2017年3月30日21時28分にNHK東北NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月31日7時1分に産経新聞から、3月30日付で河北新報からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午前10時40分ごろ、仙台市宮城野区の東北電力新仙台火力発電所で、26歳と49歳の男性作業員2人がアンモニアガスを吸って気分が悪くなり、病院に運ばれた。
警察などによると、1人が嘔吐し、もう1人が目に違和感を訴えたが、いずれも意識はあるという。
別の作業員が119番通報した。
新仙台火力発電所はLNGを原料としていて、アンモニアは、LNGを燃やした際に出る排ガスに含まれる有害物質を分解するために使っているという。
東北電力によると作業員は、点検のため空にしたタンクの中で作業をしていたが、配管で結ばれた別のタンクからアンモニアが流れ込み、ガスを吸ったとみられるという。
東北電力は、配管の弁が何らかの原因で開いていたとみて調べている。
タンクローリーから貯蔵タンクにアンモニアを入れる作業もしていたという。
一方、周辺に設置されたアンモニアの濃度を調べる機械の数値に変化はなく、周辺にアンモニアガスは漏れていないという。
出典
『別のタンクからアンモニア流入か』
http://www.nhk.or.jp/tohoku-news/20170330/5144671.html
『アンモニア吸い2人搬送 新仙台火力発電所で点検中』
http://www.sankei.com/region/news/170331/rgn1703310007-n1.html
『<新仙台火力>アンモニア吸入2人搬送』
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201703/20170330_13064.html
(ブログ者コメント)
〇「配管の弁が何らかの原因で開いていたとみて調べている」と報道されている件、本当だろうか?
弁を閉めただけでは、シート漏れなどでガスが流入する恐れがある。
タンク内部に人が入る場合は、タンクにつながるアンモニアや窒素などの配管に仕切り板を入れる、あるいはダブルバルブを閉めてブロック&ブリードするなどの方法をとっていると思うのだが?
〇アンモニアは毒性ガスだ。
十分な安全対策をとっていれば問題はないのだが、それでも、今回のような万一の事態を考え、隣接するタンクの片方に人が入り、片方にアンモニアを受け入れるという作業日程の、どちらかをずらせなかったのだろうか?
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。