







2023年1月26日21時35分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
空気が乾燥して火災のリスクが高まるこの時期、家の中で注意が必要なのが延長コードの使い方です。
◇寿命の目安は5年
◇危険な使い方
◇タコ足で容量オーバー
以上の3点について詳しくお伝えします。
【火事の原因は延長コードの劣化か パッと見わからなくても実は…】
22日、兵庫県神戸市の共同住宅で8人が死傷する火事がありました。
その出火原因について、兵庫県警と消防が現場検証を行った結果、延長コードの劣化が原因とみられることがわかりました。
畳の上に置かれていたコードの周辺が最も激しく燃えていて、断線していたことなどが出火につながったとみられています。
延長コードの劣化が、どのように火災につながってしまうのか。
日本配線システム工業会に聞きました。
まず、延長コードは長年使ったり、過酷な環境で使うと劣化して、故障の原因になります。
パッと見ではわからなくても、実は中の導線が切れていたりして、そのまま使い続けると、やけど・感電・火災など重大な危険につながる可能性があります。
では、劣化しているかどうか、どのようにして見分けたらいいのか。
まず、延長コードには寿命があります。
その目安は5年です。
5年を過ぎると、焦げたり断線したりといったトラブルの報告が増えるそうです。
ただ、これはあくまでも目安で、使い方によって寿命は変わります。
5年を目安に、まずは点検して、必要なら交換するといいそうです。
【劣化を見分けるポイントは? 1つでも当てはまれば交換を】
では、具体的にどう点検したらいいのか。
劣化を見分けるサインがいくつかあります。
◇サイン1:差し込み口やコードが熱くなっている
抜き差しの頻度が多かったり、無理やり抜いたりすると、内部で接触不良が起きて熱を持ち、危険な状態になってしまいます。
◇サイン2:使用中の器具がついたり消えたりする
コードの根元あたりは最も曲がりやすい部分です。
何度も曲げていると内部で断線が生じます。
照明器具など光がチカチカしているような場合は、断線している可能性があります。
◇サイン3:プラグの抜き差しがゆるくなっている
コンセントを差し込んだ時にぐらぐらするような状態になっていると、タップの金属部分のプラグの刃をくわえ込む力が弱まっている可能性があります。
◇サイン4:プラグの焦げ・溶け・曲がり
電源プラグが焦げていたり、溶けたり、変形している、もしくは差し込む部分が曲がっていると、プラグ内部で熱が発生し、部分的に断線していることがあります。
これは、抜き方が悪いと起きてしまいます。
抜く時は、プラグ本体をしっかりつかんでまっすぐ抜くといいそうです。
こうしたチェック項目が1つでも当てはまる場合には、新しいものに交換しましょう。
【長持ちさせる方法は? 水や蒸気にも注意】
では、なるべく長持ちさせるためには何に気をつけたらいいでしょうか。
◇気をつけるポイント1:コードを引っ張らない
例えば、掃除機を使う時などに、コードを無理やり引っ張るのは止めましょう。
◇気をつけるポイント2:重いもので踏みつけない
棚などの家具の下にひいてしまったり、ドアに挟まったりしていると、その部分に負荷がかかって劣化を招きます。
◇気をつけるポイント3:水や蒸気をかけない
水分も劣化の原因になります。
風呂場や洗面所など、水気がある場所での使用はなるべく避けて、加湿器なども注意が必要です。
◇気をつけるポイント4:束ねて使わない
コードを束ねたまま使ったり、絡まっていたりすると、その重なった部分に熱がたまり、コードを覆っている樹脂の部分が溶け、導線がむき出しになる危険もあります。
【タコ足配線は危険…本来の電力の容量を超えて発火も】
延長コードの危険はほかにもあります。
プラグとコンセントの隙間にたまったほこりで延長コードがショートしてしまうトラッキング現象というものがあります。
トラッキング現象は、ほこり以外に水分が原因になる場合もあります。
対策は、しっかり差し込むこと、そして隙間をつくらない、ほこりがある場合には払うことが重要だそうです。
さらに、延長コードにさらに延長コードを差す、いわゆるタコ足配線も危険です。
本来の容量を超えて電力を使ってしまい、発火するおそれがあります。
実際の延長コードをみますと、胴体部分に差していい容量は1500ワットまでと記されています。
家電ごとの消費電力の目安が下記になります。
【消費電力の目安】
・液晶テレビ 210W
・掃除機弱 弱は200W 強は1000W
・ドライヤー 1200W
・IH炊飯器 1300W
・アイロン 1200W~1400W
・電子レンジ 500W~1500W
組み合わせに気をつけてください。
コロナ禍以降、テレワークの増加で、自宅でパソコンや電気機器を使う機会も増えて、延長コードの出番も増えています。
普段、あまり気にかけることのない目立たない存在ですが、正しい使い方や点検方法を知って、防げる事故は防ぎましょう。
(2023年1月26日午後4時半ごろ放送 news every.「知りたいッ!」より)
https://news.yahoo.co.jp/articles/fba22476b12b224fcdd130dd0059e10944962771
2023年1月26日18時53分にテレビ朝日から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
25日夕方、山梨県富士吉田市で木造2階建てのアパートが燃える火災が発生。
警察によりますと、逃げ遅れた人やけが人は確認されていないということです。
驚きは、その出火原因です。
火元は2階部分。
ただ、関係者はこう証言をしています。
燃えたアパートの関係者:
「最初、水道管が凍結して(1階の住人が)ドライヤーで温めていたみたいなんですけど、それでも溶けなかったみたいで、ヒートガンというものを使っていたら、あっという間に隣の家にも広がったそうです」
1階の住人が、凍った水道管を溶かすため、ヒートガンという電気工具を使っていたことが判明。
警察は、壁の内側にあった水道管付近の“燃えやすい何か”に引火し、それが2階で燃え広がった可能性があるとみています。
警察は、詳しい火事の原因を調べています。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000284992.html
1月25日21時38分にNHK山梨からは、壁にドライヤーを5分ほど連続して当てていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午後4時ごろ、富士吉田市新町で「アパートから炎が見える」と近所の人から消防に通報がありました。
火事があったのは木造2階建てのアパートで、火は午後7時前にほぼ消し止められました。
警察によりますと、逃げ遅れた人やけが人は確認されていないということです。
これまでの警察の調べで、火元とみられる1階の部屋に住む人が「寒さで水道管が凍結したので、壁の奥にある水道管を温めようと、壁にドライヤーをあてていたところ、突然、壁から火が出た」と説明しているということです。
この住人は、5分間ほどドライヤーを連続して使っていたということで、警察は詳しい火事の原因を調べることにしています。
現場は富士急行線の下吉田駅から南西におよそ300メートル離れた住宅街で、近くには保育園や小学校があります。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20230125/1040019156.html
2023年1月24日10時1分にYAHOOニュース(埼玉新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
埼玉県の川越労基署は23日、牛丼チェーン店などを展開する「松屋フーズ」(東京都武蔵野市)と同社嵐山工場の40代現場責任者を労働安全衛生法違反の疑いでさいたま地検に書類送検した。
書類送検容疑は昨年1月21日、嵐山町の松屋フーズ嵐山工場内で、同工場排水処理施設の貯水槽付近で清掃作業していた男性従業員の男性=当時(32)=に対し、転落防止処置を怠った疑い。
同労基署は認否を明らかにしていない。
同労基署によると、男性は貯水槽の点検口のふたを開けて清掃作業に従事していたが、貯水槽の開口部に転落。
窒息により死亡した。
貯水槽には、廃棄される油脂が入っていたという。
同法では危険防止のため、高さ75センチ以上の柵を設けるか、労働者に墜落制止用器具(安全帯)を使用させて、転落防止のための措置をしなければならないが、男性は事故当時、安全帯を付けておらず、柵もなかったという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2b66dc6552f14d92379654e253c0db3983c685be
1月23日19時18分にNHK埼玉からは、2枚ある蓋の片方が取り外されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
川越労働基準監督署によりますと、去年1月、嵐山町花見台にある「松屋」の嵐山工場で、食品の加工で出た汚水をためる貯水槽を掃除をしていた当時32歳の男性が誤って中に転落し死亡しました。
男性は当時、貯水槽の上で作業していたとみられ、2枚あるふたの片方が取り外されていたということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/20230123/1100015928.html
※事故発生当時、2022年1月23日付の埼玉新聞では、排水の移し替え作業を行っていた、深さ3mまで汚水が入っていた、近くにいた作業員が転落するのを目撃していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午後5時40分ごろ、嵐山町花見台の松屋フーズ嵐山工場で、排水の移し替え作業を行っていた日高市原宿、会社員男性(32)が貯水槽に転落、病院に搬送されたが約4時間後に死亡が確認された。
小川署によると、貯水槽は食品を加工する過程で発生する汚水をためるためのもので、縦7メートル、横3メートル、深さ5メートルの立方体。
当時は深さ3メートルまで汚水が入っていた。
近くで作業していた会社員男性(26)が叫び声を聞いて振り向くと、男性が貯水槽に転落するのを目撃。
119番で駆け付けた救助隊員が、貯水槽の底に沈んでいる男性を発見したという。
同署で死因と事故原因を調べている。
https://www.saitama-np.co.jp/news/2022/01/23/04_.html
2022年1月24日11時10分にYAHOOニュース(埼玉新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
埼玉県の春日部労基署は23日、労働安全衛生法違反の疑いで、東京都港区の塗装等製造業「D化学」と同社越谷工場の50代の男性工場長をさいたま地検に書類送検した。
書類送検容疑は、昨年2月3日、越谷市七左町4丁目のD化学越谷工場内で、フォークリフトと労働者の接触防止措置を怠った疑い。
同労基署は認否を明らかにしていない。
同労基署によると、従業員男性が運転するフォークリフトが右折後、左側から歩いてきた60代女性従業員と接触。
転倒した女性をひいた。
女性は体を挟まれ、搬送先の病院で死亡が確認された。
フォークリフトは塗料を入れるための空き容器を運んでいたという。
同法では、誘導者を配置したり、フォークリフトと労働者の通路を分けたりする接触防止措置が義務付けられているが、同工場では、接触防止措置が不十分だったという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8035e6d1950308ba694bd2f984b6aed7f03c03e1
2023年1月25日23時47分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今季最強の寒波による大雪が各地で猛威を振るった。
立ち往生した列車の中では、最長で10時間近く乗客が閉じ込められ、JR西日本が25日、対応の不手際について謝罪した。
高速道路でも多数のトラックなどが動けなくなり、運転手らは疲れ切った表情を見せた。
「長時間、列車の運転を見合わせ、ご迷惑をお掛けしたことをおわびします」
JR西は25日午後、大阪市北区の本社で記者会見を開き、三津野・近畿統括本部長が頭を下げた。
24日夜から25日朝にかけて、東海道線の高槻(大阪府)―山科(京都府)間に、特急や新快速、普通列車など計15本の列車が駅間で立ち往生した。
乗客計約7000人が最長で10時間近く車内に閉じ込められた。
原因は、分岐器(ポイント)が計21か所で凍結したり、雪が挟まったりして故障したためだった。
ポイントには雪をとかす装置があり、社内規定では降雪が予想される場合は事前に点火する。
目安は「6時間の降雪量が10センチ」で、気象予報会社から提供された予報では8センチ程度とされ、点火させなかった。
24日午後6時以降に激しく雪が降り、短時間で15センチ積もった。
点火が間に合わず、次々と故障した。
その結果、各地で立ち往生が発生し、ガスバーナーなどでポイントの雪を除去する作業を行った。
修復したところから列車を最寄り駅へ動かして乗客を降ろしたが、山科駅近くのポイントは修復できなかった。
同駅近くで停車していた2本は約3時間半後にその場で乗客を降ろし始め、同駅へ徒歩などで移動してもらった。
15本の列車で、乗客が列車内に閉じ込められた時間は最短で1時間42分。
最長は湖西線の普通列車の9時間50分だった。
立ち往生していたある列車の車掌から「乗客を降ろした方がよい」と運転指令に進言があったが、「ポイントの修理を優先する」とされ、実現しなかったという。
湖西線の列車には約1400人が乗っており、24日午後7時40分に山科駅の手前で停車。
そのまま動けず、午後11時5分から乗客を降ろし始め、完了したのは翌25日午前5時半だった。
この列車に乗っていた大津市の高校2年男子生徒(17)が外に出たのは、25日午前1時30分頃。
家族の車で帰宅した。
「もう少し早く降ろすことはできなかったのか」と憤っていた。
乗客を長時間降車させなかった理由について、三津野本部長は「夜間でかなり雪が降る中、多数の乗客を安全に誘導できるか、 躊躇 した」と釈明した。
災害級の悪天候が予想される場合、事前に運転の取りやめを決める「計画運休」は、一部区間で実施したが、東海道線などの主要区間では未実施だった。
気象予測の数値が計画運休を行う基準を下回ったためという。
JR西によると、15本の列車で16人が体調不良で救急搬送された。
多くの乗客が帰宅難民となり、山科駅の構内などでは約1300人が一夜を過ごした。
同社は今後、雪をとかす装置を作動させる目安の設定や、乗客を降ろすタイミングが適切だったかどうかなどを検証するという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230125-OYT1T50327/
1月26日14時52分に産経新聞からは、閉じこめられた環境と情報量不足で救急搬送された16人を含め乗客には急激なストレスがかかっていた可能性ありなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大雪の影響でJR東海道線で複数の列車が立ち往生した問題では、長時間車内に閉じ込められた乗客が体調不良を訴え、少なくとも16人が救急搬送された。
いつまで続くか分からない車内での閉じ込めという過酷な環境に、JR西日本からの情報提供の不足も影響し、乗客に急激なストレスがかかっていた可能性がある。
どう対処すればいいのか、専門家に聞いた。
JR西の説明では、24日夜から立ち往生した15本の列車には計約7千人が乗っていた。
乗客によると、一部列車では車内に2つあるトイレの1つが使えなくなるトラブルも起きたという。
「今後の見通しが分からない中、(列車が)長時間動かない。情報も不足し、不安になっただろう」と指摘するのは、危機管理教育研究所の国崎信江代表。
不安や不満が募ると息苦しさを覚える人もおり、「(乗客は)どう対処していいか分からず、ストレスが大きくなっていったのではないか」と推測する。
こうしたトラブルは悪天候時に限らず、いつ、どこで起きるか分からない。
「日頃からカバンの中に最小限の防災用品を入れておいてほしい」と国崎代表。
トイレが使えない状況も予測されることから、利尿作用が弱いゼリー飲料などを常備しておくのも手だとする。
モバイルバッテリーのほか、冬場はカイロも心強い。
所持しているだけで気持ちにゆとりも生まれるという。
複数人が巻き込まれた状況では、「隣の人に声をかけるなどし、つらいのは自分だけではないと共有することも大切」(国崎代表)。
また、現場では多くの人が同様の情報を知りたがる傾向があるとして、国崎代表は「情報を共有すればバッテリーの消費も抑えられる」と話した。
今回立ち往生した車内では20~30分おきに同じ内容のアナウンスが繰り返されるだけだったといい、JR西の情報発信に強い不満を抱く乗客もいた。
国崎代表は、「30分間隔で情報を流す」とアナウンスするだけでも乗客の不安を緩和する効果はあったと指摘。
「乗客の心をつなぐ情報は大切。それだけで救われる人もいる」と述べた。
https://www.sankei.com/article/20230126-T3RBZ6QOUJOWZKBWIN4GAJWBD4/
1月27日3時41分に毎日新聞からは、JR西のルールでは停車が1時間経過したら乗客に降りてもらうか判断することになっていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR西では停車が1時間経過したら乗客に降りてもらうか判断するとのルールがあった。
しかし、雪で転倒する危険などを考慮し、分岐器を復旧して列車を動かすことを優先したという。
https://mainichi.jp/articles/20230126/k00/00m/040/157000c
1月27日7時0分に読売新聞からは、阪急京阪近鉄の3社は融雪装置を作動させる目安はないが事前に作動させていた、JR西の社長は「最悪の事態を想定して物事を決めるスタンスが重要だが・・・」と述べたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
阪急、京阪、近鉄の鉄道3社が今回の寒波に備えて、京都を通る路線で分岐器(ポイント)の雪をとかす装置を事前に作動させて故障を防いでいたことが、各社への取材で分かった。
・・・
阪急、京阪、近鉄はいずれも装置を作動させる予想降雪量の目安はないが、「今季最強の寒波」を警戒し、京都を通る路線で23日夜~24日未明に装置を作動。3社ともポイントの故障は起きなかった。
JR西の長谷川社長は26日、東京での定例記者会見で立ち往生に触れ、「多大な迷惑をかけて申し訳ない」と陳謝。
「最悪の事態を想定して物事を決めるスタンスが重要だが、その点で私たちの考えが不十分だった。これだけの輸送障害を起こす雪になると判断できなかったことに問題があった。(他の)私鉄に学ぶべきことは学びたい」と述べた。
今後について「京阪神エリアでの雪への対応の見直しが必要と考えている」とし、具体的な検討を進めていく考えを示した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230127-OYT1T50078/
(ブログ者コメント)
〇数日前から、10年に1度あるかないかの強烈な寒波が24日~25日に襲来すると報じられていた。
(例;2023年01月23日16:26 tenki.jp)
『10年に一度の強烈寒波で考えられる影響は? 日本海側ドカ雪 太平洋側も積雪・低温』
https://tenki.jp/forecaster/t_yoshida/2023/01/23/21529.html
そのような状況下、「予報会社の8cm積雪予報はあくまで予報、トーチ点火基準目安の10cmを2cmしか下回っていないので、10年に1度の寒波下、安全サイドに点火しておいたほうがいいのでは?」といった話しは出なかったのだろうか?
〇一方、阪急など3社の対応から考えると、基準となる予報積雪量の目安があったばかりに、それに判断が縛られてしまった、という可能性も考えられなくはない。
※トラブルのあった翌日1月26日には山科駅で融雪装置を作動させていたにもかかわらず分岐器に詰まった雪が解けずダイヤが乱れたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
(2023年1月26日22時54分 毎日新聞)
東海道線は26日、始発から通常通り運行。
しかし、午前6時45分ごろ、山科駅で特急や新快速などが走る下り線の信号が赤色から変わらなくなった。
担当者が調べたところ、車両をホームに引き込むレールの分岐器に雪が詰まり、動かなくなっていた。
特急などは山科駅を通過させ、詰まった雪を取り除くなどして、約2時間後に復旧した。
山科駅と高槻駅(大阪府高槻市)の間では24日、雪の影響で複数の分岐器が動かなくなり、列車15本が立ち往生。
乗客約7000人が最大10時間閉じ込められる問題が起きたばかりだった。
JR西によると、今回トラブルがあった分岐器は、24日に故障した計21個とは別の分岐器。
熱で雪を溶かす装置を作動させていたが、十分に機能しなかったという。
一方、ダイヤの乱れを修正するシステムは午前8時ごろ、一部が何らかの原因で停止した。
東海道線など各路線で計330本が運休。計892本が最大約3時間50分遅れた。
https://mainichi.jp/articles/20230126/k00/00m/040/178000c
※その翌日1月27日にも、また同じ山科駅で特急などから落ちた雪で?分岐器が動かなくなるトラブルがあった。
これも、事故は起きる時には続けて起きるという一例か?
(2023年1月27日17時31分 毎日新聞)
27日午前7時55分ごろ、JR東海道線の山科駅(京都市)で、下り線の信号が赤色から変わらなくなった。
JR西日本によると、車両をホームに引き込むレールの分岐器が動かなくなったためで、雪が原因とみている。
26日も同じ分岐器に雪が詰まり、同様のトラブルが起きたばかりで、連日ダイヤが乱れる事態となっている。
大阪指令所の職員が遠隔で分岐器を動かす作業を続け、約20分後に復旧。
この影響で4本が運休、24本が最大約30分遅れ、約1万6000人に影響が出た。
トラブル時に降雪はなく、JR西は走行中の特急などから分岐器付近に雪が落ちた可能性があるとしている。
https://mainichi.jp/articles/20230127/k00/00m/040/169000c
※溶雪装置の一つであるカンテラについては、乗客がその火を火災と間違えたトラブルも発生している。
(2023年1月30日11時36分 朝日新聞 ;カンテラの写真付き)
『火災と見間違えたカンテラの炎 列車の運行を止めた「二重の勘違い」』
https://www.asahi.com/articles/ASR1Z3QMTR1ZOXIE00K.html
2023年2月17日17時31分にNHK京都からは、融雪装置稼働基準を変更し、駅長にはそれを目安として柔軟に判断させるなどとした報告書が運輸局に提出されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR西日本は一連の対応の検証結果や再発防止策を盛り込んだ報告書をまとめ、近畿運輸局に提出しました。
この中では、気象会社からの予測をもとに大規模な輸送障害は発生しないと判断し、対策本部を設置しなかったことが事態を悪化させたとしたうえで、今後、気象庁から特別な注意が呼びかけられている場合には対策本部を設置するとしています。
そのうえで、雪をとかす装置を稼働させる際の目安となる予想降雪量について、これまで「6時間で10センチ」としていましたが、寒さによってポイントで雪が固まり作業に時間がかかったことを踏まえて、気温が0度以下で、降雪などが見込まれる場合に装置を稼働させることになりました。
この基準をあくまで目安として駅長が現地の状況を踏まえて稼働させるかどうかを柔軟に判断するとしています。
また、ポイントの雪をとかす装置については、京都駅などでは多くが列車の運行前に設置する「手動式」でしたが、今回の事態を踏まえて、京阪神エリアを対象におおむね1年以内に、遠隔で稼働できる「電気式」や「手動式」でも稼働時間がより長いタイプに切り替えていく方針を示しました。
こうした設備投資には、40億円程度の費用を見込んでいるということです。
一方、乗客が長時間、車内に閉じ込められたことを踏まえて、駅の間で列車が止まっているときは復旧作業と乗客の救護準備を並行して行うほか、1時間以内に乗客を降ろすかどうか判断することを徹底するなどとしています。
・・・
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20230217/2010016713.html
2022年8月20日に掲載した元記事がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正5として掲載します。
第1報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/12672/
(2023年1月30日 修正5 ;追記)
2023年1月23日21時16分にYAHOOニュース(静岡放送)からは、初期消火に当たった店舗関係者は消防に対し見取り図で示しながら説明したが消防はその記録映像を公開していないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
(以下は約8分にわたる報道の全文)
2022年8月、消防隊員1人が殉職した静岡市葵区呉服町のビル火災をめぐり、初期消火に当たっていた店舗関係者がメディアに対し、初めて証言しました。
「火災の火元を伝えたのに、消火活動に活かされなかった」。
この関係者と静岡市消防局とのやりとりを記録した映像は公開されず、「不都合な情報を隠している」と指摘する声もあります。
2022年8月、消防隊員1人が殉職した静岡市葵区呉服町のビル火災で隊員がつけていたカメラの映像です。
<消防士>:
「煙の色変わった?」
「ちょっと白っぽくなりました」
「了解」
この緊迫した消火活動の様子は、静岡市への情報公開請求によって開示されました。
しかし、この映像には”肝心な記録”が抜け落ちているといいます。
<火元となった店で働いていたAさん>:
「僕は、はっきり、自分が見た範囲で、『火元はここですよ』という説明は、見取り図で『ここが燃えていました』という話は(現場で)させてもらっている」
初めてインタビューに答えた火災の火元となった店舗で働いていたAさん。
初期消火にもあたっていたAさんは、「火元の場所を伝えたのに、それが生かされなかった」と、当時の消防の対応を疑問視します。
<火元となった店で働いていたAさん>:
「給湯室があって『一番熱の温度が高いんだけど、ここって何かありましたか』と聞かれたときに、『火元はそこじゃないと思います、完全にこっちですね』と、僕ははっきり指している」
火災現場の見取り図をみると、Aさんが消防の現場本部に伝えたビル火災の火元は、店舗奥の倉庫兼休憩室だったと話します。
しかし、消防は、Aさんの情報とは異なる店舗入り口付近を火元と推定。
先行部隊が、給湯室など誤った場所の確認に時間を費やし、結果、火元の特定に1時間もかかったのです。
現場の状況が変化する中、3番目の部隊が火元を特定。
しかし、その部隊の男性隊員が何らかの理由で逃げ遅れ、死亡しました。
なぜ、火元の情報がありながら、別の場所から調査に入ったのか。
静岡市消防局は事故調査委員会を設置し、経緯を検証していますが、協議はすべて非公開。
火元を知らせたというAさんと消防とのやり取りは、個人情報の保護を理由に公開されていません。
<火元となった店で働いていたAさん>:
「正直、僕としても納得いかない。間違っていることは間違っていることだし、しっかり正すという意味であれば(映像を)使っていただいて構わないし、逆に隠しているのであれば、見せていただいた方が解決するのであれば出していただいて構わない」
SBSでは、本人の許可をもとに、Aさんとのやりとりが記録された映像の公開を静岡市に求めました。
しかし…
<静岡市消防局 警防課 坪井参事>:
「誰がどういう理由であっても開示できないものは開示できない。映されている個人の許可を得ている場合についても同様に開示できない」
Q.判断のミスがあったと公表してもいいのでは?
「別区画から活動した理由についても事故調査委員会の回答を待っているので、差し控えます」
情報公開制度に詳しい専門家は、消防局の対応に疑問を呈します。
<情報公開制度に詳しい 同志社大学 小黒純教授>:
「個人が特定できる可能性があるとして不開示の理由、要するに公開できない理由にするのはかなり無理がある。不都合な情報があって隠しているんじゃないかと感じてしまいます。感じること自体も市のやっていることとしてはあまりいいことじゃない。行政と市民との間の信頼関係が生まれない」
静岡市消防局をめぐっては、この1年間だけでも、患者搬送中の救急車があおり運転を受けていた事案や訓練中に落下した隊員が重傷を負った事故などを公にしてこなかった経緯があります。
Q.消防局の体質としてオープンにすることを極端に避ける傾向にあるように見受けられるが、市長にはどう映る?
<静岡市 田辺信宏市長>
「私もそういう体質があると、記者の問題意識と同感です。静岡市消防の在り方に非常に危機感を持っています」
消防の広域化によって、現在、静岡県島田市を含む3市2町も管轄する静岡市消防局。
2020年には、吉田町の工場火災で3人が殉職しましたが、そのうち2人は元々は島田消防署採用の隊員でした。
消防局に対して、島田市の染谷市長は…。
<島田市 染谷絹代市長>:
「(吉田町工場火災の)2人の遺族から『うちの夫は島田消防署勤務だったなら、こんな目にはあわなかった』と言われた時に、もう本当に守ってあげられなかったことに自らを責めたし、二度とこういうことは起こさないと。ところが、2年も経たずして、この8月に、また事故がありました。(ビル火災で殉職した)男性隊員の奥さんは、2歳のお子さんとまだ6月に生まれたばかりの赤ちゃんを抱いての葬儀でした。ご遺族は何が一番してほしいかと言えば、真実を知りたいんです。なんで、私の夫は亡くならなければならなかったのかということです」
男性隊員はなぜ、亡くなったのか。
火元の情報を提供したAさんは、消防が現場の状況を複合的に見て判断した可能性に理解を示しつつも、真実を明らかにしてほしいと願います。
<火元となった店で働いていたAさん>:
「誰にでも間違いはあるので、それが組織だろうが、会社だろうが、人間だろうが、間違いは間違いなので、間違いを認めてもらって、しっかり今後、そういうことがないようにしてもらえれば、僕は何も望むことはないです」
https://news.yahoo.co.jp/articles/28dc44be4a081a5fd09b082d9dc43dbf7ae83c4f
(ブログ者コメント)
情報伝達ルートあるいは指揮命令系統に問題があったのではないか?と思わせる報道だ。
大事なのは責任追及ではなく再発防止。
事故原因究明を使命の一つとする消防は、どこに問題があったのかを詳らかに検証し、他の消防にも教訓として情報提供してほしいものだ。
(2023年2月13日 修正6 ;追記)
2023年2月12日8時42分にYAHOOニュース(静岡新聞)からは、退避の意味のジャスチャーが伝わっていなかった可能性あり、広域化後に局内でジェスチャーの統一したルールはなかった、退出時に命綱替わりのホースが引かれたため手元からホースが離れた可能性もあるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
行方不明になる直前に同僚隊員と交わした帰還などを意味するジェスチャーについて、意図が伝わらなかった可能性を示唆する意見が事故調査委員会で出ていることが11日、関係者への取材で分かった。
解釈の食い違いから、結果的に男性がはぐれてしまった可能性がある。
関係者によると、男性と同僚隊員2人は屋内進入後に3階飲食店倉庫が火元であることを特定し、倉庫の扉近くの廊下で帰還指示を受けた。
先頭にいた男性は、2番手の隊員が送った、入り口方向に手を動かすなどの退出の意思表示や、命綱でもあった消防ホースを床に置くジェスチャーなどに対し、うなずいたが、その後に行方不明になったという。
同局は16年に3市2町を管轄として広域化した。
同局によると、局内でジェスチャーに関する統一ルールはなく、屋内進入の訓練では応用としてジェスチャーを交える機会はあるものの、顔面を覆うマスクに搭載された拡声器による口頭での意思疎通が基本という。
男性に近い関係者は、「本人は生前、了解の場合は必ず親指を立てるハンドサインをするようにしていると言っていた」と証言する。
「(行方不明直前に他の隊員と交わしたとされる)うなずきは了解の意味だったのか?煙で視界が悪い中、ジェスチャーの意図が正しく伝わったのか?」と疑問の声を上げる。
有識者による事故調査委員会は、現場を退出できなかった原因を洗い出し、そこに至る背景的要因を分析しているという。
男性の当時の心理状態や日頃の訓練方法なども確認し、ジェスチャーで共通理解が図れる状態だったのか、慎重に検証しているとみられる。
火災は2月13日に発生から半年を迎える。
【命綱失った可能性も】
男性と同僚隊員2人は消防ホースを命綱代わりにしていたが、3階入り口付近で待機していた駿河特別高度救助隊の現場隊長が3人に帰還命令を出した後、「よれを直すためにホースを一度引っ張った」と話していることが11日、関係者への取材で分かった。
退出時に最後尾にいた男性は、命綱代わりのホースが手元から離れていた可能性もある。
隊長は帰還命令の直後にホースを引いたと述べているという。
一方、関係者によると、同僚隊員のうち1人は「ホースをたどって退出している途中に、ホースが動いた感覚がある」と証言しており、ホースを引いたタイミングは食い違っている。
3人は進入時、原則とされる互いを結ぶロープを装着していなかった。
事故調査委員会はホースが引かれた事実について把握しているといい、同局が当時の状況を詳しく調べているとみられる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/831eb5170da5ba1fa0363b828e4dec9908e01bd9
(2023年3月8日 修正7 ;追記)
2023年3月7日19時11分にYAHOOニュース(静岡朝日テレビ)からは、タバコの火の不始末が原因だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
関係者によりますと、消防による火災調査の結果、従業員のたばこの吸い殻が十分に消火されないまま、ごみ箱に捨てられたことで出火したと結論付けられたということです。
これまでに、建物西側にある倉庫が火元であることがわかっていたほか、この倉庫内の特に焼損が激しい場所からたばこの吸い殻が見つかっていました。
また、倉庫は、従業員が休憩などで利用していたということで、冷蔵庫や段ボール、それに衣類などが置かれていたということです。
警察は、出火当時店内にいた客や従業員らから聞き取りを行うなどし、業務上失火の疑いなどを視野に調べを進めています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ea2479bbb50da4547e6c83da84291a1b0aafb7e9
(2023年8月2日 修正8 ;追記)
2023年8月1日18時39分にNHK静岡からは、「安全よりも迅速性と効率性が優先された可能性あり」などと指摘された事故報告書が公表された、死亡した隊員はホースをつたって退出する方法の訓練を受けていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故調査委員会は、1日、報告書を市に提出しました。
報告書によりますと、3人は当時、消防局の活動基準で定められている隊員どうしをロープでつなぐ手法はとらず、地面に置いたホースをつたって退出しようとしましたが、山本さんはこの退出方法を訓練した経験がなかったということです。
報告書では、事故の要因については本人が亡くなっていることから「特定できなかった」とした上で、現場でとられた退出方法について、「安全よりも迅速性と効率性が優先された可能性がある」などと指摘しました。
その上で、今後の再発防止策として、「手順が明確に定まっていない方法や訓練経験のない方法が現場で安易に選択されないよう、安全意識を徹底することが求められる」と提言しました。
静岡市消防局は、1日午後、この報告書を市のホームページで公表しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20230801/3030021050.html
8月1日付でテレビ静岡からは、死亡した隊員はホースの筒先を持たず1人で火元の部屋に入ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
今回の調査では、事故原因の特定には至らなかったということですが、要因として3点をあげています。
・死亡した隊員がホースの筒先を持たずに1人で火元の部屋に入ったこと。
・退出命令が出た時に、他の隊員が退出していないことに気付かなかったこと。
・気付いた後にすぐに隊員を見つけ出せなかったこと。
そして、これらの背景に
「『安全』よりも『作業性や効率性』を優先していた」
「隊員同士の意思統一が図られていなかった」
「活動方針の伝達が十分でなかった」、
これらの可能性が指摘されています。
https://www.sut-tv.com/news/indiv/22893/
※以下は訓練要領の問題点に関する報告書の記述。(p87/116)
https://www.city.shizuoka.lg.jp/000987833.pdf
(2023年8月18日 修正9 ;追記)
2023年8月15日19時46分にYAHOOニュース(静岡放送)からは、事故当時に現場で活動していた元隊員は調査委員会の検証結果に疑問を呈しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
殉職した消防士と一緒に消火活動に当たった元消防隊員は、事故調査委員会の検証結果について疑問の声を上げています。
「間違いなくいえるのは、僕らが行った行動に間違いがいまのところは僕は見当たらない」
確信をもって当時の状況を振り返るのは、1年前のビル火災の現場で殉職した隊員と同じ3人組のチームで活動していた元消防隊員です。
男性隊員が亡くなった原因について、静岡市消防局の事故調査委員会は、男性隊員が行方不明になっていることを同僚の隊員が気づかなかったことなど、複数の要因が重なって起こったと結論付けました。
しかし、男性隊員と同じチームで消火活動を行っていた元消防士は、屋内への進入や退出の判断について間違いはなかったはずだと主張しています。
<男性隊員と一緒に進入した元消防隊員> :
「(退出の際に)この距離で細かくうなづいているのを知っているんで、間違いなく意思統一ができたと感じた。
最終的には何があったのかって、本当にそこはわからない。
わからないですよね」
その上で、報告書では現場で行われた消火活動の検証が十分に行われていないと指摘しました。
事故調査委員会の報告書によりますと、男性隊員らの前に進入した隊は、活動環境を整えるため、煙を外に出そうと火元の対角線上に位置する給湯室に入り、東側の窓を開けたとしています。
一方、元消防隊員は、この窓を開けたことで、火元の煙や火がさらに中央の通路に広がった可能性があると指摘。
火元のすぐそばの呉服町通り側から排煙するべきだったと主張します。
<男性隊員と一緒に進入した元消防隊員> :
「間違いなく進言はしているんですよ。ここ開けられないんですかって。
ここを開けることは火災を助長させる行為の1つにつながる可能性は少なからず(ある)」
こうした意見に対し、静岡市消防局は排煙する場所は「給湯室側の窓」以外になかったと反論します。
<静岡市消防局 長井警防課長>
Qそこをそもそも空気を逃がすために、開けるという選択肢はなかった?
「なかった。
南側のビルの関係者からこちらの建物の中に進入できるという情報を得たものですから、そちらを検索途中にこちらの扉があることを確認している。
北東側の給湯室の窓以外に煙などを逃がす開口部はございません」
休みの日にも公園で筋トレをし、管内にある消火栓の位置を確認するなど、消防に対して熱心に向き合った男性隊員。
<男性隊員と一緒に進入した元消防隊員>
「間違いなく、このままだったら絶対に絶対に事故が起きます。
もうちょっと現場の声を聞いたほうがよいと思いますよ」
9か月かけて検証した「事故調査報告書」は、男性隊員に胸を張って報告できるものなのか。
二度と同じような被害を繰り返さないために、組織内でのコミュニケーションを増やし、組織の風通しをよくする必要がありそうです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/014df27540aefa39c853caa3050d42eee81baa42
2023年1月23日19時44分にTBS NEWS(宮崎放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本航空は、今月7日の羽田発宮崎行きの便で60代女性の乗客が機体が揺れた際に胸を打ち付け、ろっ骨を折る重傷を負ったと発表しました。
日本航空によりますと、今月7日、羽田発宮崎行きの687便が着陸に向けて降下中、機体が揺れて、60代女性の乗客が座席の肘かけに胸を打ち付けました。
女性はろっ骨を折る重傷を負ったということです。
当時、シートベルトの着用サインは点灯していて、けがをした女性はシートベルトを着用していました。
乗客と乗員はあわせて140人で、この女性のほかにけが人はいませんでした。
国土交通省は23日に航空事故と認定し、今後、運輸安全委員会の航空事故調査官が日本航空に派遣されることになっています。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/mrt/289875?display=1
1月23日16時53分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)からは、数日後まで痛みがあったので病院を受診し骨折が判明したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本航空は今月7日、羽田発宮崎行きの便で着陸直前に機体が揺れ、乗客1人が肘掛けに胸を打ちつけ肋骨を骨折する事故があったと発表しました。
今月7日、羽田発宮崎行きの日本航空687便が午前10時ごろに宮崎空港の着陸にむけ降下中、機体が揺れ、その衝撃から最後部に乗っていた60代の女性客が座席の肘掛けに胸を打ちつけたということです。
この乗客は、到着してから数日後も痛みがあったことから病院を受診したところ、左の第8・第9肋骨が骨折していたことがわかったということです。
日本航空は23日、女性側から診断書を受け取り、発表にいたったとしています。
国土交通省は、乗客のけがの程度が重傷と判明したことから、航空事故と認定しました。
この飛行機には乗客・乗員140人が乗っていましたが、他にけが人はいないということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ff6ac73b26c12a32e29be9a4ccd6c9aed1bd3058
(ブログ者コメント)
可能性としては、シートベルトの締め方が緩かったことが考えられる。
ただ、着陸時ということで、CAが絞まり具合を確認して回ったはずだが・・・。
2023年1月21日5時15分にYAHOOニュース(中部経済新聞)から、下記趣旨の記事が当該器具の写真付きでネット配信されていた。
中部5県下で電気設備の保安管理を手掛ける中部電気保安協会(本店名古屋市中区)は、現場の作業環境の改善に力を入れている。
電気設備の停電作業時に作業者の安全を守る「短絡接地器具」について、大幅に小型・軽量化した器具を古川電機製作所(名古屋市千種区)と共同開発した。
特許も取得した。
従来品より約4割小型化し、重量は4~5割軽量化した。
今後、現場に導入し、2025年度までに全量を新型器具に入れ換える方針だ。
運転中の電気設備の安全などを点検するための停電作業は、日々実施されている。
ビルや工場などの高圧の電力需要家件数は全国で84万件あり、需要は増加傾向にある。
これに伴い、感電や火災などの電気事故も増えている。
設備の調査・点検を入念に行うことで、電気事故を未然に防止することが求められている。
ただ、技術者不足などを背景に、作業現場の効率化も課題として顕在化している。
電気設備の安全確認などをする際、設備の停電作業時の誤通電や他の電路からの電磁誘導による感電の危険から作業者を守る必要がある。
労働安全衛生規則で作業の都度、短絡接地器具を取り付けることが義務付けられている。
短絡接地器具は、停電作業時の不意の通電をアースに導く感電防止のための安全器具だ。
先端の接続部やリード線などで構成される。
このほど、電力設備機器メーカーの古川電機製作所と共同開発した新型器具は、短絡電流による電磁反発力で器具が吹き飛ばないように、形状や最適な素材を追求。
電気設備につなぐ接続部は、従来の銅の合金からアルミニウム製に変更し、リード線も最適な太さにして、作業性を向上させた。
3次元(3D)プリンターやIoT(モノのインターネット化)を活用し、早期の開発を実現した。
電気設備の保安従事者は人材不足の傾向が強まっている。
課題解決へ向け、AI(人工知能)を活用したスマート保安の技術開発も産学官で検討が進められている。
こうした背景から、女性や年配者にまで幅広い世代に活躍してもらうためには、各種器具の軽量化、小型化といった、電気設備点検時の作業環境の改善が求められている。
中部電気保安協会では、各拠点などに現状約1300セットある各種の短絡接地器具について、状況をみて新型に切り換える。
同協会執行参与人財・技術開発センター所長の遠藤氏は、「安全を確保しつつ、作業性を向上させていくことが大事だ。こうした新型の器具を今後も開発し、作業者の負担を少しでも軽減できれば」と話している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1580bacf063bbf8777320fd567d969fcb90734f7
2023年1月20日12時12分にYAHOOニュース(福井放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高浜町和田の沖合でおととし、スタンドアップパドル(SUP)体験中だった女性が漁船と接触して死亡した事故で、国の運輸安全委員会は事故の原因について、死角がある中で船を操縦したために起きたとする報告書をまとめた。
報告書によると、船を操縦していた80代の船長は長時間立っていられない状態だったため、操縦席の右側に板を立て、その板に肘をのせた状態で操縦していた。
このため、船長の視界は板によって遮られ、女性に気付かずに衝突したと結論付けた。
当時、女性が黒色のベストやハーフパンツを着用しており、船長の目に付きにくかったことも事故の要因の一つに挙げた。
同委員会は再発防止策として、船の操縦の際には視界を遮る物を置かないことや、SUPをする際には明るい色の服を着用し、高い位置に目立つ色の旗を掲げることなどを呼び掛けている。
2021年9月、高浜町の若狭和田海岸からおよそ250メートルの沖合で、若狭高浜漁協所属の漁船が海上でSUPをしていた小浜市の女性=当時(29)=と接触し、女性は死亡した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/21a41c2e2491a1a33b7330a3b927f358f1f271f0
※事故当時、2021年9月5日22時26分に読売新聞からは、現場ではSUPツアー客6人が並び、インストラクターに写真を撮ってもらっていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前10時40分頃、福井県高浜町和田の沖約250メートルの若狭湾で、水上スポーツ「スタンドアップパドルボード(SUP)」をしていた同県小浜市の看護師女性(29)に、若狭高浜漁協(高浜町)所属の漁船「栄進丸」(4・11トン)が衝突した。
女性は心肺停止状態で病院に搬送されたが、間もなく死亡が確認された。
小浜海上保安署によると、栄進丸は船長の男性(82)(高浜町)が近くの和田港に向けて1人で操船していた。
「気付いた時は人とぶつかっていた」と話しているといい、同署が業務上過失致死容疑を視野に原因を調べている。
女性は午前10時頃から、地元業者のSUPツアーに、インストラクター(34)の引率で参加していた。
事故当時、参加した6人が並び、インストラクターが写真を撮っていたところ、漁船が来て女性が巻き込まれたという。
当時、波は穏やかで、視界も良かったという。
SUPは、サーフボードに似た板の上に立ち、パドルをこいで進むスポーツ。
近年、人気が高まり、沖合に流される事故も発生している。
現場付近では年間を通してSUPを楽しむ人が多いが、港に出入りする漁船が行き交うこともあるという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210905-OYT1T50259/
※半年後、2022年3月9日17時30分に朝日新聞からは、船長とインストラクターが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福井県高浜町のビーチ沖で昨年9月、マリンスポーツ「スタンドアップパドルボード(SUP)」の体験ツアーに参加していた女性が漁船とぶつかり死亡した。
小浜海上保安署は9日、この漁船の船長の男(83)=同町=と、ツアーを引率していたSUPのインストラクターの女(35)=同町=を、業務上過失致死容疑で福井地検に書類送検した。
発表した敦賀海上保安部によると、2人は容疑を認めているという。
https://www.asahi.com/articles/ASQ395RS5Q39PISC01G.html
2020年11月27日に掲載した元記事がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正6として掲載します。
第1報(1/2、2/2)は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/11211/
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/11210/
(2023年1月26日 修正6 ;追記)
2023年1月19日10時0分に毎日新聞からは、GPSの岩礁表示を見落としたなどと記された運輸安全委の調査報告書が公表されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国の運輸安全委員会は19日、事故原因についての調査報告書を公表した。
報告書によると、船長は航行中、近くにある島について教員が子どもたちに説明しているのを聞き、その島の東側を見てもらおうと航路を変更。
瀬戸大橋の橋脚の間を通過しようとした。
船の位置が確認できる「GPSプロッター」の画面には橋脚間に岩礁があることが表示されていたものの、見落としたという。
また、岩礁は満潮時に水没する「干出岩」だったため、目視で見つけることもできなかった。
船長は、これまでも現場周辺海域を航行していたことから、岩礁の位置などを把握できていると思い込み、法令で定められた出航前の水路調査をしていなかった。
さらに、国に届け出た安全管理規定では、危険な場所を示す「避険線」が記入された海図が船内に備え付けられていることになっていたが、それもなかった。
T海上タクシーは安全統括管理者による従業員への定期的な安全教育も実施していなかったといい、運輸安全委は報告書で「安全管理規定および関係法令の理解が十分ではなかった」と指摘した。
事故を巡っては高松区検が21年3月、船長を業務上過失往来危険と業務上過失傷害の罪で高松簡裁に略式起訴。
高松簡裁は罰金40万円の略式命令を出した。
https://mainichi.jp/articles/20230119/k00/00m/040/009000c
1月19日12時25分にYAHOOニュース(瀬戸内海放送)からは、GPSを拡大表示して確認しなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故の直前に船内で教員が児童に対して岩黒島の東側の建物の話をしていたため、船長はその景色を見せようと、急きょルートを変更したということです。
そして、「船長がルートを変更する時にGPSを拡大表示して航路を確認しなかった」ことと、「年に数回この海域を航行していたため出港前に水路調査をしていなかった」ことが事故の原因だとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bfe4d6048ab24822944eacbdac695a4416bc80e5
1月19日11時52分にYAHOOニュース(岡山放送)からは、目視で他の船がいないことは確認していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国土交通省の運輸安全委員会が1月19日に公表した事故調査報告書によると、小型船の船長は事故直前、当初予定していた航行ルートからは見えない島の景色を児童に見せようと、急遽ルートを変更。
目視で他の船がいないのを確認し、航行に支障はないと考えていましたが、水面下にあった岩の存在に気付かず乗り上げたことが事故の原因と結論付けられました。
報告書では、今後の再発防止策として、海図などによる航行前の水路調査や水域の状況を計測し表示するGPSプロッターの適切な活用などを船長に要請しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/06e47f05d05af6790844ad2c32a6383aefeace37
(ブログ者コメント)
報告書2/34ページには、GPS画面には岩礁の存在が小さいながら表示されていたと記されている。
船長が、オソワイ・・・と称する最低水面からの高さ約200cm の干出岩の存在に気付かなかったのは、進路確認の目的でGPSプロッター画面を一瞬見たとき、画面を300m縮尺スケールの状態から拡大表示して確認することはせず、同干出岩の画面表示が小さかったこと、及び本事故発生当時は同干出岩が水面下にあり目視できない状態であったことによるものと考えられる。
http://www.mlit.go.jp/jtsb/ship/rep-acci/2023/MA2023-1-3_2020tk0012.pdf
2023年1月19日17時40分NHK滋賀から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日の午後3時すぎ、滋賀県守山市や草津市で、爆発音のような大きな音がしたという通報が警察などに相次ぎました。
これまでのところ、けが人など被害は確認されていませんが、音の原因や発生場所はわかっておらず、警察が情報収集を進めています。
警察によりますと、19日午後3時すぎ、守山市内に住む女性から、「自宅の屋根に何かの部品が落ちてきたような音がした」という通報がありました。
警察が女性の自宅に駆けつけ調べたところ、物が落ちたような形跡はなかったということです。
このほかにも「上空で爆発音がした」といった内容の通報が相次ぎ、守山警察署の庁舎でも爆発音が聞こえ、窓ガラスが2度ほど揺れたということです。
隣の草津市でも、爆発音のような大きな音を聞いたという情報が、市役所におよそ10件寄せられました。
守山市から40キロほど離れた高島市の陸上自衛隊の饗庭野演習場では、19日午前、迫撃砲の演習が行われましたが、午後には演習は行っていないということです。
警察や消防によりますと、これまでのところ、けが人など被害は確認されていませんが、音の原因や発生場所はわかっていません。
警察は、被害がなかったか確認するとともに、情報収集を進めています。
【音を聞いた人たちは】
爆発音のような大きな音がしたときの状況について、守山市に住む50代の女性は「何かがぶつかったようなドンという音が1回聞こえて、窓にも振動があったような感じがしました。地震かと思ったのですが揺れていないので何か分からなかったです」と話していました。
守山市に住む10代の男子大学生は「家で寝ていたら1回、いきなり爆発音がして何だろうと思ったら、友達からも音が聞こえなかったかと連絡が来ました。音を聞いて何かあったのではないかとびっくりしました」と話していました。
また、40代の女性は、「すごい聞いたことのないようなドンという音がして、何か上から落ちてきたのではないかと思いました。犬が音にびっくりしてしばらくほえていました。ヘリコプターが音のあとに飛んでいて、何か落としていないか家の2階を確認しましたが、何もなかったです」と話していました。
【遠くの音の可能性も 気象台】
大阪管区気象台によりますと、音の伝わり方は気温の影響を受けるということです。
夏は、地表付近の気温が高く、上空との温度差が大きくなるため、音は大きく屈折して、上の方へ、垂直方向に進みやすくなります。
一方、冬は地表付近も気温が下がって上空との温度差が小さくなるため、音は、水平方向に横へ広がりやすくなります。
その結果、冬は、大きな音が、遠く離れた場所まで届くことがあるということで、大阪管区気象台は、「滋賀県内で聞かれた爆発音については、詳しいことはわからないが、近くで音が発生していないとすると、遠くの音が聞こえた可能性もある」としています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20230119/2060012429.html
(ブログ者コメント)
同様の現象は、これまで全国各地で起きているという。
2014年11月 7日 佐渡市
2013年 3月21日 山形県金山町
2012年 5月 1日 霧島市
https://www.j-cast.com/2014/11/10220498.html?p=all
ソニックブームではないかという説も紹介されているが、いまだ原因は不明のようだ。
(2023年1月28日 修正1 ;追記)
2023年1月27日19時11分にNHK滋賀からは、当時F15戦闘機が4000m以上の高度を飛行していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
今月19日の午後3時すぎ、守山市と草津市で、「上空で爆発音がした」といった内容の通報が警察などに相次ぎました。
けが人や建物への被害はありませんでした。
NHKのその後の取材で、爆発音が聞かれたのと同じ時間帯に、航空自衛隊のF15戦闘機、1機がこの地域の上空を飛行していたことがわかりました。
防衛省によりますと、戦闘機は、当時、4000メートル以上の高さで飛行していたということです。
周辺の地震計のデータから、今回の爆発音について調べている京都大学防災研究所の山田真澄准教授は「上空の、超音速で動く物体から発せられる衝撃波が地震計で観測されている。その時間帯に戦闘機が飛行していたとすれば、音の原因になった可能性がある」と話しています。
防衛省はNHKの取材に対し、戦闘機の飛行と県内で聞かれた音との関係について、「確たることは申し上げられない」とした上で、「関係機関から協力を求められた場合には、必要な対応を実施してまいります」としています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20230127/2060012554.html
(2023年2月7日 修正2 ;追記)
2023年2月6日20時55分に読売新聞からは、空自のパイロットは音速を超える飛行はしていなかったと証言したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
謎の爆発音騒ぎは、実は全国で起きている。
近年では2021年4月に札幌市、19年3月に長崎県、16年3月に高知県で同様の“事件”が報じられた。
原因として隕石や火球、戦闘機が音速(1気圧・気温15度で時速約1220キロ)を超えた際に衝撃波と爆発音を生む「ソニックブーム」現象などが挙がったが、真相はいずれも不明だ。
京都大防災研究所の山田真澄准教授は、各地に設置された地震計の記録から爆発音の信号を調べる一方、自ら各市や各署に電話して証言を収集。
その結果、多賀町や東近江市、三重県いなべ市にある四つの地震計で衝撃波を示す信号が見つかった。
その速度は、ほぼ音速と一致し、県南部から東北東へ、空中を伝わったとみられることがわかった。
山田准教授は自身のホームページで調査結果を公表。
「地震計のデータが少なく、信号を出した物体の速度や経路は推定できないが、戦闘機、火球のいずれの可能性もある」と指摘する。
ただ、県内の天文愛好家によると、この日に火球や隕石の観測はなかった。
一方、航空自衛隊は読売新聞の取材に対し、県南部で同時刻頃、那覇基地の第9航空団に所属するF15戦闘機1機が西から東へ飛んでいた事実を明らかにした。
名古屋空港近くの三菱重工の工場で定期整備を受けるため、航空管制を受けて飛行しており、高度は4000メートル以上だったという。
航空幕僚監部広報室によると、速度については、この機のパイロットが那覇基地の聞き取りに「音速を超えた飛行はしていない」と証言したという。
広報室は「当時は通常速度の300ノット(時速約555キロ)前後で飛んでいたか、降下に向けて減速気味だったのではないか」としたうえで、「飛行と、地上で聞こえた爆発音やソニックブームとの因果関係については確たることを申し上げられない」と説明し、戦闘機による爆音説を否定する。
だが、栗東市役所には「ジェット機が通ったような音が聞こえたが、機影は見えなかった」との声が寄せられたという。
ある航空自衛官OBは「可能性が高いのは、やはりジェット戦闘機だろう。空自も洋上訓練で音速の2倍にあたるマッハ2で飛び、ドーンという衝撃波を出す。パイロットの過失はあり得るが、認めはしないだろう。ほかに米国の海軍か海兵隊の戦闘機が模擬訓練で飛んでいた可能性もある」とみる。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230206-OYT1T50082/
2023年1月19日20時0分にYAHOOニュース(鹿児島読売テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
肥薩おれんじ鉄道の鉄橋で19日午前、作業中の50代の男性が感電する事故があった。
男性は死亡し、警察は、安全管理上、問題がなかったかも含め捜査している。
感電事故があったのは肥薩おれんじ鉄道の上川内と川内駅の間の鉄橋だ。
警察によると、19日午前10時半すぎ、「現場で一緒に作業をしていた作業員が感電して服が燃えている」と消防に通報があった。
消防と警察が駆け付けたが、福岡県北九州市の塗装業、鶴元さん(56)の死亡が、その場で確認された。
現場では、8人がかりで鉄橋の塗装作業が行われていて、事故当時は2人で作業をしていた。
通報した作業員は「バチンという音がして振り向いたら人が倒れていた」と話しているという。
近くには2万ボルトの高い電圧で電気が流れる高圧線が通っていて、鶴元さんが何らかの原因で触れたとみられている。
遺体はやけどによる損傷が激しかったという。
警察は、安全管理上、問題がなかったかも含め捜査している。
事故の影響で、肥薩おれんじ鉄道とJR鹿児島本線の一部の区間で一時運転を見合わせ、約350人に影響が出た。
https://news.yahoo.co.jp/articles/43a1a0da307497046fb66e4d4f30b27b187a960b
1月19日17時6分にNHK鹿児島からは、組み上げた足場に乗って作業していた、バチンと音がして、見たら服が燃えていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午前10時半ごろ、薩摩川内市の川内川にかかる肥薩おれんじ鉄道の鉄橋で、「現場で一緒に作業していた作業員が感電して服が燃えている」と消防に通報がありました。
感電したのは、福岡県北九州市の鶴元さん(56)で、救助のため消防が駆けつけましたが、その場で死亡が確認されました。
警察によりますと、鶴元さんは肥薩おれんじ鉄道から鉄橋を塗装する委託を受けた業者の1人で、組み上げた足場に乗って作業を行っていたということです。
当時、現場周辺にはほかに7人の作業員がいて、近くにいた作業員は「バチンと音がして見たら服が燃えていた」と話しているということです。
警察は、何らかの原因で近くの高圧線と接触したとみて、現場の安全管理に問題がなかったか調べることにしています。
この事故で、肥薩おれんじ鉄道と、同じ電力を供給しているJR鹿児島本線の一部区間で、2時間余り運転が見合わせとなりました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20230119/5050021746.html
2023年1月18日15時52分にNHK鳥取から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
米子市郊外のバイオマス発電所から、夜間に騒音が発生していると住民から苦情が寄せられていることから、発電所を運営する会社が実施する周辺の住宅の防音対策について、立地を仲介した米子市も必要な費用の半額を負担することになりました。
米子市大篠津町の「Yバイオマス発電所」は、大手電力会社などで作る合同会社が運営する山陰最大のバイオマス発電所として、去年4月に運転を開始しました。
会社によりますと、操業中の騒音は事前に地元と合意した範囲内だということですが、「うるさくて眠れない」などの苦情が相次いでいるということです。
このため、会社と地元自治会などは、発電所から半径およそ500メートル以内の住宅のうち、昼間に55デシベル以上、夜間に45デシベル以上の騒音を計測した住宅などを対象に、寝室の窓のサッシを2重にすることで合意しました。
これを受けて、立地を仲介した米子市も、必要な費用のうち半額を負担する方針を固め、18日に市議会で説明しました。
対象となるのは70世帯あまりで、負担額は総額で2450万円となる見通しで、市では必要な予算を新年度予算案に計上することにしています。
米子市の若林経済部長は、「市民が眠れない状況を早急に解消し、住民の生活環境を改善するために理解してほしい」と話しています。
発電所を運営する会社は、「米子市とともに、地域の皆様にできるだけのことをしたい」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tottori/20230118/4040014006.html
2023年1月18日付で読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三重県四日市市内の広場で2019年、遊んでいた女児(当時6歳)が整地用ローラーに巻き込まれて大けがを負って、後遺症で両目を失明したのは、広場を所有する市の管理に落ち度があったとして、女児と家族が市を相手取り、約6500万円の損害賠償を求める訴訟を津地裁四日市支部に起こしていたことがわかった。
提訴は昨年10月24日付で、第1回口頭弁論は18日。
訴状によると、女児は2019年5月26日夕、四日市市市場町の小牧西スポーツ広場で、子ども数人と整地用ローラー(重さ約600キロ)で遊んでいた。
後ろから女児がローラーを押して動かしていたところ、体が巻き上げられるように乗り上げて転倒し、ローラーに頭を挟まれた。
女児は頭蓋骨骨折、顔面多発骨折などの大けがを負い、後遺症で両目を失明するなどした。
事故当時、ローラーは誰でも自由に動かせ、注意書きもなく、子どもが遊具代わりに遊ぶことは十分に予見でき、市の管理に落ち度があった、として慰謝料などを求めている。
広場は市が所有し、管理は地元自治会に委託されていたという。
事故後、市はローラーを施錠して固定し、注意を呼びかける看板を設置した。
市人権・同和政策課の西川課長は、「痛ましい事故であり、二度と起きないように再発防止策を施した。裁判で市側の考えを主張する」としている。
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20230117-OYT1T50267/
1月18日19時0分にNHK三重からは、広場の管理は自治会に委託しているとして市は裁判で争う姿勢を示したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4年前、四日市市の広場で、当時6歳の女の子が整地用のローラーに頭を挟まれ、両目を失明するなどの後遺症を負ったのは、市の対応に落ち度があったためだとして、約6600万円の損害賠償を求めた裁判が18日から始まり、市側は争う姿勢を示しました。
訴状によりますと、令和元年5月に、四日市市の小牧西スポーツ広場で、当時6歳だった女の子が、ほかの子どもとともに、重さ約600キロの整地用のローラーで遊んでいたところ、頭を挟まれる事故があり、女の子は両目を失明するなどの後遺症を負ったということです。
四日市市は、子どもたちがローラーで遊ぶ危険性を予見することができたのに、所有者に撤去を求めるなどの指示を出さず、対応に落ち度があったとして、女の子と家族は市に対して、約6600万円の損害賠償を求める訴えを起こしました。
18日は、津地方裁判所四日市支部で、この裁判の1回目の口頭弁論が開かれ、市側は「広場の管理は地元の自治会に委託していて、市はローラーの設置も管理もしていない。子どもたちが遊具のように使用することは想定できなかった」などとして訴えを退けるよう求めました。
一方、四日市市は事故について「大変痛ましく、二度と起きないように対応したい。市の立場は今後の裁判の中で説明していきたい」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/20230118/3070009696.html
2023年1月18日19時28分にYAHOOニュース(テレビ新潟)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日朝、柏崎市で新潟海上保安部の巡視船「えちご」が浅瀬で座礁する事故がありました。
乗員にケガはありませんでしたが、新潟海上保安部は「ヒューマンエラーの可能性が高い」と説明し、詳しい原因を調べています。
波に揺られ、海上に止まったまま動かない大型船。
1月18日は、海での事故などを通報する番号、「118番の日」・・・。
海の安全を見守る巡視船に何があったのでしょうか。
新潟海上保安部によりますと、18日午前6時34分、巡視船「えちご」から「浅瀬に乗り上げた」と連絡がありました。
<記者リポート> :
「巡視船は4時間以上、あちらの場所に止まったままになっています。このあたりの風は非常に強く、波も高くなっています」
現場は柏崎市の沖合、椎谷鼻灯台から北西およそ1.1キロ付近。
灯台の灯りが消えていたため、確認のため近づいていたということです。
33人の乗員にケガはありませんでした。
<上空からリポート> :
「船の脇の海面には油のようなものが浮かんでいます」
船の周囲に漂う油・・・船の底に損傷があり、浸水も確認されています。
新潟海上保安部は別の巡視船などを現場に派遣し、状況を詳しく調べていますが、「えちご」は自力で航行ができない状態で、船の引き上げやえい航などは19日以降になる見通しです。
<近くに住む人は> :
「あの大型のね、海保の船がね。このへんで座礁するというのは信じられない」
「あんな事故があっては困る・・・何してんだかと思って」
<海上保安庁 石井長官> :
「海の安全を守るべき海上保安庁の巡視船がこのような事故を起こしたことは誠に遺憾。きわめて重大な事故と重く受け止めています」
事故を受け、海上保安庁のトップが謝罪・・・.
そして、新潟海上保安部も会見を開き、謝罪しました。
<新潟海上保安部 小野部長> :
「ご迷惑ご心配をおかけしていることに深くお詫び申し上げます」
新潟海上保安部は当時の状況について、天候は雨、風は南西に11メートル、視界は10キロメートルと説明しています。
「えちご」はヘリコプターを搭載できる巡視船で、総トン数は3100トン。
長さ105.4メートル、幅14.5メートルで、新潟海上保安部に所属する船の中で最も大型の巡視船です。
航行中であれば10メートル程度の風の影響は受けないものの、灯台の確認のため、止まっていたことで風に流された可能性があるとみています。
また、エンジンのトラブルなどは報告されておらず、原因については「ヒューマンエラーの可能性が高い」と説明しました。
<新潟海上保安部 小野部長> :
「浅瀬に近づく必要がある場合、どこに浅瀬があるのか、水深がどの程度か、巡視船がどこにいるのか、といったものを確認することが必要になってくる。そのへんを怠っていたのではないか、一般論ですが考えられる」
気象台によりますと、柏崎市には当時、波浪注意報や濃霧注意報が発表されていました。
新潟海上保安部を管轄する第9管区海上保安本部は「海難対策本部」を設置。
「業務上過失往来危険」の疑いも視野に、乗員から当時の状況を聞き取るなど、事故の原因を詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0253208de6117c606c2d053d170786befa7c3b72
1月18日11時55分に産経新聞からは、船の深さは約8m、新潟港を出港してパトロール中だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同保安部によると、同灯台の光が消えていたことから近づいて確認しようとして、浅瀬に乗り上げたという。
「えちご」は総トン数3100トンで、長さ約105メートル、幅約15メートル、深さ約8メートル。
同保安部は、巡視船など3隻を現場に向かわせているほか、海難事故などに対応する機動救難士をヘリコプターから「えちご」船上に降下させ、船底の状況などを調べる予定。
同保安部によると、巡視船は新潟市の新潟港を出港してパトロール中だった。
当時、天候は雨で、風速は約11メートル。肉眼で見通すことができる距離は約10キロだったという。
https://www.sankei.com/article/20230118-TYLL5KMEMVKLHCKT46TKTFAGZI/
1月18日19時36分に朝日新聞からは、付近の水深は2~4mだという下記趣旨の記事が、多数の写真付きでネット配信されていた。
9管によると、えちごは当時パトロール中で、灯台が消えているのを見つけ、近づいて確認に当たっていた。
付近の水深は2~4メートルという。
浸水して油が海上に漏れているものの、現状では沈没の恐れはないという。
https://www.asahi.com/articles/ASR1L342QR1LUTIL002.html
1月19日18時41分にYAHOOニュース(新潟放送)からは、柏崎沖では過去にも大型船がたびたび座礁しているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新潟海上保安部所属の巡視船「えちご」が座礁した柏崎沖では、過去にも貨物船などが度々座礁していました。
いずれも冬の強風が原因とみられています。
【写真を見る】「過去にも同じ海域でたびたび座礁が…」巡視船えちご座礁の柏崎沖
【記者リポート】:
「あちらが柏崎港です。船は柏崎港による時に強風にあおられて、座礁したということです」
2007年12月、柏崎港の近くで1550トンのカンボジア船籍の貨物船が座礁した際の映像です。
当時は15メートルほどの風が吹いていて予想以上にスピートが落ちず、浅瀬に乗り上げたということです。
また、2009年11月には「えちご」の座礁現場からすぐそばの柏崎市宮川(みやがわ)の浅瀬にカンボジア船籍の貨物船が乗り上げる事故がありました。
新潟港を出て神戸港に向かう途中で、現場では当時、風速17メートルの強風が吹いていたということです。
新潟海上保安部によりますと、2007年以降、柏崎沖では他にも2件の座礁事故があり、いずれも冬の強風にあおられ浅瀬に乗り上げたとみられています。
今回「えちご」が座礁した際は11メートルのやや強い風が吹いていました。
Q風であおられて意図しない操舵になった可能性は?
【新潟海上保安部 小野部長】
「その可能性はあります」
Q風に持っていかれて?
【新潟海上保安部 小野部長】
「そうですね」
Q海保としての現場の海域についての認識は?
【新潟海上保安部 小野部長】
「あの海域を知らないわけではない。注意というのは常にありました」
事故を防ぐことはできなかったのでしょうか?
第9管区海上保安本部は人為的なミスが原因の可能性があるとして、業務上過失往来危険の疑いで捜査しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/31730cda1489c553ff6bd96fdc9d638f1b3148ad
1月19日21時19分にYAHOOニュース(テレビ新潟)からは、船はスピードが落ちていると舵を切っても急には曲がれないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
なぜ今回、座礁したのか・・・専門家に聞きました。
水の事故に詳しい、水難学会の会長で長岡技術科学大学大学院の斎藤秀俊教授です。
新潟海上保安部の巡視船「えちご」が座礁した浅瀬は特殊な地形だと指摘します。
【長岡技術科学大学大学院 斎藤秀俊教授】
「椎谷鼻って鼻が出ていて、沖の方に岩礁が伸びるような構造になっているんですね。
そうすると、その沖がどこまで浅いところが続いているかというのがよく分からない場所だというのがひとつ。
それからもうひとつが、当時、陸地の方に吹き寄せられるような風が吹いていたということですよね」
新潟海上保安部によると、事故当時、風は南西に11メートル。
椎谷鼻灯台の灯りが消えていたため巡視船が確認のため、近づいていたということです。
斎藤教授は、船のスピードが落ちているときや止まっているときの操縦はより難しいと指摘します。
【長岡技術科学大学大学院 斎藤秀俊教授】
「船ってスピードが落ちていると、かじを切ってもすぐに曲がらないんですよ。
例えば目の前に浅瀬があった、しまったと思ったときに十分なスピードを出していると、かじを切ったときすぐ切れるんですけど、速力が出ていないとかじを切ってもすぐ曲がれないんですね」
再発を防ぐために、より多くの乗員が連携してチェックするなど基本に立ち返ってほしいといいます。
【長岡技術科学大学大学院 斎藤秀俊教授】
「ひとりが気がつかなくても、ほかの保安官が見張りをしながら気がついて注意をしていくという。
そういった連携というところで、 浅瀬を発見、回避するということができたかどうかというところが 今回検証が必要なのかなと思います」
https://news.yahoo.co.jp/articles/11940e027a82ae8307df40b23f9f6a173d5c9927
(ブログ者コメント)
1月10日の海自護衛艦に続き、今度は海保の巡視船が座礁。
これも一種、事故は続く時には続く・・・という一例か?
(2023年3月12日 修正1 ;追記)
2023年3月10日21時17分にNHK新潟からは、航海長が指揮場所を離れる際に部下に適切な指示をしていなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
新潟海上保安部を管轄する第9管区海上保安本部は人為的なミスによる可能性が高いとみていて、これまで乗組員に話を聞くなどして捜査を進めてきました。
捜査関係者によりますと、その後の調べで、当時の責任者である50代の航海長が、新潟海上保安部に連絡するため操船を指揮する場所を離れる際に部下に適切な指示をせず、船を座礁させたことが分かったということです。
このため海上保安本部は、航海長を来週中にも業務上過失往来危険の疑いで書類送検する方針を固めたということです。
巡視船「えちご」は現在、船底などに受けた損傷の修理に向けて、京都府舞鶴市のドックで調査が進められています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20230310/1030024514.html
2023年6月21日19時24分にYAHOOニュース(テレビ新潟)からは、航海長がこれまでの経験から現場海域を安全だと思い込み水深などの確認をしなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
第九管区海上保安本部が会見を開き、調査結果を明らかにしました。
・・・
現場の水深は2メートルから4メートルで、「えちご」の船底から水面までの距離は5メートルでした。
第九管区海上保安本部と共同で調査した海上保安庁は事故の原因について…
〈海上保安庁 長谷川監察官〉 :
「操船指揮者である航海長が接近する海域を安全だと思い込み、基本的事項である水深、および自船の位置の確認を行わなかった」
当時の責任者だった航海長が、これまでの経験から現場の海域を安全だと判断して、水深などの確認をしなかったということです。
また、乗組員どうしの情報の共有や連携が不足していたことなども原因にあげられています。
海上保安庁は今回の事故について、「回避できた事故でヒューマンエラーの範疇に入る」と述べました。
また、再発防止策としては、巡視船艇ごとにある安全運航マニュアルの徹底や点検、新たに当直ごとの訓練を行うなどとしています。
・・・
巡視船「えちご」は現在、京都府舞鶴市で修理が行われていて、今後の修理費用などに約20億円が見込まれています。
また、復旧までに1年前後かかる予定です。
当時の航海長は6月12日、新潟区検が業務上過失往来危険の罪で略式起訴していますが、第九管区海上保安本部は関係者の処分について検討中としています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c96fe176abdd216293f38b9cedfbb67cc64d6e3e
6月21日20時33分にYAHOOニュース(新潟放送)からは、航海長は陸から1kmまでは安全に近づけると思い込んでいた、陸地に近づく際に必要な航海士との情報共有も行っていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
第9管区海上保安本部は、6月21日午後に「事故調査報告書」を発表しました。
「調査報告書」によりますと、当時の航海長はこれまでの経験をもとに、陸からおよそ1キロの距離までは安全に近づけると誤って思い込んでいたため、本来するべきだった水深や船の位置の確認をしていなかったということです。
また、陸地に近づく際に必要な、航海士との情報共有も行っていませんでした。
【海上保安庁 長谷川監察官】 :
「一人の思い込みなどにより、ミスをカバーするために機能すべきチームが機能しなかったということで、安全運航上必要な情報が航海当直者間で共有されずに、連携が不足していたことになります」
第9管区海上保安本部は、安全運航マニュアルを徹底し、そのマニュアルが活用されているかを船長が点検する制度を新たに設けて、再発防止に努めるとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a995dc7a4362b77472b1a738c3093c1ac5224f0
(2024年4月26日 修正3 ;追記)
2024年4月25日11時7分に読売新聞からは、当直だった部下2人は岸に近づく必要はないと考えていたが、航海長への報告が何回か聞き流されたことがあったため意思疎通しなかったなどとする運輸安全委員会の事故報告書が公表されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
運輸安全委員会は25日午前、事故調査報告書を公表し、上下関係のある乗組員間のコミュニケーションが不足し、情報の共有を行わなかった点を事故の一因として指摘した。
報告書では、航海長は状況報告に意識が向き、水深などを計器で確認していなかったと指摘。
当直要員だった航海士補2人(同23、21歳)は、灯台の明かりが消えているのは明らかで、岸に近づく必要はないと考えていたが、航海長と十分に意思疎通しないまま事故に至ったと言及した。
事故後の聞き取りに、2人は「航海長への報告が聞き流されたことが何度かあり、必要最低限の会話になっていた」と説明。
航海長も、「年齢が離れていることもあり、普段から2人との意思疎通に苦手意識を感じていた」と話したという。
海上保安庁は昨年6月、事故の再発防止策をまとめ、乗組員が互いにチームとして情報共有や提案を行う「ブリッジ・チーム・マネジメント(BTM)」の訓練を全巡視船艇の当直班ごとに導入。
航海長らのBTM能力を評価する仕組みも新設した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240425-OYT1T50046/
4月26日付で毎日新聞からは、浅い海域に近づくと警報が作動する設定をしていなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
船は電子海図を備え、水深が浅い海域に近づくと警報が作動する機能があったが、その設定をしていなかった。
https://mainichi.jp/articles/20240426/ddl/k15/040/053000c
※以下は事故報告書の抜粋。
船長は浅い海域警報が作動しない設定になっていることを知らなかったとも記されている。
P5/10
航海長は、過去の椎谷鼻沖でのしょう戒業務の経験から、距岸約 0.55Mまでは安全に接近できる海域と考えていた。
また、本事故当時、椎谷鼻西北西方沖で漂泊していたときは、潮流等も強くなかったので、椎谷鼻沿岸でも潮流等の影響はほとんど受けないだろうと考えていた。
p6/10
船長は、本船が水深の浅い海域に接近した場合でも、ECDISの警報が作動しない設定となっていたことを知らなかった。
https://www.mlit.go.jp/jtsb/ship/rep-acci/2024/MA2024-4-4_2023sd0002.pdf
2023年1月17日17時8分にNHK広島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年11月、福山市緑町の「緑町公園」で遊んでいた未就学児の男の子が、公園の脇を流れる水路に転落して死亡する事故が起きました。
市によりますと、この「緑町公園」の脇の水路では、これまでにも2006年に当時小学1年生の男の子が、2013年には40代の男性が、いずれも転落して死亡する事故が起きているということです。
枝広市長は17日の記者会見で、「同じ場所で3回目の死亡事故が起きたことを大変重く受け止めている」と述べました。
そのうえで、今回の事故を受けて、市内で水路に隣接する60の公園を調査し、転落の危険性があると判断された「緑町公園」を含む22の公園について、柵を設置するなどの事故防止策を進めていることを明らかにしました。
そのうえで枝広市長は、「子どもが遊ぶ施設の安全管理をしっかり行い、公共施設に隣接する水路での事故をなくす」と述べて、今回の事故を詳しく調べる検証委員会を設けて、水路への転落事故を防ぐさらなる対策を検討する考えを示しました。
(音声のみの情報)
・水路の公園側には植え込みがあっただけだが、子どもの目線にしゃがんでみると、大きな空間が開いているところがいくつもあり、小さい子供がすり抜けて水路に落ちる危険があった。
・同じ水路でも、道路に面した部分は「転落防止対策プログラム」の対象だが、公園や体育館など施設に面した部分は施設の管理者に任せられ、「転落防止対策プログラム」の対象外だった。
https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20230117/4000020942.html
1月17日付でテレビ新広島からは、2013年に死亡した男性は自転車に乗っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年11月、福山市で未就学児が水路に転落し死亡した事故を受け、市は事故検証委員会を設置することにしました。
同じ水路では、過去に2度、死亡事故が起きています。
【福山市・枝広 直幹 市長】
「水路転落事故検証委員会を来月早々に立ち上げます」
福山市によりますと、去年11月、福山市緑町の公園に家族で遊びに来ていた未就学の男の子が、公園そばにある幅およそ2メートル、水深1・4メートルほどの水路に転落し、その後、死亡しました。
男の子は公園と水路の間にある植え込みの隙間から転落したとみられています。
【転落事故を目撃した人は】
「こっち(公園側)には(柵は)何もなかった。危ないですよ、子どもだから夢中で走る、柵があると思ったのではないか。前回の事故があった時に早く対策していたら良かったのに、前も小さい子が落ちた」
市によりますと、こちらの水路では、2006年に小学1年生の男の子が、2013年にも自転車に乗っていたとみられる49歳の男性が転落し死亡しています。
福山市は今回の事故を受け、植え込み部分にフェンスを設置。
また、これに合わせ、水路などが近くにある市内の公園60か所を点検し、このうち22の公園で小さな子どもが通れる隙間などが確認されたということです。
このほか、小中学校やスポーツ施設など、およそ700ある施設の点検も今月中に終えるとしています。
枝広市長は、「大変重く受け止めている、改めてしっかりした見直しをしなければならない」と話し、来月設置する有識者を交えた「水路転落事故検証委員会」で再発防止策などをまとめるとしています。
https://www.tss-tv.co.jp/tssnews/000017957.html
2023年1月17日16時22分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午前3時半すぎ、柏崎刈羽原発の免震重要棟で火災警報があり、東京電力の社員が確認したところ、2階の会議室にあるノートパソコンから火が出ていることが確認され、消火器で消火にあたるとともに消防に通報しました。
火はすぐに消し止められ、パソコン1台と机の一部が焼けたということですが、けが人はいないということです。
消防が現場を調べたところ、パソコンのバッテリー部分の焼け方が激しく、そこから火が出たとみられることがわかったということです。
現場は放射線管理区域の外側で、東京電力によりますと、放射線量を測定するモニタリングポストの値に異常はなく、外部に放射性物質が漏れるなどの影響はないということです。
東京電力は「地域の皆様にご心配をおかけし、申し訳ございません」とコメントしています。
柏崎刈羽原子力発電所の免震重要棟にあるパソコンから火が出たことについて、東京電力の小早川社長は17日、新潟市内で記者団に対し、「人為的なものではないと考えている。製造上の不具合があったのか、ほかの原因なのか、パソコンのメーカーにも協力を求め調査をしていきたい」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20230117/1030023978.html
(ブログ者コメント)
一般企業の執務場所でのパソコン発火ならスルーする情報だが、原発の、しかも万一の場合の指令室になるかもしれない免震重要棟会議室のパソコンから発火したということで、気になったので紹介する。
まあ、1台のパソコンがダメになったからといって、災害対応上、必要な情報が全く見れなくなるとは思わないが・・・。
2023年23時30分にYAHOOニュース(テレビ朝日)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京・六本木の繁華街にあるマンションで16日午前10時半過ぎ、爆発火災があり、3人がけがをしました。
現場は、地下鉄の六本木一丁目駅に近いオフィスビルや飲食店、そして昔ながらの集合住宅が混在する地域でした。
1階の住人:
「ドカンって感じで、鼓膜が破れそうになった衝撃波。隕石が落っこちたのかと思った。もう一回爆発があったら、死ぬなと。命の危険を感じた」
火は約2時間半後にほぼ消し止められましたが、焼けた2階にいた男性2人が負傷しました。
1人は顔や両腕に全治2カ月の火傷を負って入院中です。
2人は、建物に入る不動産会社で働いていました。
スプレー缶のガスを抜いていたところ、爆発して火事になったとみられます。
約4年前の教訓は、生かされませんでした。
札幌市で、ビルなど8棟が損壊し、44人の負傷者を出した爆発事故。
不動産業者の従業員が、消臭スプレーの缶を処分するため、室内で80本近くのガスを抜いて、湯沸かし器をつけたとき、大爆発を起こしました。
当時の店長は、重過失激発物破裂などの罪で有罪判決を受けました。
今回の六本木での爆発事故の詳細が徐々に明らかになってきました。
警視庁によりますと、不動産会社は、マンションの2部屋を事務所と倉庫として使っていて、その倉庫には、大量のスプレー缶を置いていました。
不動産会社が経営する別のマンションから出たごみとみられます。
従業員は、先の尖ったハンマーなどでスプレー缶を叩き、穴を開けて、ガスを抜いていたようです。
その数、30~50本ほど。
火元のマンションの関係者:
「トントンたたくような音。何か作業をしているのかなと。聞き慣れない音が継続的に鳴っていた」
やり方次第で大きな被害をもたらすスプレー缶の処理は、どうすればよいのでしょうか。
港区のごみ処理施設を訪ねました。
スプレー缶の処理で注意すべきことは、事業用でも家庭用でも変わりません。
みなとリサイクル清掃事務所・引間清掃事業係長:
「中身を使い切ってから出していただきたいが、どうしても中身が残った状態で出すときは、透明や半透明の袋に分けていただいて、『中身入りのスプレーが入っている』と表示して出していただきたい」
港区では、2010年ごろに専用の機械を導入して、スプレー缶の中身が入っていても、安全に処理ができるといいます。
しかし、ほかのごみと混ざると、リサイクルの過程で爆発火災が起きることもあり、分別は絶対に必要です。
スプレー缶に穴を開けてガスを抜くことについては、こう話します。
みなとリサイクル清掃事務所・引間清掃事業係長:
「穴は開けないで結構です。穴を開けるときに火災の恐れがあるので、穴開けは絶対にしないでください」
環境省も、札幌での爆発事故を受け、スプレー缶に穴を開けないで処理するよう全国の自治体に求めています。
対応済みの自治体は、まだ4割。
自治体によって処理法が異なるため、確認が必要です。
小田原市の元消防職員で防災アドバイザーの永山政広さんによりますと、
「一般的なスプレー缶1本で一部屋を爆発させる恐れあり、都市ガスなどと違って、においもない。十分注意が必要だ」
といいます。
また、環境省の通知で『穴開け不要』としていても、自治体によっては『穴開け推奨』している理由について、永山さんは、
「使い切らないことで、ごみ収集中の事故もなくなっていない。そのため『穴開け』を推奨している自治体もある。穴を開ける行為自体、発火の可能性もあり、大変危険。使い切っての処理を使う側も行政側も改めて意識すべき」
と話します。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a5b4a591984e09769098b3b652574d51b9fb5888
(2023年12月10日 修正1 ;追記)
2023年12月8日16時36分にNHK NEWS WEBからは、部屋は解体業者が倉庫として使っていた、ライターをハンマーで叩いた際に点火装置から火花が出たことが原因らしい、小雨で寒かったため部屋は閉め切っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
ことし1月、東京 六本木のマンションで爆発が起きて2人がけがをした事故で、警視庁は、スプレー缶などのガス抜きの作業中に必要な安全措置を怠ったために爆発を起こさせたなどとして、ビルに入る会社の社長ら3人を書類送検しました。
この事故は、ことし1月、東京 六本木のマンションで爆発が起き、7階建ての建物の一部が焼けたほか、近くの共同住宅など、ほかの7つの建物でも窓ガラスが割れるなどの被害が出ました。
その後の警視庁の調べで、この建物に入る解体業を営む会社の倉庫では、スプレー缶やライターのガスを抜く作業が行われていて、室内に可燃性ガスが充満するなかでライターをハンマーでたたいた結果、点火装置から発生した火花がガスに引火して爆発が起きたとみられるということです。
作業に当たった従業員の2人は、顔や手などにやけどの大けがを負ったということです。
警視庁は、必要な安全措置を怠ったために爆発を起こさせたなどとして、44歳の社長と従業員2人の合わせて3人を業務上過失激発物破裂などの疑いで8日、書類送検しました。
調べに対して3人は、「小雨が降っていて寒かったので、部屋を閉めきっていた」と容疑を認めているということです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231208/k10014282241000.html
12月8日16時58分にYAHOOニュース(朝日新聞)からは、爆発前に社長が屋外作業を提案したが雨が降っていたので室内で続けたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都港区六本木のマンションで1月、2階部分が焼ける火災があり、警視庁は8日、廃棄物のスプレー缶などのガス抜きが原因だったとして、現場で作業していた男性ら3人を業務上過失激発物破裂と業務上失火の疑いで書類送検し、発表した。
3人とも容疑を認めているという。
送検されたのは、いずれも都内に住む解体業者代表取締役の男性(44)と、同社社員の45歳と51歳の男性。
捜査1課によると、3人は1月16日午前10時40分ごろ、港区六本木3丁目のマンション一室にある倉庫で、充満していた可燃性ガスにライターの点火装置から出た火花を引火させて爆発を起こし、周辺建物8棟の窓ガラスを壊したり、倉庫内の一部を焼損させたりした疑いがある。
■雨天の日、室内で作業続ける
この日は朝から社員の男性2人が、解体作業で出たスプレー缶やライターなどをハンマーでたたいてガスを抜く作業をしていた。
2人は顔や手などにやけどをし、6カ月などの重傷を負った。
他にけが人はなかった。
爆発前に代表取締役の男性が倉庫を訪れ、外で作業するよう提案したが、雨が降っていて室内で続けたという。
同課は、室内での作業が事故につながったとみている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f7caefca25fef025ac7fef6e2e417fe6e792ef21
12月8日16時23分にYAHOOニュース(産経新聞)からは、室内にはスプレー缶約320本、ライター約500個があったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警視庁捜査1課は8日、業務上過失激発物破裂と業務上失火の疑いで、東京都豊島区の解体業者の社長(44)と従業員の男2人を書類送検した。
検察に刑事処分の判断を委ねる「相当処分」の意見を付けた。
書類送検容疑は1月16日午前、東京都港区六本木のマンション内にある会社の倉庫で、必要な措置をせず、閉め切った状態の室内で、廃棄物のスプレー缶やライターなどをハンマーでたたいてガス抜き作業を実施。
室内に可燃性ガスを充満させ、爆発を引き起こして窓ガラスなどを壊したとしている。
同課によると、倉庫では約320本のスプレー缶や約500個のライターがあり、そのうちの一部の損壊で爆発が起きたとみられる。
この爆発で従業員の男2人はやけどのけがを負ったという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0fbd9b26c63e9324420eaee7c2fcd7929ca28ad1
2023年1月16日14時44分にYAHOOニュース(テレビ新潟)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新潟県三条市のスーパーで16日午前、スーパーの床のコンクリートをはがす作業をしていた50代の男性2人が倒れているのが見つかりました。
2人は救急搬送され、1人は一時、意識不明の状態となっていました。
事故があったのは三条市興野のスーパーM興野店です。
16日午前11時23分、50代の男性2人とともに作業をしていた業者の人から警察へ「人が倒れていて、一酸化炭素中毒の可能性がある」と通報がありました。
駆け付けた警察や消防によって男性2人は救急搬送され、1人は意識不明の状態、もう1人は意識があるものの、もうろうとしていたということですが、意識不明だった男性は、その後、意識を取り戻したということです。
作業は、バックヤード内をビニールで10平方メートルほどに区切って密閉した状態で行われ、中ではエンジンカッターと、集塵機が使われていました。
ビニールは作業で出る粉塵が周囲に広がらないようにする目的で覆っていたということです。
警察は、狭い空間でエンジンがかかった状態で作業していたとみて、詳しい事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/356d0d5c1f204bc8a1e8d338fc2d9fe7ea6936c0
2023年1月14日16時32分にYAHOOニュース(FNN PRIME;東海テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県江南市で、東海3県で初めて「歩きスマホ」を禁止する条例が制定される見通しとなった。
歩きスマホの危険性について取材した。
【実験するとその危険は如実にわかるのだが…危険意識は浸透するか? 】
名鉄犬山線・江南駅で平日の午前中に取材すると、学生からサラリーマンまで、幅広い世代でスマートフォンを操作しながら歩く「歩きスマホ」が目立った。
男性:
「今ここどこだろうって(地図を)見て確認する時に、歩きスマホってなるかもしれないですね。
Q:危ないと思ったことは?
「前から自転車が来ていた、そういうのは「あ!」ってなるかもしれないですね
女性:
「人混みとかで全然前を見ずに歩いている人とか、普通に突っ込んできたりするので」
ある民間企業が行った調査では、スマホを持つ人の9割近くが「歩きスマホをしたことがある」と回答していて、そのうち7割以上が、危険を感じる体験をしたことがあるとしている。
こうした状況の中、江南市議会は、歩きスマホを禁止する条例案を3月議会に議員提案することで一致した。
条例案では、市内の道路や駅前広場、公園などで歩きスマホを禁止し、操作をする場合は通行の妨げにならない場所で、立ち止まって行うよう求める。
可決されれば、2023年4月にも施行される。
「歩きスマホ」のみに絞って条例で禁じるのは、東海地方では初めてとなる。
罰則はない。
歩きスマホの危険性は以前から指摘されている。
2021年7月、東京都の踏切内で、女性が電車にはねられ死亡する事故が発生した。
事故直前、スマホを操作しながら踏切内に入ったという女性は、スマホに気を取られ、自分が踏切の外にいると思い込んでいた可能性があるとみられている。
蒲郡市の愛知工科大学で、歩きスマホをする際の視線について研究する小塚一宏名誉教授を訪ね、実験した。
愛知工科大学の小塚一宏名誉教授:
「ここに鏡が付いていて、これが左目用の下向きのカメラです」
装置を使い、視線を計測する。
まずは、何も持たずに歩いてみる。
白いマークが、目が主にどこを見ているかを示していて、通行人など周りのものに反応して素早く動き、視野が広く維持できていることがわかる。
リポート:
「続いては、スマホの画面を見ながら歩いてみたいと思います」
視線はずっと画面の上で、通行人が近くを通っても動くことはなく、その差は歴然だった。
小塚一宏名誉教授:
「スマホ以外見えていないから、もし横から自転車とか車が来ても、全く注意がそちらに向いてないから危ないということですよね」
小塚教授は、歩きスマホをすると視野が20分の1ほどにせばまると指摘する。
小塚一宏名誉教授:
「避けられる事故ですけれども、思わないような事故が起こってしまう。そこが怖いところですね。(条例制定は)地道な第一歩ですが、非常に重要な第一歩でもあるなと思っています」
制定される条例には罰則規定がないが、どれだけ効果が期待できるのか、全国に先立ち3年前(2020年)に罰則規定なしで「歩きスマホ禁止条例」を施行した神奈川県大和市を取材した。
大和市では、条例を制定するだけではなく、市内に歩きスマホを禁じる路面標示やのぼり旗を設置し、市民に直接注意を呼び掛けている。
2か所の駅前で歩きスマホをする人の割合を市が定点調査した結果、施行前の2020年1月は12.1%だったのが、2年後の2022年2月には4.7%と、半分以下にまで減少していた。
大和市では、市民の間に「歩きスマホはしてはいけないもの」という意識が浸透し始めているようだが、江南市でも同じような効果が得られるのか、注目される。
(東海テレビ)
https://news.yahoo.co.jp/articles/35e86cfc66f1d9cee7dc64847d047b8c5f1214dd


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。