本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)


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2012年1月22日3時6分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
自動車や化学工場の製造ラインを管理する制御システムがコンピューターウイルスに感染し、操業停止に追い込まれるなどの深刻な被害が昨年3月までに少なくとも10件発生していたことが、経産省の調査でわかった。
外部ネットワークから隔離され、ウイルス被害を受けにくいとされてきた制御システムで、被害が相次いでいたことが明るみに出るのは初めて。
制御システムを狙うサイバー攻撃は海外で増加しており、同省は来春までに安全性を審査する機関などを新設する方針を決めた。
同省は2009年と昨年、2度にわたり、メーカーなど延べ約330社を調査。
自動車メーカーの工場で08年12月、製造ラインに組み込まれているコンピューター約50台がウイルスに感染していた。
また、別の自動車工場では設備系コンピューター約100台が感染、石油化学プラントでもウイルス感染でシステムが完全に使えなくなり、いずれも一時操業停止に追い込まれていた。数日間停止したケースもあった。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120122-OYT1T00002.htm
(ブログ者コメント)
2009年の報告書は下記であろう。(79ページ)
「重要インフラの制御システムセキュリティとITサービス継続に関する調査」
IT サービス継続に関する調査2009 年3 月 独立行政法人 情報処理推進機構 セキュリティーセンター
http://www.ipa.go.jp/security/fy20/reports/ics-sec/rep_main_fy20.pdf
※26ページから、事例が3件、解説されている。
2011年の報告書は下記のことかもしれない。(15ページ)
平成22年度 内閣官房情報セキュリティセンター委託調査
「制御システムのオープン化が重要インフラのセキュリティに与える影響の調査」
平成23年3月 (財)未来工学研究所」
http://www.nisc.go.jp/inquiry/pdf/so_gaiyou.pdf
※事例は掲載されていない。
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2012年1月21日付の毎日新聞愛媛版から、また21日8時33分に読売新聞から、21日7時24分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
松山市立津田中学校で、昨年7月から約55日間、プールの注水バルブが開いたまま約9900m3の水が流出した問題で、同市教委は20日、同中の校長と教頭、プール管理責任者の体育主任教諭の3人に計134万円の損害賠償を請求する、と発表した。
賠償額は職責に応じ、校長が51万円、教頭が49万円、プール管理責任者の教諭が34万円。
3人は賠償に応じる方針で、市教委は2月開会の市議会に賠償を求める議案を提案する。
市教委によると、調査の結果、夏休み前に最後にプールを使用した昨年7月15日に体育主任がバルブ閉鎖を確認していなかったことが判明。
9月7日に別の教員が偶然見つけるまで水が流出し続け、上水道使用料268万円分の損害が出た。
8月25日に市教委から、5~7月分の水道使用量が他校より多いという連絡があったが、確認をしなかった。
校長は「危機管理の悪さから、多大な損害を招いた」と謝罪した。
一方、市教委がプール漏水防止マニュアルを作っていなかったことなどから、賠償請求額は実際の損失の半額分とした。
下水道使用料(237万円)は、プールの水を直接河川に流していることから損害はなかったとした。
市教委は「マニュアルを作成し、研修会を実施した。今後同様の問題を起こさないよう徹底したい」としている。
出典URL
http://mainichi.jp/area/ehime/news/20120121ddlk38040589000c.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120121-OYT1T00042.htm
http://www.asahi.com/national/update/1020/OSK201110200152.html
(ブログ者コメント)
大きな事故が起きる前には、前兆があることが多い。
このトラブルも、水道使用量が他校より多いという連絡に対し、感度を上げて確認していれば防げただろう。
事故防止には、小さな前兆を見逃さないよう、日頃、神経を研ぎ澄ましておくことも必要だ。
松山市立津田中学校で、昨年7月から約55日間、プールの注水バルブが開いたまま約9900m3の水が流出した問題で、同市教委は20日、同中の校長と教頭、プール管理責任者の体育主任教諭の3人に計134万円の損害賠償を請求する、と発表した。
賠償額は職責に応じ、校長が51万円、教頭が49万円、プール管理責任者の教諭が34万円。
3人は賠償に応じる方針で、市教委は2月開会の市議会に賠償を求める議案を提案する。
市教委によると、調査の結果、夏休み前に最後にプールを使用した昨年7月15日に体育主任がバルブ閉鎖を確認していなかったことが判明。
9月7日に別の教員が偶然見つけるまで水が流出し続け、上水道使用料268万円分の損害が出た。
8月25日に市教委から、5~7月分の水道使用量が他校より多いという連絡があったが、確認をしなかった。
校長は「危機管理の悪さから、多大な損害を招いた」と謝罪した。
一方、市教委がプール漏水防止マニュアルを作っていなかったことなどから、賠償請求額は実際の損失の半額分とした。
下水道使用料(237万円)は、プールの水を直接河川に流していることから損害はなかったとした。
市教委は「マニュアルを作成し、研修会を実施した。今後同様の問題を起こさないよう徹底したい」としている。
出典URL
http://mainichi.jp/area/ehime/news/20120121ddlk38040589000c.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120121-OYT1T00042.htm
http://www.asahi.com/national/update/1020/OSK201110200152.html
(ブログ者コメント)
大きな事故が起きる前には、前兆があることが多い。
このトラブルも、水道使用量が他校より多いという連絡に対し、感度を上げて確認していれば防げただろう。
事故防止には、小さな前兆を見逃さないよう、日頃、神経を研ぎ澄ましておくことも必要だ。
2012年1月21日16時56分にNHK仙台から、22日2時2分にmsn産経ニュース宮城から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午前9時すぎ、多賀城市の震災で出たがれき置き場から煙が出ていると市役所の職員から消防に通報があった。
現場は、仙台港の近くの津波による被害で休校になった自動車学校の跡地に設けられたがれきの仮置き場で、津波で流された家財や材木、プラスチック、鉄などが混在して、およそ5~8mの高さまで積み上げられていた。
火事は、積み上げられたがれきの内部で起き、消防などが建設用の重機を使ってがれきを崩しながら、ホースで水をかけて消火作業を続けた結果、6時間近くたった午後3時前に消し止められた。
警察によると、この火災でおよそ64m3、100トンのがれきが焼けたという。
多賀城市によると、がれきは熱がこもって自然発火することがあるため、積み上げたがれきに溝を掘るなどして内部の温度が上がらないように対策を取っていたが、雨や雪が降るなどして水がかかると空気の通りが悪くなって熱がこもりやすくなるという。
警察では、ふだん、火の気がないことから、がれきが自然発火したとみて原因を調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/sendai/6005437471.html
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120122/myg12012202020002-n1.htm
21日午前9時すぎ、多賀城市の震災で出たがれき置き場から煙が出ていると市役所の職員から消防に通報があった。
現場は、仙台港の近くの津波による被害で休校になった自動車学校の跡地に設けられたがれきの仮置き場で、津波で流された家財や材木、プラスチック、鉄などが混在して、およそ5~8mの高さまで積み上げられていた。
火事は、積み上げられたがれきの内部で起き、消防などが建設用の重機を使ってがれきを崩しながら、ホースで水をかけて消火作業を続けた結果、6時間近くたった午後3時前に消し止められた。
警察によると、この火災でおよそ64m3、100トンのがれきが焼けたという。
多賀城市によると、がれきは熱がこもって自然発火することがあるため、積み上げたがれきに溝を掘るなどして内部の温度が上がらないように対策を取っていたが、雨や雪が降るなどして水がかかると空気の通りが悪くなって熱がこもりやすくなるという。
警察では、ふだん、火の気がないことから、がれきが自然発火したとみて原因を調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/sendai/6005437471.html
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120122/myg12012202020002-n1.htm
2012年1月21日12時35分にNHK甲府から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3年前、市川三郷町で以前クリーニング店だった住宅が全焼し、当時81歳の女性が亡くなった火事について、クリーニングの機械の解体中に飛び散った火花が石油製品に引火したのが原因だったとして、地検が解体を請け負った業者を重過失致死などの罪で在宅のまま起訴していたことがわかった。
この火事は、3年前の平成21年4月市川三郷町の会社員の男性の住宅から火が出て、男性の母親(当時81)が遺体で見つかったもの。
警察によると住宅は以前、クリーニング店として使われていて、火が出る前はクリーニングの機械の解体作業が行われていたという。
警察が火事との因果関係を調べたところ、機械のパイプを切断中にドライクリーニングに使う石油製品が漏れ出し、切断の際に飛び散った火花が引火したとみられることがわかった。
このため甲府地検は、解体を請け負った業者が引火のおそれがあることが予想できたのにそのまま作業を続けたのは重大な過失と判断し、この業者を21日までに重過失致死などの罪で在宅のまま起訴した。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kofu/1045436921.html
3年前、市川三郷町で以前クリーニング店だった住宅が全焼し、当時81歳の女性が亡くなった火事について、クリーニングの機械の解体中に飛び散った火花が石油製品に引火したのが原因だったとして、地検が解体を請け負った業者を重過失致死などの罪で在宅のまま起訴していたことがわかった。
この火事は、3年前の平成21年4月市川三郷町の会社員の男性の住宅から火が出て、男性の母親(当時81)が遺体で見つかったもの。
警察によると住宅は以前、クリーニング店として使われていて、火が出る前はクリーニングの機械の解体作業が行われていたという。
警察が火事との因果関係を調べたところ、機械のパイプを切断中にドライクリーニングに使う石油製品が漏れ出し、切断の際に飛び散った火花が引火したとみられることがわかった。
このため甲府地検は、解体を請け負った業者が引火のおそれがあることが予想できたのにそのまま作業を続けたのは重大な過失と判断し、この業者を21日までに重過失致死などの罪で在宅のまま起訴した。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kofu/1045436921.html
2012年1月21日付の毎日新聞山口東版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
総合化学メーカーの[トクヤマ]の徳山製造所東工場で20日、防災訓練が行われた。
一方、訓練直前の午前9時半ごろ、約2km離れた同社徳山工場海側にある廃タイヤ置き場で火災が発生する一幕があった。
警察などによると、タイヤチップ約2000トンを置いた鉄筋コンクリート建屋1900m2のうち、約25m2が燃えた。
廃タイヤは、発電所稼働のために使う石炭の代替燃料。操業や環境への影響はないという。
自衛消防隊1台が消火にあたり、鎮火後には訓練に参加した。
所長は「大きな火災ではないので、訓練は予定通り行った」と話している。
訓練は震度5強の地震が発生し、タンクの配管から有害な二塩化エタンが漏れて火災が起きた上、余震で有毒ガス漏れが発生した--という想定で、社員ら約150人が参加した。
出典URL
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20120121ddlk35040315000c.html
総合化学メーカーの[トクヤマ]の徳山製造所東工場で20日、防災訓練が行われた。
一方、訓練直前の午前9時半ごろ、約2km離れた同社徳山工場海側にある廃タイヤ置き場で火災が発生する一幕があった。
警察などによると、タイヤチップ約2000トンを置いた鉄筋コンクリート建屋1900m2のうち、約25m2が燃えた。
廃タイヤは、発電所稼働のために使う石炭の代替燃料。操業や環境への影響はないという。
自衛消防隊1台が消火にあたり、鎮火後には訓練に参加した。
所長は「大きな火災ではないので、訓練は予定通り行った」と話している。
訓練は震度5強の地震が発生し、タンクの配管から有害な二塩化エタンが漏れて火災が起きた上、余震で有毒ガス漏れが発生した--という想定で、社員ら約150人が参加した。
出典URL
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20120121ddlk35040315000c.html
2012年1月20日12時20分に中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午前9時5分ごろ、北名古屋市の路上で、男性作業員から「マンホール内で作業中の同僚が倒れた」と119番があった。
消防隊員らが内部から男性2人を救出し、地上にいた男性4人も気分の悪さを訴えて病院に搬送された。
いずれも酸欠のような症状で、命に別条はない。
警察は作業状況などを調べるとともに、安全管理に問題がなかったか関係者から事情を聴いている。
警察によると、現場は直径1.5m、深さ5mのコンクリート製の縦坑。
縦坑につながるプラスチック製下水管(直径15cm)の埋設工事の仕上げをするため、作業員5人が交代で縦坑の壁に水漏れ防止のモルタルを塗る作業の準備をしていた。
ところが、縦坑に最初に入った作業員1人が「(空気が)おかしい」と異常を訴えたため、ほかの作業員と警備員1人が救出を試みて次々と縦坑に出入りし、気分が悪くなったらしい。
最終的には2人が縦坑内に倒れて意識不明となったが、病院で意識を回復した。
工事は北名古屋市が市内の業者「T工事」に発注。
市によると、工事の期間は昨年7月から今年2月までで、現在は下水管とマンホールを接続する作業中だった。
新設工事の場合、現場の酸素濃度の計測など酸欠防止の措置は義務付けられていないという。
出典URL
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012012090120338.html
※以下は、他のメディアからの特記的報道。
20日12時25分 NHK名古屋
消防によると、マンホール内で酸素濃度を計測したところでは異常はみられなかったという。
http://www.nhk.or.jp/lnews/nagoya/3005407822.html
20日12時13分 朝日新聞
警察によると、午前9時から作業員のうち3人がマンホールから下水管に入り、壁にモルタルをつめる作業をしていたが、約5分後に1人が「気分が悪くなった」と作業を中断して地上へ出てきた。
マンホール内に残った2人を助けようと地上にいた作業員2人と警備員2人が中に入り、自力で外へ出た作業員が消防に通報した。残った2人は駆けつけた消防隊員に助け出されたという。
http://www.asahi.com/national/update/0120/NGY201201200005.html
20日20時27分 中京テレビ
警察などは作業で使っていたポンプのエンジンから出た一酸化炭素による中毒の可能性もあるとみて、原因を調べている。
作業をしていた会社の社長によると、マンホールにたまった水を抜くため、ポンプを使っていたが、ホースが短く、マンホールの中で動かしていたという。
http://news24.jp/nnn/news8626439.html
(2012年1月31日 修正1 ;追記)
2012年1月21日付の中日新聞紙面に、当時の詳しい状況が下記趣旨で掲載されていた。
一時意識不明になった作業員2人はCO中毒だったことが、警察の調べで分かった。
エンジン付きポンプをマンホール内で動かしてしまい、酸素不足で不完全燃焼してCOが発生したものとみられる。
工事は、直径1.5m、深さ5mのマンホール内の縦穴に直径15cmの下水管をつなぐ作業などを予定していた。縦穴内に水が溜まっていたためポンプで抜いていたところ、穴の中にいた下請け会社の社員2人が倒れて意識不明となり、救助を試みた4人も気分が悪くなり、病院に運ばれた。
警察などによると、「初めはポンプを外に置いていたが、ホースが短くて底まで届かないので穴の中に下ろした」と話しているという。
深さ2.7mのところに鉄網の床があり、そこにポンプを置いたらしい。
T工事の社長は、「密閉に近い状態の場所にエンジンポンプを入れることは常識では考えられない」と陳謝。一方、深さ2m以上の穴で作業前に義務付けられている酸素濃度測定を行っていなかったことも明らかにし、「甘いところはあったかもしれないが、穴の深さや地質の状況から、測らなくてもいいと判断した」と話した。
(ブログ者コメント)
□誰がエンジンポンプをマンホール内に入れることを決めたのか?そこが問題だ。
下請け社員が作業していたということは、T工事の監督も現場にいた筈。監督であれば、社長のようにCO中毒の知識があってしかるべしだと思うのだが・・・。現場を離れていたのだろうか?
□酸素濃度未測定の件、正直な社長だ。小規模事業者の意識はその程度なのが実状なのだろう。2010年10月に起きた古河市のマンホール内酸欠死亡事故でも、やはりその程度の意識だった。
(2012年2月2日 修正2 ;追記)
2012年1月20日付の朝日新聞名古屋版夕刊(聞蔵)から、事故時の状況に関し、かなり違った下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ただ、翌21日付の中日新聞がこのことに触れてないので、本情報は参考扱いとしたほうがよさそうだ。
消防によると、意識を失った作業員は、地上から約3mの足場にポンプを置き、さらに約1.5m下にある下水管から排水をしていた。
救出時、ポンプはスイッチが入りながら、作動していない状態だったという。
消防は、ポンプの誤作動で燃料が不完全燃焼を起こした可能性があるとみている。
(2012年10月23日 修正3 ;追記)
2012年10月17日2時20分に毎日新聞名古屋版から、ポンプをマンホール内に設置したのは現場監督の指示だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警西枇杷島署は16日、工事を市から請け負った「T工事」の男性現場監督(56)を、業務上過失傷害の疑いで書類送検した。
県警によると、現場監督は「責任者として、原因は全て私にある」と話しているという。
容疑は1月20日午前9時5分ごろ、工事現場のマンホール内にエンジン付き排水ポンプを持ち込んで作業をさせたため、下請け業者の男性作業員(57)を全治約6カ月のCO中毒に、20〜60代の作業員や警備員ら4人を全治1日の酸欠などにさせたとしている。
県警によると、エンジンが不完全燃焼になり、COが発生したとみられる。
吸水用ホースの長さが足りず、通常は地上で動かすポンプを現場監督の指示でマンホール内に設置していた。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20121017k0000m040173000c.html
(ブログ者コメント)
現場監督は、作業が工程どおりに進むよう管理する立場であり、他方、作業安全を管理する立場でもある。
今回は、前者の意識が勝ってしまったようだ。
一人で相反する性質の管理を行うのは、よほど意識していないと難しい。
20日午前9時5分ごろ、北名古屋市の路上で、男性作業員から「マンホール内で作業中の同僚が倒れた」と119番があった。
消防隊員らが内部から男性2人を救出し、地上にいた男性4人も気分の悪さを訴えて病院に搬送された。
いずれも酸欠のような症状で、命に別条はない。
警察は作業状況などを調べるとともに、安全管理に問題がなかったか関係者から事情を聴いている。
警察によると、現場は直径1.5m、深さ5mのコンクリート製の縦坑。
縦坑につながるプラスチック製下水管(直径15cm)の埋設工事の仕上げをするため、作業員5人が交代で縦坑の壁に水漏れ防止のモルタルを塗る作業の準備をしていた。
ところが、縦坑に最初に入った作業員1人が「(空気が)おかしい」と異常を訴えたため、ほかの作業員と警備員1人が救出を試みて次々と縦坑に出入りし、気分が悪くなったらしい。
最終的には2人が縦坑内に倒れて意識不明となったが、病院で意識を回復した。
工事は北名古屋市が市内の業者「T工事」に発注。
市によると、工事の期間は昨年7月から今年2月までで、現在は下水管とマンホールを接続する作業中だった。
新設工事の場合、現場の酸素濃度の計測など酸欠防止の措置は義務付けられていないという。
出典URL
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012012090120338.html
※以下は、他のメディアからの特記的報道。
20日12時25分 NHK名古屋
消防によると、マンホール内で酸素濃度を計測したところでは異常はみられなかったという。
http://www.nhk.or.jp/lnews/nagoya/3005407822.html
20日12時13分 朝日新聞
警察によると、午前9時から作業員のうち3人がマンホールから下水管に入り、壁にモルタルをつめる作業をしていたが、約5分後に1人が「気分が悪くなった」と作業を中断して地上へ出てきた。
マンホール内に残った2人を助けようと地上にいた作業員2人と警備員2人が中に入り、自力で外へ出た作業員が消防に通報した。残った2人は駆けつけた消防隊員に助け出されたという。
http://www.asahi.com/national/update/0120/NGY201201200005.html
20日20時27分 中京テレビ
警察などは作業で使っていたポンプのエンジンから出た一酸化炭素による中毒の可能性もあるとみて、原因を調べている。
作業をしていた会社の社長によると、マンホールにたまった水を抜くため、ポンプを使っていたが、ホースが短く、マンホールの中で動かしていたという。
http://news24.jp/nnn/news8626439.html
(2012年1月31日 修正1 ;追記)
2012年1月21日付の中日新聞紙面に、当時の詳しい状況が下記趣旨で掲載されていた。
一時意識不明になった作業員2人はCO中毒だったことが、警察の調べで分かった。
エンジン付きポンプをマンホール内で動かしてしまい、酸素不足で不完全燃焼してCOが発生したものとみられる。
工事は、直径1.5m、深さ5mのマンホール内の縦穴に直径15cmの下水管をつなぐ作業などを予定していた。縦穴内に水が溜まっていたためポンプで抜いていたところ、穴の中にいた下請け会社の社員2人が倒れて意識不明となり、救助を試みた4人も気分が悪くなり、病院に運ばれた。
警察などによると、「初めはポンプを外に置いていたが、ホースが短くて底まで届かないので穴の中に下ろした」と話しているという。
深さ2.7mのところに鉄網の床があり、そこにポンプを置いたらしい。
T工事の社長は、「密閉に近い状態の場所にエンジンポンプを入れることは常識では考えられない」と陳謝。一方、深さ2m以上の穴で作業前に義務付けられている酸素濃度測定を行っていなかったことも明らかにし、「甘いところはあったかもしれないが、穴の深さや地質の状況から、測らなくてもいいと判断した」と話した。
(ブログ者コメント)
□誰がエンジンポンプをマンホール内に入れることを決めたのか?そこが問題だ。
下請け社員が作業していたということは、T工事の監督も現場にいた筈。監督であれば、社長のようにCO中毒の知識があってしかるべしだと思うのだが・・・。現場を離れていたのだろうか?
□酸素濃度未測定の件、正直な社長だ。小規模事業者の意識はその程度なのが実状なのだろう。2010年10月に起きた古河市のマンホール内酸欠死亡事故でも、やはりその程度の意識だった。
(2012年2月2日 修正2 ;追記)
2012年1月20日付の朝日新聞名古屋版夕刊(聞蔵)から、事故時の状況に関し、かなり違った下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ただ、翌21日付の中日新聞がこのことに触れてないので、本情報は参考扱いとしたほうがよさそうだ。
消防によると、意識を失った作業員は、地上から約3mの足場にポンプを置き、さらに約1.5m下にある下水管から排水をしていた。
救出時、ポンプはスイッチが入りながら、作動していない状態だったという。
消防は、ポンプの誤作動で燃料が不完全燃焼を起こした可能性があるとみている。
(2012年10月23日 修正3 ;追記)
2012年10月17日2時20分に毎日新聞名古屋版から、ポンプをマンホール内に設置したのは現場監督の指示だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警西枇杷島署は16日、工事を市から請け負った「T工事」の男性現場監督(56)を、業務上過失傷害の疑いで書類送検した。
県警によると、現場監督は「責任者として、原因は全て私にある」と話しているという。
容疑は1月20日午前9時5分ごろ、工事現場のマンホール内にエンジン付き排水ポンプを持ち込んで作業をさせたため、下請け業者の男性作業員(57)を全治約6カ月のCO中毒に、20〜60代の作業員や警備員ら4人を全治1日の酸欠などにさせたとしている。
県警によると、エンジンが不完全燃焼になり、COが発生したとみられる。
吸水用ホースの長さが足りず、通常は地上で動かすポンプを現場監督の指示でマンホール内に設置していた。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20121017k0000m040173000c.html
(ブログ者コメント)
現場監督は、作業が工程どおりに進むよう管理する立場であり、他方、作業安全を管理する立場でもある。
今回は、前者の意識が勝ってしまったようだ。
一人で相反する性質の管理を行うのは、よほど意識していないと難しい。
2012年1月20日13時43分にmsn産経ニュース大阪から、また同日付の読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午前8時50分ごろ、豊中市のマンション建設現場で、「クレーンが倒れた」と近所の住民から110番があった。
警察などによると、作業用のクレーン(高さ36m)のアーム部分(長さ約30m)が根元付近から折れ、建設現場や隣接する公園敷地内に倒れた。けが人はなかった。
この日はマンションの3階部分の建設作業などが行われていた。
警察などによると、クレーン車は作業を始めたところで、鋼材などはつり上げていなかった。
アームを固定するボルトが破損しており、腐食していた可能性があるとみて、警察が原因を調べている。
現場は北大阪急行千里中央駅東約400mの住宅街。近くには小学校や保育園などもある。
近くにある豊中市立東丘小学校の男性教諭(49)は「子供たちの通学路もあり、公園も近いのでけが人がなくてよかった」と話していた。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120120/osk12012015570011-n1.htm
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20120120-OYO1T00743.htm?from=main2
20日午前8時50分ごろ、豊中市のマンション建設現場で、「クレーンが倒れた」と近所の住民から110番があった。
警察などによると、作業用のクレーン(高さ36m)のアーム部分(長さ約30m)が根元付近から折れ、建設現場や隣接する公園敷地内に倒れた。けが人はなかった。
この日はマンションの3階部分の建設作業などが行われていた。
警察などによると、クレーン車は作業を始めたところで、鋼材などはつり上げていなかった。
アームを固定するボルトが破損しており、腐食していた可能性があるとみて、警察が原因を調べている。
現場は北大阪急行千里中央駅東約400mの住宅街。近くには小学校や保育園などもある。
近くにある豊中市立東丘小学校の男性教諭(49)は「子供たちの通学路もあり、公園も近いのでけが人がなくてよかった」と話していた。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120120/osk12012015570011-n1.htm
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20120120-OYO1T00743.htm?from=main2
2012年1月20日21時58分に日テレNEWS24から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日朝、大阪・柏原市などを流れる大和川に、化学工場から約10トンの家庭用洗剤が誤って流れ込んだ。
水面は一時、真っ白な泡で覆いつくされた。
柏原市と藤井寺市の間を流れる大和川で20日朝、広範囲にわたって水面が白い泡で覆われているのが発見された。
近畿地方整備局の調査で、泡は下流に向かって最長で約4km広がっていたことがわかった。
近くにある化学メーカー「S社」の大阪工場で生産された家庭用洗剤が誤って配管から漏えいし、排水路から川に流れ出たという。
S社によると、原因は塩化ビニル製のパイプの破損で、19日夜に液がそのまま流れてしまったという。
洗剤には有害物質は使われておらず、環境への影響はないとみられ、府の調査でも水質に問題は出ていない。
S社は現在、ポンプを使い、泡の回収作業を続けている。
出典URL
http://news24.jp/nnn/news89029135.html
※2012年1月20日14時15分にmsn産経ニュース大阪から、漏洩原因に関し、若干異なる記事がネット配信されていた。
警察などによると、洗剤を入れたタンクと配管をつなぐバルブが緩んで洗剤が洩れ、排水路を通じて大和川に流出したという。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120120/osk12012015460010-n1.htm
20日朝、大阪・柏原市などを流れる大和川に、化学工場から約10トンの家庭用洗剤が誤って流れ込んだ。
水面は一時、真っ白な泡で覆いつくされた。
柏原市と藤井寺市の間を流れる大和川で20日朝、広範囲にわたって水面が白い泡で覆われているのが発見された。
近畿地方整備局の調査で、泡は下流に向かって最長で約4km広がっていたことがわかった。
近くにある化学メーカー「S社」の大阪工場で生産された家庭用洗剤が誤って配管から漏えいし、排水路から川に流れ出たという。
S社によると、原因は塩化ビニル製のパイプの破損で、19日夜に液がそのまま流れてしまったという。
洗剤には有害物質は使われておらず、環境への影響はないとみられ、府の調査でも水質に問題は出ていない。
S社は現在、ポンプを使い、泡の回収作業を続けている。
出典URL
http://news24.jp/nnn/news89029135.html
※2012年1月20日14時15分にmsn産経ニュース大阪から、漏洩原因に関し、若干異なる記事がネット配信されていた。
警察などによると、洗剤を入れたタンクと配管をつなぐバルブが緩んで洗剤が洩れ、排水路を通じて大和川に流出したという。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120120/osk12012015460010-n1.htm
2012年1月22日0時54分にmsn産経ニュースから写真付きで、また1月20日13時40分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
尼崎市のスクラップ回収業「K産業」のスクラップ置き場で起きた火災は、21日午後6時20分ごろ、発生から約43時間ぶりに鎮火した。
けが人はなく、警察などが出火原因を調べている。
火災は19日午後11時半ごろ発生。消防などによると、約2000m2の敷地に幅30m、高さ10m、奥行き10mにわたり山積みされていた輸出用の家電などの金属スクラップやプラスチック製品など約8000m3を焼失した。
19日午後6時ごろは、異常は見られなかったという。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120122/dst12012200590000-n1.htm
http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/0004755927.shtml
尼崎市のスクラップ回収業「K産業」のスクラップ置き場で起きた火災は、21日午後6時20分ごろ、発生から約43時間ぶりに鎮火した。
けが人はなく、警察などが出火原因を調べている。
火災は19日午後11時半ごろ発生。消防などによると、約2000m2の敷地に幅30m、高さ10m、奥行き10mにわたり山積みされていた輸出用の家電などの金属スクラップやプラスチック製品など約8000m3を焼失した。
19日午後6時ごろは、異常は見られなかったという。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120122/dst12012200590000-n1.htm
http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/0004755927.shtml
2012年1月20日11時0分に山形新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
庄内労基署は19日、労安違反(労災隠し)の疑いで、鶴岡市の「K造園土木」と、同社の男性代表取締役(61)、妻の取締役(57)を書類送検した。
容疑は、同社の男性作業員が昨年8月12日、同市内の造園工事現場で三脚から下りる際に転倒して右手首骨折の重傷を負い、さらに同10月6日、同市内の林業作業道開設工事現場で頭を打ち、首を捻挫するけがをして、いずれも4日以上休養する労災事故があったにもかかわらず、労働者死傷病報告書を提出しなかった疑い。
昨年10月、作業員から相談を受け、事故が発覚した。
労安法では、4日以上の休業を要した労災の場合、同報告書を管轄の労基署に提出しなければならない。
出典URL
http://yamagata-np.jp/news/201201/20/kj_2012012000531.php
(ブログ者コメント)
けがした人から相談を受けるなどして労災隠しが発覚した事例は、これまでも数件、本ブログで紹介している。
庄内労基署は19日、労安違反(労災隠し)の疑いで、鶴岡市の「K造園土木」と、同社の男性代表取締役(61)、妻の取締役(57)を書類送検した。
容疑は、同社の男性作業員が昨年8月12日、同市内の造園工事現場で三脚から下りる際に転倒して右手首骨折の重傷を負い、さらに同10月6日、同市内の林業作業道開設工事現場で頭を打ち、首を捻挫するけがをして、いずれも4日以上休養する労災事故があったにもかかわらず、労働者死傷病報告書を提出しなかった疑い。
昨年10月、作業員から相談を受け、事故が発覚した。
労安法では、4日以上の休業を要した労災の場合、同報告書を管轄の労基署に提出しなければならない。
出典URL
http://yamagata-np.jp/news/201201/20/kj_2012012000531.php
(ブログ者コメント)
けがした人から相談を受けるなどして労災隠しが発覚した事例は、これまでも数件、本ブログで紹介している。
2012年1月20日2時24分にmsn産経ニュース和歌山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
御坊労基署は19日、労安法違反容疑で、御坊市の園芸業「T園芸」代表の男(65)を書類送検した。
送検容疑は昨年7月15日、印南町の堆肥場で、無資格の中国人技能実習生の女性(25)にフォークリフトを運転させた。
その際、フォークリフトが転倒して女性は腰の骨を折るなど負傷したが、けがは「歩行用運搬車を手押ししている際に側溝に転落したため」という虚偽の報告をしたとしている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120120/wky12012002240001-n1.htm
御坊労基署は19日、労安法違反容疑で、御坊市の園芸業「T園芸」代表の男(65)を書類送検した。
送検容疑は昨年7月15日、印南町の堆肥場で、無資格の中国人技能実習生の女性(25)にフォークリフトを運転させた。
その際、フォークリフトが転倒して女性は腰の骨を折るなど負傷したが、けがは「歩行用運搬車を手押ししている際に側溝に転落したため」という虚偽の報告をしたとしている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120120/wky12012002240001-n1.htm
2012年1月19日21時45分に読売新聞から、同日19時6分に朝日新聞(時事通信)から、また1月20日付の朝日新聞名古屋版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後7時10分頃、豊田市のトヨタ自動車本社工場敷地内にある実験棟から出火、排気ダクトの内部などを焼き、約3時間後に鎮火した。けが人はなかった。
警察の発表によると、建物外側に設置された金属製ダクトから煙が出ているのに従業員が気づき、同社の自主消防隊が消火にあたった。
実験棟にはエンジンの回転数などを検査する設備などがある。
警察によると、実験棟でエンジンの回転数のテストをしていた際、ダクト内から煙が出たという。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120119-OYT1T00875.htm
http://www.asahi.com/national/jiji/JJT201201190116.html
※発煙時の状況に関し、朝日新聞には上記読売新聞記事とは違う、以下の表現があった。
工場の職員から「ダクトに火が入った」と消防に通報があった。
(ブログ者コメント)
ダクト内のススなどが自然発火した可能性も考えられるが、ここは、「ダクトに火が入った」という報道があることから、排ガス中の火の粉が原因で着火したものと思われる。
19日午後7時10分頃、豊田市のトヨタ自動車本社工場敷地内にある実験棟から出火、排気ダクトの内部などを焼き、約3時間後に鎮火した。けが人はなかった。
警察の発表によると、建物外側に設置された金属製ダクトから煙が出ているのに従業員が気づき、同社の自主消防隊が消火にあたった。
実験棟にはエンジンの回転数などを検査する設備などがある。
警察によると、実験棟でエンジンの回転数のテストをしていた際、ダクト内から煙が出たという。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120119-OYT1T00875.htm
http://www.asahi.com/national/jiji/JJT201201190116.html
※発煙時の状況に関し、朝日新聞には上記読売新聞記事とは違う、以下の表現があった。
工場の職員から「ダクトに火が入った」と消防に通報があった。
(ブログ者コメント)
ダクト内のススなどが自然発火した可能性も考えられるが、ここは、「ダクトに火が入った」という報道があることから、排ガス中の火の粉が原因で着火したものと思われる。
2012年1月19日付の毎日新聞山形版から、また同日9時14分に山形新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午前10時25分ごろ、山形市の「T乳運山形営業所」の倉庫で「火災が起きた」と近くの住民から119番通報があった。
鉄骨平屋建て倉庫183m2のうち約84m2が焼けた。約20分後に鎮火し、けが人はなかった。
警察によると、嘱託社員の男性(71)がガスバーナーで鉄製棚を溶かして解体中に火花が飛び散り、近くにあった発泡スチロールやベニヤ板に燃え移った。
この倉庫は昨年8月から使われていなかったが、男性はこの日、片付けや備品の整理などを1人でしていた。
現場はJR山形駅の南西約2.5kmにある住宅密集地で、火災による煙に一時騒然とした。
出典URL
http://mainichi.jp/area/yamagata/archive/news/2012/01/19/20120119ddlk06040090000c.html
http://yamagata-np.jp/news/201201/19/kj_2012011900475.php
18日午前10時25分ごろ、山形市の「T乳運山形営業所」の倉庫で「火災が起きた」と近くの住民から119番通報があった。
鉄骨平屋建て倉庫183m2のうち約84m2が焼けた。約20分後に鎮火し、けが人はなかった。
警察によると、嘱託社員の男性(71)がガスバーナーで鉄製棚を溶かして解体中に火花が飛び散り、近くにあった発泡スチロールやベニヤ板に燃え移った。
この倉庫は昨年8月から使われていなかったが、男性はこの日、片付けや備品の整理などを1人でしていた。
現場はJR山形駅の南西約2.5kmにある住宅密集地で、火災による煙に一時騒然とした。
出典URL
http://mainichi.jp/area/yamagata/archive/news/2012/01/19/20120119ddlk06040090000c.html
http://yamagata-np.jp/news/201201/19/kj_2012011900475.php
2012年1月18日10時50分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午後9時50分ごろ、江東区の辰巳埠頭の岸壁に、新島物産所有の貨物兼油タンカー新衛丸(492トン、6人乗り組み)がぶつかった。
海保によると、新衛丸は出港中で右舷船首部に亀裂が入り、積み荷の重油約400ℓが流出した。
放水で拡散させるなどしたため、環境に大きな影響はないという。けが人はなかった。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/0118/TKY201201180129.html
(ブログ者コメント)
タンカーから積み荷の重油が流出したということで400kℓの誤記ではないかと思ったが、放水拡散だけで対応できたところをみると、記事どおりに400ℓ程度だったのかもしれない。
ドラム缶で2本分。亀裂が入った割には少量の流出で済んだものだ。
17日午後9時50分ごろ、江東区の辰巳埠頭の岸壁に、新島物産所有の貨物兼油タンカー新衛丸(492トン、6人乗り組み)がぶつかった。
海保によると、新衛丸は出港中で右舷船首部に亀裂が入り、積み荷の重油約400ℓが流出した。
放水で拡散させるなどしたため、環境に大きな影響はないという。けが人はなかった。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/0118/TKY201201180129.html
(ブログ者コメント)
タンカーから積み荷の重油が流出したということで400kℓの誤記ではないかと思ったが、放水拡散だけで対応できたところをみると、記事どおりに400ℓ程度だったのかもしれない。
ドラム缶で2本分。亀裂が入った割には少量の流出で済んだものだ。
2012年1月18日付で岩手日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午後4時半ごろ、平泉町の自動車関連部品製造、F平泉で、作業中の男性社員(31)が機械に頭を挟まれた。
男性は病院に運ばれたが、頭蓋骨骨折や脳挫傷で死亡した。
警察によると、男性は、コンベヤーとプレスが一体となった機械に不具合があったため点検していたとみられ、頭を挟まれた状況などを詳しく調べている。
出典URL
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20120118_4
17日午後4時半ごろ、平泉町の自動車関連部品製造、F平泉で、作業中の男性社員(31)が機械に頭を挟まれた。
男性は病院に運ばれたが、頭蓋骨骨折や脳挫傷で死亡した。
警察によると、男性は、コンベヤーとプレスが一体となった機械に不具合があったため点検していたとみられ、頭を挟まれた状況などを詳しく調べている。
出典URL
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20120118_4
2012年1月18日9時15分に神戸新聞から、また18日付の毎日新聞但馬版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前11時半ごろ、篠山市の下水処理施設「大山浄化センター」で、処理前の汚水がタンクから流出し、施設外の水路を経て篠山川へ流れているのを定期点検で訪れた市職員が見つけた。
市によると、流出は13日夕方以降に始まったとみられ、流出量は約600トンと推定。
市は「動物や魚などへの影響は確認されていない」とし、民間業者に篠山川の水質検査を依頼している。
同センターは市が管理し、同市大山地区から出る、し尿を含む生活排水を1日に平均約300トン処理している。
市によると、汚水をタンクから次の工程へ送るポンプ2台のうち、当時使われていた1台が劣化。処理しきれなくなった排水が施設内の排水管を逆流したため、屋外にある直径約20cmのふたが水圧で5カ所前後外れ、側溝から流出したという。
施設は普段無人で、異常発生時は市の担当職員に異常を知らせる通報装置が作動するはずだったが、同装置は昨年12月に故障し、修理を依頼しているところだった。
職員は、前回点検のあった13日から16日の点検まで気づかなかった。
市によると、施設外へは約500トンが流出したとみられ、16日午後、施設外部への流出を食い止めるために側溝を密閉した。水路と篠山川との合流点付近にある4カ所で大腸菌の数などを調べる水質検査を行っており、26日ごろまでに結果が出るという。
篠山市からの連絡を受け、丹波市も山南町谷川などにある取水用の井戸3カ所で水質検査をしている。
市は、バキューム車で施設内の汚水を吸引するとともに、施設から篠山川までの水路約200mを清掃。ポンプや通報装置の修理を急ぐとともに、施設の点検をこれまでの週2回から毎日1回に増やす。
市の上下水道部長は「適切な施設管理ができず、多くの人に迷惑を掛けた」と陳謝した。
出典URL
http://www.kobe-np.co.jp/news/tanba/0004750735.shtml
http://mainichi.jp/area/hyogo/archive/news/2012/01/18/20120118ddlk28040458000c.html
※ポンプの故障状況に関し、上記は一番記事量の多かった神戸新聞の記述を採用したものだが、他の新聞からは若干、ニュアンスの違った、以下のような記事がネット配信されていた。
毎日新聞但馬版
汚水槽の2台のポンプのうち1台のポンプが故障した。
通常の2台での交互運転から、残る1台のポンプの運転に切り替えたところ処理能力が低下して、生活排水を処理できなくなった。
18日付の朝日新聞三田版(聞蔵)
汚水槽内にあるポンプ2台のうち、1台の逆流を防ぐ弁が故障。処理能力が低下し、汚水槽に押し戻されるような形になって溢れたという。
(ブログ者コメント)
□普段だと、異常時には通報装置が作動するので週2回の点検でよかったのだろうが、その拠り所となる通報装置が故障したのであれば、点検頻度を上げてしかるべきだった。
□なお、朝日新聞には、同装置から複数の職員に通報される旨の記述があった。
16日午前11時半ごろ、篠山市の下水処理施設「大山浄化センター」で、処理前の汚水がタンクから流出し、施設外の水路を経て篠山川へ流れているのを定期点検で訪れた市職員が見つけた。
市によると、流出は13日夕方以降に始まったとみられ、流出量は約600トンと推定。
市は「動物や魚などへの影響は確認されていない」とし、民間業者に篠山川の水質検査を依頼している。
同センターは市が管理し、同市大山地区から出る、し尿を含む生活排水を1日に平均約300トン処理している。
市によると、汚水をタンクから次の工程へ送るポンプ2台のうち、当時使われていた1台が劣化。処理しきれなくなった排水が施設内の排水管を逆流したため、屋外にある直径約20cmのふたが水圧で5カ所前後外れ、側溝から流出したという。
施設は普段無人で、異常発生時は市の担当職員に異常を知らせる通報装置が作動するはずだったが、同装置は昨年12月に故障し、修理を依頼しているところだった。
職員は、前回点検のあった13日から16日の点検まで気づかなかった。
市によると、施設外へは約500トンが流出したとみられ、16日午後、施設外部への流出を食い止めるために側溝を密閉した。水路と篠山川との合流点付近にある4カ所で大腸菌の数などを調べる水質検査を行っており、26日ごろまでに結果が出るという。
篠山市からの連絡を受け、丹波市も山南町谷川などにある取水用の井戸3カ所で水質検査をしている。
市は、バキューム車で施設内の汚水を吸引するとともに、施設から篠山川までの水路約200mを清掃。ポンプや通報装置の修理を急ぐとともに、施設の点検をこれまでの週2回から毎日1回に増やす。
市の上下水道部長は「適切な施設管理ができず、多くの人に迷惑を掛けた」と陳謝した。
出典URL
http://www.kobe-np.co.jp/news/tanba/0004750735.shtml
http://mainichi.jp/area/hyogo/archive/news/2012/01/18/20120118ddlk28040458000c.html
※ポンプの故障状況に関し、上記は一番記事量の多かった神戸新聞の記述を採用したものだが、他の新聞からは若干、ニュアンスの違った、以下のような記事がネット配信されていた。
毎日新聞但馬版
汚水槽の2台のポンプのうち1台のポンプが故障した。
通常の2台での交互運転から、残る1台のポンプの運転に切り替えたところ処理能力が低下して、生活排水を処理できなくなった。
18日付の朝日新聞三田版(聞蔵)
汚水槽内にあるポンプ2台のうち、1台の逆流を防ぐ弁が故障。処理能力が低下し、汚水槽に押し戻されるような形になって溢れたという。
(ブログ者コメント)
□普段だと、異常時には通報装置が作動するので週2回の点検でよかったのだろうが、その拠り所となる通報装置が故障したのであれば、点検頻度を上げてしかるべきだった。
□なお、朝日新聞には、同装置から複数の職員に通報される旨の記述があった。
2012年1月18日付で朝日新聞神戸版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
明石市の合金製造会社「S」の明石工場で2009年12月、溶解炉の爆発で社員2人が死亡、同2人が重傷を負った事故があり、加古川労基署は17日、爆発防止策を怠ったとして、同社と現場責任者(40)を労安法違反の疑いで書類送検したと発表した。
同署によると、爆発は死傷した4人が掃除機で溶解炉を清掃中、静電気が炉内のマグネシウミ粉じんに引火して起きたとされる。
同社と現場責任者は、粉じん爆発の防止策を施した掃除機や静電気の帯電を防ぐ作業服などを4人に使用させなかった疑いがある。
※当時の状況が、2009年12月4日17時34分に47NEWSから、また同年12月5日付で朝日新聞神戸版(聞蔵)から、下記趣旨でネット配信されていた。
4日午後1時半ごろ、明石市の非鉄金属メーカー「S」明石工場で、ニッケル水素電池の材料を製造する溶解炉(縦2m、横1.5m、奥行き2m)が爆発し、炉の清掃作業をしていた19~39歳の男性社員4人がやけどで重軽傷を負った。
警察によると、爆発した溶解炉は、工場内のA棟と呼ばれるプレハブ3階建て建物の2階にあり、けがをした従業員4人が業務用の機器を使い、炉の内部の清掃作業をしていた。
爆発で周囲の窓ガラスが割れた。
同社によると、炉は月に1~2回のペースで清掃しており、これまでトラブルはなかった。
現場は播磨灘沿いの埋め立て地の工場地帯。
http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009120401000632.html
(ブログ者コメント)
□マグネシウム粉は、最も粉じん爆発を起こし易い物質の一つだ。
それを、静電気対策もせずに清掃作業するなど、自殺行為だ。
200人規模の会社で技術部もあるのに、その辺の知識はなかったのだろうか?
□「これまでにトラブルはなかった」ということだが、静電気の世界では、100万回同じ作業をしていて初めて事故が起きる・・・そんなことは不思議でもなんでもない。あってしかるべきことなのだ。
静電気に関しては、ゆめ、これまで問題なかったからといって安心していてはいけない。
(2012年1月31日 修正1 ;追記)
2012年1月18日付の神戸新聞紙面に、爆発時の状況に関する下記趣旨の記事が掲載されていた。
清掃中に静電気が発生して水素ガスに引火。マグネシウム粉をまきあげ、粉じん爆発したという。
(ブログ者コメント)
□18日付の朝日新聞神戸版と全く記述が異なる。清掃作業中に水素に引火というのもおかしな話だ。
しかし、どちらが正かは不明。再確認すれど、確たる情報は得られなかった。
(2012年7月9日 修正2 ;追記)
2012年7月4日14時44分にmsn産経ニュースから、労基に続き県警も書類送検した、過去にも同種事故が発生していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県警などは4日、業務上過失致死傷の疑いで現場責任者だった元課長を書類送検した。
容疑は、静電気対策が不十分なまま溶解炉を清掃させたことで、掃除機などから出た火花がマグネシウム粉じんや水素ガスに引火。爆発事故により従業員2人を死亡させ、2人に重傷を負わせた疑い。
県警によると、同工場では約1カ月前にも同じ原因で掃除機のホースが燃える事故が起きており、爆発は予測できたと判断。
元課長が、従業員に静電気をためない作業服や靴を使うよう指導せず、静電気が出ない掃除機を使わせなかった点に過失があったとした。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120704/crm12070414450015-n1.htm
一方、2012年7月5日付の毎日新聞神戸版からは、非防爆電気掃除機のタンクに水を入れて作業していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
容疑は、従業員に静電気の帯電を防ぐ作業服や靴を着用させず、防爆構造でない電気掃除機のタンクに水を入れて作業させて爆発を引き起こし、従業員4人を死傷させたとされる。
県警によると、爆発は掃除機や作業服に発生した静電気が炉内の水素や粉じんに着火して起きたという。
男性は容疑を認めているという。
出典URL
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20120705ddlk28040331000c.html
(ブログ者コメント)
□修正1記事作成時、水素の存在をいぶかしく思っていたが、なんと掃除機のタンクに水が入っていた由。
具体的な報道はないが、その水と吸い込まれたマグネシウムの粉とが反応して、水素が発生したということかもしれない。
□もしそうだとすれば、粉じん爆発防止のための安全対策として考えたことが、却って水素爆発の危険性をもたらしたことになる。
しかし、いくらなんでも、マグネシウムが禁水性だということを知らなかった筈はないのだが・・・。
タンクに水を入れると発案した際、水素発生の危険性に思い至らなかったのだろうか?
□水素の発生は別として、掃除機のタンクに水を入れれば、確かに掃除機内部での粉じん爆発は防止できる。
しかし、掃除機外部での粉じん爆発は防げない。
今回のケースでいえば、モーター火花あるいは樹脂製ホースの摩擦帯電などの着火源が考えられるので、掃除機周辺に粉じんが舞っていれば、爆発する恐れがあった。
□畢竟、今回は、1月18日付神戸新聞報道のように、最初に水素に引火し、その後、粉じん爆発が起きたということかもしれない。
明石市の合金製造会社「S」の明石工場で2009年12月、溶解炉の爆発で社員2人が死亡、同2人が重傷を負った事故があり、加古川労基署は17日、爆発防止策を怠ったとして、同社と現場責任者(40)を労安法違反の疑いで書類送検したと発表した。
同署によると、爆発は死傷した4人が掃除機で溶解炉を清掃中、静電気が炉内のマグネシウミ粉じんに引火して起きたとされる。
同社と現場責任者は、粉じん爆発の防止策を施した掃除機や静電気の帯電を防ぐ作業服などを4人に使用させなかった疑いがある。
※当時の状況が、2009年12月4日17時34分に47NEWSから、また同年12月5日付で朝日新聞神戸版(聞蔵)から、下記趣旨でネット配信されていた。
4日午後1時半ごろ、明石市の非鉄金属メーカー「S」明石工場で、ニッケル水素電池の材料を製造する溶解炉(縦2m、横1.5m、奥行き2m)が爆発し、炉の清掃作業をしていた19~39歳の男性社員4人がやけどで重軽傷を負った。
警察によると、爆発した溶解炉は、工場内のA棟と呼ばれるプレハブ3階建て建物の2階にあり、けがをした従業員4人が業務用の機器を使い、炉の内部の清掃作業をしていた。
爆発で周囲の窓ガラスが割れた。
同社によると、炉は月に1~2回のペースで清掃しており、これまでトラブルはなかった。
現場は播磨灘沿いの埋め立て地の工場地帯。
http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009120401000632.html
(ブログ者コメント)
□マグネシウム粉は、最も粉じん爆発を起こし易い物質の一つだ。
それを、静電気対策もせずに清掃作業するなど、自殺行為だ。
200人規模の会社で技術部もあるのに、その辺の知識はなかったのだろうか?
□「これまでにトラブルはなかった」ということだが、静電気の世界では、100万回同じ作業をしていて初めて事故が起きる・・・そんなことは不思議でもなんでもない。あってしかるべきことなのだ。
静電気に関しては、ゆめ、これまで問題なかったからといって安心していてはいけない。
(2012年1月31日 修正1 ;追記)
2012年1月18日付の神戸新聞紙面に、爆発時の状況に関する下記趣旨の記事が掲載されていた。
清掃中に静電気が発生して水素ガスに引火。マグネシウム粉をまきあげ、粉じん爆発したという。
(ブログ者コメント)
□18日付の朝日新聞神戸版と全く記述が異なる。清掃作業中に水素に引火というのもおかしな話だ。
しかし、どちらが正かは不明。再確認すれど、確たる情報は得られなかった。
(2012年7月9日 修正2 ;追記)
2012年7月4日14時44分にmsn産経ニュースから、労基に続き県警も書類送検した、過去にも同種事故が発生していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県警などは4日、業務上過失致死傷の疑いで現場責任者だった元課長を書類送検した。
容疑は、静電気対策が不十分なまま溶解炉を清掃させたことで、掃除機などから出た火花がマグネシウム粉じんや水素ガスに引火。爆発事故により従業員2人を死亡させ、2人に重傷を負わせた疑い。
県警によると、同工場では約1カ月前にも同じ原因で掃除機のホースが燃える事故が起きており、爆発は予測できたと判断。
元課長が、従業員に静電気をためない作業服や靴を使うよう指導せず、静電気が出ない掃除機を使わせなかった点に過失があったとした。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120704/crm12070414450015-n1.htm
一方、2012年7月5日付の毎日新聞神戸版からは、非防爆電気掃除機のタンクに水を入れて作業していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
容疑は、従業員に静電気の帯電を防ぐ作業服や靴を着用させず、防爆構造でない電気掃除機のタンクに水を入れて作業させて爆発を引き起こし、従業員4人を死傷させたとされる。
県警によると、爆発は掃除機や作業服に発生した静電気が炉内の水素や粉じんに着火して起きたという。
男性は容疑を認めているという。
出典URL
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20120705ddlk28040331000c.html
(ブログ者コメント)
□修正1記事作成時、水素の存在をいぶかしく思っていたが、なんと掃除機のタンクに水が入っていた由。
具体的な報道はないが、その水と吸い込まれたマグネシウムの粉とが反応して、水素が発生したということかもしれない。
□もしそうだとすれば、粉じん爆発防止のための安全対策として考えたことが、却って水素爆発の危険性をもたらしたことになる。
しかし、いくらなんでも、マグネシウムが禁水性だということを知らなかった筈はないのだが・・・。
タンクに水を入れると発案した際、水素発生の危険性に思い至らなかったのだろうか?
□水素の発生は別として、掃除機のタンクに水を入れれば、確かに掃除機内部での粉じん爆発は防止できる。
しかし、掃除機外部での粉じん爆発は防げない。
今回のケースでいえば、モーター火花あるいは樹脂製ホースの摩擦帯電などの着火源が考えられるので、掃除機周辺に粉じんが舞っていれば、爆発する恐れがあった。
□畢竟、今回は、1月18日付神戸新聞報道のように、最初に水素に引火し、その後、粉じん爆発が起きたということかもしれない。
Keyword ; dust explosion , accident , static electricity


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HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
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