんでした。
出典
『鏡による火災が連続発生』
http://www.city.wakayama.wakayama.jp/syoubou/bousai_yobou/1007724/1014144.html


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。